2008年10月11日
●08年前半のナウル共和国情報つづき
1、およそ半年振りのナウル共和国情報続き。(「ナウル共和国なんて知らない」というひとは
「ナウル共和国カテゴリー」の過去記事または
拙著「アホウドリの糞でできた国 ナウル共和国物語」
が参考になるかと存じます)
↑この本ですよ。
2、昨日書いたとおり、
ナウル新政権は、国際的には、けっこう順調だったようです。
オーストラリアが協力している
ナウル信託基金(ナウル復興のための基金のようです)を元にして、
20年かけて、リン鉱石採掘で荒れた大地を豊かにする計画も動き始めました。
3、その第一歩として始まったのが、残り少ないリン鉱石の二次採掘。
06年に一度おこなわれ、(参考過去記事→こちら)
以前に比べれば品質は落ちるものの、
復興に向けた足しにはなるだろうと期待されていたのです。
4、ところが、07年暮れに再開されたリン鉱石輸出の動きに
国民の一部が反発し、08年3月はじめ、
暴徒化した民衆約100人によって、警察署の焼き討ち事件が発生します。
理由については諸説ありますが、
※かつてのリン鉱石事業失敗の責任があいまいになっている怒り
※再開されても、また同じような汚職が起こるのではないかという疑念
※これまで均等配分されてきた収益の取り分が減るのではないかという不安
※復興計画の名のもとに、個人の土地が国有化されるのではないかという憶測
といったところが挙げられています。
この騒動は、ひとまず、オーストラリアの警察によって抑えられたようです。
5、そうこうしているあいだに、世界情勢も変化しました。
石油価格の高騰、
温暖化対策の一環として注目された穀物のバイオエタノール生産増加、
などの要因で、世界的に食料価格が急上昇。
肥料の原料となるリン鉱石の価格も、上昇し始めたのです。
6、これはナウルにとっては大朗報。
このチャンスを生かせば、復興計画が容易になります。
改革派の急先鋒・ケケ財務大臣も
「再びリン鉱石で収入を上げられそうだ」とコメント。
同時に、産業復興のための資金を出してくれる銀行を
誘致するキャンペーンも開始しました。(銀行機能はまだ停止しているようです)
7、しかし、高くなったのは輸出品だけではありませんでした。
輸入する食べ物(現在でもナウルの食料は90%が輸入品)も
同じように高騰していたのです。当たり前ですが。
Pacific Islands Reportなどの記事によれば、
9月時点で、20キロ入りの米袋の価格は48豪ドルから53豪ドルに上昇。
国民の不満は高まっているようです。
8、政府は、国民に対しこんな呼びかけをおこなっています。
国内で野菜を栽培し、豚を育て、
まわりの海で魚を採り、これらをもっと食べるように、と。
9、ぼくらからすれば、
ものすごく、当たり前のことなのですが、ナウルにとっては違います。
働かないでも食べ物が手に入った時代が長過ぎた国にとっては
ここを乗り越えるのが、
もっとも難しいところなのかもしれません。
大きな犠牲を出すことなく、上手くクリアして欲しいと思います。
最後にオマケの最新ニュース。
CNNの報道によると、
現在世界を騒がせている中国食材のメラミン混入問題で、
イギリス菓子大手のキャドバリーが中国で生産している製品にも混入が発覚。
その一部が
ナウルにも輸出されていたことが分かったそうです。
参考リンク→こちら
世界はホント、つながっていますな。
現在進行中の世界同時株安でも、なにか影響があるんじゃないだろか。
Posted by tekigi1969 at 2008年10月11日 18:11
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南国の未成年の飲酒、喫煙の法令を調べているのですが、なかなか情報がありません。
ナウルでは子供のたばこは禁止されているのに、飲酒については法律が見つけられませんでした。
法律が整備されていないのか、慣習法でなにかあるのか、一度いって調べたいものです。
Posted by taro at 2009年05月31日 21:44
>taroさん
コメントありがとうございます。
面白そうなテーマですね。
ぼくも
関連しそうな情報を見かけたら書くようにします。
もしかしたら
太平洋諸島センターになら情報があるかもしれません。
http://www.pic.or.jp/
Posted by ふるた(適宜更新) at 2009年06月05日 14:01
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