2004年11月02日

●ナウル共和国の大統領選

ナウル共和国情報です。
(ナウル共和国って何?という方は、
 まずは「ナウル共和国カテゴリー」からどうぞ)

今夜はアメリカ大統領選挙ですが、
太平洋上に浮かぶ島、ナウルでも10月末に選挙が行われました。
9月30日にLudwig Scotty大統領が議会を解散し、緊急事態を宣言したためです。

まずはその経緯を。

ナウルの国会は18名の議員で構成されています。
採決の時は、そのうち一人が議長になり17人で投票します。
もし、棄権や欠席が出て決着がつかない場合は、
議長が一票を投じ、それによって決まるわけです。

9月末のナウル議会は、来年の予算案について審議していました。
長年の懸案であるアメリカ企業GEへの負債について、
オーストラリア政府主導で対応しようという改革案に基づいて予算は組まれました。

この採決、実際には、
賛成派9名、反対派8名になると見られていました。
ところがここで議長(反対派)が反乱を起こします。
改革派議員の一人であるkieren keke氏を議会から追い出したのです。
keke氏はオーストラリア寄りの議員だったようです。
そのため、予算案採決は8対8となり、議長により否決されてしまいました。

この状況を打破するため、大統領は緊急事態を宣言し、議会を解散したわけです。

結果はLudwig Scotty氏の思惑通りになりました。
選挙によって、改革派議員は14名になったのです。
ナウルでは大統領は議員によって選ばれるのですが、
文句なしでScotty大統領が再選されるでしょう。

その代わり、守旧派は惨敗。
長老議員5人が落選し、その中には3名の元大統領まで含まれていました。
ここ数年大蔵大臣を務め続けていたclodumar元大統領も落選です。

色々バタバタし続けたナウル政府ですが、
「オーストラリア政府主導のもと、財政再建に向けて進む」
という方向はようやく定まったようです。

<お知らせ!>
 当BLOGのナウル記事を元にした単行本が
 今年12月にアスペクト社より発売予定です。

Posted by tekigi1969 at 2004年11月02日 16:51
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