2004年11月05日
●新語誕生「島田司会者」
1、傷害容疑で書類送検された島田紳助氏のニュース。昨夜のTBSのニュースでは「島田司会者」と呼んでいました。
何だか聞いていて違和感が。
2、今朝のフジテレビでは「島田紳助容疑者」。
今のところ、放送局によって違いが出ているようです。
3、以前、SMAP稲垣吾郎さんが逮捕された時は、
僕の知る限り全局「稲垣メンバー」でした。
4、「容疑者」と呼びたくないという意志が働く時に
「メンバー」やら「司会者」といった新語が誕生するようです。
5、稲垣メンバーの時は「所属事務所の圧力があった」なんて噂も出ましたが、
その後、民放テレビ局のプロデューサーさんなどに取材したところ、
そんな事実はなかったようです。
あくまでもスポンサーやら自局の出演者に配慮した、自主的な判断。自主規制。
6、そんな時、ある局が「メンバー」と呼び、
他局は一斉にそれにならったそうです。
7、「むしろ圧力があった方が戦えるんですけどね」とは某局の人の弁。
「色々お世話になってるし、一応容疑者は避けよう」という一応力が働いてしまうと、
なし崩しに「容疑者は使えない」という実績だけができていく。
8、今年のはじめに日産のゴーン社長が交通事故を起こした時、
テレビだけは「スポーツカー」と表現したのも同じ流れでしょうね。
新聞、ネットは「ポルシェに乗っていて」と書いていた。
「一応ボカしておこうよ」という「一応力」は浸透しつつあるのかな。
9、「強大な権力をもった人・団体の圧力・陰謀」とかは僕はあんまり信じません。
そんなのがいたら楽だなとは思うけど。
だって、全部そいつのせいにしちゃえばいいんだもん。
10、方向性は違うのだけど、
先日イラクで亡くなられた人質の遺族のコメントを見たときも、
「テレビでは言わない方が良いこと」ってのは増えているのかもしれないな、
と思いました。
Posted by tekigi1969 at 2004年11月05日 09:32
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