2006年11月30日

●新刊、既刊、引越

1、僕が一部執筆のお手伝いをさせてもらった本が出ました。「超図解3万円で始める信用取引!」という本です。ご興味のある方は、ぜひ宜しくお願いします。この本の著者のひとりでもある安田耕一郎くんは、僕にとって、とても仕事のしやすい編集者さんのひとり。でありながら、文章がすごく上手いライターさんでもあります。これは不動産でいうと、設計しながら、自分でも建てられるということで、僕のような専業大工からみるとものすごくうらやましい。レイアウトもいつもきれいだし。これからも見捨てられないようにがんばろうと思います。お世話になります。

 
 (↑この本です。amazonのリンク)

2、関西に住む方からBLOG経由でメールが来ました。PR誌アスペクトの創刊号を探しているとのこと。版元には、2号以降しか残っていないみたい。幸い数冊残っていたので、送付。そしたらお礼にと「アホウドリの糞でできた国」を購入してくださいました。おわあ。なんか、すみません。ありがとうございました。アホウドリも、楽しんでもらえるといいな。

3、昨日、三浦半島でちょっとびっくりするような価格の物件を見つけました。おもしろい場所にあって、外観も立派。でもキレイ過ぎて、逆に不安。今日、改めてなかを見せてもらう予定です。かなりドキドキ。ここまで、あれこれ物件を見せてもらったり、話を聞き、資料も検討して、だいぶ感じはつかめてきました。そろそろ決断をしようかな、と思い始めています。いざとなると二の足踏んじゃうかもしれないけど。まさか自分が不動産取引をするなんて思わなかったっす。びっくりだ。こうなったら、阿佐田哲也(色川武大)さんみたいに、引越ししまくる人生もいいかな。

 

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2006年11月29日

●下腹と下腹部

ふと思ったんだけど、
「下腹(したばら)」と「下腹部(かふくぶ)」って
同じような言葉なのに
イメージする場所がずいぶん違いますね。

下腹部を切るのは、猟奇事件っぽいけど、
「下腹を切る」と言われたら、
「切腹なの?」と聞き返してしまいそう。

どうしてなのかしら。
考えても、よく分からない。
「部」に秘密があるのかなあ。

でも、
「サッカー」と「サッカー部」の関係よりも
「下腹」と「下腹部」は
もっと大きく異なっている。

「陸上」と「陸上部」くらいは違うと思う。

ここまで考えたところで
すごく眠くなりました。今日はここまで。
おやすみなさい。

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●性豪、引越し、三崎漁港

1、先週末に書いた「性豪安田老人回想録」レビュー記事
  へのアクセスがとても多いみたい。(→こちら

2、12月12日には、
  安田老人vs都築響一トークショー「性夜」も開催されます。
  キテルのかしらん、いま、性豪。

3、僕のあいだでは、いま、引越し先探しがキテます。
  本日は、第4弾。
  再び、三浦半島行ってきます。

4、すごく興味をひかれている物件のある
  横須賀市のエリアを、もう少し詳しく見るつもり。
  午前中に個人的に街を歩いて、
  それから不動産屋さんに行く予定。

5、ここへきて、三浦市が気になってきました。
  一度はリスト外にしたんだけど、やっぱり良さそう。
  都内へのアクセスを考えると、
  外房からでも、三崎港周辺からバスに乗るのもあんまり変わらないみたい。

6、三崎漁港では毎週日曜に朝市がある。
  (→こちら
  うまい魚が気軽に手に入りそう。
  下町っぽい雰囲気のある街も残っているみたい。
  ネットで見つけた物件はもう売却済みだったけど
  別のを見せてもらえることになりました。楽しみだなあ。

 


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2006年11月28日

●自分でつくった野菜がおいしいとは限らない

1、「やっぱり自分でつくった野菜はおいしいでしょうね」
  という慣用句があります。
  僕はここ数年、市民菜園やらベランダで野菜をつくっているので、
  たまに言われることがある。
  個人的な意見かもしれないけど、
  これ、あんまりうれしくないんです。けっこう禁句だと思います。

2、理由のひとつは、
  家庭菜園でつくった野菜が全部、おいしいわけじゃないから。
  プロの農家さんに敵わないものも結構多いんです。
  数年間のアベレージで比較したら、かなり負けちゃうと思う。
  これが、自分でやってみた実感。

3、育てた満足感はあっても、
  失敗すれば、やっぱマズイ。食えない。
  スーパーで買う野菜と、
  大して味が変わらないことも多いです。

4、でも、市販のものより
  圧倒的においしくできるモノもあります。
  僕が「すげえ」と思ったのは、
  枝豆、ネギ、オクラ、白菜、ジャガイモ、トウモロコシなど。
  この辺は、自分で育てた方が圧倒的にうまいです。

5、これには、いくつかの理由があるのだと思うけど、
  いちばん大きいのは、輸送の時間だと思います。
  例えば、枝豆。農家の人は
  「収穫の前に、まずお湯を沸かしておく」
  というぐらい、すぐ調理して、食べちゃうそうです。
  摘み取った途端、どんどん味が劣化するから。

6、または輸送中にクタッとならないように
  わりに若いうちに収穫される野菜もあるそうです。
  こういう野菜は、できれば自分でつくった方がいいと思う。
  わりにカンタンだし。

7、てなわけで、
  冒頭の慣用句は
  「採れたてはおいしいですよね」というのが
  正しい表現だと思う次第です。
  「自分でつくった野菜だからおいしい」というのは、
  ちょっと失礼な気もしますしね。

8、とはいえ、
  僕も「自分がつくった野菜はおいしい」
  という表現をつかうことがたまにあります。
  それは、自分の菜園を謙遜したいとき。
  なんか、こう書くといやらしいけど。いやあ、すいません。

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●女流棋士会が将棋連盟から独立検討

1、将棋の女流プロ棋士で組織されている「女流棋士会」が日本将棋連盟から独立するのではないか、という報道が出ているようです。(参考→「女流棋士ら、将棋連盟からの独立を検討」読売新聞の記事)

2、拙著「瀬川晶司はなぜプロ棋士になれたのか」(河出書房新社)にも少し書いたのだけど、現在の女流棋士は全員、社団法人日本将棋連盟が定めているプロ棋士の定義「四段以上」を満たしていません。だから連盟の正会員ではなく、その意味ではプロではない。ちなみに、これは「男しかプロ棋士になれない」というわけではなくて、男女ともに門戸は開かれているのだけど、単純にそこまで勝ちあがった女性がまだいないということです。将棋のプロを目指す女の子が少ないという事情もありそうです。

3、彼女たちに「プロ」という肩書きを与えるのは「女流棋士会」です。この団体が定めている基準を満たせば、女流棋士になれます。当たり前なんだけど、こちらの肩書きを男性が名乗ることはできません。「男女それぞれの団体があるのなら、ふつうじゃないの?」と思うところなのですが、この女流棋士たちは、みな正会員ではないあやふやなかたちで日本将棋連盟に所属しているのです。まずここが分かりづらい。また、最初は男性と一緒に奨励会という棋士養成機関で四段を目指し、その道を断念して、女流棋士になるということもあります。この辺もちょっと分かりづらい。

4、まだ「独立を検討」という段階のようなので、どんな形になるかは分かりません。今回のニュースはこうした状況を変えて、自分たちの立ち位置を明確にしておこうという動きがある、ということだと思います。連盟の方針を決める総会に出席することもできず、基本給も厚生年金もない、という状況はたしかに相当厳しい気がします。6つの公式戦への出場権は得られますが、初戦で負けてしまえば対局料は1局分。彼女たちが得る対局料は一人平均年間100万円程度だという話も聞きました。それ以外は指導などで各自稼ぐわけです。僕と同じフリーランスに限りなく近いイメージ。いつかは、奨励会を突破して、「プロ」を名乗れるような女性棋士が登場することが理想なのだろうけど、そんな少女たちに希望を与える意味でも、この改革が良い方向に進むといいな、と思います。この件については、もうちょっと詳しい事情を関係者の方に聞けたら、また書くつもりです。

 

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2006年11月27日

●「性能」について

1、うちのパソコンのHDは30G。最近のパソコンの性能と比較すれば、たぶん「30しかない」という言い方が正しそう。でも5年以上つかっても、使用量が20G以上にはならない。ある程度データが溜まってくると、適当に掃除しちゃうからだと思います。バックアップを減らして、画像とかのデータもえいやっと消す。別の記録媒体に移すのはごく一部で、だいたい捨てちゃいます。「もしかしたら必要になるかも」とか考えないようにして、おりゃと消去。たまーに困ることもあるけど、気持ちよさの方が大きい。最近はネット上にデータを置けるサービスがどんどん便利になっているから、この方針で行けるとこまで行くつもりです。だからHDの容量はこのぐらいでもうイイ感じ。

2、厚さ3ミリのイカを、きれいに太さ3ミリの串に刺すことができる、という食品加工機械があるそうです。テレビで見ました。名前は失念。HDとは違って、こういう「ここまでする必要あるのかいな」という過剰な性能には憧れます。すごく好き。そこまでしてしまうエンジニアの気合がいいのかな。なんとなく日本人の得意分野という気もします。歩詰まりとか、必要以上のオーダーで実現する気概。単なるイメージかもしれないけど。

3、あさっての方向で新たなポテンシャルを発揮する光景にもグッときます。海辺の町では、タコのぬめりを取るのに洗濯機をつかうことがあるそうです。あちこちの洗濯機でまわるタコ。遠心力でぬめりが吹っ飛ぶってことでしょうか。あと、ギンナンの加工をする際にも、あの独特の匂いをとるために、洗濯機が使われるらしいです。ぐるぐるんと、日本のあちこちでまわるタコとギンナン。これは、よほどの光景だと思うなあ。きっと開発者は想定していなかったはず。でもできた。これはなかなか美しい国だと思います。

4、ここまで書いて、ふと気づいてしまいました。もしかしたら、僕は高性能なものに嫉妬していただけなのかも。自分であまったHDの新たな利用法を考えてみよう。努力しよう。タコのぬめりをとるとか、イカを串刺しにするとか。できるのかな。

5、関係ないけど、「スペック」って、パソコンとかの「仕様」を意味する言葉なんですね。僕はてっきり「性能」なのだと思い込んでいました。

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●物件探し第3弾(房総半島へ)

日曜日は千葉県茂原市に出かけて、物件探し第3弾。(→その1その2)以前から興味のあった外房エリアです。自宅から電車で約2時間。ブックオフで手に入れた司馬遼太郎「街道を行く 三浦半島記」文庫版を読みつつ、東京を横断。鎌倉幕府誕生は、伊豆半島、三浦半島、房総半島の各武士団の存在が大きかったみたいです。そのうちの二つを天秤にかけて移住先探しをする僕は、平安時代の公家気分。初めて降りた茂原駅はけっこう大きかったです。上総介平広常のおかげだろうか。

予約しておいた不動産屋さんへ。案内に同行してくださった営業さんの苗字がTでした。横須賀でお世話になっている営業さんと同じじゃん。ここで各半島をつなぐ数奇な運命を感じたりすると、歴史小説の大家になれたのかもしれないけど、僕の感想は「同じでびっくりしました」どまり。会話の潤滑油以上には進展しませんでした。三浦半島に比べ、こちらは地価がさらに安い。だから同じくらいの予算でも、格段に広い物件が出てきます。しかも地形がかなり平坦。起伏が少ないと面白味はあまりないけど、自転車でどこまででも行けそう。そういったら、「でも、このあたりはやっぱりクルマが必須ですよ」とのこと。うーん。免許とるのは面倒だけど、仕方ないのかな。茂原市内で1つ、すごくいい物件がありました。築50年近く経っているけど、「古くなっている」というよりも「使い込まれている」という風情。中古の一眼レフカメラってな感じ。カメラは詳しくないから、よくわかんないけど、そういう類いの風格を感じました。建物もしっかりしていそう。でも海は遠い。7、8キロ。ここまで遠くの物件で、海まで歩けないのはちょっと残念。でもいいな。むう。

 外房の波はやっぱり本格的.jpg

もうひとつ興味をひかれた物件は、もっと海に近いエリアの一軒家。広い。安い。柱が立派。日当たり最高。でも東京からはさらに遠くなる。最寄駅で確認したら、停車するのは1時間に1、2本のみ。毎日通うわけじゃないから、慣れればいいのかな。でも悩むところ。不動産屋さんと現地で別れ、とりあえず海へ。物件からは徒歩15分ほど。河口があって、釣り人多し。聞いてみたら、スズキの小さいやつ(フッコとか何とか)、アジ、ボラあたりが釣れるらしい。うまそう。海はさすがにでかい。タイヘイーヨーだぜー、という感じで、波がどっぱんどっぱん打ち寄せる。サーファーがいて、あちこちで焚き火をしている。好き勝手に焚き火できるのって、なんかいいな、と思いました。三浦半島のほうはどうなのかしらん。

千葉行きの電車の発車時間に合わせて再び駅へ。国道沿いにショッピングモールができているせいか、日曜だからなのか、商店街はひっそり。ちょっと寂しい感じ。小さな魚屋さんが一軒だけ開いていて、すごくおいしそう。ここに住むなら、かなり本格的な田舎暮らしになるのかもしれない。ガタゴト電車に揺られていくと、だんだん街に近づいてくる。僕はどっちがいいんだろう。不便なのはガマンできるけど、あんまり寂しいのは困るかもなあ。でも、ちょっと住んでみたい気もする。奥さんも迷っている感じ。「考える」というよりも、これは「決める」たぐいの問題っぽい。ひとまず判断は保留。両国に寄り道。ひさしぶりに亀戸餃子両国店で、餃子食って、ビール飲んで帰りました。餃子1皿250円(5個入り)。近くに、こういうお店が1つあるといいな。今週は再び三浦半島に行く予定。

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2006年11月26日

●房総半島行ってきます

1、本日は物件探し第3弾。
  三浦半島ではなく、房総半島をみてきます。

2、引越し先を検討し始めたとき
  最初に考えたのは、実はこのエリアでした。
  いまは、かなり横須賀市に心が動いているんだけど、
  やっぱりそれなりの金額の買物なので
 「一度は千葉も見ておこう」と出かけることにしたのです。

3、ネックとなるのは、東京へのアクセス。
  毎日通うわけじゃないけれど、
  やっぱり夜早く帰らなくちゃいけないのはツライ。
  その気持ちをくつがえすくらいの環境とか
  おもしろ物件あるかしらん。
  とりあえず、みてきます。



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2006年11月25日

●いつか言いたい

「あのさ」
「なに?」
「いつか言ってみたい言葉をまたひとつ見つけたよ」
「うん」
「『こっちから願い下げよ』と言ってみたい」
「ああ。あんまりつかわないね」
「でしょ。言いたいな」
「でもさ」
「うん」
「語尾、変じゃない?男だったら『よ』は言わないと思う」
「そうかなあ」
「『だぜ』とか『だ』じゃないかな」
「うーん。それだと何か微妙に、なるいよね」
「なるい?」
「うん。なるい気がする」
「それ、方言?」
「いや、分かんない」
「どういう意味なの?」
「気付いたらつかっていた言葉だから説明しづらいな。『ぬるい』『ゆるい』『かったるい』を混ぜ合わせたような意味かな」
「ほお。なんとなく分かるような」
「わりに通じるよ。つかったらいいよ」
「りょうかい。でもさ」
「うん?」
「『願い下げだぜ』の、どこがなるいのかは分かんないや」
「そう?」
「うん。でもいつか言えるといいね」
「ありがとう。がんばるよ」

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●遠い星の布団干し

今日の横浜は快晴。いまはちょっとだけ雲がでてるけど、午前中はそれもなくって、一面の青でした。しかも週末。

だからどの家も洗濯物が干してある。ちょうど寒くなってきた時期だから、冬用の布団を出す準備なのかもしれません。大きなマンションを下から見上げると、壁の半分以上が白い布団で埋め尽くされていて、洪水の翌日みたいな景色です。我が家も洗濯。ベランダに出ると、遠くから、ぱんぱんと布団をたたく音が聞こえる。「洗濯」とか「布団」という概念を持たない星のひとが、この光景をみたら、いったいなんだと思うだろう。呪術とか宗教儀式の一種に見えるんじゃないだろうか。晴れた日になると、太陽に向かって各家が大きな布を掲げる祭り、とか。太陽信仰みたいななにか。

