2011年03月23日

●(地震後日記)3月15日

(3月23日に思い出しながら、書きました。)

1、この日も5時半に起きて「おはようございまんじゅう」でスタート。計画停電がついに実施されるとのニュースをみて、速攻でゴミ出し。市の発表どおり第3グループとすれば6時20分~10時のうち3時間ほど電気が止まる。我が家は6時50分ごろ消えました。もともと朝は静かなものだけど、やっぱりあたりがさらにシーンとなるのが分かります。いつもの音量でラジオをつけると、ちょっとやかましいくらい。ボリュームしぼって耳をすますと、前日白煙をあげた3号機に続き、定期検査で停止していた4号機でも爆発音がしたとのニュース。ケータイからツイッターを立ち上げると、ぼくのTLには東京電力の記者会見についてのツイートが並んでいました。発表内容に疑念を感じるひと、不安を覚えるひと、記者の態度に怒りを表明するひと。東電も、記者も、それを見守るぼくたちも、みんなイラついている。

2、停電後、パソコンを立ち上げると「本当はどうなの?」という疑問がネット上にあふれていました。福島、茨城ではなく、首都圏にまで不安が広がっている感じ。なかには「ナノ」「マイクロ」「ミリ」の単位をごっちゃにした意見や、「1時間あたり」と「蓄積量」を混同した疑問もありました。不安解消になるかなと、ぼくの分かる範囲で(中退だけども、いちおう元工学部電気学科なので)つぶやいてみたんだけど、専門家の分かりやすい解説がすぐに出てきたのでやめました。でも、こうした科学的な説明にも「本当なの?」という疑問が出てくる。原子力に関わる会社や政府への不信感ならともかく、それ以外の団体や専門家が出している数値や解説にも「?」が付けられてしまうのです。求められていた「本当」は「真実」だけでは足りない、むしろ「安心」に近い「本当」のようでした。実話に基づいて書かれた小説が必ずしも「リアル」ではないのと同じで、「説得力」を持たせるための別のナニカが必要とされていたのかもしれません。(これはもしかしたら、「メディアリテラシーうんちゃら」をどうやったら実践できるのかという問題にも関わってくるような気もします)

3、ちょっとマジメな気分で考え込んでいたら、知人から電話。外出先で地震に遭遇した彼は地面の「液状化」を体験したと言っていました。ちょう怖かったらしい。幸いケガや被害はなく、都内に暮らす家族も全員無事だったとのこと。「よかったですね」「ただ過剰反応だと分かってはいるんですけど、子どもの学校は休ませました」彼がいう「過剰反応」とは、都内で放射線量が微増したという報道のことでした。彼はぼく以上に論理的に考えて行動する人物だから、現在の放射線量がほとんど無害だということなんか分かっている。でも「もし万が一、とつぜん状況が悪化して、子どもに影響が出たら」という恐ろしい想定の前には、そのとき手にしている情報はやっぱり「本当」に足りなかった。

4、電話を切ったあと、メールやツイッターで、子どもや妊婦のことを心配している知人が他にもいることに気付きました。「疎開」という単語がweb上にちょこちょこ登場。そのほとんどが科学的な情報をきちんと理解したうえで、でも、不安・不信はぬぐいされないと書いている。それにくわえて、東京近郊では、余震、停電、さらにはガソリン不足、食品類の買い占めが起こっていて、ストレスも多い。こうした状況のなかで、関西に本社機能を移した出版社がツイッターでは話題になっていました。違和感やら不快感を表明する声もあったけど、ベストを尽くす方法はそれぞれ異なってもいいはず。少なくともぼくにとって、いま知人にいうべき言葉は「科学的には~」うんぬんではなく、ましてや止めることでも非難することでもなく、「手伝えることがあれば全面的に協力する」でした。ぼくだって子どもがいたら、そうしたかもしれない。少なくとも「本当」のハードルはかなり上がったと思う。杞憂で済んだら、あとでネタにして笑い話にしちゃえばいいのだ。

5、このときぼんやりと考えた「本当」を巡るあれこれは、文章書きとしてもっと深めていくべき課題だと思っています。書くことは、きっと「本当」を表現することでもあるはずだから。

6、夕方になって「そういえば」と、iTuneストアをチェック。なんとぼくの書いたブックアプリ「『アイデア』が生まれる人脈」(監修・児玉知浩さん)が「もしドラ」師匠を抜いて、3位になっていた!たまたまだとは思うけど、自己最高位だし、やっぱりこのランキングはうれしい。みんなにも知らせたい。まだちょっと宣伝をするのは少しはばかる気持ちもあって、「こんなゴジセイだけど」とか何とか断ってつぶやいてみたら、「おめでとう」と喜んでくれる返信をもらいました。

Posted by tekigi1969 at 2011年03月23日 10:37
トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://tekigi.hiho.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/1884

コメント
コメントしてください




保存しますか?