2006年12月03日

●自愛のスプラッシュ

僕はあんまし自己主張が強い方ではない(と思う)のだけど、それでも、やっぱり、それなりには目立ちたかったりもするわけで、その辺のバランスってなかなか難しい。豪快に振る舞えるほど強くはないし、あんまり自己愛が表に出ているのってカッコ悪い気もする。だからブランコみたいにあっちに振れたり、慌てて戻ったりの繰り返し。少しずつこの触れ幅が小さくなれば上出来かな、というぐらい。

でも、すさまじいくらいに突き抜けちゃったナルシズムには憧れます。「自愛のスプラッシュ」という言葉は、梶井基次郎の日記に登場するフレーズ。丸善の本の上にレモンを置くというあの小説の作者です。 なんだか分かりますか。 自慰です。オナニー。たぶん男限定でしょう。 「スプラッシュ」だもの。これにはガツンとやられました。「自分大好き」感と、プライド、そこにコンプレックスも放り込んで、ぐるぐるかき混ぜちゃったら、あら不思議。青空みたいになっちゃったわいなという感じ。圧倒的です。「ボールド」のCMもこれには負ける。好きだなあ。

非モテのレモン・テロリスト――梶井基次郎の巻(前篇)」この記事にも、自愛のスプラッシュの話がでてきます。酔っ払って、電車通りで大の字になり、 「俺に童貞をすてさせろ!」と叫んだ逸話も。こんな人だからこそ、あの「檸檬」が書けたんだろなあ。ブランコだって、一方向にばかりチカラをかけ続ければ、いつかどこかにいけるのかもしれません。梶井基次郎の日記って出版されているのかな。僕はこんな風には生きられない。書くこともきっとできないけども、読んでみたい。

 

Posted by tekigi1969 at 2006年12月03日 23:04
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