太陽が姿を消すと、みな室内に戻って、その布にくるまって眠る。今日、地球にたどりついた彼らからみると、僕らはかなり信心深い人々にうつるかもしれないなあ。誤解なんだけどねえ。でも、まあ、布団も干さないような宇宙人とは、あんまり分かり合えなくてもいいや。

Posted by tekigi1969 at 13:41 | Comments [0] | Trackbacks [0]

2006年11月24日

●「性豪 安田老人回想録」レビュー

1、すげえ本をいただきました。「性豪 安田老人回想録」(聞き手都築響一)。セイゴーといっても元サッカー日本代表GKじゃなく、安田老人こと安田義章さん。性のほうの豪です。88歳の現役AV男優にして、膨大なエロ写真・映像コレクター。その安田老人が「今回すべて話すから」とその半生を赤裸々に語った一冊です。大正12年(5歳)に近所のお姉さんとオシッコの見せ合いをしたところから始まり、戦争中の女性体験、そして現在進行中の相手との話など、80年以上にわたる性の記憶がこれでもかと語られています。

 
性豪安田老人回想録
〔安田 義章述〕 / 都築 響一聞き手
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2、カッコイイなと思ったのは、安田老人の語り口調。ものすごく淡々としているんです。自慢する気配も、言い訳もない。意味付けすらしない。ただ「なんとなくそんな感じになった」「仲良くなって」とふつうに話す。トイレ盗撮にハマッた経験も「自分の好きなことですから、いろんなところを回りました」という調子。戦後に一世を風靡した「日本生活心理学会」に所属していたにも関わらず、セックスは文化だと主張するわけでもない。「昔の日本では夜這いなんてふつうだった」という民俗学の研究があるけれど、安田老人の口からはそんな話もでてきません。ただ、自分はこうした、とだけ話す。たぶん、借り物の言葉で理論武装する必要を感じていないんじゃないかな。だから、この本で語られているのは「自分はこう生きてきたよ」という事実のみ。それが凄みになっている。

3、セックスにまつわるアレコレというのは、どんな時代でも、つねに微妙な場所に置かれている。スポットライトはあたらない。少なくとも、あんまり、あてるべきじゃない。文化論やサブカルチャー、自由の象徴の一種として扱われることもあるけれど、光をあてすぎるととたんにウソっぽくなってしまう。たぶん、ルールだとか倫理だとかのタテマエとは、致命的に相性が悪いんだと思う。でも現実には、安田老人の語るような出来事は、日常的に起きている。きっと。誰でも似たような体験をする可能性がある。善悪とかそういう技術ではわりきれない曖昧な世界がそこには広がっていって、直視しづらいと思っても、それは事実としてある。あるんだから、仕方ない。誰も詳しくは教えてくれないけれど、みんな何となくその存在は知っていて、時々覗いてみたり、ちょっとだけ出入りしている。こっそり行き来する。これは、なんというか「王様の耳はロバの耳」的なもので、あれこれいうのは無粋。粋じゃない。でもときどき達人のような人が現れて、こういうブラックボックスみたいな世界とこっち側とを自由自在に行き来してみせる。その一人が安田老人なのかもしれない。でも、彼は誰も誘いこもうとはしない。ただ「あっち側はあるよ」とだけ語る。これはすごく誠実な態度なんじゃないかな。この本にはもう一人達人がいて、聞き手の都築響一さんがそうだと思う。あらゆる意味付けをおこなわずに、ほどよい明るさでシンプルにライトをあてていく。さすがだなあ。この二人がそろわなかったら、こんなにリアルでドキドキする性の回想録は生まれなかったと思います。昔のエロ本みたいなつくりなんだけど、読後感はすごく爽快。おもしろかったです。

 
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4、追加。この本の発売を記念して、安田老人vs都築響一トークショー「性夜」が開催されるそうです。日時は、2006年12月12日(火)18:30~20:30(18:00開場)。要予約だそうなので、詳しくは開催場所の青山ブックセンター本店(03-5485-5511)にお問い合わせください。僕も行こうかな。あっちを覗きに。

Posted by tekigi1969 at 22:06 | Comments [5] | Trackbacks [0]

●まーるくなれ

1、ベランダ白菜、中心部が丸くなってきましたYO。
  プランターでも条件がそろえば
  だいじょうぶだったみたいDEATH。

 しっかり結球してます.jpg
  ↑
  上からみたことろ。

2、育ててみると、実感できるんだけど、
  白菜の成長点は、中心部にあります。
  だから、ここがいちばん甘い。
  市販の白菜でも、まずこの部分を食べるのがいいそうです。
  新鮮なモノなら、生でボリボリいけちゃいます。マジで。

3、んで、残りを保存する。
  すると、無くなった分だけ成長点が外に移動する。
  次はそこが甘く、うまくなる。
  こうやって内側から食べていくと
  長くおいしく食べられるのだとか。

 横からみた白菜.jpg
  ↑
 横から。

4、以上、「ためしてガッテン」で知った豆知識でした。
  お試しあれ。

5、丸くなると、霜がおりても、なかは枯れない。
  大きく育つ。はず。
  しかも「寒いから、凍らないように」と糖分を多く分泌する。
  だから、寒くなるほどうまくなる。
  よし。遅ればせながら、白菜の準備は整ったようだぜ。
  冬よ、ばっちこーい。

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2006年11月23日

●さっき思いついたこと

 11月も23日ともなると暗くなるのが早いです。今日の横浜はいまにも雨が降り出しそうな曇空だから、なおのこと。勤労感謝の日だったんですね、今日は。昨日まで知りませんでした。祝日、おめでとうございます。ついさっき「すごく立派なウンコをしたときのような気分」という表現を思いつきました。でも、つかい道があんまりなさそうで、若干途方に暮れています。
 これは、とっても自慢したいことなのに言えない、もしくは、言い出すのがはばかられるような状態を差す言葉です。でも内心はすごい誇らしく思っているのが、ポイント。ちっぽけ過ぎる自慢話とかにもつかえるかもしれません。自分としては結構気に入って、どこかでつかってやろうとあれこれ考えたのだけど、相応しいチャンスはなかなか訪れなさそうです。だって、「立派なウンコ」が誇らしいのは、滅多に出ないからなのだし、いい大人は、きっと「今朝のウンコは立派だったよ」なんて口には出さない。だからつかうチャンスはかなり限られる。あ、いや、別にウンコじゃなくてもいいのか。そう思うと、利用範囲は一気に広がる。満員電車のなかで「こいつは次の駅で絶対に降りそう」とにらんだ乗客の前に立っていたらホントに降りて座れた。目覚ましの鳴る1秒前に目覚めた。誰にも気付かれずに無音おならが出せた。いろいろありそうです。すでにピタゴラスが2000年以上前に証明していることを知らずに、偶然三平方の定理に気付いた、なんてケースも、なかなか「立派なウンコ」だと思うなあ。とはいえ、やっぱり自分にはなかなか起こらないことだし、誰かに教えてもらう機会も少ない。だからこの表現は心のなかでこっそりつかうのがいいのかもしれません。てなわけで、もし、この表現がお気にめした方がおられましたら、日々「あ、また立派なウンコが出たぞ」とでも密かに思う感じでつかっていただければ幸いです。わりと楽しいんじゃないかな。
 

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●うに醤、うめえです

1、北海道土産に買ってきた「うに醤」。
  うにじゃんと読みます。
  これが、ウルトラうまい。ヤバイくらいにしっかりうに。ウニ。UNI。
  700円だったのに、けっこうな量が入ってる。
 (北海道旅行記は→101112です)

2、うに製品ってのは、たいがい、みょうばん入り。
  たぶん保存のためなんだろうけど、
  これが入るとちょっと苦くなる。生うにっぽくなくなる。
  でも、うに醤にはそれがない。
  コチジャン、米麹、酵母とかで保存できるようにしてあるみたい。
  だから、たぶん生うにの味がしっかり残るんじゃないだろうか。
  思いついた人はえらい。偉人。感謝。

3、これまでに我が家では
  ●生野菜の上にちょろっと盛る
  ●冷奴にのせる
  ●ごはんにのせる
  という使い方をしてきました。これでも充分うまい。

4、今後は
  ●おにぎりの表面にうに醤を塗って、軽く焼いてみる
  ●さらにそれをお茶碗に入れて、三つ葉とかのせてみちゃう
  ●そのうえ、ワサビも少々加え、お茶漬けとして食らう
  なんてなことをしようかと思っております。ごくり。
  あ、パスタにからめるのも、まだやってないなあ。

5、とはいえそろそろ買ってきた分はおしまい。
  日高観光開発という会社のモノだったんだけど、
  北海道の知人によると、
  一番人気はドウナンというメーカーのうに醤らしい。
  少し辛めとのこと。通販で買っちゃおうかと思案中。

 
 コク!旨!辛!ドウナンの「うに醤(うにジャン)」(←楽天の商品リンク)

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2006年11月22日

●なりゆき日記(改行ほとんどナシ)

今月は仕事の依頼が少ないのでヒマ。だから引越し先探しを始めたんだけど、だんだん話が具体的になるにしたがって、ローンだとか担保価値だとかのちょう現実的な話題が出てきてドキドキしています。
僕としてはかなり「こんなのはじめて」なトーク。でも避けられない。目が覚めたら、突然ウォール街のど真ん中に放り込まれていたような気分だけど、きちんと対応しなくちゃいけない。「NO!」とかいえる人でなくてはならない。いや発言によっては「YES」といってもいいんだろうけど、まあ、なんとなく「NO!」といえる気概が重要っぽい気がする。だから僕もできるだけ「なるほどね」てな表情で受け答え。たぶん、してるはず。あ、そうだ。「YESよりもNO」で思い出したけど、「赤信号だけの信号」と「青信号だけの信号」ってどっちがよりセーフティーかご存知ですか?これは圧倒的に後者だそうです。どっちの信号でも、正常に動いていれば問題はほとんどない。でも、故障したときを想定すると大きく違う。「赤信号だけの信号」が壊れると、みんなOKだと思って突っ込んでしまう。どかーん。事故になりやすい。でも「青信号だけの信号」が作動しなくても、それは「危険」を意味するので、とりあえずみんな止まっちゃう。事故にはなりにくい。こういう風に「ミスが出たときに安全な形で停止する」仕組みのことを「フェールセーフシステム」というそうです。ミスとか失敗は避けられないことが前提になっているってのが、たぶんミソ。「次は絶対に上手くやります」って言ったって100%は無理だもの。こういう風に失敗することを事前に織り込むような感じはいいなと思います。漠然としてるけど、こんな風に行きたい。話がそれました。すみません。でも、もっとそらしますよ。「YESNO」で連想したんですが、小田和正さんって聖歌隊出身だそうですね。テレビでそう聞いて、すごく納得しました。それにしても彼の声はちっとも変わらない。ここまで来たら、もう声変わりなんてしないんだろうな。でも、いまになっていきなり声が低くなったら、ちょうすごいと思う。低音のオフコース。聴きたい。「言葉にならない」歌って欲しい。聖歌隊といえば、サンタクロースって、世界中の子どもの願いをどんな風に聞いているんだろ。みんなが一斉に願望を叫んでいるのだとしたら、それはもうサンタ耳には「ざわ・・・」としか聞こえない気がします。「カイジ」とか「アカギ」とか、福本伸行先生のマンガみたいになってるんじゃなかろうか。「他の誰よりも、わたしの声を聞いて」と、さらに大きな声を張り上げても、それは結局「ざわ・・・ざわ・・・」になるだけ。ますます福本伸行ワールドだ。でもサンタはそれが仕事なのだから、聖徳太子並の耳解像度を誇っているのかもしれない。1000人が発する「ざわ・・・」をふつうに微分する。サンタイヤー標準装備。デビルマンみたい。でも、1000人分の「ざわ・・・」を分解した一覧って、一瞬で1001に達した2chの人気スレみたいなものじゃないだろうか。参考になるのかな。そう思うと、たしかに、政治って大変そうです。サンタさんもあと1ヶ月ほどがんばってください。僕もがんばりますよ。あれこれを。

 
 ↑
 2年前のクリスマスに発売した僕の最初の単行本です。
 プレゼントに最適。かも。よろしくお願いします。

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●元祖フランスパン

1、昨日記事(→こちら)で紹介した「元祖フランスパン」。
  横須賀中央駅前の「横須賀ベーカリー」で購入しました。
  写真はこれです。

 元祖フランスパン.jpg

2、なんというか、見た目はほとんど大雑把な感じのコッペパン。
  表面に照りがないから「ちょっと違うかな」というぐらい。
  食べてみると、生地はたしかにフランスパンの味。
  でも表面は柔らかくて、ふんわりしている。すごく不思議な感じ。
  素朴な甘さ。たぶん粉の味。すごくおいしい。

3、店内に張ってあった雑誌記事などによると
  このお店は昭和3年創業で、
  当時からずっと、このフランスパンを出しているようです。
  (こちらのサイトにお店の写真が紹介されています
  →「横須賀レトロ三題湘南国際村じゃらんさんより)
  「元祖」というのが本当ならば、
  約80年前の日本では、これが「フランスパン」だったのかもしれません。
  今度、パン屋歴50年のうちの父に聞いてみよっと。

4、パン焼きを趣味とする僕の想像では、
  これはたぶんフランスパンの粉をつかって、
  通常のパンの製法で焼いているんじゃないかと思います。
  高温・蒸気圧をかけずに、仕上げるから、柔らかくなる。
  違うかな。イーストにも秘密があるかも。

5、まだ二回しか行っていませんが、
  店内で作業していたのは、おじいさんとおばあさんばかりでした。
  この味は後世に残して欲しいなあ。
  レトロおしゃれなお店の外装も含め、味わい深いパンだと思います。

6、なお、ここのフランスパンは
  追加料金を払うと、ジャムやバターを塗ってもらえます。
  やっぱコッペパンなのかしらん。うまいから、いいけど。

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2006年11月21日

●物件探しその2

昨日は、一日ずっと物件探し。(前回はこちら→「物件探しスタート」)三浦半島のさらに先に行ってきました。前回見せてもらった横須賀中央駅周辺の格安物件は急な階段の上が多かったけど、こちらは同じ価格帯でもわりに平坦。もちろん都心部からはさらに遠くなるけど、毎日通うわけじゃないので、その辺はガマンしなくちゃいけない。不動産屋さんと会話しているうちに、自分たちの強みが少し分かってきました。「駐車場いらない」「駅から徒歩20分はOK」「階段は気にしない」「古いほどいい」というあたりが武器になりそう。この辺は妥協する代わりに、日当たりとか湿気、価格はこだわる。こういう感じになっていくみたい。あと、せっかくだから、やっぱり海に近いほうがいい。

 やっぱり海はいいっす.jpg

不動産屋さんに到着すると、雨は止んで晴れてきました。期待していた三崎口周辺は適当な物件がほとんどないとのことで、今回の下見は断念。ううむ。営業のTさんが運転するクルマで出発。「ネットで見ましたけど、ナウル共和国っておもしろいですね」と突然言われてびっくり。名刺渡したから、すかさずチェックしたんだろなあ。さすが。でも悪い気はしないです。もしかしたらこのブログもみているかも。まあ駆け引きしてるわけじゃないから、いいんだけど。今後ともお手柔らかによろしくお願いします。ナウルトークをしながら三浦半島を南下して、あちこちを下見。かなり気になるエリアを見つけました。アタマにぼんやり描いていた雰囲気に近い。漁村があって、のんびりしてて、ほどよく栄えている。駅からは遠いけど、傾斜がそれほどきついわけでもない。そのエリアで「おっ」と思う物件にもぶつかりました。見晴らしがよくってほとんど文句なし。おおおっ。

