2006年12月12日

●電車の降りかた

満員電車に一人で乗ると、座っている人をチェックして、予想を立てる。「次はこの人だな」と目星をつけるのです。降車予測。その人がホントに次の駅で降りるとうれしい。僕の感想では、男性の方が降車前の予備動作が早い気がする。女性はたいがい分かんない。ギリギリまで本に集中しているようにみえて、いきなりパッと立ち上がる。けっこうびっくりします。でも、まあこれは傾向なので、女性でも一駅前から文庫本をカバンにしまう場合もあるし、男性でも急に動くひともいる。

こないだ見かけた小学生3人組は、かなりこのパターンに忠実でした。お姉ちゃんらしき二人はぺちゃくちゃと会話に夢中。少し年の離れた弟(たぶん、6、7歳くらい)はヤキモキしていました。「次の駅で降りるんだよ」「お姉ちゃん、分かってる?」お姉ちゃんは「んー」と聞いているのか、はっきりしない。弟、イライラ。「通り過ぎたらお金足りないんだからね。絶対降りなくちゃいけないんだよ」「んー」窓に顔を近づけて、進行方向を確認しようとする彼。「靴でシートに乗ったらダメ!」すかさず、姉が叱る。「だって、もうすぐ着くんだもん」「シート汚したらダメなの」不服そうな弟をよそに、女の子たちは再び会話に夢中。電車が駅に着きました。

真っ先に飛び出したのは弟。「お姉ちゃん、早く早く!」女の子二人はのそのそとカバンを持って扉に向かう。すごく、ゆったりしている。弟にイジワルしていたのかも。でも男の子にはそんな微妙な気持ちは分からない。「早く!」途中で閉まったりしないように、扉のあいだに立って、姉の手を引っ張る。ものすごく心配そうな顔。「はいはい」女の子たちはホームに出て階段に向かう。ようやく安心。再び姉たちを先導しようとダッシュで駆け出す男の子。ところが、ホームの段差でドシンとこけた。一瞬の間があって、「うえーん」。すごく大きな号泣。駅員さんやらホームにいたおばさんやらが「だいじょうぶ?」と集まってくる。姉は「だいじょうぶです」と弟のホコリを払ってやる。「痛くないよね、泣かないの」でもなかなか立ち上がらない弟。彼らをホームに残して、電車はそのまま走り出したので、その続きは知りません。でも、彼の涙は、きっと痛みのせいだけじゃなかったと思います。

Posted by tekigi1969 at 2006年12月12日 13:10
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