2005年04月27日

●ボタンヌ

ボタンヌのママさんが亡くなったそうです。

昨年暮れに入院なさったと聞いていたのですが、
その後お店に戻ることはなかったようです。
正確な年齢は知りません。80歳ぐらいと聞いた記憶があります。

ボタンヌというのは、
新宿二丁目にあった小さなバーで、
あの伝説の「新宿の帝王」「愚連隊の帝王」加納貢さんが
立ち寄るお店として有名でした。

ママさんや古くからのお客さんに聞いた話によれば
最初は神楽坂のあたりで営業する喫茶店だったそうです。
そのせいで、新潮社などの出版関係のお客さんが多かったのだとか。
加納さんのように戦後活躍した愚連隊の面々も当時からの常連。
「お酒を出した方が儲かるよ」という雑誌社の人のアドバイスで、
バーになりました。

有名になる前の阿佐田哲也さんも常連の一人で
ママさん曰く「私を勝手にモデルにした小説もあるのよ。それがねひどいの」
と笑いながら話してくださったこともあります。

「麻雀放浪記」がブレイクして、ジャズなどの評論を発表するようになると、
昔を知る常連さんから
「売れると聴く音楽もハイカラになるんか」
なんて冷やかされたりもしたそうです。

僕がボタンヌに最初に連れて行ってもらったのは1年ちょっと前。
だから5、6回行っただけで、最後の1年くらいしか知りません。

ビール1本が1000円で、席料はなし。
それでママさんに色んな裏話をねだったり、
運がよければ加納さんにもお会いして、
「安藤はね、ヤクザじゃないんだよ」なんて貴重な話まで聞ける。
僕にとってのボタンヌはそんなお店でした。

店をたった一人で切り盛りするママさんは
客がいると、絶対に椅子には座らない。
「ただずっとコトコト煮てるだけよ」と語る
お手製の煮物がすごく美味しかったです。

最後に顔を出したのは、昨年9月30日。
加納貢さんが新宿のホテルで死去なさった翌々日です。
壁には内外タイムスの訃報記事が貼られ、
ママさんは「信じられないね」と寂しそうでした。

帰り際、
いつも加納さんが座っていた席にどうしても座ろうとしない僕らに
「今度からはあそこも座っていいんだからね」
と言われたのが最後です。

040306_0909~001.jpg

「ボタンヌ」という不思議な名前は
実はマッチをつくった業者が
フランス風のつづりを間違えて読んでしまったために
ついたのだと聞きました。
だから古くからのお客さんは、今でも「ボタン」と呼んでいるそうです。

でも僕にとってはやっぱりボタンヌ。
そして、あの席はやっぱり加納さんの場所でした。

ホントにホントに残念だけど、御冥福をお祈りしたいと思います。

Posted by tekigi1969 at 2005年04月27日 12:41
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コメント

御冥福をお祈り申し上げます。
多忙は言い訳になどなりません。自らの怠慢をただ恥じるばかりであります。

Posted by 多摩のいずみ at 2005年04月27日 23:51

えっ、、ほんと・・・
戦後日本のアンダーグランドを作ってきた方や支えてきた方が、次々居なくなっちゃうのね。ほんとにほんとに寂しいけど、ボタンヌのママさんのご冥福を心よりお祈りいたします。

追伸
たった一度だったけど、ママさんに会えてお話を伺えたことと、あの空間に触れられてほんとよかった。
連れてってくれた、テキちゃんに感謝です!
エックス橋二名より

Posted by まりん at 2005年04月27日 23:52

>いずみさん
 僕ももっと行けばよかったと反省しきりです。

>まりんちゃん
 あの空間はホントに特別な場所でしたよね。
 一緒に行けて僕もうれしかったです。

Posted by 適宜更新 at 2005年04月28日 13:32

ボタンの小林ママは19歳の時に渋谷で喫茶店を創め、戦後ドサクサの昭和22年に新宿で
再び喫茶店を再開し、愚連隊の始祖万年東一、さらに宿の帝王の加納貢らに囲まれて
新宿マドンナもしくは山本富士子といわれました。83にもなってもお客から「おにいさん、ビール1っパイもらっていい?」といったい日に4-6本飲んでました。昨年9月に加納貢が死んでから急に落ち込み、11月入院。死ぬ寸前
まで、店を再開したいと言ってました。合掌