自分としてはあんまり表情に出さないようにしていたつもりだけど、プロにはすぐ分かったようです。あとで聞いたら「あの物件はいちばん長く見ておられました」と言われました。40分くらい居たらしい。バレバレじゃん。でも、かなり心が動いたのは事実だけど、10軒ほど見ただけで即決していいのだろうかとも思うわけです。脳内のナニカが「慎重に、慎重に」と僕に告げている。なにしろ、こういう買物をするのは初めてだから、「こうなったら買い」みたいな判断基準が分からない。決められない。ただ、なんとなく、もうちょいじっくり構えて、しっかり納得したいという感じ。最後に背中を押すのは、やっぱり自分でありたい。ひとまず、ここを基準にして、もっと安くてイイものがないかどうかをさらに見ようと心に決めて、この日は終了。来週同じエリアでさらにいくつか見せてもらうことにしました。あと、もう一つの候補だった外房エリアもチェックしておこう。

帰り際「横須賀中央の銀次に行ったら、渋くてよかった」と地元出身のTさんに話したら、渋くてうまい居酒屋をいくつか教えてくれました。不動産屋さんを出て「ひとまずビールだ」と、スーパーで買って、海辺でごくり。「かなりその気になってきたみたいだねえ」と奥さん。ちょっとシャクだけど、そうかもしれない。なーんか、一気に引越すのが楽しみになってきたっぽい。やっぱりこういうのって勢いなんだなあ。ビール1本飲んで、横須賀中央駅そばの焼き鳥屋「忠孝」へ。創業昭和33年だとか。安くてうまい。とくに満州焼が気に入りました。僕は焼き鳥はいっつも塩にしちゃうんだけど、ここはタレがうまいと思う。日本酒を少しだけ飲む。こないだも通った「元祖フランスパンのお店」の店頭で、ウワサのフランスパン発見。でも、どうみても、フランスパンじゃない。なんだろう、これ。買いました。このパンについては、また、のちほど。

Posted by tekigi1969 at 10:55 | Comments [2] | Trackbacks [0]

●ケータイからも適宜見られる

1、需要がどのくらいあるのか分からないけど、
  このBLOGをケータイからでも
  閲覧できるようにしてみました。
  つかったのはMT4iというフリーソフトです。

2、通称「適宜モバイル」。
  URLは、
  http://tekigi.hiho.jp/cgi/mt/mt4i.cgi
  です。
  こちらでもよろしくです。
  たぶん、ほとんどのキャリアから見られるはずです。おそらく。

3、QRコードも作ってみました。

  QR_Code(小さい).jpg

  これをパシャッと撮影すれば、登録できるはず。
  僕のケータイはQR対応してないので
  試してないけど、たぶん大丈夫だと思います。

4、もし不具合などありましたら、教えて下さいね。
  分かる範囲で適宜、対応致します。

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2006年11月20日

●再び三浦半島へ

1、今日は引越し先を求めて
  三浦半島物件巡りの旅に出る予定。
  一日がかりでぐるっと見ます。
  (参考記事→「物件探しスタート」)
  かなり先端の方まで行くつもり。
  あいにく、雨だけど。

2、運転してくれるのは、横須賀市の不動産屋さん。
  ありがたいなあ。便利だなあ。
  御社で決めるかどうかは
  まだ分かんないけど、親切な対応には感謝してます。

3、こういうときに
 「こちらは客なんだから、トーゼン」
  と、堂々とするのが苦手です。
  たぶん、商店街のパン屋で育ったせいです。
  商売だからといって、ビジネスライク過ぎるのは無粋だと思う。
  まあ、でも、
  もう少し胸張っていいのかもしれないなあ。

4、これから旅行に行く時は、
  最寄の不動産屋に飛び込んで
 「このあたりの風光明媚な場所の物件見せてください」
  と言ってみようかしらん。

5、これ、実際にやってる人いるような気がする。
  ブラックリストもあったりして。
  僕は、申し訳ないので、んなことはしませんよ。
  ちゃんとイイ物件にめぐり合えたら、購入するつもりです。



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2006年11月19日

●落ちている靴下

こないだ高速道路そばの道を歩いていたら、なんでか自動車の座席シートが置いてありました。てか、捨ててあったのかな。どうしてこの場所でそういうことになったのだろう。あれこれ想像するんだけど、うまい理屈が浮かばない。このあたりで事故があったという話も聞かない。近くにスリッパが転がっているのも分からない。靴下が片っ方だけ脱ぎ捨てられている。一体何が起こったのだろう。いまだに結論は出ていません。

靴下ってのは、わりに路上でよく見かけるモノのひとつです。ガードレールの脇、草むら、畑あたりによく落ちている。僕は路上ではほとんど靴下を脱いだ経験がないんだけど、そういう一派がいるみたい。それともある種の仕事や役職につく人には、どうしても靴下を外に捨てなければならない事情でもあるのかな。でも、家でしか脱がない僕でも、どういうわけか片っ方ずつなくなることは多い。タンス→履く→洗濯機→干す→タンスというルーチンしか経ていないはずなのに、ある日忽然と消える。消滅する。僕はあれをタコの一種だと思っていて、狭いタンスのなかにずっと置いておくと共食いをするんじゃないかと想像しています。すぐ横にあるやつを食う。だから両方いっぺんにはなくならない。この話はずっと前に書いたかもしれないけど、まあいいや。とにかく、知らないうちに穴が空くのが共食いの何よりの証拠だと思うのです。

とはいえ、一見スキのなさそうに見えるこの仮説にも弱点があります。共食いをしたはずの靴下の大きさが変わらないのはなぜか、という疑問が生じるのです。食ったら育つはずなのに、ちっとも育たない。ということは、食べたぶんをそのままどっかに排泄しているはずです。靴下糞。まだ、それらしきモノを見たことはないのだけれど、ハンガーが怪しいと僕はにらんでいます。あれは栄養を与えているわけでもないのに、どんどん増殖する。クリーニングなんてめったに出さないのに常に服の数より圧倒的に多い。ハンガー同士が生殖活動をおこなっている可能性もありそうだけど、靴下糞をハンガーが食って、分裂するんじゃないかしらん。タンス内の食物連鎖。ただ、靴下がしまってある場所と、ハンガーがかかっているところとは、ちょっと距離がある。そこが謎。歩くのか。どちらかが。もしかしたら、路上に落ちている靴下に、この移動に関するヒントが隠されているのかもしれません。今度拾ってみようかな。いや、やっぱりやめとこう。

 
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●モデムが壊れました

1、ここ数日ネットの接続が不安定でした。
  急に重くなったり、いきなり切断されたりする。
  ダイヤルアップが主流だったころの
  テレホーダイ時間帯みたい。

2、プロバイダのサイトを見てもとくに故障や工事はない。
  まあいいか、
  と昔の感覚を思い出しながらつかっていたんだけど、
  やっぱり、あきまへん。イライラする。

3、テレホーダイの時代には、
  カキコを1つ反映させるのに10分以上かかるなんて
  よくあることだったのになあ。 
  便利に一度慣れちゃうと、なかなか戻れなくなるみたい。

4、そしたら、今朝モデムが壊れました。
  パワーランプが点灯しない。
  これがサボっていたのか。なるほど。
  レンタルなので、NTTさんに電話。
  午後には来てくれるとのこと。おっ、さすが。

5、雨に濡れたNTTの方が新しいモデムを抱えて参上。
  走ってきたわけじゃないだろうけど、息が切れている。
  つなぎかえたら、あっさり直りました。
  所要時間2分ほど。
  サインをしたら再び忙しそうに去っていきました。
  あちこちで謝っているんだろうなあ。
  おつかれさまです。ありがとうございました。

6、これを機会にもっと速い回線にしようかなんて
  一瞬思ったんだけど、
  これ以上便利になると、さらに戻れなくなりそうだから、
  ひとまずやめておきます。
  1MのADSLだけど、直ってみると、ちょう快適。
  まだまだこれで充分だ。

Posted by tekigi1969 at 14:01 | Comments [0] | Trackbacks [0]

2006年11月18日

●奥飛騨の地酒「神代上澄」

1、廃線になる神岡鉄道(岐阜県飛騨市)を見に行くという友人に
  「酒造所があるらしいから、地酒を1本」
  と頼んでおいたら、買って来てくれました。

2、大坪酒造店の「神代 上澄」(うわずみ)。
  年二回だけの限定品で、吟醸酒。
  あたりはすっきりしているんだけど、
  香り・後味がすごく深くて、くっきり残る。
  フルーティといえばいいのかな。とにかく、うまい酒でした。

  
  『 神代 上澄 』 吟醸原酒 720ml 2005年4月:限定品
  (楽天市場のリンクです)

3、神岡にはカミオカンデ見学のときに
  一度だけ行ったことがあります。
  でも、こんなうまいお酒をつくる
  醸造所があるとは知りませんでした。

4、神岡鉱山が閉鎖になって、
  寂れてしまった街だとばかり思っていたけど
  いやいや、どうして。すごい文化があるもんです。
  底力に脱帽。おみそれしました。

Posted by tekigi1969 at 21:55 | Comments [1] | Trackbacks [0]

●ダジャレとダ抑筋

わりに持論なのだけど「ダジャレを言いたい」という欲望は、誰のなかにも住んでいるものだと思う。年齢も関係ない。この欲はたぶん言葉を覚えるときに一緒に生まれて、10代になるまでだんだん大きくなっていく。んでマックスになったところで、急にいわなくなる。いえなくなる。個人差はあるけど、だいたい第二次性徴期あたりでほぼ消える。これはダジャレ欲が消えるんじゃなくて、欲望を抑えつける筋肉がつくんじゃないだろうか。ダジャレ抑え筋。略してダ抑筋。「だよくきん」と読みます、いま勝手に決めただけだけど。おそらく脳と口元の中間あたりにあって、欲望のままにダダ漏れになっていくダジャレを抑えつける働きをする。おじさん・おばさんが発するダジャレを遮断する役目もになう。朝がもっとも活発で、深夜になると少しずつ働きが鈍くなる。徹夜をするとほとんど機能しない。集団で夜更しするときの「修学旅行の夜現象」は、ダ抑筋の働きが滞ることによって起こる。

問題なのは、30歳を超えたあたりから急にダ抑筋が衰えるということ。とくに意識しているわけじゃないのに、つい漏れる。「この焼肉、焼きにくい」とかいってしまう。筋力が強いうちは「自分がいまダジャレを言っている」とセンサーが感応するんだけど、これも弱くなる。本人的には「ウマイこと言った」とさえ感じていることがある。自分がそうなるとは思っていなかったので、とても怖い。ダ抑筋を鍛えるすべはないのだろうか、と思うんだけど、よく分からない。とりあえずセンサーだけでも敏感にしておこうと心がけていると、頭のなかに次々と浮かぶダジャレを口に出したくて仕方なくなってくる。そして、自分よりも年上のひとたちが豪快に発する笑い声がうらやましくなってくる。「こっちに早くおいで」といわれているのか。同い年の友だちから届くメールに日増しにダジャレが混じっていく。タイトルが「よんきゅう」。いっそ向こう側に飛び出そうか、と逡巡しながら、踏みとどまろうとする。残り少ないダ抑筋に力を込めて抑えつける。でも、そんな思いを裏切るようにときおり混じる自分のダジャレ。「イカ刺し、いかさしてもらいます」。あんなに恥ずかしかったはずなのに、なんだか気にするのがバカバカしいような気がしてくる。ユーモアってこんなぐらいのものだったっけ。自分はすでに向こう側なのだろうか。認めてしまえばらくになるのかしら。でも、まだ戦わなくてはいけない。そんな気がする。エイリアンとかゾンビ映画で最後まで戦う主人公のようになりたい。あきらめない。たぶん。



Posted by tekigi1969 at 10:22 | Comments [2] | Trackbacks [0]

2006年11月17日

●11月17日の雑記

1、「個性派俳優」というのは、
  もしかしたら「かっこよくないのに人気がある俳優」
  という意味なのじゃないだろうか。
  いや、いや。まさか。
  でも、そう考えると「実力派女優」もけっこう怪しいような気も。
  むう。

2、googleマップで横須賀の地図を見ていたら、
  昨日の出来事(→参考「物件探しスタート」)が
  ドラクエの一場面だったような気がしてきました。

3、ってことは、なんだ。
  昼のうちに酒場「銀次」に行けば、新たな情報が得られるのかしら。
  そういえば、初対面のはずの僕に
  「このあいだはありがとう」とパン屋のおじいさんが言ってたなあ。
  あれがヒントなのか。もしかして。

4、とかなんとか
  どうでもいいことばかり考えているのは
  今月はあんまり仕事がないからです。
  来週も連載1本書くだけ。
  さすがにちょっと不安になってきたので営業しようと思います。
  関係各位さま、原稿のご依頼、お待ちしております。

 
 ドラゴンクエストエデンの戦士たち(14) 藤原カムイ著

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●見果てぬ「第三セクター」

前にも少し書いたことがあるけど、「第三セクター」の定義を知らない人にどんなものか教えてもらうとおもしろい。これまで何人かに聞いたんだけど、彼らの説明が、個人の勝手な妄想・イメージだけではないことが分かってきました。かなり共通点があるのです。複数の人の証言を総合してみます。

①現在はまだ試運転中で、近未来になると本格的に動き出す
②宇宙空間にある(遠い海の上という説も)
③ボディは金属で、とても大きい
④「3」と書いてある
⑤合体できる
⑥何に使うものかは分からない
⑦原作は大友克洋さん

これが彼らの考える「第三セクター」。若干のブレはあるんだけど、だいたいこの範囲内におさまるみたい。知らない人同士が同席しているとけっこう盛り上がります。「合体するよね」「あー、するする。絶対するよ」でも知っている僕には、付け加えるべきナニカが浮かばない。言葉から来るイメージだけに意識を集中することができないのです。

あてずっぽうに「合体のときにはガシャーンとかいうのかな」と聞いても「それはしないでしょう」と突き放される。すごく白けるらしい。ごめんなさい。ちょっと理不尽だけど、ジッと聞くしかない。なんだか悔しい。あるとき、そんなひとりに「正しい第三セクターの意味を教えようか」といったことがあるんだけど、「いらない」と言われました。ちっ。とてもシャクだけど、こういう感じは嫌いじゃない。もしかしたら、僕の知っているのとは別に、もっと「ほんとうの」第三セクターがどこかで生まれているのかもしれない、なんて気もします。

   

Posted by tekigi1969 at 16:18 | Comments [0] | Trackbacks [0]

●物件探しスタート

昨日は横須賀に行ってきました。ここ1年くらい、ずっと引越しを考えていて、その候補地のひとつなのです。できれば今回は買っちゃうつもり。物件情報サイトを比較してなんとなく相場は見えてきたので、とりあえず行ってみることにしました。朝決めて、昼には出発。それほど気合が入っていたわけじゃないんだけど、こういうのってきっと勢いが大切なのです。基本条件は、海がある程度近いこと。魚がうまそうだし、そういう場所に住んだ経験がないから興味がある。んで、好きなように改築したいので、古いこと。あと、野菜が植えられるような庭があること。そしてなにより、安いこと。高くてもいいんだけど、ライターという商売は決まった固定給がないから、たぶんあんまり大きなローンは組めないと思う。経験ないから詳しくは分からないけど。

横浜駅経由で京急にのって、目的地へ。駅を下りてひとまず海を見に行きました。猿島が目の前。バーベキューやり放題の広場で凧をあげているおじさんがいて、ぼやーっと散歩しているおばあさんとか釣りをしているひとがいる。やっぱり海いいじゃん。こんなのがそばにあったらうれしい。釣りもしてみたいけど、魚屋さんで買ってもやっぱり美味しいのかな。なんて急に気持ちが盛り上がってきました。海とかでっかいものって、頭をシンプルにしちゃうのかもしれません。その余波を借りて、ネットで見つけた地元の不動産屋に突入。あれこれ好き勝手な要望を並べ立てて、資料を見せてもらい、適当に選んだ5件をひとまず見せてもらいました。

