2007年01月09日

●紙袋の主張

1、紙袋がときどき気になるのです。紙の袋。お店とかでもらうあれ。立派なやつはとって置いて、再利用する。あれは日本独自の習慣なのかな。わりに高級なお店のモノのほうが重宝される。つくりが丈夫だし、ひとに物をあげるときに、これに入れれば失礼じゃない気がするからだと思う。

2、僕はあんまり店名とかブランドのことを知らないんだけど、その辺の知識のあるひと同士だとそこにプリントされている情報で、色々な会話をしているみたい。あ、あの人は六本木ヒルズに行ったんだな。でもわりにカジュアルな格好をしているから、あそこで働いている人なのかも。それとも単純にふらっといっただけかしらん。おっ、よく見るとあの靴はすごい、とかなんとか。僕はこういう情報は読み取れない。素敵なブランドを意外な使い方してるでしょ。なんてファッションや紙袋で発信されてもちっとも受け取れない。会話できないといってもいい。ブランド文盲。

3、そんな僕でもイカしたお店の紙袋を受け取ることがある。去年は、友だちに果物をもらったらポール・スミスの紙袋に入っていた。それだと気づいたのは、帰宅して奥さんにそう言われてから。それまで僕は何にも考えずに電車に乗っていた。僕自身のつもりとしては「うまい果物を運んでいる人」のつもりなのだけど、まわりから見たら「ポール・スミスの紙袋を持った人」だったわけで、このギャップはけっこうすごい。しかも僕はまったく自覚がない。脳みそを運んでいたのに、周囲にはウニを運んでいると思われてしまったお医者さんみたいなものだと思う。そう、海女と女医くらい違う。

4、もしこのカン違いがもとで殺人事件が起こっちゃったら、僕は過失を主張します。だって僕は果物を運んでいるだけなんだもの。でも、そうすると検察側は「ポール・スミスの袋を持っていれば、それはポール・スミスに行った人と思われても仕方がない」というだろうな。そのうえ「ポール・スミスのあのタテジマの目立つ紙袋を持っておきながら、それとは気づかなかったとは考えられない。被告には反省の気配すらない」とまで言われるかも。こちらの無実を証明するため、弁護士は「彼はまったくブランドを知らず、普段の服装も・・・」うんぬんと、僕の格好のだらしなさを理路整然と説明する。そんな裁判はいやだ。

5、こないだ仕事の資料として茂木健一郎さんの著書数冊を受け取ったら、紙袋がDEAN&DELUCAでした。NYの高級グルメに見せかけた脳科学者本を抱えて満員電車に乗る。こうなってしまうと、ちょっとした自己主張っぽい。拡大し続けるグローバリズムに対するアンチテーゼとかなんとか。いや、ちっともそんなつもりはないんだけど、わりと簡単にできるのがいいなと思います。明日の打ち合わせには「陸上自衛隊パーフェクトガイド」という本を持っていかなくてはいけないので、昨日もらったTORAYA CAFEの袋に入れてみよう。これが何をあらわしているのかは、えーと。まあ、あとで考えるとします。

 
 ポールスミス エクストレーム メン 5ml 【ポールスミス 香水 ミニボトル EDT】

Posted by tekigi1969 at 2007年01月09日 22:09
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コメント

以前引越しの時、業者のお兄さんが、某洋服やの紙袋を破いてしまい、平身低頭でした。でも、CDラックのパーツをなくしちゃったときは、それほど謝ってくれませんでした。
主張していたのかな? 紙袋のヤツ…。
先日奥様に託した「MASUMIDA JINJYA」紙袋は、どんな主張をしたんだろう? 聞いてみたいです。

Posted by kei at 2007年01月11日 00:45

>keiくん
 引越しのときの傷とかは
 当日になってみなくちゃ分からないから
 なんともしようがないよねえ。
 「MASUMIDA JINJYA」紙袋は
 その後、知人への食器類プレゼントで
 つかわせてもらいました。ありがとうっ。

Posted by 適宜更新 at 2007年01月13日 09:18
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