2004年07月11日

●昭和初期に書かれた「海水浴の心得」

「暑熱を避けて波浪と遊ぶ海水浴は
 夏季中最も愉快事である。
 海岸線に富む我が国は沿海至る所海水浴場があって、
 猫も杓子も夏になると海水浴に出かけるが
 実をいふと海に富む我が国にも
 理想的の海水浴場は少ないのである」

あ、いきなりでした。
これは昭和二年刊行の「娯楽大全」からの引用です。
この本は以前にも紹介したのですが、
最近また読み返していたら「海水浴」という項があったので、
夏本番を前に、
その心構えを80年昔の先達から学ぼうという趣向であります。

以下、ポイント別に引用します。


●ポイント1 海の中ではとにかく動け

「海水に入ったらば、決して身体を静かにしてゐてはいけない、
 手足とも絶えず運動させてゐなくてはならない、
(中略)
 泳げない者でも全身を海水に没して手足の運動をさせるやうに
 水中を活発に歩くがよい」

 カナヅチな人が一列になって、元気に行進したらカッコ良さそうです。
 歩くがよい、という程よく高飛車な言い回しがミソですね。
 なんとなくギリシャ悲劇のセリフみたい。
 
●ポイント2 波の避け方

「波を避けるには小さな波は刎ね越し、大きな波は潜り抜けるのである。
 その心得がないと、波に身体を打たれて自由を失ふことがあるし、
 場合に依ると波に浚われて一命に及ぶことがある」

●ポイント3 入浴時間

「ウヰチング博士の海水浴規則に依ると子供は五分間以上入浴してはならない、
 大人と雖も十五分を超えてはならぬと厳重に定めてゐる」

 ウヰチング博士って誰だろう。
『海水浴規則』欲しいです。どこかに置いてないかなぁ。

●ポイント4 海水浴に適した時間帯 

「海水浴に入るるのに極めて暑い正午前後にする者があるが、それは誤まれるの甚だしきものである。
 海水浴に最もよい時間は午前六時から同八時まで、午後五時より夕刻までがよいのである」

 これ聞いたことがあります。科学的な根拠もあるみたい。
 でも誰も守ってないんじゃないかな。
 みーんな「誤れるの甚だしき」者ばっかしなのだ。

●ポイント5 泳ぎ終わったら

「海水浴が終わったら早く海水着を脱いで身体を乾燥したタオルで摩擦し、
 早く水気を去って浴衣に着替えるがよい、
 体力の虚弱な者は、浴後直ちに鶏卵一個を生のまま食するがよい。
 浴後は少し運動をせねばならぬ。直ちに寝ころぶが如きは宜しくない。
 運動を厭ふほど、海で疲れてしまふことが最も悪い」

 どういうわけか「浴衣」と決まっているところが良いですね。
 浴衣姿で軽いストレッチをしながら、生タマゴをごくり。

 ちょっとした儀式みたい。
「海水浴道」なんてどこかにあったりするのかもしれません。

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Posted by tekigi1969 at 2004年07月11日 18:49
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