2013年03月30日
●近ごろのわたくし
1、引き続きあれこれやって生きてます。横須賀の桜は先週末が満開で、今年こそはウワサの米軍基地桜を見てやろうじゃん。意気込んで奥さんと出かけたのですが、ゲート前というか、ゲートまでいつになったら着くのだろうか途方に暮れそうなほどのすげえ行列を見て、即断念。でも、とぼとぼ彷徨いた末に偶然見つけた小さな公園の桜がとても見事でした。これでいいじゃん。ぜんぜん十分じゃん。
2、マガジン航さんに「トルタルのつくりかた」という記事を書かせていただきました。トルタルという活動の具体的な経緯と中身についてまとめたものです。もともとは4月14日におこなわれる文学フリマin大阪で頒布する予定の「紙のトルタル」用に書いた原稿なので、そっちでも読めます。でも、こっちでも読めます。内容はだいたい同じ。
こちら→「トルタルのつくりかた」(マガジン航)
3、↑この記事にも書いたように、トルタルはCROWDパブリッシングを自称してみてます。それを持続だったり、発展だったりさせたり、アレしたりするため、CROWDファンディングにも挑戦することにしました。同じCROWDだし。「トル友」という、月額525円のサポート・コミュニティです。読んでみたり、登録してくださったり、こっそり応援したり、何となく気にかけていただけたりしたら、嬉しいです。
こちらです→「トル友 電子雑誌トルタルのサポートコミュニティ」(hopp内)
4、電書以外では、とある博物館さんのリーフレットをつくらせてもらったり、書籍の編集協力をしたりしてますが、クレジットされない仕事なので詳細は自粛。
5、そんな感じで相変わらずあれこれやってみている次第です。生きていく所存です。さあて、どうなるでしょね。
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2013年02月17日
●電書だったり、違ったり
1、去年のクリスマス頃にkindlePWが届いてから、電車での移動読書はほぼこれだけになりました。文字メインの分厚い本をグイグイ読むにはとてもいい。実家の母親に見せたらけっこう興味を持っていた。つかえそうだったら、向田邦子さんとかどっさり詰め込んで贈ってもいいかもしれないなと思ってます。(でもまだ贈ってない)2、ただiPadとかの感覚で触ると、動作やできることがもっさりしているのも確か。両方持ち歩くつもりはない。理想はスマホと液晶タブレットとこれが一台におさまること。7インチあたりで。それはまだまだ先なのかしらん。
3、あと電子化された本は定価販売でなくてもいいから、時々セールがあったりする。複数巻になっているコミックスとかは1巻だけすごく安いとか当たり前になりつつある感じ。セール終了後に気づくと妙に悔しいのでamazonさんのこれとかちょくちょくチェックするようになりました。でもこれヤバイ。買いまくりそうになる。
割引ちゅうの電書を紹介する「Kindle本セール」ページ
ポイント10%還元になる「Kindleセレクト25」ページ
4、てな感じで、読者としては「電書ハジマタ」という感じです。
5、その一方で、ライター仕事的にはまだほとんど変わらない。紙ベースで発行される仕事が大半で、関わった本がときどき電子化されたり、電書制作会社さんからリライトの依頼をもらったりする機会がじわじわ出てきた、というぐらい。
6、ちなみに去年から始めた電子雑誌トルタルは、電書だけじゃなくて紙の本をつくりたいなと検討してもらっているところ。kindle向けの電書も作りたい。でも、せっかくいろんなコンテンツの作り手が集まってるんから、アウトプットを本だけに限らなくっていいよねと思ったり、思わなかったりしているところです。
7、音楽、ライブ、映像作品、アプリ、イベントもできるはずだよなあ。
8、とかなんとか手と妄想を広げる前に、まずはトルタル4号を出しちゃいます。目標は今月末!
トルタル4号表紙。ただいま絶賛制作ちゅう

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2013年02月13日
●スライドを公開しました
1、先日ご紹介した1月18日JEPA「第18回 EPUB 3制作の現場から II」で使用したスライドをwebに上げてみました。読めるかな。ご興味ありましたらご覧ください。(こういうの作ったのは初めてだったので、いろいろ稚拙です。ご容赦ください)2、やってみて気づいたのだけど、スライド資料って電書の一種と考えてもいいのではないかなあ。しかもwebですげえ扱いやすい。他にもいろいろ作ってみようかなと思ってます。
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2013年02月02日
●CROWD、ベーグル、第4号
1、1月18日に開催されたJEPA「EPUB第18回セミナー」で、電子雑誌トルタルについてお話させていただきました。CROWDパブリッシングとか好き勝手に言っちゃいました。リンク先に映像がアップされております。ご興味ありましたらご覧ください。→「EPUB 第18回 EPUB 3制作の現場から II」
( 3つめの「電子雑誌トルタル制作におけるソーシャルメディアの活用事例」がそれです)
2、日本でもkindle始まったのだからやってみたいぜ!というわけで、以前パブーさんで無料公開していた短編レシピ読み物「小麦粉発酵ベーグル指南書」をamazonさんで100円にて 販売し始めました。最初のデータはkindlePaperwhiteで読むと文字色がちょっと薄かったので、昨日、修正版をアップロードしたところです。今後購入される方は修正版になっているはず&すでにご購入済の方には更新通知が近々届くことと思います。よろしくして頂けましたら幸いです。
3、編集・発行人をやっております電子雑誌トルタル、2月には第4号が出る予定です。今回も無料なので、ぜひぜひ。
表紙はこちら!

