2005年10月08日

●生きている檸檬

丸善の京都河原町店が閉店することになって、
レモンを置いて立ち去る人が増えているそうです。
いや、檸檬の方がいいのかな。

閉店惜しみ置きレモン 小説「檸檬」ゆかりの京都・丸善
(asahi.comの記事)

記事に出てくる檸檬は11個。
梶井基次郎にちなもうと考える人が多いのにも驚いたけど、
忘れ物としてバスケットに集めているお店の対応も何だかいいなぁ。

檸檬を爆弾にたとえて美術本の棚におく、という
本来の小説の主旨からみると皮肉な感じもする。
でも、こういう意思の表現の仕方も悪くないと思う。

梶井基次郎の「檸檬」が出たのは1931年だから、
74年も前のこと。

「桜の樹の下には肢体が埋まってゐる」と言い、
三好達治に「葡萄酒を見せてやらう」と
自らの喀血した血を満たしたコップをかかげ、
「美しいだろう」と電灯に透かしてみせた異形の作家。

原稿用紙たった13枚の短編に書かれた彼のイメージが
80年近くを経ても生きているのは、
本当にどえらいことだと思います。

それにしても、
74年後の檸檬は、どこに置いてあったんだろう。
記事では「レジから見えないところ」としか書いてない。

やっぱり美術本棚かな。
それとも小説「檸檬」のそばだろうか。
もしかしたら「ザ・テレビジョン」の上だったりして。

梶井基次郎全集 第1巻
梶井 基次郎著
筑摩書房 (1999.11)
通常2-3日以内に発送します。

Posted by tekigi1969 at 2005年10月08日 09:48
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適宜更新を見て、初めて京都の丸善が閉店することを知りました。残念! この店に1度も言ったことはないけれど、梶井基次郎の「檸檬」に出てきたのは、よく覚えています。... [続きを読む]

Tracked on 2005年10月09日 10:32
コメント

ごぶざたです。
閉店のニュース、ふるさんのこれ見るまで知りませんでしたー、ちとショックです。

でもええ話ですね。
ホロリとします・・・檸檬があるのが「ザ・テレビジョン」の脇だったら、本当にホロリとくるか微妙ですが。

Posted by タサカ at 2005年10月09日 00:11

閉店するって知りませんでした。残念です。トラックバックさせていただきます。

Posted by 更紗 at 2005年10月09日 10:18

>タサカさん
 ごぶさたです。ん?そうでもないかも。
 テレビジョンだったら、
 ホロリの涙が複雑な味わいになりそうですよね。

>更紗さん
 コメント、トラックバックありがとうございます。
 もう閉店しちゃいましたね。
 場所さえ見つかれば再開するみたいなので
 その日が早く来ることを祈ります。

Posted by 適宜更新 at 2005年10月12日 10:45
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