京急線の駅でいうと、汐入、横須賀中央、県立大学あたり。あのあたりは国道を境にして、二つの世界があるみたい。海側の埋め立て地は再開発が進んでいて、でっかいマンションがどかどか立って、ショッピングモールが賑わっている。内陸側は山が近くて、坂が多い。街道沿いっぽい雰囲気の商店街はシャッター通りになっているところもちらほら。でも八百屋さんとかはわりに元気にがんばっている。なぜか銭湯があちこちにある。セーヌ川左岸、右岸ってこんな感じだったのだろうか。違うかな。この両者がごっちゃになる駅の近くの飲食街には米海軍の兵士がたくさん歩いていました。ちょっとだけ沖縄みたいな雰囲気。僕らが目指す物件は、ほぼすべて、坂の上のほう。クルマは絶対にのぼれないような細い路地を上がったところにある物件が 安くなるみたい。とにかく階段が狭く、キツイほどお手ごろになっていく。足腰が鍛えられそうだし、理由がはっきりしていてリーズナブルだなと思いました。見ていると、けっこう年配のおじいさん、おばあさんも淡々とのぼっていく。横須賀生まれだという不動産屋さん曰く「このあたりが横須賀でいちばん長寿らしいです」とのこと。ホントかしらん。でもこういうのって、慣れるものなのかもしれない。長すぎる階段には、途中にベンチが置いてあったりしました。

不動産屋さんを出て横須賀中央駅前をぶらぶら。ウワサに聞いていた伝説の居酒屋さん「銀次」に行きました。居酒屋研究会の太田和彦さんも絶賛したというお店。昭和30年頃から何も変わっていないという店内は、ムダとか過剰なものが何もない。安くて、うまくて、入りやすくて、居心地がいい。湯豆腐350円。でっかくてうまい。熱燗300円。おいしい。カウンターの色に歴史が感じられます。でもすごく清潔できれい。「レトロ風」をいくら追求してもこの感じはなかなか出ない気がします。改装やらしないで50年間淡々ときれいに手入れし続けた強みにはかなわないなあ。お会計のときに登場したそろばんもむちゃくちゃ年季が入っていてカッコよかったです。

ほろ酔いで駅に向かったら「昭和3年創業 元祖フランスパン」というパン屋さん発見。じろじろ見ていたら、お店のおじいさんに「このあいだはありがとうございました」と頭を下げられちゃいました。なんだなんだ。フランスパンは売切れだったので、アップルパイを買ってそそくさ。パイは生地がさくさくしてうまかったです。具はふつうかな。ちなみにこのパン屋さんでも、煮締まったいい色のそろばんが登場しました。神社で酉の市をやっていたので、ついでにお参り。ダシモノなんてない、小じんまりとしたお祭り。僕は並ぶのが大の苦手なので、このくらいの祭りが好きです。ちょっと得した気分。住んでもいいかもしれないなぁと、頭のなかがさらにシンプルに。いかん。物件探しは慎重にせねば、とカツを入れる。実は、三浦半島のもうちょい先にも興味がわいてきたのです。不動産屋さん曰く「あっちの方のお祭りは、朝から夜10時ぐらいまでただおみこし担ぐだけとかでおもしろいですよ」とのこと。おおっ。てなわけで、来週は浦賀と三崎口周辺の物件を案内してもらうことにしました。楽しみ。この勢いを大切にしつつ、慎重に探したいと思います。んで、帰りはまた銀次に寄ろう。

 
居酒屋道楽
居酒屋道楽
posted with 簡単リンクくん at 2006.11.17
太田 和彦著
新潮社 (2006.6)
通常2-3日以内に発送します。


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2006年11月16日

●クルマはすごい

今朝、東名高速を走るクルマをみていたときの脳内会話。

「クルマの免許とったんだって?」
「うん」
「すごいね」
「そうかな」
「すごいよ。クルマってさ」
「うん」
「ぶつけたらマズイんだよね」
「そうだね。人にぶつけたら怪我するし」
「ヘタしたら死んじゃうもんね。死なないモノにぶつかっても、クルマに傷がつく」
「うん、そうだね」
「ってことはさ、クルマってできあがったときからスクラップになるまで、ずっと何にもぶつからないように走り続けてるってことにならない?」
「そう・・・かな。そうだね」
「それってさ、すごいことじゃん」
「そう?」
「だって、これだけたくさんのクルマがあって、何十億もひとがいて、モノだってべらぼうにすげえたくさんあるのにさ、そのどれにもぶつからないんだよ」
「ああ」
「地球はほとんどが海と山だから、走れる場所なんてすごく限られてるのに、あんな鉄の塊がけっこうなスピードで何にもぶつからないでいられるなんて、ほとんどSFじゃん」
「いや、たまにはぶつかるけど」
「でも、あんまりぶつからないじゃん。だから事故がニュースになるんじゃん。みんなびっくりするんじゃん」
「たしかに、そんなにはぶつからないかな」
「イワシの回遊とかと同じくらい人智超えてるよ」
「いや、人間が運転してるんだけどね」
「そういえばそうだね。ひとってすげえ。けっこう信頼できる生物だとおもう」
「うーん」
「お札だってさ、あれ紙だぜ。毎日みんな触ってるのに滅多に破れないし、燃やさないじゃん。すごいよ。マジメだよ」
「マジメ」
「みんなナニゲに毎日すげえことやってるんだと思うよ。ふつうにソンケーする」
「ふつうにソンケーかあ」
「なに?」
「いや、別に。あんまりうれしくないなと思っただけ」

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2006年11月15日

●アンパン話3つ

<その1>
10年くらい前。財布のなかに10円しか入っていない状態で1週間過ごしたことがあって、その時「猛烈に食いたい!」と思ったのは何故かアンパンだった、という逸話は僕の周囲ではわりに有名な話なのですが、御存知でしょうか。そうですか。雑炊と白菜で食べつないで、ようやく臨時収入があったときには、ずっと吸えなかったタバコより、まずアンパンを買ったのでした。もう、べらぼうにうまかったです。

<その2>
「アンパンマンはどうしてドラえもんみたいに海外で人気が出ないんだろう」
「アンパンがないからじゃない?」
「あ、そっか」
「でも、海外にもアンパンマンキャラのグッズは結構あるって聞いたよ」
「へえ、じゃあ、人気あるのかも」
「中身はなんだと思ってるんだろうね」
「どうだろう。キャビアだったらイヤだな」
「でも日本の子どもも中身気にして観てるわけじゃないよね」
「うんうん、中身はなんでもアンパンマンはアンパンマンか」
「よくわかんないけど、そんな気がするね。キャビアはイヤだけど」

<その3>
うちのご近所の某おじさんは、ときどき道路脇の縁石に座っている。足があんまりよくないみたい。それでもよく歩いている。疲れたら、休む。たまに、アンパンを食べている。タバコをゆっくり吸っていることもある。すごくうまそうに食べるし、吸う。見かけたときは、挨拶するんだけど、そのとき、いつも恥ずかしげな笑みを浮かべている。なんでだろう。あるときちらっと教えてくれた。あんまり甘いモノは家では食べちゃいけないことになっているらしい。だから、こゆときにこそっと食べるとのこと。あんまり正しいことじゃないんだろうけど、すごく楽しみにしているみたいだから、まあいいんじゃないかな。それに「こそっと」といっても、それはおじさんの自宅のほんとにすぐそばだから、たぶん、家族も見て見ぬふりをしているんだと思う。こういう緩さはすごく好きです。

 
 つぶあんぱん

Posted by tekigi1969 at 23:08 | Comments [1] | Trackbacks [0]

●大人なのにできない

口笛が吹けない。フーセンガムをふくらませられない。指を鳴らすのがヘタ。昔っからそうなのだけど、僕はいまだにこれらができません。口笛は吸うときには音がでるけど、吹くのはダメ。ブーとかそんな風になる。子どものころには、これがわりとオオゴトで、ちょっと悩んだ。でも「コンプレックス」というほど重いものじゃなく、もっと規模の小さい感じ。言葉にすると、コンプックとかコプックスとかそのくらいのレベルです。ダイソーとかで売ってそうですね、コプックス。話がそれちゃうけど、僕は「アイデンティティ」という単語も大仰な気がして、あんまりピンとこない。自分が持っているのはたぶんアイティティ程度じゃないかなと思っています。だから本格的なアイデンティティの持ち主と口論はあんまりしたくない。アイティティでは、きっと勝てない。それはさておき、口笛、フーセンガムなど。「まあ、大人になったらできるだろ」と思っていたんだけど、自然にできるようにはならず、そのまま来ちゃいました。

自然にはできないのだから、誰かに教えてもらうしかありません。37年ちょいの人生で、たぶん修得するチャンスは数回ぐらいあったと思う。ちょっとした会話の流れで、「そういえばフーセンガムってどうやってふくらますの?」と聞いたことがあります。ところが、これがちっとも分からない。口のなかで風船状にして、ふくらますのだといわれても、僕にはできない。口笛も指鳴らしも同じような感覚に陥る。教えてくれているひとがマジメなタイプだと、こっちのあまりのできなさにイライラしちゃうみたい。それが申し訳なくって、「ま、いいか」とあきらめちゃいました。

想像なんだけど、これは自転車(二輪)に乗れる・乗れないという状態に似ているのかもしれません。僕は自転車に乗れるけど、乗れない人に「こうすればいいよ」とは伝えられない。巨人軍終身名誉監督の長嶋さんが選手に「ひゅーっときたのを、ばーんと打て」なんて打撃指導したという笑い話があるけど、僕も似たような感じになりそう。くるくるっと回して、ハンドルできゅっだ、とか、なんとか。でも世の中は広い。教えるのがとても上手な人がいて、打撃でも自転車でも修得までのノウハウを図解していたりする。「できる」だけじゃなく「教えられる」ってのは、違う才能が必要なのかもしれないなあと思います。フーセンガムでもそういう人がいるのかしら。僕はめぐり合わなかったけど、みな、小さいころにどこかで会っているのかも。その人は、なんとなくハーメルンの笛吹き男というか、妖怪的な存在のような気もする。

でも、まあ今さらフーセンガムがふくらんでも、口笛を覚えても、そんなにおもしろくない気もします。それよりも「どうして口笛が吹けないのか」を理解して、そっち方向に教えられるひとを目指すのがいいかもしれない。今まで簡単に吹けちゃっていたひとが、「あれ?ホントだ。鳴らないや」と不思議がるような口の使い方ノウハウを確立して、伝える。意味があるのかといわれたら、きっとないけど、それができたら、僕のつまらんアイティティもアイデンティくらいにはなるんじゃないだろうか。

 

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2006年11月14日

●うんこ味のカレー

酔っぱらうとついつい、本音とか本性、ナイショ話とかいろんなモノが出てしまうけど、なんだか分からないものも出ることがあります。出る、というか、もれる感じ。

お酒を飲んでいたのは十数人。「うんこ味のカレー」と「カレー味のうんこ」どっちなら食べられるか。この話題になりました。とりあえずは前者だという答えが多い。だけど、話しているうちに、後者が増える。よくあるパターンで、「見かけも味も完全にカレーならば」という前提が問題になる。このテーマだとこういう展開になることが多いです。厳密に追求していけば「見かけも味も完全にカレー」であることと「ほんとうのカレー」の違いとは何か、だとか、「カレーであることは何によって証明されるのか」とか、そんな風に広がって、「カレーとは」に行き着くのかもしれないけど、みんな酔ってるからんなことにはなりません。ぐだぐだっと、そんなようなことを思いつつも、すぐに忘れて、だらだらっと次の話にうつっていく。はずでした。

ところがこの時は違いました。「お前らはおかしい」一人の先輩が怒り出したからです。彼は大きな声でいいました。「カレー味でもな、これは、うんこなんだぞ」びっくりしました。「これ」という言い方にも驚きました。先輩はまるでそこにカレー味のうんこがあるかのように話していたんです。誰かが軽く「でも、そっくりだったら、味がカレーの方がいいよ。うんこ味はやっぱ食えないじゃん」でも先輩は譲りません。「いいや、ダメだ」とさらに声を荒げて「うんこは食えない。食い物じゃない。お前らにも食べさせたくない」とまで言い切ったのです。「食べるな」。宣告でした。ああこのひとはマジに言っているんだな、と僕らにもようやく理解できました。ようするに酔っている。

「食べるなといわれてもなあ」みな半笑い。でも酔った先輩は当然だという表情。「うんこを楽しそうに食ってるお前らを見ていられないんだ」「食べたいって言ってるわけじゃないってば」と反論を試みても「同じことだ」「怒ってるんすか?」「そりゃ、そうだ。オレが一人でカレーを食べているときに、まわりが全員うんこをほおばっていたら、腹もたつだろう」正確にはうんこ味のカレー派は他にも2、3人いたんだけど、彼のなかでは一人ぼっちになっていたみたい。

おもしろいもので、こういう状況になると、突然寝返るひとが現れます。「そういわれてみると、やっぱりうんこは嫌だな」。でも、この流れは伝播しません。状況は変わらず、先輩もとくに興味を示しません。なぜかというと、そういう問題じゃないからです。先輩はどろんどろんに酔っていて、何かのこだわりがダダ漏れになっているだけだからです。ただ「うんこは食いたくない」といわずにはおられないだけで、誰かを説得したいわけではない。たぶん、だけど。

さんざん主張した末に先輩はついに寝息を立て始めました。「いいか、オレが寝ているあいだに勝手にうんこ食うんじゃないぞ」と言い残して。うんこに対する感覚は幼少期の体験が影響すると聞いたことがあるけど、何があったんだろう。でも、なんだか触れてはいけないものっぽい。古いSF小説に出てくる未開の星みたいなものなんだと思います。静かになった酒宴の場で、どうしていいか困った僕らは「なんというか、後輩思いなんだよね、きっと」「うんうん」「まあそうだね」「いいひとなんだよ」「そうそう」。とかなんとか、ずいぶん乱暴な解釈をして、再び飲み始めたのでした。酔った時にもれるナニカにこだわるのは、面倒くさいという意見だけは、全員一致していたみたい。

ウンコな議論
ウンコな議論
posted with 簡単リンクくん at 2006.11.14
ハリー・G.フランクファート著 / 山形 浩生訳 解説
筑摩書房 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。


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2006年11月13日

●アクセス、子パンダ、マネージメント

1、このBLOGのアクセス数(一日ごとのユニークアクセス総計)が
  先週末、50万を超えたようです。 ありがとうございます。
  2年10ヶ月ほど書いてますが、
  これからも適宜、よろしくお願い致します。

2、僕も記事を書かせてもらった
  アスペクトさんのPR誌(→参考)を読んでいたら、
  今月末に子パンダの写真集を出すと書いてありました。
  欲しい。読んだらきっと、にへらとなりそう。
  でも、ちょいとばかり悔しい。

3、子パンダってのは、なんであんな風なのだろう。
  ずんぐりしてて、トテトテ動いて、どてっとこける。すげえ無防備。
  でも「愛らしく」あればあるほど、
  親パンダや人間に守ってもらえるわけだから、
  戦略的には正しそう。

4、いまっぽい言い方をすれば
  あえて自らのウィークポイントをディスクローズすることで
  インキュベーションしてもらっちゃおうという
  ソリューションを提案してるんですね。
  なんか変かな。ま、いいや。

5、ところがそんな努力もむなしく
  親パンダはけっこう子パンダを踏み潰したりするらしい。
  それに子パンダがあんな風に愛らしくなるのは
  生後しばらくたってから。
  生まれた直後は、びっくりするほどかわいくない。
  いちばん世話してもらわなくちゃいけない時期なのに。

6、そういえば、
  パンダは大人になってもけっこう無防備な動きをする。
  ってことは、なんだ。
  あれは親子そろって、他の動物に守られたがっているのだろうか。
  そう思うとちょっとうっとおしい。
  でも、この仮説が正しければ、今後はさらに愛らしく進化するのかも。
  それは楽しみ。