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2012年11月25日
●11月に出した本のこと、とか
1、去年からずっと編集協力していた本、先週ようやく第2稿が仕上がりました。年明けには完成できるんじゃないかな。2、それとは別に、夏のあいだせっせと準備に関わらせてもらっていた2冊、出ました。1つは「TOKYO本屋さん紀行」。「TOKYO図書館紀行」「TOKYO研究所紀行」に続くシリーズ最新作です。(「TOKYOブックカフェ紀行」も同時発売)ぼくは11軒の本屋さんの取材・執筆を担当させてもらいました。今回もかっちょいい仕上がりなので、ぜひぜひ!
3、もうひとつは柔道女子57キロ以下級金メダリスト松本薫さん初めての著書「夢をつなぐ」。こちらは編集協力しております。ロンドンに行く前から何度かお会いして準備していたので、五輪はテレビにかじりついてみてました。もちろん期待はしていたんだけど、ホントに優勝しちゃったから興奮したっす。畳の外にいる彼女はとても素直そうな、でも意志の強さを感じる24歳の女の子です。帰国後は少し風格が加わった気がしたので、そういったら「きれいになったとかですか?」といたずらっぽそう聞かれちゃいました「あ、そうかも」「マジですか。大人っぽくなってたらいいなあ」とのことですよ。こちらもぜひ!
4、んでもって、昨日からは新しい書籍の原稿書き始めました。こちらも編集協力。来年2月には出る予定。2週間ほど原稿ごもりしまっす。
5、関係無いけど、昨日見かけた動画がすげえ良い感じだったので貼っておきます。オーストラリアの鉄道会社の動画だとか。
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2012年11月17日
●明日18日(日)文学フリマに出店します!
明日11月18日(日)東京流通センターでおこなわれる「文学フリマ」に「電子雑誌トルタル」の名前で参加します!(写真は前回の様子)
ブースはエ-13&14。2階まんなか付近です。リアルで展開するトルタル、ぜひ、お越しください。お待ちしています。
「第十五回文学フリマ」(公式サイト)
日時:11月18日(日)11:00~17:00(これまでより1時間長くなりました!)
場所:東京流通センター 第二展示場
ブース:「湘南電書鼎談」(エ-13、14)←会場2階ほぼ中央
最寄り駅:東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分
用意しているアイテムの一部をご紹介(すべてトルタル連載陣の制作です)
【FREEトルタル!タダで配ります!】
1、トルタル名刺カード(QRコード付き。1、2号、別冊もあり)
無料配布します。3号分は100枚用意しました。
2、ウワサの将棋フリーペーパー駒doc.
最新号50部を無料配布します。
【トルタル連載陣のオリジナルグッズ販売します!】
1、マジック折りミニブック(栞付きで100円)
1枚の紙を本のようにしてしまう「マジック折り」を使ったミニブックです。(協力・今井印刷)
裏面には古田靖のコラム「手酌の嗜み」を掲載。
2、マッチ箱カレンダー製作キット(200円)
完成すると、動画のように使えます。

完成すると、こうなります。
3、すだちん&かぼすぃ年賀状(官製年賀ハガキ。150円)
トルタル連載「すだち徳島かぼすは大分」より。

4、湘南電書鼎談(vol1は500円、vol2は300円)
印刷屋とライターが「電書」の過去・未来を語った鼎談を収録した冊子です。2011年におこなわれたものですが、電書の幕開け間近ないまこそ読んで欲しい内容だと思っています。
5、房総単機旅団(2号3号300円、4号200円)
古田アダム有さんと印刷屋さんの仲間たちがつくる同人冊子です。
【トルタルの中身、展示します!】
トルタル好評連載「万年筆で生活している」の川窪さんが手作りしたオリジナルペン各種を展示します。
ご本人はみちくさ市ブングテン参加のため来られませんが、ご希望あれば購入も可能です。
軸が天然素材で上からウェンジュ、煤竹、南天、エボナイト。インクに浸けて使用
その他書ききれないくらいのリアルアイテムを取り揃えてお待ちしておりますので、気軽に遊びに来てください。
よろしくお願いします。
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2012年11月15日
●CROWDパブリッシングとかいってみる
1、来年年明け、電書についてのセミナーで電子雑誌トルタルの制作について話すことになった。TEDの見過ぎかもしれないんだけど、こういう時はできるだけ内容をシンプルした方がよいと思う。せっかくの機会なので「こういうやり方です」といえる言葉を見つけたいなと思って考えてみた。ぼくらがやってるコレ、ってなんだろう。
2、トルタルは、離れたところで暮らすメンバーがほとんど顔を合わせずに作っているのがたぶん最大の特徴。そもそもFacebook投稿がきっかけで始まったから、みんなSNSをつかい慣れている。編集部はFacebookグループ。個人間の連絡や議論はTwitterやらFacebookメッセージ、ごくたまにメール。最終的にできあがったものをDropboxに放り込んで、でもこれだとURLが長い&DL数が管理できないので、bitlyで短縮して、TwitterとFacebookで配布するカタチにしている。
