2006年10月16日

●ナウル近くの島、ニウエもたいへん

ナウル共和国に近い島、ニウエ。
  (「ナウルって何?」という方は
   このBLOGの「ナウル共和国カテゴリー」の過去記事
   または拙著「アホウドリの糞でできた国」をご参照下さい)

場所はナウルの南東、トンガの東480キロです。
総面積は259キロ平方メートル(ナウルの約12倍)ですが、
01年時点で住んでいる人は1788人とのこと。

自治権を持ってはいるものの、
隣国ニュージーランド自由連合に所属。
日本政府の分類では「国」でなく「地域」です。
とはいえ、
まあ実際には、国みたいなものだと思います。

そのニウエが今、ちょっと大変らしい。
Niue tourism authorities worried about future of Matavai resort
Niue acting premier still in dark over Matavai plans
(Radio New Zealand International
 の9月26日、29日の記事。どっちも英語です)

ニウエに来る観光客の
半分を収容するMatavaiリゾートホテルに
Vastu Shastra(ヴァスツ・シャストラかな?)
と名乗る謎の集団が5ヶ月も居座っていて、
来年まで予約が入っている。

ここままじゃあ観光事業に支障があるし、
乗っ取られるんじゃないかという心配も出てきた。
ともかく、彼らが何者で、
どうしたいのかが分からないから、
教えてくれないと、入国ビザを取り消すよ。

ってな感じのようです。

Vastu Shastraを英語版wikipediaでみてみると、
どうやらインドの新興宗教っぽい団体みたい。
建物と気の流れを調和させるのだとか。 うーん、たしかによく分からない。
この辺の正体不明さが
政府にとっては気味が悪いのかもしれません。

なんとなく、白装束集団の一件を思い出すなあ。

ニウエはナウルと違って
天然資源がまったくないそうです。
ニュージーランド等に移住した
2万人ぐらいのニウエ人からの送金と援助によって
財政が成り立っている状態。

だから観光は国家の存亡を賭けた一大事業。
この出来事はかなりシャレにならん事態なのです。

とはいえ、
ホテルが5部屋長期予約されただけで、
政府が登場して、ニュースになる国というのもすごいっす。

ここに至るまでの経緯もいろいろあるようだし、
今後の動きも含めて、
ニウエ情報、ちょこちょこ書いてみようと思います。

 
  ↑
 ナウル共和国本もまだまだ書店で発売中です!
 宜しくお願いします。

Posted by tekigi1969 at 17:40 | Comments [0] | Trackbacks [0]

2005年10月26日

●スワジランドで韓国ドラマ

あのスワジランドで
韓国ドラマが放映されることになったそうです。
参照→
ドラマ『オールイン』アフリカ南部スワジランドで放映へ」(朝鮮日報の記事)

「あの」というのは、
こんなこと、や、あんなこと
してきた国だからです。

うーん。
ドラマの内容は知らないのですが、
やっぱり純愛ものなのかなぁ。

だとしたら、
ムスワティ国王は
どんな気持ちで観るんだろうか。

Posted by tekigi1969 at 18:51 | Comments [4] | Trackbacks [0]

2005年09月07日

●スワジランド、インド、米、ブラジル

1、ここ数日、
  スワジランドの記事(→こちら)へのアクセスが増えていたようです。
  どうやら、また国王・ムスワティ3世が話題になっているみたい。
  「スワジランド王国の王女、ムチで打たれる」(exciteニュース)

2、インドの変わったヘルメットの記事。
  「ターバンの代わりに 円筒ヘルメット(インド)」(asahi.com)
  さすがはターバンの国。
  たとえヘルメットを被るようになっても、
  やっぱり頭に荷物を載せた方がしっくりくるんでしょうね。

3、ニューオリンズの現状を、現地から発信しているというBLOG。
  「the Survival of New Orleans blog
  ライブカメラ、写真、情報などを配信しています。
  ハリケーン直後の記事はあまりにもリアルです。

4、ブラジル発の小さなサクセスストーリー。
  「テントの手荷物置き場でホームレスから復活!」(海外ボツ!NEWS)
  「テロとの戦い」を逆手に取った
  とあるホームレスの物語です。
  大儲けではない、ほどほどの成功ってのが、
  なんだか好きだなぁ。

       
Posted by tekigi1969 at 08:53 | Comments [2] | Trackbacks [0]

2005年06月08日

●5年に一度年をとる国

1、ちょっと前に「5年に一度年をとる国」という新聞記事を読みました。
  (たぶん、5月22日の朝日新聞「be on Sunday」です。ネット掲載はないみたい)

2、これはインドネシア、インド、スリランカといった国のこと。
  これらの国で国勢調査をやると、
  20歳、25歳、30歳、35歳、40歳てな具合に
  キリのいい年齢の人ばかりが極端に多くなるのです。

3、理由は「自分の正確な年齢」を知らない人が多いから。
  知識がどうこうじゃなくて、興味がないんでしょうね。
  調査員が来ると、適当にキリの良い数字を答えちゃう。
  だから今年30歳だった人が、翌年も「30歳」。

4、こういう環境で暮らす人にとっての「年をとる」というのは、
 「もうずいぶん30歳って言っているなぁ。そろそろ35になるか」
  とか、
 「隣のあいつが40と言っているのなら、オレはきっと50だろう」
 「あそこの店が閉店したとき50だったから、そろそろ55だ」
  なんていう調子なんでしょうね。

