2008年12月14日

●竜王戦見物記

1、将棋の竜王戦、えらいこっちゃになってきました。
  スタート直後は羽生名人の3連勝。
  しかも、渡辺竜王に何もさせないような勝ち方だったので
  「こりゃ、いっきに永世七冠誕生か」
  なんて声が聞こえていたんだけど、そこから、現竜王が怒涛の3連勝。
  これまた、第5局、第6局は羽生名人に何もさせない完勝ペースだったから、
  「ついに次代の棋界を背負う若手が目を覚ましたのか」
  と、盛り上がってきました。
  どっちが勝っても初代永世竜王誕生となる、
  最終第7局は、今週水・木と山形でおこなわれます。

2、そんなすんごいタイトルを、先日間近で見物してきました。
  和歌山・南紀白浜での第5局。
  将棋記者さん、担当者さんのご好意に甘えさせていただいたのです。
  ありがとうございました。

3、いやはや、すごかった。
  いちばん、すごいなと思ったのは、
  ホントに「将棋」をやっているのだという事実。
  あったりまえ、っちゃあ、そうなんだけど、

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  こんなにきれいな海があって

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  真っ白な砂浜がある。

4、その浜にたって振り返ると
  すげえ立派なホテルがあって、

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  その地下や1階では、モニターを注視する地元のひとびとがいて、
  腕組みなんかをしている。

  最上階あたりには、ネクタイを締めたひとたちや
  カメラをかついたひとたちがいて、
  息を潜めて、やっぱりモニターを眺めている。

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5、映し出されているのは、そこから少し離れた和室。
  みんなの視線の先には、和服の二人。
  24歳の渡辺竜王と38歳の羽生名人がやっているのは、将棋。
  誰でも知ってる、ゲーム。
  あの駒と盤さえあれば、どこでもできる将棋。
  ごくあたりまえのアレなのです。ただ、ちょうハイレベルだけど。

6、「大のおとなが、一生をかけて、やると、
   将棋もここまでになっちまうのか」と改めて思いました。
  ぼくも小学生で覚えた当初は夢中になったけど、
  クラスの友だちにも負けるような腕前だったから、
  とちゅうで飽きて、あきらめちゃった。
  でも、彼らはずっとあれから追求して、勝ち続けて、ここにいる。

7、へんな例えかもしれないけれど、
  かくれんぼのむちゃくちゃ上手い友だちがいて、
  社会人になって、偶然街で見かけたら、
  彼だけはまだ隠れ続けていた、そんな感じ。
  「ずっとやっていたら、こんな風になれたかもしれないんだ」
  と憧れながらも
  ちょっとした後悔が混じるようなそんな気分で
  ホテルを見上げたのでした。

8、でもそんなウソのような、でも実在する世界は
  やっぱり尋常なモノではない。いられるわけがない。
  現地で過ごした二日間は、
  シャレにならない空気をひしひしと感じる得がたい体験の連続だったのです。
 (たぶん、続きます)

   
 ↑
 ぼくがこれまでに書いた将棋関連の文章です。
 左が著書で、右は雑誌記事。(羽生さんと茂木健一郎さんの対談を構成)
 ご興味ありましたら、宜しくお願いします。

Posted by tekigi1969 at 2008年12月14日 13:01
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