最初の投稿。このときの「いいね!」が編集部の母体。
3、こう考えると「ソーシャルパブリッシング」とかいえそうだけど、この言葉は色んな意味でつかわれているみたいで、ちょっと微妙。そもそも「ソーシャルうんぬん」って何だかイマサラな感じもする。
4、スケジュール管理・進行状況はGoogleドキュメントにEXELみたいな一覧表をつくって共有。文章もGoogleドキュメントに上げる。こうすると赤入れやら校閲作業がやりやすい。確定した素材はSkydriveに放り込んで、これも共有。データサイズを調整する人、加工ができる人が適宜取り出して、直して戻す。それらをHTMLにして、Github上でEPUB化。この辺はプログラムの分かる人がやって、ぼくは最後の校正、各端末を持っている人がチェックをする。この制作上のやりとりはサイボウズLIVEつかっている。
5、無料のデータ共有サービスをつかいまくっているから「CLOUDパブリッシング」とかもいえそう。てか、それならいっそ「CROWD」の方がいいな。群集。トルタルのコアメンバーは20数名くらいだけど、ちょっとずつ手伝ってくれている人、たまにふらっと登場して軌道修正してくれる人、今後に備えて素材を準備してくれている人などなどを加えるとたぶん60人くらいが関わっている。だから、CROWD。ついでにいうと、そういう人たちが散開戦術みたいに自在に動けたらいいなあ、とも思う。スピアウトとか別冊とかもそう。
6、というわけで、CROWDパブリッシング。四文字熟語だったら散開出版。いまの候補。とりあえず。「綴り、違ってるよ」といわれそうだけど、少し間が抜けてるくらいがちょうどいい気がする。
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2012年11月04日
●Google先生とぼく
1、今年4月にトルタルを創刊したときGoogle先生はこの言葉をまだご存知なかったようだ。律儀な先生は、ぼくらが検索窓に入力するたび「もしかしてタルタルではありませんか?」と表示してくださったものだ。
2、先生はものすごく頭が良いと思ってた。でも、それは昔の話なのかもしれないな。だって数ヶ月経って検索結果がそれなりの数増えても「タルタルではありませんか?」と聞き返すのは変わらなかったから。ぼくらは呆れて、でも慣れっこになっちゃって、そのうち気にしなくなったのさ。
3、ところが、半年経ったある日のことだ。
4、「おいボブ見てみろよ」思わず叫んでしまったよ。先生はとっくに「タルタル」といわなくなっていたんだ。いつからだろう。気が付かなかった。ちゃんとトルタルを覚えてくださったんだ。アルゴリズムバンザイって思ったし、一瞬でも機転の利かない理想主義者野郎だなんて軽視しかけてごめんなさいとボブ(犬)と一緒に反省したのさ。
5、先生はもうひとつ贈り物をしてくれた。予測変換に「電子雑誌トルタル」を加えてくださったんだ。こんな検索語句を入力するヤツがそんなにたくさんいるとは思えないけど、でも気持ちは受け取っておくよ。ありがとう、先生。タルタルがまだ予測の2番めにいるのには目をつぶっておいてあげるよ。
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2012年07月13日
●電子雑誌トルタル2号リリース間近
4月1日に創刊した電子雑誌トルタルの2号がまもなくリリースされます。
予告PVできました!(制作・石川亮介、音楽・佐々木宏人)
2号の表紙はこちら!(松野美穂さん制作)↓

ちょうボリュームアップしたトルタルですが、もちろん引き続き、無料、無登録で読めます。
完成したら、このサイトでもダウンロードリンク告知しますね。
<電子雑誌トルタル創刊号>

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読み方ガイド→「トルタルの読み方」
内容紹介PV(YouTube)→電子雑誌トルタル創刊します!
2012年04月29日
●4月28日ヒトハコ時報「横須賀からの手紙」
1、去年に引き続き、友だちのやっている「ヒトハコ時報」に参加させてもらいました。不忍ブックストリート一箱古本市の当日、古書ほうろうさん前の編集室でリアルタイム制作・頒布するというフリーペーパーです。ツイッタアカウントは@Hitohako_jihoh。現地の様子は同時にUSTREAMでも配信されました。ぼくは、およそ1~2時間ごとにやってくる〆切に合わせて「横須賀からの手紙」という連載記事を即興で書いて送る役目。
2、以下、その原稿転載です。(30分くらいで推敲もしないで書いちゃってるので誤字脱字、いいかげんなところなど見つけても何卒ご容赦下さい)
●横須賀からの手紙第1回(12時発行)