5、この傾向は年齢が高くなるにつれて激しくなるみたい。
  実際には100を超えていても、
  まわりに80歳以上の人がいなければ、
  ずーっと85ぐらいで止まっているご老人もいたりしそうです。
  同じ年の幼なじみに何年ぶりかで会ってみたら、
  いつの間にか年下になってたりしないのかな。

6、なお、この現象は
  中国、ベトナムではあまり見られないそうです。
  この辺りの国では、生まれた年を干支で記憶しているからなのだとか。

7、「私は25歳から年をとらないことにしたの」
  なんて宣言している女性の方は、
  まずは干支を忘れる(またはゴマかす)ところから
  コツコツ始めるのがいいかもしれません。

Posted by tekigi1969 at 16:00 | Comments [3] | Trackbacks [0]

2005年04月08日

●平均寿命ランキング最下位

昨日WHOから発表された05年版の世界保健報告によれば、
平均寿命が世界で一番長い国は日本で、82歳だったそうです。

ちなみに最下位は
スワジランド王国の35歳。

スワジランドについては1年ほど前に
このBLOGにこんな記事を書きました。
→「スワジランドのヘンテコ禁止令

ナウル共和国以外にも、不思議な国ってたくさんあるんですね。

この機会に「ふしぎな国」というカテゴリーを独立させてみました。
適宜、更新していきたいと思います。

Posted by tekigi1969 at 10:42 | Comments [2] | Trackbacks [1]

2004年04月30日

●スワジランドのヘンテコ禁止令

ナウル、ツバルに引き続き、
ミラクルな国シリーズ第3弾はスワジランド王国。

スワジランドは南アフリカに三方を接する(というかほとんど中にある)独立国です。
最大部族であるスワジ族による王制が敷かれていますが、
もともと農業が盛んな国で、わりと豊かでした。

しかし、近年アフリカで猛威をふるっているエイズの影響で
生産者人口が急速に減少。
財政的にかなり逼迫した状況になっています。
主要援助国は、実は日本です。

エイズの蔓延を防ぐための法律・方策は
アフリカ各地で色々実施されていますが、
2001年9月にスワジランドのムスワティ国王が出した法令は、あまりにもミラクルな代物でした。
エイズ対策のためとして、
「若い女性のセックスを5年間禁止」にしたのです。

禁止令の中身はおおよそこんな感じ。

今後5年間、若い女性のセックスを禁止する。
男性と握手をすることも禁止。
性体験のない女性は青と黄色のふさを身につける。
19歳以上の女性は赤と黒のふさを身につける。

そして、この法律を破った者には「牛一頭分の罰金」が課せられることになりました。

あまりにも時代錯誤で差別意識丸出しな法律に、
世界中の女性団体が怒りの声をあげました。
実はスワジランドには前科があったのです。
2000年にムスワティ国王が出したのは、
「10歳以上の女性のミニスカート禁止」という法律。
授業中に教師が欲情したら困る、という理由でした。

なんとなーく、この王様の頭の中が見える気がしますね。
いつも女性だけ禁止するってあたりも変ですし。
しかしこの法律は発表されて3ヶ月で意外な結末を迎えることになります。

国王が自分でこの法律を破ってしまったのです。

法律を出した年の12月、
33歳のムスワティ国王は17歳の少女と婚約しちゃいました。
(ちなみに一夫多妻OKなので7人の奥さんと別にもう一人婚約者がいます)

怒った女性たち数百人が王宮に押しかけ、
「純潔のふさ」を投げ捨てて、抗議をしました。
国王はあっさり罪を認め、牛を一頭差し出しました。

女性たちはそれを持ち帰り、
みんなでバーベキューしたと報じられていています。

あれ?それで納得しちゃうのん?

よく分かりませんが、これでこの法律は事実上無効になったとみて良いみたいです。


Posted by tekigi1969 at 09:56 | Comments [205] | Trackbacks [1]

2004年03月29日

●ツバルについてもちょっとだけ

ナウルのすぐ近くに浮かぶ島国ツバルについても少しだけ書きます。
(これはわりと有名な話かもしれませんが)

ツバルは地球温暖化などの影響で
ここ10年ほど、どんどん水没しております。

放っておくと「国土がなくなる」というのは、
考えてみたら、とんでもない話。

彼らは一生懸命国際社会にアピールをしたのですが、
人口1万人程度の小さい島国(しかもお金がないため国連非加盟)の言うことなど、
なかなか聴いてもらえませんでした。

しかし1991年。
意外なところから彼らに幸運が訪れました。
インターネットサイトのドメインが世界各国に割り振られたとき、
ツバルは「.tv」を得たのです。(日本は.jpですね)

「ドットTV」
まさにテレビ局のためにあるようなドメインです。

ツバルは、カリフォルニアのベンチャー企業と契約。
「.tv」の10年間分使用権は、なんと5000万ドルで売れました。

このお金で、ツバルは国連加盟を果たします(2000年)
そして京都議定書に調印しないアメリカ等の国々を相手に孤独な戦いを開始しました。
現在、米国などを国際司法裁判所に提訴中。

「国がなくなるからやめろ」という彼らの切実なメッセージは、
国際社会の場に届くのでしょうか。

以上、
ナウルのすぐ近くには、他にもこんな国がありますよ、
というニュースでした。

Posted by tekigi1969 at 18:34 | Comments [2] | Trackbacks [1]