7、でも人間の流行は変わる。
  パンダの進化とひとの好みの戦いは続く。
  なんか、高級ブランドメーカーみたい。
  他のかわいい動物とM&Aとかしながら、
  これからもがんばって
  リスクマネージメントしていただきたいと存じます。はい。
  ひとまず、写真集は買う予定です。

Posted by tekigi1969 at 19:30 | Comments [0] | Trackbacks [0]

●ひとが立ちつくす瞬間

こないだテレビを観ていたら、ニホンザリガニ(日本固有の小型ザリガニで、絶滅危惧種)のトピックを取り上げていました。どうやら本州の意外な場所にも棲息していたみたい。それを見つけたのがニホンザリガニを研究しているどこかの学芸員さん(男性)。表情、話し方だけで「ニホンザリガニのことがほんとうに好きで好きでしかたがないんです」てな雰囲気がすごく伝わってくる方でした。彼は、発見した瞬間のことを「立ちつくしてしまいました」と表現する。ニホンザリガニの体長は4~6センチくらい。すごく小さい。色も暗褐色で、ハサミは丸い。そんな地味なザリガニがゴソゴソうごめいている光景を前にして、ガクゼンとして、感動して、立ちつくす。すげえ、と思いました。なかなかこうは立ちつくせないですよ。うらやましい。

僕がさいきん立ちつくした瞬間っていつだろう。いま思い出せるのは、2年前のこと。初めて借りた市民菜園で自分の区画に置いていた肥料を盗まれました。袋に大きく「牛ふん」(完熟)と書いてあるヤツ。当時のブログによると2004年2月19日のことらしい。(参照→当時のブログに書いた記事)自分が牛糞を盗まれた日づけがすぐ分かるなんて、さすがはweb2.0。それはさておき。

2004年2月19日。たぶん晴れ。市民菜園にいくと、僕の牛糞がなくなっていました。誰かが持っていったというよりは、おそらく他の区画のひとが使っちゃったんだと思います。ちょうど春に向けて畑を耕す時期だし。その事実に気付いた瞬間はさすがにムッとしました。僕がおこづかいで買った牛糞なのに。勝手に使うだなんて。ひどい。ちなみにお金を払って糞を購入したのは、このときが初めてだったと思う。ひとまず、まわりを見回してみたけど、どの区画にある肥料袋も違う。鶏糞とか配合肥料という文字ばかり。「牛ふん」はどこだ。でも、なんとなく一生懸命探す気にはなれません。ナニカが違う。それはたぶん牛糞だから。上手く説明できないけど、牛糞は必死に探すには相応しくないモノだ、と僕のなかのナニカがそう言ったのでした。で、立ちつくした、というわけです。

この出来事以降、菜園に肥料は置かず、必ず毎回自転車で運ぶようになりました。いまは市民菜園の契約が切れちゃったから野菜はベランダでつくっています。牛糞はご近所迷惑になりそうなのでつかっていません。雨上がりの晴天だと、けっこう匂うんですよ、あれ。完熟でも。

 牛ふん 18リットル
 牛ふん 18リットル

Posted by tekigi1969 at 09:50 | Comments [2] | Trackbacks [0]

2006年11月12日

●妖怪がいたらよかった

このあいだどこかの中学校で起こったいじめによる自殺のニュースを見ました。不思議だなあと思ったのは、発端のところ。中学生の息子が夜中にエロサイトを閲覧しているのを親がみつけて、それを学校に相談しに行ったというくだり。これは普通のことなのだろうか。僕には子どもがいないから、こういうとき、自分が10代だったころを思い出して、そこから「何が普通か」を考えてしまいます。あの頃はエロサイトなんてステキなものはなかったからエロ本でした。隠しておいたつもりだったんだけど、一度、見つかった。

エロ本は、たしか母親に勝手に捨てられちゃったはず。帰宅したら全部なかった。あの雑誌も、遠方の書店まで出かけて苦労して買ったあの写真集もない。でもいえない。抗議もできないし、恥ずかしかったし、だからすげえ頭にきた。捨てなくたっていいじゃん。父親からそれとなく「うまいことやれよ」的なことを言われたような記憶もあって、それもむかついた。でも、今になって思えば、あれで済んでよかったなという気もします。もしあの時、学校に相談なんてされていたら。考えだけでもかなり恐ろしい。別にからかわれなくたって、ペシャンコになったかもしれない。ただ、仮に相談にいっていたとしても、先生が相手にしなかったんじゃないかとも思う。でも、今回のニュースは全然そういう風じゃなかったみたい。何だか全員がびっくりするくらい真剣で、サラッと流してもらえない。その辺がどうにも分かんなくて、ヘンテコな気分です。エロサイトの課金について心配したのだとしても、こんなの「うちの子も、大人になったのね」で笑い飛ばせばよかったんじゃないかなあ。課金の件だけをしっかり叱ればそれでいいと思う。それともこういう感覚はいつの間にか古くなったのかな。知らないけど。

そういえばこの手のことで、一度だけ母親とケンカしたことがあります。友だちがふざけて女性用のパンティーをどっかで仕入れてきて、教室でそれをネタにみんなで遊んでいたんです。アホっぽいけど、男子中学生はわりにそういうモノです。でした、なのかな。それはともかく、そのパンティーは最終的に僕のカバンに入ってしまいました。それに気付かないで帰宅して、カバンを放置。母親が見つけて「どういうこと?」と聞いてきた。あわわ。書いているうちに、けっこうはっきり思い出してきた。僕は「知らない」としかいえませんでした。母は「パンティー」という単語を口に出すことができずに「でも、これはあれでしょ」「うん、あれだと思う」「じゃあ、あなたのものじゃないじゃない」「僕のじゃないよ。でも知らない。誰かがいれたんじゃない?」「このあれの持ち主がそんなことしたの?」「持ち主じゃなくて、友だちのイタズラだよきっと」「どうしてそんなことするの」「そんなの知らないよ」「こんなふうにいつもイジメられてるの?」「そんなわけじゃないってば」「じゃあ盗んだの?」「盗んでないよ」「盗んだのなら犯罪になるのよ」「だから違うって」「これ、はくつもりじゃないわよね」「・・・」だいたいこんなような感じだったと思う。バカみたいな会話だけど、当時はすごくシリアスな問題に感じられた。子どもだったんだなあ。

こういう会話が困るのは、お互いがホンネを口に出さないからだと思います。だからタテマエ的な部分だけで話が進んでしまって、ナイーブ過ぎる展開になる。「パンティー」だとか「オナニー」なんて言葉を避けようとするあまり、本筋とは違う方向に話がどんどん行ってしまって、ひどいときには、突き詰めすぎて抜き差しならなくなってしまう。引っ込みがつかなくなる前に、アイマイに納得してやり過ごすしか手はないんじゃないのかしらん。「エロい本が好きなんだよ」と開き直るのもアレだし、「そうか。お前はおっぱいの小さい子が好きか!」なんてフランクに受け入れる父親・母親もちょっと困る。だから、ナイーブになり過ぎないように、「とりあえず置いとこう」みたいなざっくりした感じでスルーするのがよさげですよ。やっぱり。前にもチラッと書いた気がするけど、こういう直面しづらい問題は「ひとまず妖怪のせいにしとく」のがお勧めです。妖怪がカバンにパンティーをいれたり、パソコンの履歴にエロサイトのURLを残したりしたんだと考えればすごく楽。「悪い妖怪もいるもんだな」といったん場をおさめることができるし、その妖怪を想像するとおもしろい。反省とか解決はそのあとでゆっくりやる。いや、冗談でなく、変なおっさんを道端で見かけたときに「キツネつきだ」と考えると、かなり余裕をもって対応できるんですよ。妖怪って、もともとこういうときのために生まれたんじゃないのかな。一時的に自分をだまして、場をだます。目くらましのようなテクニック。妖怪「エロリンクふみ」なんて、世界中のマウスのなかでボールを転がしていそう。なんてなことを想像しても、やっぱりマジメに相談するひとはするんだろうか。分からない。なんとなく困ったなあという気分が残る。

Posted by tekigi1969 at 06:58 | Comments [2] | Trackbacks [0]

2006年11月11日

●お知らせなど

1、どういう理由かはよく分からないんだけど、
  このBLOGでは、以前書いたエントリーのURLが
  変わってしまうことが、ごくまれにあるみたい。
  MTのバグなのかも。今まで気付いていませんでした。

2、そのせいで、
  「あるアルバイトのこと」という記事にアクセスして
  他の記事に行ってしまう現象が起こっているようです。
  そのような場合は、お手数ですが
  →こちらに移動してください。すみません。
  (さらにURLが変化しちゃったばあいは、
   トップページ→こちらへどうぞ)

3、やっぱりMTをアップグレードした方がいいのかな。
  あんまり自信ないけど、あとで挑戦してみます。

4、話は飛びますが、
  タダなのに執筆陣がかなり豪華でけっこうおもしろいと
  僕のあいだで評判の
  アスペクト社さんのPR誌「アスペクト」の第3号ができました。

 アスペクト3号.jpg

5、寄藤文平さんと僕がやっている
  連載「図解・世界の通貨」はブータン王国のニュルタムです。
  あと、特集「泣ける本で泣いてたまるか!」でも、
  3ページほど読書レビューを書きました。

6、部数は少ないのですが、
  アスペクト社さんのホームページから問合せれば
  郵便局の着払いで手に入れることができるそうです。
  あと、都内の配布協力書店さんにも置いてあります。
  よろしかったら、ぜひ見てやってください。

Posted by tekigi1969 at 13:59 | Comments [0] | Trackbacks [0]

●はらたいらさんが全部

1、夕べはひどく眠くて、布団に入って
  開いた本も1行も読めず、すぐ就寝。
  寝る前に自分で書いたメモを朝みたら
  「はらたいらさんが全部」と書いてありました。

2、たぶん、
  はらさんが亡くなられたニュース(→こちら
  についてのメモ。
  んで、クイズダービーを連想したんだと思う。

3、でも、なぜ「に」でなく「が」なんだっけ。
  思い出しつつ、自問自答。

4、「まちがい?」
  「いや、たぶんちがう」
  「じゃあ、はらたいらさん『が』全部、なんだ」
  「何かにつかえると思ったんだよ」
  「ナニカって?」
  「分かんないけど」

5、「片付けのできない人みたいな理由だね」
  「あー」
  「ナニカにつかえるといいつつ、放置して、ゴミになる」
  「うーん。でもさ」
  「なに?」
  「クイズダービーでは、ほとんどみんなが最後、
   はらたいらさん『に』全部賭けてたわけじゃん」

6、「うん」
  「それで、けっこう高い確率で正解してたと思うんだよね」
  「すごかったよね。演出もあったかもしれないけど、何でも知っていそうにみえた」
  「『はらたいらさんに全部』ってのは、
   当時、いちばん確率のたかい『一か八か』だったんだよね」
  「そうだね」
  「でもさ、クイズダービーでは
   はらさんは『馬』の立場だから、その掛け金はもらえない」
  「そうだっけ」
  「たぶん、そうだったと思うよ。だから、本当はずっと、
   はらたいらさん『が』全部、何か、どうにかしたかったんじゃないかと」

7、「それがナニカ?」
  「違うけど、そろそろ、はらさんが全部でもいいかなあと思っただけ」
  「クイズダービーもずいぶん前に終わったし」
  「うん。もう21世紀だし」
  「漠然としてるなあ」
  「してるねえ」

8、なんだかまとまらないけど、
  作品読んだことないのに、何だか好きな人でした。
  この機会に、マンガも読んでみようと思います。
  モンローちゃんとか。
  かなりの酒好きだったらしい。どんな方だったんだろう。
  おつかれさまでした。

 
はらたいらのまんが川柳
はら たいら著
イープロジェクト (2005.10)
通常2-3日以内に発送します。


(追記)
どういうわけか分かりませんが(バグなのかな?)
以前書いた記事のURLが変わってしまっているようです。
もし、「あるアルバイトのこと」というエントリーに
アクセスされてこのページに来てしまった場合は、
お手数ですが→こちらに移動してください。すみません。

Posted by tekigi1969 at 09:45 | Comments [2] | Trackbacks [0]

2006年11月10日

●あるアルバイトのこと

20代前半のころは色んなバイトをやりました。芝居ばっかしてたので、お金はいつもない。一度、地下鉄の駅構内を清掃するアルバイトをしたことがあります。駅を巡回して壁、床、階段、側溝をきれいにしていく作業。これがけっこうキツイ。作業がどうこうじゃなくて、気持ちがキツイ。正体の分からないドロドロしたモノをしゃがみこんで削り落とす。その横を避けながら歩く人がいる。終わったはずの場所に新しいガムが付着している。だんだん気持ちがダウナーになっていく。なんだか怒ったような顔になっている人までいました。たしか1週間の契約だったんだけど、2、3日経つとどんどんバイトが減って、最後は半分以下に。でも、その作業を請け負っている会社の人は、そんなことはまったく気にならない様子で、笑顔でガシガシ掃除を続ける。これがすげえカッコいい。バイトの人数が減るのも元々計算に入れていたみたい。作業の山場は実は初日、二日目までで、後半はぜんぜんラクチンなのでした。

最終日。お昼ごはんをおごってくれるというので、会社の人について行きました。最後まで残ったバイトのうち3,4人が参加。みんなある種の達成感があったみたいで、食事中の会話がちょっとハイ。駅を汚す連中がいかにくだらないかとか、こういう仕事をやっている会社は目立たないけど本当に必要だし、すごいね、とそんなことを言い合っていました。会社の人は「うんうん」とうなずいたり、「たしかにキツイけど、きれいになるとうれしいよね」と答えるだけ。

食後のコーヒーが出たくらいで、ふと会社の人が僕らを見回して、「あのさ」と切り出した。「うちの会社はこういうことやってて、景気に左右されないし、〇〇銀行(大手の都銀)とも取引があるし、福利厚生もしっかりしてて、給料もけっこう高いんだよ。だから、就職してみる気、ないかな。君たちはマジメだし、よかったら推薦するよ」場の空気がいっぺんに静かになりました。お互いの表情を確認して、なんとなく下を向く。みんな、さっきまで「カッコイイ」と発言していた分だけ、バツが悪い。それとこれは違うんですよ、と言いたいけど、本当は同じだもの。この手の反応にも慣れているのか、おじさんは「君らは大学行ってるんだっけ?内定とかもう決まってる?」と助け舟を出してくれた。みな、曖昧にうなずく。僕はそのころ学校全然行ってなくて、卒業するアテもなく、就職活動なんてしたこともなかったんだけど、「決まってます」とウソをついた。「銀行に勤めるんです」。なんというかひどいウソだな、と今でも思います。でも、「そうか。じゃあ仕方ないな」。その人は伝票をもって立ち上がった。「〇〇銀行にもし就職したら、うちにもっとたくさん融資してくれよな」なんて笑ってくれた。

午後の作業はみな無言。でも心なしか仕事が丁寧になっていた気がします。あれはなんだろう。罪悪感だったのかなあ。帰りに受け取った給料袋には、皆勤手当てで5000円が余分に入っていました。今でも地下鉄に乗ると、このときのことをたまに思い出します。銀行にも清掃会社にも勤めることはなかったけど、せめて、酔ったときのゲロは側溝でなく、トイレで吐くようにしたい。しょーもない「せめて」だけど。

  

Posted by tekigi1969 at 16:55 | Comments [3] | Trackbacks [0]

●ひとがいなくとも野菜は育つ

1、こないだチラッと書いたけど、
  北海道から戻ってきたら
  ベランダ野菜がグイッとひと回り大きくなっていました。
  これはパクチー(コリアンダー)。

 11月10日のパクチー.jpg

2、毎度のことなんだけど、こういうのって、少し傷つく。
  「僕が居なくってもお前らは大丈夫なんかい」
  とか思っちゃうのです。正直、悔しい。
  でもまあ、子育てとか恋愛とかと同じで
  不在でもOKってのは、いいことなんですよね、きっと。