去年に引き続き、今年も横須賀・浦賀の自宅から不忍に向けて短文をお届けすることになりました。宜しくお願いします。本を手に入れるには買う、借りるのが一般的だと思いますが、合法的な手段としてもうひとつ「もらう」という方法があります。いまでも強烈に覚えているのは中学1年生のときにもらった本です。それまでたいして口を聞いたことのなかった同級生(男子)に「この本あげるよ」といきなり渡されたのは、カート・ヴォネガット『スローターハウス5』でした。ぼくはその本をすごく気に入ったのですが、妙な具合の疑問が残りました。彼はなぜ、ぼくがそれを気に入ると分かったのか。そして、なぜそれをプレゼントしなくてはいけなかったのか。どうして、よりによってスローターハウスだったのか。何となく想像はつくのだけど、あんまり深入りするべきじゃないたぐいの事のような気がしたのです。高校生になって、別の同級生から「絶対に気に入るから」と自信満々に渡されたのはディック・フランシスの競馬シリーズでした。ミステリーはほとんど読む習慣がなかったのだけど、そこはさすがの名作。グイグイ楽しく読み、そう話しました。そしたら翌日さらに数冊、読み終わると次は10冊どさっ、どさっと持ってきてくれるようになってしまったのです。「そこまで好きなわけじゃない」とは言い出せず、全部読みました。このとき妙な疑問を感じることはなかったのは、たぶんこの同級生がきれいな女の子だったからです。今年はこんな感じで、本についてリアルタイムに書いてみようと思います。いまは4月28日朝9時過ぎ。1時間おきにやってくる〆切に間に合えば、次号でまたお会いしましょう。
●横須賀からの手紙第2回(印刷機トラブルで14時ごろ発行)
横須賀・浦賀の自宅から不忍に向け、1時間おきに書いております。ライター古田靖です。「ヒトハコ時報」を毎号続けて読むひとはあんまりいなさそうだけど、前回の「もらう本」の続きで「あげる本」について書きます。文章書きの仕事をしているにも関わらずぼくはあんまり本を持っていません。読書はそれなりにするのだけど、基本的に気に入った本を何十回もくどいくらいに読み返すタイプだからです。そのなかで「10年ごとに読もう」と決めた本がいくつかあって、ひとにあげるのはたいていその一冊です。10年ぐらいおきに読み返すと、始めて読むのと変わらないくらい新鮮な感じがするのと、感想がまるっきり変わるのがおもしろい。ときには「こんな本に熱を上げておったとは!若造めが」と10年前の自分を見下す楽しみまで味わえます。ちなみに若気の至り本は次の10年が来る前にだいたい処分しちゃいます。10代のときから40代になったいまもまだ継続的に読んでいて、ときどきひとにあげている本のひとつが澁澤龍彦「高丘親王航海記」です。初めて読んだとき「なんかすげえ。でもたぶんこの小説のホントのすごさを自分はまだ分かっていなんじゃないだろか」と思ったのが、この10年おき読書のきっかけになりました。もうすぐ43歳になるのだけども、まだじつは「ホントのすごさ」に届いている実感はわきません。ちょっとだけ分かりそうな予感が出てきたかな、とかそんなくらいです。いつかこの本を読んで「若かったなあ」と思うときが来るのでしょか。80まで生きたらもしかして。
●横須賀からの手紙第3回(16時ごろ発行)
横須賀・浦賀の自宅から古書ほうろう前編集部に向け、約1時間おきにお送りしている連載3回目です。ただいまお昼ごはんを食べ終わったところで、こちらも不忍と同じくきれいに晴れています。我が家からは浦賀湾が見えるのですが、きょうは咸臨丸フェスティバルというイベントをやっているようです。ちょっと興味があって、文章の仕事とは別に、ここ2年ほど個人で電書(よくいう電子書籍)をあれこれつくっています。先日はトルタルという無料の電子雑誌を創刊しました。原理的にいえば電書が古書になることはありませんが、つかわれているフォーマットが過去の遺物になる可能性はけっこうあります。そうすると、その電書を読むためには昔懐かしいデバイスをひっぱりださなくちゃいけなくなって、なかなかページがめくれなかったりして「読みづれえなあ」「こんなに面倒だったっけ」と悪戦苦闘しながら読むことになるかもしれません。面倒です。でもすげえ楽しい気もします。「電古書」の誕生です。電古書は放っておいても、いずれきっと生まれるでしょう。でも、いますぐ読んでみたい。それで「電”気”書籍」という言葉だけつくって、海を見ながらときどきボンヤリ考えてみています。このあいだ某万年筆職人さんに言われたのは「機械式テレビジョン」をつかった電気書籍構想でした。19世紀につくられた発明品で、ニプコー円盤というグルグル回る円盤をつかった電子式以前のテレビです。けっこうきれいに映るらしい。詳しく知りたい方はググっていただくとして、この大げさなデバイスをつかって短編小説を表示させてみたい。たぶん、それはすごく電古書に近いものになるんじゃないでしょうか。時間とお金と人手があったら、やってみたいことのひとつです。
続きは5月3日の「ヒトハコ時報」で書くつもりです。
<電子雑誌トルタル創刊号>

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2012年04月23日
●あれこれやります、やってます
