2004年04月06日
●中原中也VS太宰治
明治から昭和初期の作家と「食」について
エッセイ風にまとめた本。とてもおもしろい。
例えば、中原中也。
かなりタチの悪い絡み酒だったらしく、
相手が弱いとみると誰にもケンカをふっかけていた。
自分から飲みに誘っておいて、
その知人があまりお金を持っていないことを知ると
「これじゃ、女給にチップも渡せないじゃないか」
となじる。
これ、かなり最悪です。
当時の中也と親しかった青山二郎は
「彼は誰よりもえばりくさっていた」と記しております。
太宰治とのケンカを記録しているのは作家の檀一雄。
一緒に飲んでいたのは、草野心平、太宰、檀、中也の四人でした。
酔った中也は太宰にネチネチ絡み、こう言ったそうです。
「何だ、おめえは。青鯖(サバ)が空に浮かんだような顔をしやがって。
全体、おめえは何の花が好きなんだい」
うんざりしていた太宰は口ごもり
「モ、モ、ノ、ハナ」
泣きそうな顔でじっと中也の顔を見ました。
「チェッ、だからおめえは」
といって乱闘に。
もしリアルタイムでそばにいたら、大変迷惑な人間なのだろうけど、
こうやって読むとおもしろい。
僕はこういうキャラは嫌いじゃないです。
ちなみにこのケンカを想像するとき、忘れちゃいけないのは、
中也は当時としてもかなり背が低かったということ。
160あったか、なかったか。
一方の太宰は175センチの大男だったのであります。
「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」はこんな日常のなかで生まれました。
そう思うと二日酔いの朝の耳鳴りみたいだ。
» 私の中の発火点、遠い日の記憶・・・そのシリーズ④『中原中也』 from 綾
酔いどれ中也、肩寄せ風
私の中の発火点、遠い日の記憶・・・そのシリーズ〓『中原中也』
当blog過去記事、再掲です。
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