2004年05月29日

●ナウル情報(2004年5月)その2

ナウル情報(2004年5月)その1」の続き。
(ナウル共和国って何?という方は、
ナウル共和国カテゴリー」からどうぞ)

オーストラリアから押し付けられた難民に訴訟を起こされてしまったナウル。

情勢はナウル政府にとってかなり不利でした。
ナウルの憲法は亡命を求めてきた難民を拘束をする権利を認めていません。
それなのに、
難民収容施設を設置して彼らを収容しているのです。
多分、裁判になったら負けます。

劣悪な住環境に昨年は難民たちにハンストも起こされています。
世界中から「難民の待遇改善」を求める声が高まっていました。

とはいえ、ここで難民を帰してしまうと、
オーストラリアからの援助が受けられなくなってしまいます。
それでは国家破産へまっしぐらです。

で、どうしたか。またもや強引な手段に打って出ました。

4月26日、ナウル政府は突然、オーストラリア人弁護団に対するビザを取り下げたのです。
弁護士をナウルに入国させないぞ、ということですね。

当然世界中から非難の声はあがりましたが、
ナウルは無視を決め込んでいるようです。

(その3に続くよ)

Posted by tekigi1969 at 16:05 | Comments [0] | Trackbacks [0]

2004年05月28日

●ナウル情報(2004年5月)その1

ナウルファンの方、長らくお待たせしました。
最近のナウル情報を数回に分けて報告いたします。

ナウル共和国って何?という方は、
ナウル共和国カテゴリー」からどうぞ。

4月末、ナウル共和国はいよいよ国家破産のピンチに陥りました。

アメリカの金融会社GEキャピタルが、
ナウルの抱える2億米ドルを超える借金を、
「5月5日までに返せ」と言ってきたのです。

これにより、ナウルが一発逆転を狙って海外に建てた
メルボルンの商業ビル「ナウル・ハウス」
シドニーの「メキュール・ホテル」は差し押さえられてしまいました。

これに助けの手を差しのべたのは、またもやオーストラリア。
債務を肩代わりしたのです。

しかし、これまでの経緯を知る国際社会からは
「ナウルにイラクやアフガンからの難民を押し付けて、
 金で全てを解決しようとする豪州政府」への非難が噴出しました。

4月末の報道では、
アフガンおよびイラクからの難民およそ300人が、
まだナウルに残っているようです。
ナウルはこの代償として、
オーストラリアから年間24億ドルを受け取っているのですが、
国際社会からの批判もあり、
ついに難民達から裁判を起こされてしまいました。
(その2に続く)

Posted by tekigi1969 at 22:47 | Comments [8] | Trackbacks [0]

2004年05月27日

●「かわいい」はホメ言葉なのかな

1、こないだ「杉田かおる(もちろん現在の)がかわいい」と書いたのだけど、
  同意してくれる人は現れず。

2、これを意外だ、と思う僕の方が変なのかな。

3、僕は女の子に対して「かわいい」という言葉を使うのが苦手です。

4、理由は、何となく「下に見ている感」が漂うから。
  分かりにくいですかね。
 「つまんないと思っている男性にいきなり頭なでられたくないんじゃない?」
  というのとニュアンスは似ています。

5、というわけで、普段は「好き」「いいなぁ」「きれい」まで。
 「かわいい」は条件が揃わないと言えない。

6、その条件が自分でもどこにあるのかよく分からない。

7、多分「かわいい」と言ったとしてもバカにしたことにはならないだろうな、
  という安心感というか敬意というか、頭良さそう、というか、
  大人だよね的なにかを感じたときに思うみたい。
  頭なでても大丈夫だな、という感じ。

8、というわけで、杉田かおるさんはかわいいのです。

9、もしかしたら本を読んで泣いちゃうのと同じで、
  不意に感じる「可愛げ」に弱いだけなのかもしれないなぁ。

10、「かわいい」と「きれい」どっちがうれしいものなのでしょうか。
  これも人によりけりっぽいですね。


Posted by tekigi1969 at 18:59 | Comments [0] | Trackbacks [0]

2004年05月26日

●これ以上銀河系はいらない

「もうこれ以上、銀河系はいらない。
 銀河は我々に痛みを与えるだけ。
 我々が欲しいのは人間だ」

かなり深いです。これだけ読むと。

発言主は、スペイン人ビジネスマンのカルロス・ゴンザレスさん、41歳。
サッカースペインリーグ・レアル・マドリード会長選挙の立候補者です。

これは現会長ペレス氏による
スター軍団Rマドリードの選手補強を批判するための発言。

彼らは今や「銀河系選抜」とまで呼ばれているのですね。

(関連記事)
「負債457億円」レアル会長候補が批判(日刊スポーツ)