1、去年から時々USTREAMをやっている「湘南電書」の次回配信が決まりました。4月24日(火)17時からでタイトルは「出版デジタル機構に来てみますた」。出版デジタル機構からは沢辺均さん、深沢英次さん、さらに偶然同時訪問なさる達人出版会の高橋征義さんにも参加して頂けるそうです。
2、出版デジタル機構(Pubridge)というのは「電子出版ビジネスの市場拡大をサポートするための公共的なインフラを整える」ための集まりで、300社以上の出版社が賛同して、4月2日に株式会社になりました。←イマココ。何をどうするかはこれから決まるそうだけど、電書インフラってAppStoreをはじめとする各社のストア、EPUBとかのオープンフォーマットがすでにあるし、これからはamazon、楽天さんのkoboも始まる。ぼくもまるっきりの個人だけど、けっこう出せている。それなりにやっている。そんな状況のなか、半官半民投資ファンドからすごいお金を投入して何をサポートするのか、どうしたいのか。ちょっとよく分からない。豪華ゲストの方々に、その辺教えて頂いたり、考えたりしてみようと思います。平日夕方ですが、ご興味ある方ソーシャルストリーミング等でぜひ助けて、じゃなくて、ご参加ください。
Streaming by Ustream
↑
ここから見ることも出来ますよ。
3、5月6日(日)の第十四回文学フリマに参加します。先日創刊した電子雑誌トルタル関連の冊子・グッズが登場予定。”電子”じゃないトルタルをぜひ体験しに来て下さい。詳細→こちら
4、湘南電書、トルタルで一緒にあれこれやっている古田アダム有さんが中心になって「カフェ神保町電書」というのが始まりました。電子書籍/電子出版に関心のあるひとが、気軽にやりとりできる空間づくりをめざしたものだそうです。第一回は「まあ飲みながら話してみましょうか」という感じで、4月26日(木)19時からおこなわれるので、ぼくも行きます。公開イベントページ→こちら(Facebook内)聞いた話によると、毎回けっこうすごいメンバーが集まりそうです。とはいえ、電書は、たぶんこれまでの立場とか住み分けとかあんまり関係ない的なものになる(なって欲しい)と思っているので、ご興味ある方は気軽に来ちゃったらいいと思いますよー。
5、電子なアレが多いですが、紙のアレも絶賛つくっております。最近出た編集協力単行本はこんな感じ。何をやっているのか自分でもちょっとカオスな感じですが、宜しくお願いしていただけたらなあと願って止みません。
<電子雑誌「トルタル」もまだまだ創刊ちゅうです>

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2011年11月26日
●精興社さん工場見学その2
精興社さん工場見学その1の続き。1、活版印刷所に後ろ髪をひかれつつ、現役で稼動している工場棟へ。1913年の創業以来「美しい活版印刷」で長年名を馳せた精興社さんも、いまではオフセット印刷機で刷ってます。青梅にあるのは菊全判両面2色兼用機3台。おもに書籍の本文を、両面いっぺんに刷っていきます。

インキの匂いがたまらんです。
2、オフセット印刷は、効率のよさが最大の特徴。マシンスペック的にはもっと高速で動かすことも可能で、そうすればこの工場から出荷できる製品は多くできる。でも、印刷された本文をできるだけ細部までチェックし、品質を高く保つためには遅いほうがいい。そのバランスをとって「どちらかといえば効率よりも品質を優先して遅め」にしているそうです。トレードオフってやつですね。こういう部分でも、会社の個性というのが出るんだと思う。

家庭用のプリンタとはケタ違いに大掛かり&精密そうな紙送りの部分。
3、工場2階には「組版」「製版」をおこなう部署がありました。こういう印刷前の工程を「プリプレス」というそうです。どうして「プレ」じゃないんだろう。あ、そうそう。印刷業者さんは「インク」を「インキ」といいます。こちらの理由も定かではないですが、業界人っぽい用語として覚えておくと何かの役に立つかもしれません。いつか、きっと、何か。
4、「組版」で組まれるのはもう金属板ではなくデータです。出版社から届いたさまざまな形式の原稿データを、指定に従ってページのカタチにする。メインはInDesignとMCB2。いわゆるひとつのコンピュータによるDTP(Desk Top Publishing)というやつです。といってもそこはやはり創業98年の会社なので、標準のレイアウトだけでなく、数式の出てくる本や古文書といった特殊な組版にも対応。古文書専門の校閲(原稿の間違いをチェックすること)担当の方までいました。「、。(!?といった約物(記号類)が本のなかできちんと統一されているかをチェックしたり、索引を自動抽出するデータ処理ソフトもつかっているのだとか。最近は印刷代を安く上げるために、この工程を出版社内でやっちゃうことが増えているけど、本当はこのくらいキチンとやった方がイイものができるんだと思う。ウェブや電書には校閲自体が存在しないことも多いから、ここだけ別途商品化できたらいいのにな。
5、DTPといえば、こんな魅惑のマシンもありました。

写研のCTS機「サザンナ」。なんと現役!
ちなみに記録媒体は8インチフロッピーディスク!