3、白菜も元気。
  中心部が結球しかけているように見えるんだけど、
  まだはっきりしません。そろそろ丸くなって欲しいなあ。
  寒くなったら変化するかな。

 11月10日の白菜.jpg

4、北海道は寒かったけど、
  今年の関東はなかなか気温が下がらない。
  だから小さいままのホウレンソウに
  いきなり花がついたりしてちょっと困ってます。
  毎日、つぼみを摘み摘み。
  でも、その代わり、バジルは長持ち。
  今日もこれだけ収穫できました。

 11月になってもバジルはまだ採れる.jpg

5、これでちょうど50グラム。
  50ccのオリーブオイル、ニンニク、チーズ等をつかって
  バジルペーストをもう1瓶つくるつもりです。
  今年は6、7瓶くらいつくれました。大成功。

Posted by tekigi1969 at 10:26 | Comments [0] | Trackbacks [0]

2006年11月09日

●原稿料とは

印税のことを書いた(→こちらの記事)ついでに、その他のギャラについてもちょっと書いてみます。いや実は、ちょっと前に将棋の某プロ棋士に、給与明細を見せてもらったんです。そこには見たこともないような項目が並んでいて、すごくおもしろかったんですよ。てなわけで、ライターの原稿料についても、少し解説してみようと思ったのでした。何かの参考にでもなれば幸いです。

雑誌に原稿を書くと「原稿料」というものがもらえます。この言葉だけ聞くと「文章を売って、その対価を受け取る」ように聞こえるけど、それは正確ではありません。なぜなら、書いたものの著作権は基本的に僕にあるからです。だから、出版社さんは原稿を買取るのではなくて、その著作物の「商品化権」というのを行使して、その料金を僕に支払うという形になっているのです。法律ってややこしいわよね。でも、そのおかげで、雑誌に発表した文章でも、僕はある程度自由に発表できちゃったりするんです。実際には、雑誌が売られているあいだは他に出しちゃダメとか、細かいルールがあるんだと思うけど、あんまり詳しいことは知りません。まあ、マナー的なものを守っていれば、大丈夫なんでしょう。ちなみに、出版社さんによっては、このときの振込み書類に「御玉稿を賜り、誠にありがとうございます」とかなんとか書いてある場合があります。ごぎょっこう。11年この仕事をしているけど、いまだに照れちゃいます。恥ずかしい。メールやファックスのなかった時代には、編集者さんは原稿を受け取る時、こんなセリフを口に出して言っていたのかな。ちょっと体験してみたかった。

んで、原稿料の金額。これは随分前にこのブログにも書いたことがあるけど、まさにピンキリ。400文字で3万円もらったこともあるし、1000円になることも珍しくありません。明らかに損になりそうな場合には、交渉をします。僕の場合は、基本的に日当換算して判断するようにしています。例えば丸三日かかりそうな仕事なのに原稿料は1万円とします。そういうときは、金額をあげてもらうか、もしくは、二日分の作業を編集部でやってもらえるように交渉するわけです。このへんの基準はたぶん、人それぞれなんだと思います。あんまり他のライターさんと話したことがないので、みなさんどうやってるのかは知りません。

原稿料には、もうひとつ、「とっぱらい」とか「業務委託」とかの形で支払うパターンがあります。書いた人の名前をクレジットしない本だとか、数人のライターで1冊の本を仕上げるとき、または、ゴーストライター的な仕事で、主につかわれている支払い方法です。この場合の著作権がどうなるのか、実はあんまりよく知りません。法律的には微妙そうだけど、慣習的には放棄・売却したと同じような形になるんじゃないかと思います。このへんは、あんまり深く考えないほうが気楽なのかも。どなんでしょ。

Posted by tekigi1969 at 18:20 | Comments [4] | Trackbacks [0]

●(ああ憧れの)印税生活

初めて単行本を出すことが決まったのは、2004年の秋でした。「これからは印税生活ですね」なんて友だちからおだてられたりして、あれから2年。おかげさまで、印税契約した書籍は計7冊になりました。(ペンネームやら編集協力のものも含む)ありがとうございます。ところが、ちっとも「印税生活」という感じにはなりません。なぜだろう。なぜかしら。考えるまでもなく、理由ははっきりしています。多くの本に重版がかかっていないからです。フランクリーにいっちゃえば、あんまし売れてないんです。ぎゃあ。

ついでなので、ちょっとだけ詳しく書いてみます。印税というのは、印刷された本の定価のうち何%かを受け取るという契約です。10%が目安だとよくいわれますが、実際にはケースバイケースで、他の人のことは知らないけど、10%よりは少なくなることが多いらしいです。たぶんだけど。んで、最初に書店に並ぶ分の印税をまず受け取ります。ベストセラーが約束されているような本でなければ、たいがい3000~7000部くらいです。これが初版。例えば、定価1000円で印税率7%で5000部刷ったとすると、35万円もらえる計算になります。その後、売れ行きに応じて新たに印刷すれば(これが重版です)、その分の印税が入ってきます。だから重版がなければ、お金がもらえるのは最初の1回きり。普通の原稿料となんら変わりません。そこから先は、いつ抽選があるか分からない宝くじをもっているような感じになるわけです。ただ、この宝くじには有効期限があります。それは絶版。こうなったら重版はないっす。おしまい。ただし、文庫化とかの復活の道もないわけじゃないみたい。

重版の経験は、2度あります。どちらも同じ本で、ペンネームで書いた単行本でした。発売された直後、たまたまその内容に関連したニュースが流れて、これが一気に売れたのです。amazonランキングも急上昇。発売日の翌日に電話がかかってきました。「重版がきまりました」。きゃっほー。でも、あくまでも落ち着いた声を装って「ありがとうございます」と答えました。でもきっと声、上ずっていたと思います。その2日後にも「もう1回重版します」との連絡。たった2本の電話で、何もしていないのに、初版と同じくらいの振込みがありました。こんな電話が毎月1、2回かかってきたら、もう何もしなくていいじゃーん。すげえじゃんと一瞬思いました。でも、世の中は甘くない。「これが印税というものか」と思ったのもつかのま、そのニュースが収束すると、売れ行きは急ブレーキ。重版も2回目でストップ。残念ながら「印税生活」できるまでには届きませんでした。んでもって、現在に至ります。

こんな感じで生活していると、ベストセラーが気になるようになります。レジ横に本が山積みされているエリアのことを、密かに「ビバリーヒルズ」と呼ぶようになったのも、この2年くらい。あそこに置いてもらえたらきっともっと売れるだろうけど、まず、その住民になるのが大変。あそこは、選ばれた本だけが住むことを許される憧れの住宅地なのです。いつか自分が出す新刊があそこにたどり着けることを願いつつ、でも、とりあえず手元にある宝くじにも希望を託し、今後ともがんばりたいと思います。

 

Posted by tekigi1969 at 13:20 | Comments [0] | Trackbacks [0]

2006年11月08日

●11月8日のわたくし

1、今朝起きたら、頭のフケがすごかった。
  ちゃんと昨日もシャンプーしたのに。
  なんだろう。
  もしかして、身体が脱皮しかけているのだろうか。
  37歳の脱皮は、今さらだなあ。蝶にはきっとなれないと思う。
  とりあえず、もう一回頭洗いました。

2、北海道で買ったベーグルがうまかったので、
  自分でも焼いてみました。二度目の挑戦。

  自家製ベーグル.jpg

3、つかったのは「キタノカオリ」じゃなくて、
  近所のスーパーで見つけた、別の国産パン用小麦粉。
  その名も「春よ恋」。わはは。
  すげえ名前だけど、味も食感もよかったです。
  今回はカメリアと1対1でブレンドしたんだけど、
  次は100%でやってみようと思います。

4、さっき駅前を歩いていたら、
  スイミングスクールから、
  小人の帽子をかぶった子どもがわらわら出てきて、びっくり。
  濡れた髪で帰り道に風邪をひかないようにというアイデアみたい。
  なかなか、かわいかったです。

5、「SHINJO劇場」ホームラン12月号増刊(日本スポーツ出版社)
  という本が発売されました。
  僕も2ページほど記事書いてます。
  amazonではまだ取り扱ってないみたいだけど、
  どこかで見かけましたら、手に取ってやってください。

6、ここ数日書いていた北海道旅行レビューは
  12回でようやく終わりました。
  長くなっちゃったけど、書いてて楽しかったです。
  なんというか、便秘が一気に解消されたみたいな気分。
  すっきり。爽快。
  読みづらいかもしれないけど、楽しんでもらえましたら、幸いです。

Posted by tekigi1969 at 18:43 | Comments [0] | Trackbacks [0]

●北海道旅行その12

北海道旅行レビュー、最終回です。
(ここまでの分はこちら
 →その1その2その3その4その5その6その7その8その9その10その11

羽田から自宅に戻る途中でやったことは①タバコを吸う②野菜を買う③発泡酒を買う、の3つ。新千歳空港の出発ロビーにはイス付きの広い喫煙室があったんだけど、羽田は窮屈。今回の旅行で、僕と親父は喫煙OKの場所を探してはお互いに連絡しあっていました。「あそこ吸っていいらしいぞ」「あ、OK」。連れションならぬ、連れモク。酒を飲むより、仲よくなれそう。野菜はとにかく身体が求めている感じ。とりあえずネギが安くてうまそうだったので購入。泥ネギ。これを抱えて電車に乗ると、ちょっと旅行帰りには見えません。発泡酒は、けじめ用。高そうなビールばかり飲んでいた旅行中の浮かれた気持ちをひきしめて、日常空間に戻るために買いました。家に戻って発泡酒で乾杯。「本来の生活スケールはこのくらいなのだぞ」と身体に教え込ませます。でもごはんは「麦輪小樽」のベーグルサンド。冷めてもしっかりおいしかったです。粉がうまい。キタノカオリあなどりがたし。ネギも刻んで、もぐもぐと。沁みるなあ。眠いなあ。ベランダをみたら、サラダからし菜がさらにえらいこと育っていました。でも何もしないでバタン。就寝。
 帰宅後のサラダからし菜.jpg

翌日は野菜デー。おなかではなく舌先にまだ海産物の余韻が残っている。しばらくグルタミン酸はいらないなあ。昼食は、ベーグルの残り。せっかくなのでベランダでわしゃわしゃ育っている、サラダからし菜とホウレンソウをはさむことにしました。キタノカオリの一等粉だけをつかったという一等粉プレーン。麦輪小樽で一緒に買ったレバーペーストとマスタードを塗って、ベランダ野菜を盛る。うめ、うめえ。これこれ。これが欲しかったのです。北海道のホテルは冷蔵庫にキャベツとかハーブの塊を常備しておいたらいいんじゃないだろうか。それなら、ウニ丼、もう一回食べられた気がします。大阪の焼き鳥屋さんみたいにキャベツのぶつ切りを横に置いておくだけでもいい。フロントに「キャベツとり放題」と山盛りになっていたら、僕はそこに泊まる。たぶん。

 麦輪小樽一等粉プレーンに野菜をはさむ.jpg

それから八百屋に行って、白菜とダイコンを購入。夜は野菜鍋。肉も魚も酒もなし。無言でモリモリ食べる。何かの埋め合わせをしているような感じ。北海道の仇を横浜で討つ。もしくは「僕たちはラッコじゃないんだ」と宣言しているような気分。脱ラッコ宣言。でも、冷奴に例の「ウニ醤」をちらっとだけ盛り付けちゃいました。今思えば、これがミスでした。「ウニクラゲ」とかは全然ウニじゃないけど、ウニ醤はすごくウニ。てか、ウニそのもの。すごいうまい。困るなあ。困るんだよ。でもおいしい。このままごはんに盛っちゃおう。進むなあ。参ったねえ。魚介類ってやっぱりすばらしい。今度はパスタにからめてみよう。ラッコに逆戻りするのも悪くないかもねえ。

 コク!旨!辛!ドウナンの「うに醤(うにジャン)」
 コク!旨!辛!ドウナンの「うに醤(うにジャン)」

Posted by tekigi1969 at 09:03 | Comments [0] | Trackbacks [0]

2006年11月07日

●北海道旅行その11

北海道旅行レビュー続き。
ずいぶん長くなっちゃったけど、
もうそろそろ終わる予定です。
(ここまでの分はこちら
 →その1その2その3その4その5その6その7その8その9その10

帰りの飛行機は新千歳空港5時半発。fronっちのクルマで早めに空港に行きました。「そうそう、これあげる」と車内で彼女が差し出したのは、「甘酒ソフトキャンディ」なる代物。北海道の地酒「千歳鶴」の吟醸酒粕をつかっているらしい。キワモノだろうなと覚悟して口に入れてみたら、あらまあ、うまい。ちょっとびっくりするくらいホントの甘酒味でした。野菜と一緒に口に入れたら、粕漬けの味になるかも。やらないけど。巨大な駐車場に入ると、自転車に乗った誘導員のおじさんリズミカルな動きで「こっち、こっち」と手招きをしている。ペダルをこぐ足取りも軽く、しかも満面の笑顔。仕事だからやっているというよりも、空いているスペースをドライバーに教えたくって仕方ないという風情。なんとなく身構えながら自転車のあとをついて行くと、ちゃんと空いていました。おじさん、ありがとう。変なおっさんが勝手に入り込んできたかと一瞬疑ってごめん。楽しそうな仕事で、よかったね。

 千歳鶴 吟醸酒粕使用甘酒ソフトキャンディ
 千歳鶴 吟醸酒粕使用甘酒ソフトキャンディ

出発ロビーに行くと、そこは魚貝・乳酸土産物天国。到着ロビーは質素だったのに、こちらはすごい活気でびっくり。何がなにやら分かんないので、fronっちに教えてもらった「ウニ醤」を探すことにしました。生ウニに、コチジャン、米麹などをくわえたもので、ごはんや豆腐に乗せたり、パスタに絡めて食べるらしい。聞いただけで、生ツバがでそう。長期間保存もできるから、買って帰るにもちょうどよさげ。ウニ醤、なかなか人気があるらしく、いくつかのメーカーから出ていました。いちばん有名なのは「ドウナン」のものらしい。でも、残念ながらこれは見当たらず、他の会社のやつを購入。かなーり楽しみ。うまかったら、ドウナンのもお取り寄せしちゃおうかしらん。映像関係の仕事をしているfronっちが最近CMを手がけた某メーカーの商品もついでに買いたかったんだけど、これもなし。無念。代わりにと「ゆきむしスフレ」という、洋菓子をお土産にくれました。雪虫ってのはアブラムシの一種。(→参考)でも、このお菓子は、昆虫のつくだ煮が入っているわけではなくて、とてもおいしいチーズクリーム入りのスフレです。そんなこんなでカバンも膨らみ、fronっちと北海道に別れを告げて、飛行機へ。座席に置いてあったANAの冊子「翼の王国」は、浅草特集。芸者さんに囲まれているムッシュかまやつさんの写真がカッコイイ。いつかこんな席に呼ばれてみたいものだなあ。なんて思っているうちに羽田に着きました。でも、この旅行記はもう1回だけ続きます。

 コク!旨!辛!ドウナンの「うに醤(うにジャン)」
 コク!旨!辛!ドウナンの「うに醤(うにジャン)」

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●北海道旅行その10

北海道旅行レビュー続き。
旅の後半は写真撮るのにあきていたので、
ほとんど文字です。すみません。
(ここまでの分はこちら
 →その1その2その3その4その5その6その7その8その9

北海道のひとってのは、わりに自分の出身地をよく知っているみたい。自分は道産子でも、両親または祖父母はたいがいどこかから移住して来ている。そのくらいの世代なら、ルーツだとか今の場所に留まるようになった経緯もリアルに感じられるのかもしれません。各都市ごとにそういう物語があったりして、同じ北海道なんだけど、すごく広いし、それぞれがけっこう独立している。なんだかアメリカみたいだ。そんなことを思っているうちに、ベーグル屋さんに到着。「麦輪小樽」。「むぎのわおたる」と読むそうです。「バクリンOTARU」もカッコいいのに。ものすごい人気店みたいで、店内はけっこう人が多い。ここは「キタノカオリ」という道産小麦粉をつかっている。僕もたまにパンを焼くんだけど、国産小麦粉ってのはほとんどが中力粉なのでふつうのパンにはあんまり向かない。パンにつかうのは主に強力粉。中力粉だとフランスパンの方が上手くいく。ホクシンという粉があって、国産のパン用小麦粉としてはこれが有名。キタノカオリは、このホクシンを超える粉として注目を集めているのだとか。なるほど。プレーンベーグルは160円。一等粉のみを使用したやつは190円。いくつか買って、二つだけスモークサーモン、クリームチーズ、野菜などをサンドしてもらいました。うまかったら、通販でこの粉も買ってみるつもり。