1週間ぐらい前の記事なのですが、
この上さらに「トッティを取る」と明言する現会長ペレス氏は凄すぎます。

足し算しか知らない子供みたい。

でも野次馬的に見ている分にはこんなチームもおもしろいです。
バンド・エイド観ているみたいな気分。


Posted by tekigi1969 at 14:47 | Comments [14] | Trackbacks [0]

2004年05月20日

●頭の中だけで響く「音」

昨日の朝日新聞に面白い記事がありました。
(リンクしようと思ったけど、ネットにはないみたい)

人工内耳。
主に聴覚に障害を持つ方が手術で埋め込むもので、
94年から医療保険が使えるようになったそうです。
以前は大人がよく利用したそうですが、
最近は、この手術を行う子供が増えているとか。

音は、
耳にある1万数千個の有毛細胞(場所によって拾う周波数が違う)で電気信号化され、
3万本の神経を経由して脳へと伝わる。

人工内耳の場合は
スピーカーで拾った音を耳に埋め込んだ電極で電気信号に変換します。
ただし、その電極の数は20本しかありません。

どうしてそれで足りるのだろう。
実は「子供の手術が増えている」という話も、同じ理由から来ているのです。

たった20本の電極で1万数千個の有毛細胞の代わりができるのは、
「脳には可塑性があるから」なのです。

例えば、
ある音楽の途中に、断続的に無音の部分を作る。
これを聴いても、非常に不快で音楽には聞こえません。

次に、この無音の部分を「シャー」という雑音に変えます。
こうすると、音がつながって聴こえるのです。

脳が足りない部分を補うからなのだそうです。

(イマイチ実感のわかない方は、  こちら→「空耳にはどのようなものがあるか
 でいくつか似たような実験ができます。試してみてください)

聴覚が不自由な子供は、
幼いうちに人工内耳を埋め込んで、音楽に親しむ習慣をつけておくと、
この脳の機能(可塑性)が鍛えられて、充分演奏できるようになるのだそうです。

実際には伝わっていないはずの音が、
その子の脳で生まれているのでしょうね。
想像すると、なんだかドキドキする。

ちなみに人間は誰でも訓練すれば、
音で空間を認識できるとも書いてありました。
つまり目を閉じていても、
数メートル先に壁があるかないか判別できるんだって。

すごいぜ、脳。


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2004年05月18日

●プレーとプレイの使い分け

僕は節操なく原稿依頼を受けてしまうタチなので、
スポーツ雑誌から新聞社、エロ本、ギャンブル雑誌まで
全部同時進行で記事を書いております。

一般的に「プレイ」という表現はエロ本の言葉だと思います。
赤ちゃんプレイとかチカンプレイとか。
あんまり「露出プレー」とは書きません。

スポーツ誌では、主に「プレー」と表記します。

初めてゴルフ雑誌で記事を書いた時、
まずこれをチェックされました。

「プレイって書くとエロ本みたいだから止めてね」

どちらかというと、スポーツ誌の方が気にしているみたい。
風俗誌は「どっちでもいいけど、まぁプレイかな」という程度ですね。

さらに付け加えると、年配の男性が好むスポーツ雑誌が
とくに「プレー」にこだわります。
野球やゴルフはほぼプレー。
若い人が読むヨーロッパサッカー関係の記事だと
ごくまれにプレイが出てくる気がします。
本来の発音を考えれば、プレイの方が確かに近い。
なんとなーく、この辺の機微、分かる気がしませんか。

この使い分けにすっかり慣れてしまったので、
「プレイステーション」
という言葉を見るたび、
妙にドキドキするようになってしまいました。

いや、あの、もしかしたら単純におじさんになっただけなのかもしれないです。


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2004年05月16日

●骨伝導とキュウリで想う娘酒

先日、街の電機ショップで骨伝導スピーカーを体験しました。

意外にクッキリ聞こえたのですが、
「おわっ、びっくり」という驚きはありません。
この聞こえ方は知っているのです。
どこでだろう・・・。

で、さっきいきなり思い出したのです。
これはキュウリの音です。
いやあの、もうちょっと正確に書かないと分からない。

「キュウリをかじっている人の頭に耳を当てた時に聞こえる音」

これとおんなじ聞こえ方でした。

他の人がキュウリをかじっている時に、
その人の頭にそっと耳を当てると、
頭蓋骨にバリボリという音が響いてきます。
なかなか楽しいのです。

うちの奥さんは子供の頃、
この音が大好きだったらしくて、
両親がキュウリを食べていると、
必ず近寄っていって、頭に耳を当てたそうです。

僕は、自分に娘がいたら絶対やらせますね。
きっとかわいいに違いない。

これだけでお父さんは、日本酒5合はいけちゃいます。
西原理恵子さんの「毎日かあさん」に出てくる「娘酒」気分。

ちなみにベートーベンは耳が聞こえなくなってから、
指揮に使うタクトを口にくわえて、
ピアノの振動が伝わってくる音を頼りに曲をつくったのだとか。

僕は酒を飲み、ベートーベンは名曲をつくる。
骨伝導の用途はまだまだ広いんじゃないでしょうか。

Posted by tekigi1969 at 15:55 | Comments [0] | Trackbacks [0]