6、DTPのはしり、CTS(computerized typesetting system 電算写植システム)の時代に登場した機械で、キーボードが写植独自の 「一」「寸」「ノ」「巾」という配列になっています。この配列は「一寸の巾」と呼ばれて、写植をやるひとはみな最初にこれを暗記したのだとか。故障もなく、サポートもしっかりしているので、慣れている方にとってはいまでも立派につかえるマシン。ベテランオペーレータの方がビシバシつかっておられました。
7、精興社さんには活字時代に開発した「精興社書体」という独自の書体があるんだけど、いまはそれもデータ化されたフォントになっているそうです。「実際に活字を刷ると少しインキが広がるので、データ上のカタチはそのインキ分を考慮して決めました」とのこと。ほんの数%の違いでずいぶんニュアンスが違ってしまうみたい。
↑
松岡正剛さんの「千夜千冊」も、この工場で印刷されたそうです。
8、ぼくはつい最近まで知らなかったんだけど、じつはフォントって、字によって大きさ・幅が微妙に違うそうです。習字を思い出せば分かるように、機械的に均一に並べるとかえって読みづらいんですよね。だから活字もフォントも、文章を並べたときに読みやすいように調節してあるのです。ウェブ上でつかわれているフォントの多くは「横書きにしたときに読みやすいように」つくってあるので、そのまま縦書きにするとバランスがガタガタになっちゃうのです。確認したわけじゃないけど、日本語の書籍印刷につかわれるフォントは、縦書き用のものだと思います。
9、1つの漢字のアップだけが表示されているディスプレイを見つけて「何をなさっているんですか?」と聞いたら、フォントのカタチを調整しているとのことでした。話によると、古文書の世界というのは結構スゴクて「ある特定の本の1ページにだけ登場する漢字」というのが出てきたりするのだそうです。世界にそこにしかない文字です。もしかしたら、単なる書き間違いかもしれない。でも、印刷所が内容を修正することはできません。だから、活版時代はその1字だけのために金型をつくり、活字をつくって刷った。いまもそのためだけにフォントをつくることがあるのでした。すげー。すげー。かっこいいっ。あ、あと、文章書きなのに、これまでぜんぜん知らなくてすみませんでした。
この青梅工場見学の内容は
ご一緒したやもさんのBLOG記事
→「あこがれの精興社」
にも写真とレポートが載ってます。ご参照ください。
(続きます)
2011年11月24日
●精興社さん工場見学その1
先日、印刷会社さんの工場を見学させていただきました。貴重な機会をつくってくださったのは精興社さん。
わがまま聞いていただき、ありがとうございます。
1、精興社さんの工場・事業所はあちこちにあるので、9月9日にまずは青梅工場へ。ここはおもに書籍の本文を印刷している工場。敷地内には、90年代まで稼働していた活版印刷工場が資料館として保存されていました。最初にこちらを見学。「こうじょう」というより「こうば」と呼びたい感じ。なかはいまでもインキの匂いが残っていて、当時の様子が再現されていました。

活字が並ぶ棚「スダレケース」
(写真はKumiMorotaさん撮影のもの)
2、活版印刷の時代、原稿はもちろんデータじゃないので、1文字ずつ活字を拾わなくちゃいけなかった。この作業が「文選」で、「銀河鉄道の夜」のジョバンニが学校帰りにやっていたアレであります。

スダレケースのアップ。
(写真はKumiMorotaさん撮影のもの)
3、並び順は使用頻度や関連度によって決まっているらしいけど、ちょっと見たくらいでは分かりませんでした。あと、よく出てくる文字(例えば「の」)の棚は広かったりしています。
4、拾った活字は、デザインどおりのレイアウトになるよう組版用の金具(ステッチ)に並べていきます。1行分の長さの金属板(インテル)、ルビがあるはもちろん短い板をつかって、行間をそろえ、手作業で1ページずつきっちり詰めていくわけです。まさに文字通りの「組版」!

工業製品!という感じ。
5、活字の組版ができたら、熱に強い紙を重ねた「紙型」に転写。重版とかのために保存される母型は、この紙型とのこと。精興社さんでは、品質を高く保つために、活字は1回つかうごとに鋳造しなおしていたそうです。紙型にドロドロに溶けた地金を流し、印刷にかけるための鉛板がつくられます。
6、ぼくは見逃したんだけど、見学に参加した某さんはここで「岩波のマーク」の活字を見かけたとか。家に帰ってから、本棚にあった古い岩波文庫の奥付をチェックしてみたら、たしかに「印刷精興社」とありました。たぶんここで刷ったんだろなあ。すげー。
7、古い作家さんのエッセイなんかで「〆切が守れず、印刷会社で立ったまま原稿を書いた」なんてよくあるけど、ここで書くのは、楽しかったんじゃないかなあ。聞いてみたら「ときどきそういう”常連”の方がおられましたね」とのことでした。なかには、工場の片隅にボトルキープをしていた剛の作家さんもおられたとか。かっこいいなあ。
精興社さんの活版印刷については、ここに詳しく載ってます→精興社博物館
(続きます)
2011年10月30日
●ぼくのみた胴上げ(その2)
(前回のエントリーの続き)
1、関東に引っ越してからドラファンになった理由はいくつかあります。「遠くにありて」的な故郷贔屓もありそう。でも、いちばんのきっかけは04年の日本シリーズ。何気なくテレビで観た荒木・井端の二遊間の連携、外野を守るアレックス・英智の美技にやられた。守備がカッコイイんですよ。守っているときにワクワクするのは初めてでした。シリーズが終わるころには、ぼくも奥さんも自然に中日を応援するようになっていた。そして、このベンチにもあのひとがいました。選手でなく監督としての落合博満さん。