Posted by 児林晃 at 2005年04月29日 23:29

>児林晃さん
 貴重な情報をありがとうございます。
 僕もよくママにビール注いだことを思い出しました。
 別の場所で加納さんにお会いした時、
「ボタンにもっと行ってあげてね」
 と言われたことがあります。
 そんな風に思ったり、思われたりしたお店や関係が
 あったたことだけはきちんと憶えておこうと思います。  

Posted by 適宜更新 at 2005年04月30日 10:30

四年前、新宿の顔といわれた憧れの加納貢さんにあるイベントでお見かけして以来、
またお会い出来たらとずっと思い続けたある日、
へぇこんな処にあったのかと見つけたお店がボタンヌでした。
「飛込みですけど、いいっすかぁ?」と覗きこんだ店内に
誰かとお話中のおかあさん・・・・・ん?
「アッ、加納さん!!」思わず声が。
「加納さんを知ってるの?」「はい、二年程前に~。」
すると「おお、あの時の!」と加納さんも憶えていてくださり、ほんとに感激でした。
それ以来、新宿に来た際に、ちょこっと寄っておかあさんの昔話を聴くのが楽しみでした。
また、おかあさんを介して常連の方々を紹介して頂き有難うございました。

おかあさん、長い間本当にお疲れ様でした。そして有難うございました。
天国で大好きなビールいっぱい飲んでください。   合掌

追伸、5/3(火)18:00~代々幡斎場にて通夜を
    5/4(水)11:00~同じく代々幡斎場にて告別式が行われます。
    お時間の取れる方はぜひ最後のお別れをしてやって下さい。
    尚、【ボタンヌ&ママさんを偲ぶ会】を行いたいと思います。
    場所と日時は決まり次第また書込みいたします。

Posted by アキオ at 2005年05月01日 17:16

>アキオさん
 お知らせありがとうございます。
 ママさんに
「加納さんのファンで、
 遠くから何度も来てくれる人がいるのよ」
 とお聞きしたことがあるのですが、
 それがもしかたらアキオさんだったのかもしれませんね。

Posted by 適宜更新 at 2005年05月01日 22:28

アキオさんボタンヌのママの葬儀の案内ありがとうございます。3日私も7時すぎですが、顔をだすつもりです。
それから、ボタンは2丁目ではなくて、3丁目でした。末広亭のそばです。

Posted by 児林晃 at 2005年05月02日 00:55

>児林さん
 あれは3丁目になるんですか。
 失礼しました。
 葬儀の案内、他所からも受け取りました。
 明日、御挨拶に行こうと思っています。
 
 

Posted by 適宜更新 at 2005年05月02日 14:38

昨日の通夜には、チャンバリストクラブの重鎮、永田哲郎、三上治(元ブンドで吉本隆明に近い)と仲間、さらに、あの宮崎学も顔をだしたようです。(彼は花輪もだしていた)。新潮社のそばの書店・文鳥堂の吉田氏の未亡人、加納貢を慕っていた若い衆も--。ところで、ママは大正9年生まれだそうで、85歳だったですね。僕にも、2才さば呼んでました。息子のキミちゃんがママの若き日の写真をみせてくれました。日本髪を結っていて、美人でした。今日の告別式には遅れないように顔をだします。5月末頃に偲ぶ会を開きたいと思っています。時間があったら、顔をだしてください。
携帯090-3228-9002