2004年05月14日

●「いたせりつくせり」率は9・9%

さっき奥さんと話をしていて
「あれ?いたせりつくせり?いたれりつくせり?」
と迷ったので、Googleで検索。

「いたせりつくせり」の検索結果  560件
「いたれりつくせり」の検索結果 5090件

正解は「いたれりつくせり」
間違え率は9・9%
結構高いようですね。

ネットで日々文章を見る習慣ができてくると、
「これなんて読むのだろう」というモノが増えてくる。

最近では「orkut」が結構悩みました。
どうやら「オーカット」で良いみたい。
紛らわしいのはダメじゃんとも思うのだけど、
でも会う人ごとに違う読み方をしているのは、なかなか楽しい。

「台風一家」が正しくは「台風一過」だと気づいた時、
子供の頭の中に漠然とイメージされていた
「台風の家族」「日本晴れの空と台風の子供」といった映像は
はっきり消えてなくなってしまうわけで、
これはちょっと寂しいことのような気がするのです。

そういえばこのBLOGをいつも読んでくれている知人に
「あのさぁ、言いづらいんだけど、適宜って何て読むの?」
とメールをもらいました。

「テキヨロ?じゃないよね」

結局読み方教えちゃったのだけど、
ウソ教えておけば良かったなぁと
今になって、ヘンな後悔をしております。

「てきよろこうしん」で僕は全然OKです。


Posted by tekigi1969 at 17:28 | Comments [0] | Trackbacks [0]

2004年05月12日

●インスタントラーメンのスープが袋に入っているワケ

仕事の取材で知ったマメ知識。
と言っても御存知の方も多いかもしれません。

チキンラーメンの発売は1958年8月25日。
世界初のインスタントラーメンです。
スープは麺に練りこんであります。だから、どんぶりで直接作れる。

でも、それ以降のインスタントラーメンは、ほとんどスープが別の袋に入っています。
これには理由があるのです。

実は「麺に直接スープの味をつける」のは日清食品の特許だったのです。

チキンラーメンで日清が取った主な特許は二つありました。
「即席ラーメンの製造法」(フライ麺の製法)
「味付け乾めんの製法」(粉末スープの絡め方)
がそれです。

当初、他メーカーは、日清に特許の使用料を支払って
インスタントラーメンを作っていました。
しかしこれではいつまで経っても日清には勝てません。
特許料の分だけどうしてもコストもかかる。

そこで、1962年、
明星食品、東洋水産が、スープ袋を別添えにするスタイルを編み出しました。

当然、調理の時には少々手間がかかりますが、
その分、味にバリエーションが出せるようになりました。
やがて他社も続々とスープ別添えに移行。
これが一般的なスタイルになったのです。

それに対して、日清のチキンラーメン、カップヌードルは
今でもスープは麺に練りこんであります。

のちに誕生するノンフライ麺も、これと同じような事情から生まれたらしいですよ。

Posted by tekigi1969 at 15:26 | Comments [385] | Trackbacks [0]

2004年05月02日

●米兵とグリーンカード

1、先日イラクから戻った某カメラマンさんとお会いした時
 「イラクにいる米兵もかわいそうですよね」といったところ
 「そうですね。彼らも被害者だと思います」との返事。

2、アメリカには日本のような公的年金や保険がありません。
  でも、一度兵士になるとそれが手に入ります。ついでに大学の学費も免除されます。
  お金のない人にとって兵役は「将来の保証」を手に入れる手段になっているようです。

3、ここまでは新聞記事で読んだ知識として知っていたのですが、
  そのカメラマンさんに教えてもらったのが「グリーンカード兵士」という言葉。
  ちょっと調べてみました。

4、グリーンカード(永住権)とは米国に住むための移民ビザのこと。
  永住権を取得するとグリーンカードと呼ばれる証書が発行される。
  合法的にいつまでも米国に住めるし、基本的に出入国も自由で公共サービスも受けられる。
  でも選挙権はなし。国籍ももちろんアメリカではない。米国のパスポートは持てない。

5、アメリカには、永住権を持つ人が兵士になると、
  市民権申請をする時の審査待ち期間が3年に短縮される優遇措置があります(通常は5年)