2、それからちょくちょくドラゴンズの試合をチェックするようになりました。21世紀になって、プロ野球は「いつでもタダでテレビで見られるもの」ではなくなった。しかも関東だから、中日ドラゴンズの試合なんて地上波ではめったに見れない。聞けない。でも、日が暮れるとAMラジオの電波はあんがい遠くまで届くんです。横浜でも、ラジオのアンテナを延長すれば、夜7時すぎから雑音混じりの東海ラジオを聞くことができました。
3、3度目の胴上げは06年の東京ドーム。10月10日で、ぼくは初めて観客としてその場にいました。チケットを取ったのはたしか前日。「関東で優勝が決まるかもしれない」なんてめったにあることじゃない。前夜の勝利が確定的になったときにダメ元でネットから確認したら、なんと内野自由席がまだ残っていて、しかも割引料金!20世紀なら東京ドームの巨人最終戦の割引席が残ってるなんてありえなかったんじゃないだろか。そういう意味では、21世紀のプロ野球も悪いばっかりじゃないっす。勢い込んで奥さんと出かけて、3塁側のドラファンたちとメガホンふって、バンザイをしました。試合は延長の末の劇的な勝ち越し。インタビューで落合監督は涙声でした。ぼくは4時間以上の熱戦の間じゅう飲んでいたビールとワインでベロベロで、そこいらじゅうのひととハイタッチしていたのを覚えています。
4、それで今年。4回目の胴上げは、横浜スタジアムの一塁側(ホーム側)からでした。もっとドラゴンズファンが混じっているかなと思ったんだけど、まわりはだいたい地元のベイスターズファン。派手な応援はできないけど、でも、その分いつもよりマジメにしっかり試合が見れました。
5、ブランコの同点3ランが出たのは6回表。敵側応援席で思わず「やった!」と立ち上がってしまったんだけど、周囲のあちこちに同じような仲間を発見。じつはけっこういたらしい。それまではみんなベイファンの方々の邪魔にならないように、おとなしくしてたんじゃないかな。見つけた彼らと握手を交わして、そこからは「すみません。ドラファンです。おじゃましております」という顔で、声援を送りながらみました。
6、いつだって優勝の瞬間はあんまり覚えてません。記憶に残るのは、いつもそのちょっと前のことです。最後の打者が2ストライクからファウルを打った直後。最後の攻撃で得点圏にランナーを置いて好打者が打席にゆっくり向かっている瞬間。来るべき瞬間を目前にしたときにできる、ちょっとした「間」。このときスタジアム全体からわきあがる、渦のような低いどよめき。ごおお、というか、どおおお、という音と空気。その振動がいつも必ず耳に残る。
7、これまでぼくが居合わせたすべての胴上げのグラウンドには落合博満さんがいた。今季限りで退団する監督の優勝インタビューの締めは「これからも選手たちを応援してあげてくださいね」。この「ね」のトーンはヤバかった。思わずうるっときたのはナイショです。隣のベイスターズファンのお姉さんから「おめでとう!」といわれた。こういうのってうれしい。負けるときも、ああいう笑顔でいられるファンでいたい。
8、これから先も、ふとした瞬間にあのどよめきを思い出す気がする。同じ気持ちをまた味わいたくて、またスタジアムにいくんだと思う。もしかしたら、好きなチームの優勝胴上げを生で見るチャンスがまたあるかもしれない。でも、そこにあのひとがいないというのは、まだちょっと上手く想像できないです。
9、いまはとにかくドラゴンズにCSを突破して、日本シリーズも制して欲しい。もう一度だけ、テレビでいいから、胴上げされる中日・落合監督をみたいな。
2011年10月19日
●ぼくのみた胴上げ(その1)
1、昨日は横浜スタジアムにいって、落合監督の胴上げをこの目で目撃してきました。18日はベイスターズの地元最終戦で、外野自由席は無料開放。ぼくは、その前のジャイアンツ戦で優勝は決まるだろうと思っていたので、最初は「お祝いがてら、外野自由席にいってみようかなあ」とかのんびり考えていたんです。ところがまさかの3連敗で、慌ててコンビニに行ってチケットをチェック。ビジター側はあっというまに売り切れたけど、一塁側内野席はまだあった。「買っちゃえ!」とベイ側応援の方々にまじって、奥さんと観戦してきたのでした。
2、はじめて胴上げを生でみたのは、たぶん88年のシーズンです。大学生だったぼくは、この年ちょうどナゴヤ球場(ドームはまだなかった)内野席で売り子のアルバイトをしていて、ドラゴンズの優勝を目撃しました。4番はロッテからトレードで移籍していた落合選手で、チャンスで彼が打席に立っているときにうかつに立っていると「座れ!」「売り子、邪魔だ!」といわれてしまう。だから「三冠落合広角打法~♪」という応援歌が聞こえてきたら、売り子も通路に座ったほうがよかった。
3、二度目の胴上げ目撃は94年の10.8決戦。同じくナゴヤ球場でおこなわれた中日対巨人の一戦は「勝ったほうが優勝」という、球史に残る一戦でした。長嶋監督は「国民的行事」ともいってましたね。じつをいうと、当時のぼくはドラファンでなく巨人ファンだったんです。友だちの家でテレビ観戦していたら、FAで移籍した4番・落合選手のホームランで巨人が先制。いてもたってもいられなくなったぼくらは、クルマでナゴヤ球場に押しかけちゃいました。
4、もちろんチケットは売り切れ完売だから、入れるわけもない。でもぼくらと同じように「少しでも近くでこの一戦に関わりたい」と思うひとたちが集まっていました。球場のまわりには、いくつもの集まりができていて、巨人/中日それぞれの応援歌をスタジアムに向かって熱唱している。誰が運んだのか、でっかい発電機を備えてテレビを囲んでいる集団もいました。みんなスタジアムのコンクリートの壁の向こうに気持ちを届けようとしている。あちらからは、ときどきものすごい歓声やため息が聞こえてくる。でも見えない。
