2007年08月24日

●ナウル3年ぶりの総選挙は明日

ナウル共和国は
3年ぶりとなる総選挙をおこなうようです。
投票日は、8月25日。明日。
(関連記事→「Nauru voters go to the polls tomorrow」)

 (「ナウルって何?」という方は
 このBLOGの「ナウル共和国カテゴリー」の過去記事
 または拙著「アホウドリの糞でできた国」をご参照下さい)

いくつかのニュースサイトの解説記事を読んで
だいたいの流れが分かりました。
ぼくなりの解釈で恐縮ですが、以下、簡単にまとめてみます。
間違い、その他の情報などありましたら、コメント欄でご指摘ください。
(参考にした記事のひとつ→「Nauru claws its way back from poverty」)

どうやら、この選挙の主要テーマは、
ナウル憲法の改正にある模様。
そのために予定を2ヶ月前倒しして、選挙をやるみたい。
どうしてそうなったのか。

拙著「アホウドリ~」にも書いたけど、
ナウルは04年の総選挙以降、
改革派スコティ大統領らを中心に、
破綻してしまった国の仕組み、ほぼ全部を作り変えるという
途方もなくメンドくさそうな、
でも、誰かがやらなくちゃいけない、たいへんな仕事を続けてきました。

例えば飲料水。
かつてはすべてミネラルウォーターを輸入していたけど、
いまでは、逆浸透膜をつかった海水浄化プラントができているようです。

でも、これを動かす電力がない。

発電機はあるのです。
ただ、それを動かす燃料は輸入しなくちゃいけない。
そして、それを買うお金が足りない。

やはり援助に頼るしかないのか。
それともオーストラリアの一部になるのがベストなのか。
そんな議論がおこっていたとき、
小さな光明が見つかりました。

枯渇したと思われたリン鉱石が
まだ少しずつなら輸出できそうなのです。
(参考→06年9月4日の記事「ナウルがリン鉱石輸出を再開」)

以前よりも濃度の低い粗悪なリンではありますが、
それでも20~40年は維持できそうです。

ひゃっほー、と飛びつきそうな話ですが、
新しいナウル政府は慎重でした。

この大切な、
もしかしたらラストチャンスかもしれない資源をムダにしない。
そのためには、
リン鉱石で得たお金の配分を決める仕組みそのものを
変えなくちゃいけない。
そう考えたようなのです。

具体的にいうと、
リン鉱石輸出で得た資金の半分は
いったんナウル島評議会(旧・ナウル地方政府評議会)を経由して、
国民に分配されていました。
このとき、一部の資金が長老たちによって、
ホテルだとか怪しげな投資などに運用されていたようなのです。

もし、この制度を残したままだと、
輸出を再開しても、
元のモクアミになってしまう可能性があります。
そのために、
憲法改正が必要だったのだと思われます。

いくつかのニュース記事によると、
憲法を変えるためには
議会の3分の2を改革派が握らなくちゃいけないと書かれています。

04年の選挙では
18議席中14(11とする記事もある)を改革派がとっていたはず。
でも、改正できなかった。

ってことは、
3年前は改革派だった人物が、
この問題では反対にまわっているのかもしれません。
たしかに、
かつて評議会メンバーだったひとやその関係者にとっては
既得権を思い切り失うわけだから、
カンタンにはいかないんでしょうね。

ちなみに今回の選挙では
18の定員に対して、
元大統領など、80人以上の立候補者が名を連ねているようです。

ナウル共和国の、明日はどっちだ。

Posted by tekigi1969 at 2007年08月24日 18:10
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