Posted by 児林晃 at 2005年05月04日 04:33

>児林晃さま
 お知らせありがとうございます。
 昨日の通夜には残念ながらいけませんでした。
 今日11時に自宅から、手を合わせます。

Posted by 適宜更新 at 2005年05月04日 10:41

告別式には常連の宮園さんや女性自身のカメラマンだった、村井さんの奥さん(本人が入院中)が駆けつけてくれました。また、ボタンヌママとは毎月のように旅行にいっていた、「猿の腰掛」の坂本ママが昨日の通夜のあと、新宿3丁目の「池林坊」にいき、大田社長を探したそうです。告別式には2人できて、お骨も拾ってくれました。太田氏は19歳の時北海道から上京して、「どん底」からスタート。いまや3丁目に4軒店をやっていて、昨夜は超多忙だったようです?太田氏はボタンヌママとは40年のつきあいだったそうで、偲ぶ会ではいろいろ協力してくれるそうです。喪主のキミちゃんによれば、あのヤタガイ老人の舎弟でいま長崎にいる、浦さんが中心にうごくそうです?
三上氏も別稿で追悼文を書いてます。
それから、週刊女性のUさんのお子さんを連れて出席してくれました。それから、加納のおやじに会いたくて毎月のように栃木からボタンにきていた坊や(これはママがいっていた)もきてくれました。

Posted by 児林晃 at 2005年05月04日 22:13

>児林晃さま
 ありがとうございます。
 Uさんからもメールをもらったのですが、
 本当に色んな方がいらっしゃっていたんですね。
 

Posted by 適宜更新 at 2005年05月05日 09:56

5月11日発売の週刊新潮、132Pにボタンヌママの記事が載りました。コメントしましたか?
「19歳で上京--」が気になります。まあ、所詮、取材力がなくなった---?だから、書いてもらえただけで。
来週から、ミヤコ蝶々の相続がらみの取材ほかで10日以上東京にいません。つきましては「わたしは偲ぶ会のお手伝いは5月中はできない」ママのお嬢さんの洋子さんにはTELしておきました。Uさんとはお互い連絡しているから---
当分、ネットもメールできません。

Posted by 児林晃 at 2005年05月12日 00:26

>児林さま
 新潮の記事、未見でした。
 さっそく読んでみます。

Posted by 適宜更新 at 2005年05月12日 09:55

今日、東京に帰りました。偲ぶ会の動きはないようです。

Posted by 児林晃 at 2005年05月28日 00:36

児林晃様が音頭とってくださいよ。
よろしくです。

Posted by ボタンヌの客A at 2005年05月29日 00:06

>児林さん、客Aさん
 情報ありがとうございます。
 僕の方でも何かありましたらお知らせしたいと思います。

Posted by 適宜更新 at 2005年05月29日 16:45

遅くなりました。ようやくボタンヌ小林ママの偲ぶ会の日時と場所が決定しました。
日時10月1日1(土)PM4-6時
場所 池林房
会費 5000円

9月28日は加納貢さんの1周忌になりますし、代表幹事の味岡修(三上治)らと話し合って決めました。詳細は後ほどご連絡します。

Posted by 児林晃 at 2005年06月25日 00:19

>児林晃さま
 お知らせありがとうございました。
 詳細決まりましたら、またお願い致します。

Posted by 適宜更新 at 2005年06月25日 19:11

発起人にあの宮崎学がなってくれるそうです。
味岡氏がお願いしたようです。
また、みんなで、「ボタンヌ物語」という、小冊子を作ろう、という案が出ています。わたしのメールに原稿を送ってください。

Posted by 児林晃 at 2005年07月03日 00:23

>児林晃さま
 発起人も決まっていよいよという感じですね。
 小冊子も楽しみです。

Posted by 適宜更新 at 2005年07月04日 11:07

10月1日のママの偲ぶ会は50名以上参加しそうです。これからハガキをだしますが、どうしますか?
池林房のTELは03-3350-6945
事務局はアクアスの村田君がやってくれます。
TEL03-5155-7285
FAX03-5155-7286

Posted by Anonymous at 2005年09月07日 22:31

情報ありがとうございます。
スケジュールの都合がつけられそうになったら
早めにご連絡致します。

Posted by 適宜更新 at 2005年09月12日 09:23

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Posted by cna certification online at 2013年11月30日 07:32
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