2006年09月17日
●大人の工場見学その1
1、金曜日に、印刷会社さんに行きました。工場もカッコ良かったんだけど、
僕がいちばんおもしろかったのは、印刷や紙にまつわる話。
工場見学レポート、まずはそこから書きます。
2、「紙」には色んな種類があって、
その用途や印刷にもさまざまな可能性があるそうです。
今回僕が名刺をつくってもらった「パチカ」もその1つ。
(参考→「アルバトロスパチカ名刺、できました!」)
長野五輪のパンフとか、無印良品のタグ、
本の表紙カバーにつかわれたことはあるんだけど、
これまであんまり一般的ではなかったみたい。
3、ネットで検索してみると、
どうやら、パチカは、有名なデザイナーさんの要望で
「熱と圧力を加えた部分が半透明になる」機能を持つ白い紙として
開発されたモノのようです。
でも、その後はあまり普及することなく、眠っていました。
4、「真っ白」「表面の質感が柔らかそう」「半透明になる」
といった魅力的な特徴がある一方で、
「普通の印刷のインクがのらない」
というデメリットがパチカにはあります。
そのため
「使い道があんまりない」→「製造量が少ない」
→「高くなる」→「高いからさらに使えない」の悪循環になる。
こんな風に、
「おもしろいのに、用途が見つからず、そのままお蔵入りする紙」
ってのは、けっこう多いのだそうです。
5、ここに登場したのが、
箔押し・型押しには自信のある印刷会社、コスモテックさんです。
パチカを名刺に使えないかと考えた方の要望に応えて、
職人さん(というか社長さん!)の勘と技術で、
これを実現しました。
一枚ずつ、温度や圧力を加減して、
最適な型押し条件を見つけながら作ったそうです。
営業部の方によると
「おそらく、気温や湿度によっても変わるのだと思います」。
すっげえ。まさに「匠」の技!
6、その後も、
少しずつ改良を加えなから、さらにノウハウを確立しているとのこと。
例えば
型押しする部分の面積があまり広いと半透明部分がムラになる。
むしろ細かい線の方がきれいに出る。
他にも、名刺に適したパチカの厚さなどなど。
7、このプロジェクトが上手く行けば、
眠っていた紙に、新しい道が開けるかもしれません。
そうなれば、価格も安くなって、さっきの悪循環から脱出できるかも。
(現時点では通常の名刺に比べて、かなり割高になってしまうようです)
8、僕は単純に
「おもしろい名刺ができるぜいっ」くらいに思っていたんだけど、
実は、
用途が見つからずに眠っていた紙に、
新しい「機能」「可能性」を加える、
というすんごい出来事の一端だったんです。
9、ここで、ふと気付いたこと。
このプロジェクトの目的が
「パチカのおもしろさ」と「コスモテックの技術」
を世間に知らせるためだとすると、
「名刺」を選んだのは、すんごく上手いアイデアじゃん。
僕は頼まれなくても、
うれしくなって配るに決まってるもの。
どうやら「匠」なのは、工場の職人さんだけではなさそうです。
脱帽。
10、工場の様子はまた後日。
一緒に見学した美結さん→こちら、Tacくん→こちら
の記事も出ています。よろしかったら、どうぞ。
↑
この本の初版のみ、表紙カバーがパチカだったそうです。
(現物はまだ見ていません)
Posted by tekigi1969 at 2006年09月17日 18:52
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以前の名刺の素材がペットボトルをリサイクルした紙でした。つまりプラスティック。
破れないってことがひとつのウリでしたが、
クレーム処理先で怒り心頭の担当者に挨拶すると「名刺なんかいらん!」と破ろうとして…、や、破れない!
赤っ恥をかかされたその担当者は激昂・・・
平常時には話題の切り口になる名刺でしたが、イレギュラーには弱かった。
向き不向きってあるんですよねぇ…
Posted by kei at 2006年09月17日 23:18
>keiくん
わはは。
そういうことも起こりうるんだねえ。
まだ試してないけれど、
パチカもけっこう破りづらそうな素材だから
イレギュラーな相手には渡さないようにせねば。
Posted by 適宜更新 at 2006年09月19日 18:39
古田さん、パチカ名刺を取り上げて頂き感謝です。弊社のブログでも古田さんの書籍を㊧サイドバーでご紹介させて頂きました。
ちなみにアマゾンリンクは古田さんのリンクにしてあります故。
あと追伸です。古田さんのパチカ名刺の動画・・・弊社ブログにUPしてあります故。是非ともご覧頂きたく思います。
この度は色々と大変お世話になり、本当にありがとうございました。今後とも宜しく御願い致します。
Posted by 行列箔押し@青木 at 2006年09月22日 00:37
>行列箔押し@青木さん
わっ。本の紹介まで、ありがとうございます。
こちらこそお世話になりっぱなしで
ホント、すみません。
動画も拝見させていただきます。
今後とも、宜しくお願い致します。
Posted by 適宜更新 at 2006年09月23日 18:49
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