2004年04月03日

●形を味わう人、色を聴く人


共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人

「共感覚」というモノを持っている人がいます。

五感がきちんと分かれておらず、
食べ物を食べた時に指先に形を感じたり、
音楽を聴くと色が見えちゃったりするのです。

これはいわゆる「比喩」や「例え」とは違います。
「本当に」感じるらしいです。その数10万人に1人。

有名なところでは、カンディンスキー、ナボコフもその一人だといわれています。

冒頭に登場する料理人は、
「チキンにとがりがたりない」と言います。
それを聴いた人は、辛味や濃さを表現する例えだと思う。
料理人はそうじゃないと否定。実際に感じるのだと言うのです。
「顔にこすりつく感じか、手の中にある感じだね」

ミントの味は円柱形をしている。
ポケベルの音は赤い。
ピーナッツバターサンドイッチの球や円で満腹になると眠れなくなる。

なんだかドキドキします。
「なんとなく分かる」気がするのは何故なのでしょう。
それを追求していく本です。今、少しずつ読み進めています。
(ただし翻訳がイマイチ。読みづらい)

ちなみに共感覚を持っていたかどうかは分からないのですが、
アルチュール・ランボーにも似たような傾向があります。
有名な「母音」という詩の冒頭はこうです。

 A黒、E白、I赤、U緑、O青
 いつか君たちの誕生の起源をあきらかにしよう。

カッコいいなぁ。
ちなみにこの本の作者である博士の主張は
「五感は本来、厳密には分かれていない」
というものです。

それはきっとその通りなのだと思うのです。

Posted by tekigi1969 at 2004年04月03日 08:55
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