お店に置いてあったパンフによると、ベーグルってのは、もともと食べ物の戒律が厳しいユダヤ教徒用のパンなのだそうです。ネットで検索してみたら、彼らは肉料理と乳製品を一緒に食べてはいけないんだって。パンに牛乳とかバターが使われていると、肉ははさめない。だから乳製品をつかわないベーグルが生まれたんですね。サーモンとチーズという組み合わせが定番になっている理由もこれで分かりました。面倒くさそうなタブーだけど、それを正面からクリアしようと、パン生地を茹でることを思いついた人はすごい。「ユリイカ!」なんて叫んだかもしれない。いや、それぐらいの発明ですよ、これ。でも、無宗教な僕は、肉とチーズもをサンドしますぜ。ごめんなさい。

  

「ベーグルは保存が利くから、夜に食べてもおいしいよ」というfronっちのアドバイスにしたがって、お昼は札幌市内のそば店へ。言われて気付いた。このあたりには、そば屋が多い。どうやら、うどんよりもそばの方が盛んみたい。水がいいのかな。お店の名前は忘れちゃったけど、岐阜県出身の方がやっているお店で、極細のそばが噛み応え満点でうまかったです。天ぷらの野菜も激ウマ。とくにマイタケは絶品でした。野菜もうまいぜ、北海道。そういえば、今回の旅行ではあちこちで大きなダイコンを干している光景を見かけました。家の軒先、洗濯竿、駐車場のフェンスだけでなく、電車の線路脇でも。あれは何のためなのだろう。漬け物かしらん。でも、きっとおいしいんだろうな。

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●北海道旅行その9

北海道旅行レビュー続き。
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 →その1その2その3その4その5その6その7その8

「ルイ・アームストロング船長って月に行ってからトランペット覚えたの?」「え?」「やっぱりもともとジャズミュージシャンだったんだよね。そこからNASA入るなんてすごいや」「いや、あの」「どうせだったら、月面で名演奏を披露して欲しかったよね」「その光景はすごく興味あるけど、でも、その二人は別人だと思う」「なに?聞こえない」変な夢から覚めたらノドがからからでした。北海道四日目。最終日です。身体が猛烈に魚介類以外のものを欲しているのを感じました。とくに野菜。思い返してみると、ここ三日間、まともに野菜を食べていない。山盛りのキャベツ、スライスしたタマネギ。ああ、もりもり食いたい。朝食は野菜をメインにと決断。あと熱いコーヒー。外に出て、大通り公園付近を散策。やっぱり名古屋の久屋大通りにそっくり。ホテルの近くにたくさん喫茶店はあったみたい。でも上手く見つけられず、結局、マクドナルドに入りました。朝マックにサラダをつけようという魂胆。北海道は「マック」「マクド」どっちなんだろう。オーダーの最後に「サラダを」というと、「すみません。いま切らしています」との返事。ぎゃあ。面倒くさいので、普通のセットを頼んで食べました。ハッシュポテトも野菜の一種、と暗示をかけてみたんだけど、僕がいま求めているのはこれじゃない。食べ終えてから、コンビニに行って、野菜ジュースを一気飲み。沁みました。うめえ。ラッコは、30分に30個くらいのウニやらアワビを食うらしいけど、僕には無理だ。プリン体とグルタミン酸だけじゃひとは生きていけない。いや、生きられるかもしれないけど、あんまり幸せではないと思う。

地下鉄に乗って、fronっち宅へ。切符を自動改札機に裏表逆にいれたらエラー音が出ました。懐かしい。できることは自分でやらなくちゃの精神を思い出し、正しくまっすぐいれて、改札を通過。大慌てで掃除をして待っていてくれたfronっちありがとう。彼女が飼っているウサギは、毛皮にしたら高そうな手触りでした。クルマは車庫のなか。路上にあったら、冬、埋まっちゃうもんなあ。部屋の前には灯油のタンク。早起きが苦手だったはずの彼女も、雪の多い朝は雪かきをするそうです。やらないとどこにも行けないから。そういう状況になれば、誰でも1,2時間は早起きするんだろうな。冬眠できるクマは賢い。そういえば、二日目に小樽から函館にドライブしていて気付いたんだけど、海辺にはほとんど必ず防風林か防風壁がありました。どちらもない場所は、かなり広い空間が放置されたままになっている。人が住めるようにするためには、こういう努力が必要なんだな、と思いました。プリン体だけでもダメだし、雪に埋まるわけにもいかず、吹きっさらしも寒すぎるのも避けなくちゃいけない。月面でトランペットを吹くまでには、まだまだ超えなくちゃいけない試練は多そうです。

おいしいベーグル屋さんがあると聞き、再び小樽方面へ。やっぱり僕は観光よりも食い物に興味が行くみたい。野菜をたっぷりはさんで食べようと心に誓い、クルマに乗り込みました。

  

Posted by tekigi1969 at 09:40 | Comments [112] | Trackbacks [0]

2006年11月06日

●北海道旅行その8

北海道旅行レビュー続き。
(ここまでの分はこちら
 →その1その2その3その4その5その6その7

引き続き、札幌市西区琴似にある「鮨処あつ賀」。美食の旅は続きます。シシャモを食べ終えると、何だか乾燥ベーコンを削ったような謎の物体が出てきました。何も聞かずに食べてみたら、舌の上で表面の旨みがとろーんと溶ける。おおっ、なんだこりゃ。でも本体はなくならない。噛みしめる。そうするとまだまだ出てくるのさ、旨みが。何だか分からないまま、ビールぐびぐびつまんでいたら、これがウワサに聞く「さえずり」なのでした。鯨の舌。ゲイタン。すげえ珍味だと聞いたことはあったけど、我が舌の上にまさか鯨の舌がやって来るなんて。21世紀まで生きてて良かった。未来ってすごい。この調子なら、22世紀にはドラえもんは絶対やってくるね。

ドラえもんの舌、じゃなかった、鯨の舌やら何やらを堪能したところで、いよいよお鮨。イチイチ書くのが面倒なくらいどいつもこいつもうまかったです。ここでもウニに巡り合えちゃったし、江戸前っぽく仕上げたハマグリやらボタンエビも握ってもらいました。うまし。万歳、北海道。お店のオリジナル日本酒も飲んで、大満足。しかも、ヤバイことに、これ全部、タダだったんです。案内してくれたfronっちが勤める会社のボスのご好意でした。ありがとうございます、ボス。いや、もうこれは、定冠詞をつけてTHEボスでしょう。ごちそうさまでした、THEボス。それと、実はお鮨あんまり好きじゃないのに連れて来てくれたfronっちもありがとう。持つべきものは、身体の半分が優しさでできている友達と素敵な上司さまだなあ、と思いました。あ、あと、東大鮨学科卒の大将にも感謝。

食後は、fronっちお勧めの小さなバーへ。スコッチとコーンウイスキー(バーボンではない)を飲みながら、ボヤーッと歓談。カッコイイお兄さんが買い付けて来たというイタリアのワインをテイスティングさせてもらったら、ちょっと飲んだことのない風味でおもしろかった。いつか機会があったら今度は頼みたい。地元出身のお客さんから「北海道では焼き鳥といえば、必ず豚肉」だとか「お赤飯には甘納豆が入っている」なんて話を聞きました。多くの人がせいぜいこの100年くらいあいだに移住してきたはずなのに、どうしてそんなズレが生まれるんだろう。不思議。お店のお兄さんは北関東出身らしく「ネギマのネギは、本州ではふつうのネギだからね」というと、そのお客さんはびっくりした顔で「タマネギじゃないんだあ」と答えていました。カウンターの上に「犬名辞典」という本が置いてあって、ぱらぱら読んだら、これがおもしろい。これはどっかで探して買おう。10時に店を出て、ホテルに戻って、眠りました。

 

Posted by tekigi1969 at 21:59 | Comments [0] | Trackbacks [0]

●北海道旅行その7

北海道旅行レビューの続き。
(ここまでの分はこちら
 →その1その2その3その4その5その6

三日目のお昼を堪能して、両親、妹一家とはお別れ。函館駅に停車する電車を観て大興奮する5歳の甥っ子に「おじちゃんとおばちゃんは、これからこの電車に乗るんだよ」とチケットを見せたら、尊敬の眼差しに変わりました。「すげえ」。1歳児にも見せたけど、こっちは反応薄かった。でも、少しだけ偉くなったような気分で、空港に向かう2家族を見送って、奥さんと二人でスーパー北斗13号に乗車。昨日立ち寄った大沼国定公園を車窓から見て、室蘭、苫小牧を経由して札幌に戻りました。所要時間は3時間ちょい。地図で各都市の位置関係を確認してみたところ、この3日間で、道央から道南地域を反時計まわりにぐるっとまわったことになるみたい。ふう。魅力的な駅弁がけっこうあったんだけど、今夜も魚貝が待っていそうだったので、ここはセーブ。でもかにめしぐらいは食べておいてもよかったかな。

 スーパー北斗.jpg
 (甥っ子を熱狂させたスーパー北斗号)

札幌駅到着は夕方。名古屋に住んでいた頃からの友だちfronっち(現在は札幌在住)が迎えに来てくれました。速攻でホテルにチェックインして、予約してもらった琴似のお鮨屋さん「あつ賀」へ。20代前半の頃からよく一緒に遊んでいた3人で、札幌のお鮨屋さんのカウンター席に座っている。なんだか妙な気分でした。しかも、かなり立派な江戸前鮨のお店なのです。昔はワインとかチーズを買って、そこらの公園のベンチで飲んだりしてたのにねえ。大人になったのだなあ、僕たちも。自称「東大鮨学科卒」の大将のお勧めを出してもらうことにしました。まず、焼きシシャモが登場。「今が旬」とのこと。どうやら「本シシャモ」ってのは10月から11月にかけて獲れる北海道もののことで、他のシシャモは厳密にいうと、その代用品なのだとか。(→参考)どれどれと口に入れたら、たしかにうまい。小さいのに魚の旨みがすごく濃厚。「そろそろ漁も終わりだから、運が良かったよ」と言われました。こういう一言って、「得した」という気になります。シシャモはあとで天ぷらにもしてもらったんだけど、これまた絶品。大将の知り合いが持って来たというシークワーサーの絞り汁がすごく合う。北海道のシシャモに沖縄の柑橘類をかけるなんて、人間の食欲ってのは途方もないなあと思いました。それを食べている僕らは横浜から来てる。なんだろう、この空間は。そのうちバチが当たるんじゃないだろうか。でも、罪深い僕らの魚貝を巡る冒険はまだ続きます。

 ◆こだわり行き着けば、ここの味。元祖ししゃも加工販売元、カネダイ大野商店≪鵡川産・本しし...
 ◆こだわり行き着けば、ここの味。元祖ししゃも加工販売元、カネダイ大野商店≪鵡川産・本しし...

Posted by tekigi1969 at 16:22 | Comments [0] | Trackbacks [0]

●北海道旅行その6

北海道旅行レビュー、まだ続きますよ。
今週は、仕事がヒマなんです。
(ここまでの分はこちら
 →その1その2その3その4その5

摩周丸では、5歳の甥っ子は操舵室にあったシミュレーションソフト、1歳の甥っ子は輪投げに熱中。名残惜しそうにしていたけど、ウニとイクラに目がくらんだ汚れた大人たちの都合で、いそいそと函館朝市へ。(→公式サイト)日本でも有数のプリン体の集積地。毛ガニ、ウニ、イクラのオンパレード。ウワサに聞いていた八角も売っていました。1週間ここにテント張って暮らしたら、僕、すぐに痛風になる自信があります。朝市は、活気のあるお店と強引なところが半々という感じ。少々ならいいんだけど、買わない素振りを見せたら「無視されちゃったよ」と悪態をつく店員には、ちょっとムカつきました。どうやら、この辺は朝市全体でも気にしているようで「1店が100歩進むのではなく、100店が1歩進む市場づくりを」なんてポスターがあったり、「良心的なお店を責任もって紹介します」という張り紙もあちらこちらで見かけました。「函館朝市連合会」の推奨店マークがとりあえずの目安になるみたい。

待ってましたの昼食は、どんぶり横丁の「あけぼの食堂」で食べました。念願の生ウニを盛ったどんぶり登場。(→ケータイで撮った写真)このお店はエゾバフンウニを使用。すばらしい。これがやりたかったんです。そのために生まれてきたと言ったら過言だけど、でもけっこうそんな感じなんです。お店に入る寸前まで「ウニ丼、ウニ丼」と思っていたんだけど、メニューを見ていたら、なんとなく気が引けて、「生ウニ・イクラ丼」を選択。なんでか、ほかのみんなも同じような気分だったみたいで、数種類を盛ったどんぶりを選んでいました。「まるほどウニだなんて、ちょっと畏れおおいな」という感じ。奥ゆかしさ関係の何かだと思います。他の国の人がみたら「ジパングの七不思議」として分析してくれるかしらん。ともかく、ウニはうまかった。イクラも今まで食べたことのないようなトロットロ感で、すげえうまかったです。

お店から出て、お土産を物色。ボケ防止なのか、さいきん手紙をたくさん書いているという母親に絵ハガキセットをあげました。そしたら、グラスの形に加工した干しイカが戻ってきた。これを誰かにあげると、今度は何がもらえるんだろう。朝市の軒先に洗濯物につかうハンガーがあって、イカが干してある。よく見ると、みな、隣のイカと1本ずつ手をつないでいる。あ、いや、足をつないでいる。「なんで?」とお店のおばあさんに聞いたら、「丸まらないようにするためだよ」とタバコをうまそうに吸いながら教えてくれました。なるほど。「仲良さそうにみえるからかと思った」といったら、おばあさん、カッカッカと笑っていました。仕草がすごくカッコいい。港に「青函生コンクリート」と書いたコンテナが置いてあるのが見えたので、声に出して読んでみたら、なんとなくエロい響きがありました。

 イカグラス 
   イカグラス 

Posted by tekigi1969 at 12:51 | Comments [2] | Trackbacks [0]

●北海道旅行その5

北海道旅行レビュー続きです。
(ここまでの分はこちら
 →その1その2その3その4

青函連絡船記念館・摩周丸とクラシックカーミュージアムが併設されている施設の名前は「クイーンズポートはこだて」。そばには広場があって「ふれあいイカ広場」と書いてありました。広場にいたる道には「イカ踊り」の振り付けが。覚えたかったけど、メロディが分からないので、イマイチピンと来ません。断念。500円払って、摩周丸へ。

 摩周丸そばの広場.jpg
 (ふれあいイカ広場の看板)

青函連絡船の歴史とか洞爺丸の事故の資料とか、内部はなかなかの充実ぶり。そんななかでもグッときたのが、ひも、毛布、旗。ひもは船員さん独自の結び方の展示。街中でいきなり「もやい結び」なんてされたら、ときめくだろうなあ。僕がもし女の子だったら、ついていっちゃいそう。客室の毛布にも、時期に応じたたたみ方があったらしく、いくつかのパターンが展示されていました。写真は「松竹梅」。他の船のことは知らないけど、こんな文化があったんですね。さすが海。広いですわ、やっぱ。旗は、他の船に信号を伝達するための信号旗が操舵室に格納されていました。「実施を待て。そして私の信号に注意せよ」「私は医療の援助がほしい」とか、内容別になっている。ライターの仕事でも、出版社の方角に向かって「私は〆切を守れそうにない」とか掲げられたらいいのに。そしたら編集さんが「本社はもうこれ以上待てない。今からいくから待機せよ」なんて旗を掲げて、近付いてきたりして。でも、東京は大きなビルが多いから、見通しが聞かないだろなあ。でも、このときはもうお昼前で、僕としては「私は生ウニが食べたい」という信号旗が欲しかったです。市場に向かって思い切り掲げたい気分。