6、さらに、米同時多発テロをきっかけにアメリカは兵力の増強を決定。
  ブッシュ大統領はグリーンカード保持者が軍隊に現役入隊した場合は、
  すぐに市民権の申請ができるという大統領令に署名。

7、ヒスパニック系住民を中心に中国、ベトナム、カナダ、韓国系などの永住権保持者が軍隊に殺到。
  グリーンカード兵士は イラク戦争では3万7000人いるそうです。
  通常ならば、彼らは州兵や予備役を務めれば軍役を果たしたことになるのですが、
  今は「テロとの戦争」中ですから、通常ではありませんでした。
  いきなり最前線に派遣されたようです。

8、01年のテロ事件以降、アメリカの移民受け入れの門戸は狭くなっていました。
  これもこの急増と関係があるかもしれません。

9、2002年10月のキティホーク艦内調査では、
  一般乗員約3000人のうち3分の1が米国以外の国籍。
  これはいわゆる傭兵などの「外国人部隊」とは全く意味合いが違います。
  単純に「市民権取得」を目指しているのでしょう。

10、今回のイラク戦争に最初に従軍したのは約20万人の米兵。
   そのうちの3万7000人はおよそ18%です。

11、米兵=アメリカだと思うと、何かを見落としてしまうのかもしれません。
  注意せねばと思いました。

12、この話を聞いて、僕は
 「ディズニーランドの前でバトルロワイヤルをしている人々」を連想しちゃいました。
  イヤなイメージですね。すみません。
Posted by tekigi1969 at 18:33 | Comments [5] | Trackbacks [0]

2004年05月01日

●野口英世の母シカの手紙は「書」なのか

書と文字は面白い」(新潮文庫 石川九楊著)という
本を読んでいて思ったこと。
(ちなみにものすごく興味深い本です)

榊莫山さんが絶賛したことで有名な
「野口英世の母シカが書いた手紙」。
(→「ホテル観山」HPから写真と内容を見ることができます)
について、この本の石川さんは、その魅力については認めつつも、

「このような初形というべき書が、
 戦後、前衛書の末裔たちによって無条件に熱っぽく評価され、
 そして描き出されることの中に、
 書という表現の背後に隠れている
 東洋的美感覚の苦いダルさを感じないではいられない」

と距離をおいているようです。

僕もわりと同じような気持ち。
リンク先の直筆手紙の写真を見てもらえば分かると思うのですが、
シカさんは元々、字を知りません。
ただ息子に手紙を送りたい一心で文字を覚えて書いたもののようです。
内容も素朴というよりムキダシの直球。誤字も多い。

そこが、ある種の感動を呼ぶので、
僕はこの手紙が大好きなのですが、
でもさすがに→これ(リンク先新聞記事参照)はちょっと引きます。

 おまイの。しせ(出世)にわ。みなたまけ(驚ろき)ました。
 わたくしもよろこんでをりまする。
 なかた(中田)のかんのんさまに。さまにねん(毎年)。
 よこもり(夜篭り)を。いたしました。
 べん京なぼでも(勉強いくらしても)。きりかない。
 いぼし。ほわ(烏帽子=近所の地名 には)こまりおりますか。
 おまいか。きたならば。もしわけ(申し訳)かてきましよ。
 はるになるト。みなほかいド(北海道)に。
 いてしまいます。わたしも。こころぼそくありまする。
 ドか(どうか)はやく。きてくだされ。


わりと有名な話ですが、
野口英世は海外渡航のために郷里で莫大な借金をして、
そのほとんどを宴会と女遊びに費やし、
困った末に、遊び相手の女性と結婚の約束をして金を借り、
逃げるように海外に行ってしまいました。

結構ヒドイやつです。

 かねを。もろた。こトたれにこきかせません。
 それをきかせるトみなのれて(飲まれて)。しまいます。
 はやくきてくたされ。はやくきてくたされはやくきてくたされ。はやくきてくたされ。
 いしよ(一生)のたのみて。ありまする。


「野口清作」という本名が、
坪内逍遥の人気小説「当世書生気質」の
ダメ主人公野々口精作と似ていることを彼は気にしていました。
当時は難しかった改名をするため、
近所に住む「清作」名の人物に野口家の養子になってもらい、
野口清作が二人いるのは困ると訴え、
「野口英世」となっています。

僕はなんとなく、
「黄熱病」「ペスト」といった偉業よりも、
野口清作のこういう泥臭い部分が妙に好きです。

ただ、この手紙を「書」として飾る気持ちには
やっぱり、どうしてもなれないのです。

ちなみに野口清作とシカはこの手紙の3年後に再会を果たしました。

Posted by tekigi1969 at 10:24 | Comments [27] | Trackbacks [0]