 ひもの結び方の展示.jpg
 (ひもの結び方。覚えたらモテそう。誰にモテるのか分かんないけど)
 毛布のたたみ方の展示(これは松竹梅).jpg
 (毛布のたたみ方。松竹梅モード)
 信号旗.jpg
 (信号旗。こんな感じで30枚くらい並んでいました)

摩周丸内では「ひもの結び方」を実演するおじさんが、ヒマそうにしていました。時間があったらぜひ教えてもらいたかったんだけどなあ。外に出ると、今度はエッグストーンがかかっていました。

Posted by tekigi1969 at 10:20 | Comments [4] | Trackbacks [0]

2006年11月05日

●北海道旅行その4

北海道旅行レビューの続き。
(ここまでの分はこちら
 →その1その2その3
長くなってるけど、そろそろ二日目が終わります。

二日目の宿泊先・一乃松は温泉旅館。廊下がぜんぶ畳になっているのがうれしい。しかも温泉は朝9時まで何時でもはいれる。ここぞとばかりに、みな「スリッパってホントは好きじゃないんだよね」「浴衣で歩き回れないなんて」「床に転がれるとやっぱり落ち着くね」と旅館絶賛モード突入。朝には「いいホテルだったね」なんて言っていたのに、僕もすごく同意。お茶を注ぎにきた仲居さんに「うちの料理は量が多いですよ」といわれ、高まる期待。心づけを渡すべきか一瞬迷ったけど、まあいいか、とスルーしちゃいました。どうすべきだったのかいまだに分かんないけど、ごめんなさい。「風呂行こうぜ」と父親に誘われ、10分遅れで温泉に向かうと、父はすでに出るところでした。早過ぎるのです、ダディは風呂が。温泉でも長くは入らない。入っていられない。そしてその血は確実に僕にも遺伝している。「せっかくだから」とゆっくり浸かろうと思うんだけど、5分もすると退屈になる。入浴という作業に飽きるんです。それでも露店風呂に行ってみたりと頑張ってはみたものの、15分ほどで僕も脱出。でも、いいお湯でした。少し塩辛かった気がします。何に効くのか見るの忘れました。

んで、料理。ウワサどおりというか、想像以上に量が多かったです。毛ガニ、イカそうめん、生ウニ、あわび、肉、キンキの天ぷらなどなどなどなど。うまくて、多いってのは、これは天国的な何かでしょう。そうそう。「ウニ鍋」なんてものまでありました。煮えたウニもいいものですね。ダシも出るし。でも、もし仮に、この鍋が自分で具材を投入するスタイルだったら、きっと僕はウニを投入できないと思います。ハシを持つ手が震えるんじゃなかろうか。フタをした小鍋に最初にから入っていたからこそ楽しめたようが気がします。この日の夜は、食べた直後に部屋で爆睡。お酒を飲みに行くことも、夜景を観に出かけることもできませんでした。深夜に目覚めちゃったので、日本風の中庭を見ながら、森達也さんの「職業欄はエスパー」を少し読み返しました。すごく好きな本なんだけど、函館の温泉旅館で読むのはなんだか不思議な感じ。眠たくなって再び就寝。これで二日目は終わり。

三日目は路面電車に乗って函館駅へ。床が木。「懐かしいな」と一瞬思ったんだけど、いつ乗ったのか記憶がない。たぶん、そんなものに乗ったことはないはず。変な感覚。路線図をみていると「函館どつく」という停留所がある。「どつくって何の略だろ」と言ったら、「ドックだよ」との返事。あら、つまんない。ドラマチック・つくねとかならいいのに。とかなんとか考えながら、駅到着。朝市に興味があったんだけど、お昼ごはんにはまだ早い時間。ひとまず青函連絡船記念館・摩周丸に向かいました。なんでかクラシックカーミュージアムが併設されていて、入口ではクラウド・ベリージャムが流れていました。どこだここは。

Posted by tekigi1969 at 22:40 | Comments [0] | Trackbacks [0]

●北海道旅行その3

北海道旅行レビューの続き。
(前の分はこちら→その1その2

「わ、YくんがGを吐いた」「すいませんお兄さん、お姉さん」「いやいや大丈夫」「どのくらいですか」「白いのだけだけどね」」「白?」「さっきのチーズケーキじゃないかな」「ああ。とにかくコンビニあったら止めますから」「ないねえ」「ないですねえ」「真冬の深夜にここ初めて走ったら心細いだろうなあ」とかなんとか、8人乗りのクルマの運転席と一番後ろの席とでやりとりしているうちに、函館はだいぶ近づいていました。G処理を終えて、さらに進んだところで、妹のダンナさんのアイデアで、急遽大沼公園へ。予備知識が何もなかったので、まさか国定公園だとは思わず、「オオヌマ」という響きが「オオミヤ」に似ていることも相まって、ナメくさっていたら、着いた先はほんとにきれいな場所で、かなりガツンとやられちゃいました。ヘタクソだけど、せっかくなので、大きめの写真を貼り付けておきます。

 大沼国定公園1.JPG
 大沼国定公園2.JPG
 大沼国定公園3.JPG
 (大沼国定公園。3枚ともクリックすると大きくなります)

紅葉の季節で、夕暮れで、少し寒くて、人の気配はなし。鴨やら雁がいたりして、まさにパーフェクト。実写版リバーランドスルーイット状態というか、いや、あの映画はもともと実写でしたね。アニメ版があったら観てみたいな。ちなみに妹の感想は「韓流ドラマみたい」。まあ、なんというかあまりにもガイコクな空間なのでした。僕は、公園全体から低くよく通る声で「ぼんじゅーる、むっしゅ」と言われているような気分になって、意味もなく慌てました。でも日が落ちてくると、少し日本っぽくなって、岡倉天心あたりが小舟で浮かんでいそうな気配。しばらく呆気にとられて眺めて、むっしゅてんしんに別れを告げて、函館入り。クルマのなかから振り返ったら、どこかの山の頂上に、横長の雲がかかっていて、不恰好な帽子のようにみえました。スタルクの黄金ウンコビルみたいでもあり、長新太さんの絵にも似てる。どちらにしても、自然ってのは、すごいなと思いました。そんなこんなで函館湯の川にある旅館「一乃松」に到着。ふう。

 旅館の中庭.jpg
 (旅館の中庭)

あ、そうだ。小樽から函館に向かう途中に、かつてニシン漁で栄えたエリアがあったんです。ニシン漁はかつて「一航海千両」といわれたらしく、明治時代には、1回の航海で数千万円(現在の価値)を稼ぐほどのドル箱産業だったのだとか。それで儲けた「ニシン大尽」青山家が、山形県酒田市の豪商・本間家をマネて、贅を凝らしてつくった御殿なんてのがあるそうです。(→小樽貴賓館)今回は行けなかったけど、いつか観たい。

 

Posted by tekigi1969 at 17:51 | Comments [2] | Trackbacks [0]

●北海道旅行その2

北海道旅行レビューの続き。
(その1は→こちら

一日目の夜は「北海道限定ビール」をいくつか買い込んで、両親の部屋へ。親父と「なぜみのもんたはおもしろいのか」について語り合いました。サッポロクラシックは期待していたほどじゃなくて、アサヒの「北の職人」の方が僕は好き。寝て、起きたら、ちょうど日の出。小樽運河の倉庫群から、オルゴール館の方へとテクテク。渋澤倉庫ってのは、たぶん渋澤栄一なんだろうなあ、と思っていたら、やっぱり日本郵船の名前がすぐ近くにありました。途中で、かま栄のパンロールを食べたりしつつ進むんだけど、僕は足が痛くなってきてとぼとぼにペースダウン。そしたら、その僕よりももっとゆっくりとぼとぼ進む雑種のかわいい犬発見。飼い主さん曰く「20歳だから、人間でいえば100歳のおばあちゃん。緑内障で目は見えないけど、足腰はまだ丈夫」とのこと。「それは、ありがたいですねえ」と拝んじゃいました。

 小樽運河の倉庫群.jpg
 (小樽運河の倉庫群)

LeTAO」という洋菓子のお店でチーズケーキを食べたら、濃厚でうまいっ。人だかりまでできていて、どこの国のメーカーだろうと思ったら、「おたる」を逆から読む地元ブランドなのでした。12時前にレンタカーを借り、クルマで函館へ。240キロの道程。所要時間は約5時間。運転するのは妹のダンナさん。免許持ってなくてよかった。ぼやーっと車窓を眺めていたら「唇のほたて」という謎の大看板発見。よく見たら、「辰巳のほたて」でした。「唇」のほうがいいのに。そしたら、一番後ろの席に座っていた甥っ子(5歳)が気持ち悪くなって、チーズケーキをwoops。高速道路にパーキングエリアは見当たらず、ふつうの道に戻ってもコンビニはなかなか見つからない。ようやく公衆トイレのある場所まで来てクルマをとめたら、そこは「黒岩」という駅でした。公園でたたずむ人に「この黒岩って、スケートとかの黒岩選手のいるところ?」と聞いたら、「ちがう。あれは群馬の黒岩村」とそっけなく答えられました。あわ、あやや。そうでした。甥っ子が落ち着いたところで、さらに進むと、ようやくコンビニ発見。すぱーっとタバコを吹かしていたら、お店のオーナー(たぶん)が登場。その声を聞きつけたのか、ボテッとした飼い犬(雑種)が裏手から飛び出してきて、「散歩行くよね。ちょう楽しい散歩に行っちゃうんだよね」と立ち上がってオーナーさんに吠えていました。函館はもうちょいです。

 黒岩駅.jpg
 (黒岩駅)
 コンビニにいた犬.jpg
 (コンビニにいた犬)

 【アサヒビール】北の職人 350ml 24缶入1箱
 【アサヒビール】北の職人 350ml 24缶入1箱

Posted by tekigi1969 at 15:50 | Comments [2] | Trackbacks [0]

●北海道旅行その1

北海道から帰ってきました。

羽田から新千歳空港へ。実家の両親と妹の家族と落ち合って、札幌に向かいました。今回の旅行は、飛行機に乗ったことのない両親を、孫とともに遠くへ連れ出すのが大きな目的。観光スポットはとりあえず押さえます。時計台、庁舎で写真を撮って、札幌の街をテクテク。マフラー、カイロははまだ必要なかったけど、コートは持っていってよかった。11月初めでも、やっぱりそれなりに寒い。初めて行った札幌の大通り公園は、名古屋の栄にむちゃくちゃそっくりでびっくり。テレビ搭の色が違うだけじゃん。5歳の甥っ子に「ここどこ?」と聞かれたうちの奥さんは「久屋大通り」と答えていました。

 時計台.jpg
 (時計台)

四つ葉のパーラーでパフェとか食べたりして、小樽へ。アーケード商店街はちょい寂れつつも、なんとか踏みとどまっている感じ。商店街のパン屋で育った我々一行は、「がんばってるねえ」と妙な感慨を感じながらホテルへ。途中に「ぱんじゅう」という謎のお菓子を売る店があったり、その向かいにとてつもなく古くて気合入りまくりの喫茶店があったけど、どちらも時間が遅くて閉まっていました。あとで札幌在住の知人に聞いたところによると、ぱんじゅう屋さんの店主はかなり独特な魅力を放っている人物とのこと。いつかまだ戻ってこなくては。

 ぱんじゅうてなんだろ.jpg
 (ぱんじゅうのお店)
 ぱんじゅう屋さんの前にあった喫茶店.jpg
 (ぱんじゅう屋さん向かいの喫茶店)

小樽といえば鮨。でも、観光名所になっている鮨店の多い通りは、どこがいいのかイマイチ分からない。ホテルの従業員さんに「地元の人が行くような、安くてウマい鮨屋」を聞いたら、今はもう営業していないバーばかりが立ち並ぶ裏寂れたエリアでポツンと営業するお店を教えてくれました。「魚真」。人気店みたいで、けっこう賑わっているけど広い。んで、安い。うまい。マグロがおいしかったので、鉄火握りを追加したら、4本分を盛ったものが出てきて、850円でした。わお。たらふくくって、就寝。小樽は、かつて漁港とか海運とかで栄えていたころのなごりがあって、イイ感じ。裏通りがものすごく味わい深かったです。

 裏道はこういう建物が満載.jpg
 (裏道の一軒。補修された過程を考えると楽しい)
 小樽の猫.jpg
 (小樽の猫)

Posted by tekigi1969 at 10:50 | Comments [0] | Trackbacks [0]

2006年11月04日

●ベーグル

友達おすすめのベーグル屋「麦輪小樽」に来てます。キタノカオリという小麦粉でつくるみたい。うまかったら、この小麦粉も欲しいなあ。
Posted by tekiteki at 12:47 | Comments [2] | Trackbacks [0]

●北海道最終日

夕べ札幌に戻ってきました。こちらに住んでる友達の案内で再びお鮨屋さんへ。「今が旬」といわれたシシャモ、初めて食べたサエズリ(鯨の舌)などなど、うまかったです。今度はウニの季節に来なくちゃな。写真は撮るの忘れました
Posted by tekiteki at 08:10 | Comments [3] | Trackbacks [0]

2006年11月03日

●お昼ご飯

ついに念願のエゾバフンウニさま(生)降臨。うめえ。もうほんとにありがとうございました
Posted by tekiteki at 12:32 | Comments [4] | Trackbacks [0]

●函館です

函館です。近頃電車が大好きな甥っ子に「おじさん、午後はみんなと分かれてスーパー北斗に乗るんだよ」というと「ウソだあ」。信じない。チケットを見せてあげたら「わあ」と驚いていました。なんか誇らしい気分。
Posted by tekiteki at 10:02 | Comments [0] | Trackbacks [0]

2006年11月02日

●大沼にて

大沼公園。すげえきれい。なんかフランス語で会話しなくちゃいけない気がするぼわーる
Posted by tekiteki at 16:25 | Comments [2] | Trackbacks [0]

●函館へ

小樽から函館までドライブしてます。海ってそれぞれ色が違うものなんだなあ。免許持ってないのでボヤボヤ感動してます。
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●小樽の朝

おはようございます。今朝の小樽は快晴ですわよ。石原裕次郎館が近いらしい。昨日商店街でみかけた「ぱんじゅう」興味あるなあ。
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2006年11月01日

●小樽です

小樽で鮨食いました。ホテルで教えてもらった「魚真」というお店。まぐろとハマチがとくにうまかったっす。写真撮るの忘れたのでアーケード商店街で撮った一枚を。
Posted by tekiteki at 19:49 | Comments [0] | Trackbacks [0]

●札幌です

札幌着きました。甥っ子は着陸が気持ち悪くて吐いちゃったみたい。陸に降りてようやく安心したようです。ちょっと休んで小樽に移動しまーす。いまのところ、ジンギスカンとかウニの匂いはとくにしません。ただ寒いっ
Posted by tekiteki at 14:44 | Comments [2] | Trackbacks [0]

●北海道

1、三連休より一足早く
  北海道行ってきます。
  家族旅行なので、
  飛行機初挑戦の実家の両親も一緒。

2、今朝天気予報をみたら
  札幌の最高気温は9度!
  もう、コートいるんですね。持っていかねば。

3、時間があれば
  ケータイから適宜更新致します。
  最近、再構築が重いから上手く行かなかったらごめんなさい。

4、北海道限定ビールの
  SAPPOROクラシックってのが、あるみたい。
  →公式サイト
  どこかで飲めるといいなあ。
  生のあるお店見つけたら、入らなくては。

  【サッポロビール】サッポロクラシック 350ml 24缶入1箱
 【サッポロビール】サッポロクラシック 350ml 24缶入1箱

Posted by tekigi1969 at 08:18 | Comments [0] | Trackbacks [0]