5、どうしようか、とまわりを見渡すと球場近くのマンション屋上に人影が見えました。「あそこにいってみよう」と非常階段を駆け上がると、屋上の入り口は鍵がかけられていました。でもその上に人が集まっている気配はある。誰かのラジオから試合の様子も聞こえている。「どうやってあがったんですかあ?」と声をかけてみたら、ドラゴンズのユニフォームを着た二人がこっちを覗き込んで「階段の手すりの上に乗ってくれたら、ロープに届くよ。こっちからも引っ張りあげるから」といってくれた。怖いとか思うまもなく、勢いで登る。そこからはグラウンドが一望できる。試合はちょうど9回裏で、やがて長嶋監督の胴上げを見ることができました。
6、巨人ファンとしてはうれしくって仕方なかったんだけど、でもまわりはドラファンだらけだから、喜べない。みながっかりしているし、引っ張り上げてくれたひとにも申し訳なくて、残念そうな表情を一生懸命つくって帰りました。それが二回目の胴上げです。
7、その翌年にぼくはライター業をはじめるため、関東に引っ越しました。名古屋から離れて10年経ってみたら、なぜだろう。故郷のチームを応援するようになっていた。そして、そのドラゴンズを指揮していたのは選手じゃなくなっていた落合監督でした。
(もうちょっと書きたいけど、続きは後日)
2011年10月12日
●「Blogと目次」charged particleを読んで
こないだ書いた「あたいのからだを通りすぎていったフローたち」を読んで
@arithさんがこんな記事を書いてくださいました。
「Blogと目次」charged particle
というわけで、この記事を読んで考えたことを、ばらばらっと書きます。
1、先日の記事でぼくはSNSのつぶやきはフローだから、BLOGを簡易ストック場所にしたいと書いた。何気なく「簡易」としたのは、ぼくもやっぱりBLOGはストック場所としては微妙だなあと思っているからだと思う。「BLOGと目次」に指摘されているように、目次やインデックス、タグをつけないとあとで引っ張り出せなくなる。もっと言っちゃえば、インデックスで管理しても、訪問したひとが使うことはめったにない。単なる自己満足で終わることも多い。
2、てか改めて考えてみると、twitterに慣れるまで、ぼくはBLOGを「管理しやすいけど、いままでのサイトと違ってどんどん流れさってしまう性質のもの」と考えていたんじゃなかったっけ。ようするに、かなりフローなヤツだと考えていた。どうしても読んでほしい記事があるなら、従来のいわゆるホームページ(トップページがあって、コンテンツへのリンクがあってというスタイルのサイト)の方が便利。訪問してくれた人に「これを読んで欲しい」と誘導しやすいし、「ストック」的な使いかたもしやすい。
3、でも、一昨年くらいから急激に日本でもユーザーが増えたtwitterは、BLOGよりも数段フローなヤツだった。これは書く側よりも、読む側にとって快適な仕組みだったんだと思う。興味のあるフォローを増やしてやれば、どんどん新しい情報が流れてくるし、イチイチコメントする必要もない。facebook、mixi、google+では「いいね」のような足あとっぽいリアクションもできる。その反動で、BLOGがみょうにもっさりした存在にみえるようになった。いまぼくがBLOGをみるのは、おもに「twitterのリンク先」として。気になるtweetの詳細を知ろうと、飛ぶことが多い。
4、だから、ぼくはBLOGをただの「ストック」にはしたくない。「すぐにポストペット化できるノート」のようにつかえたらいいなあ、と思う。ストックとしての機能は、目次・インデックスで管理する。でもこれは読んでくださる方のためというよりも、ぼくの都合という面が強い。読者に届けるためには、たぶんポストペットのようにフロー化できたほうがいい。断片化させやすいカタチでストックするということです。できれば必要に応じて、ストックを取り崩し、フロー化させたい。いちばん簡単なのは「短縮URLや引用をつぶやく」ことだけど、それだけじゃなくて、いろいろやりようはあるんじゃないかな。どでしょ。
5、ぼくがこのBLOGを2004年から「1、2、3、4」と箇条書きにするスタイルで書いてきたのは、このポストイット化への布石だったんです。
6、↑これは嘘です。こじつけ。あとづけっす。
7、でも300字以内で区切った方が、ウェブでは読みやすいだろうと思っていたのはホントですよ。いやマジで。
2011年10月10日
●あたいのからだを通りすぎていったフローたち
1、今年の夏くらいだったと思う。約1週間ほどのあいだこのBLOGが消えていました。レンタルサーバ代金の振り込みを忘れたのです。ギリギリ気づいたので幸い復帰できたけど、危ないところでした。まあパソコンのHDと同じで、いざ消えちゃたら「仕方ないや」とわりとあっさりあきらめた気もするけど、そのくらい「ブログ」というものが縁遠くなってしまっていたのも事実です。
2、この一件で改めて「ブログ」というものの位置づけ・使い方を考えちゃいました。サーバ代払って維持する必要があるのかどうか。一般的な風潮としてはブログは過去のものになりつつある気もします。でも「これからどうなる」的な予測は置いといて、ぼくがどう位置づけてつかうか決めようと思ったのです。
3、いまのぼくはウェブ上に何かを書こうとするときにtwitterやfacebookなんかのSNSをつかいます。かつてはこのブログに書いていたようなモノも、ほとんどあっちに書いている。何しろ手軽。ただSNSには文字数の制限があるので、その「モノ」はかなり限定され、断片になってしまう。考えをまとめる前に、思いつきの断片をつぶやいて済ますことも多い。バラバラな分だけ即座に書けるし、即座に反応もしてもらえるけれど、バラバラな分だけすぐに流れていく。文字通りの「フロー」な感じです。フローなつぶやきをやりとりするようになって、ブログはストックかもしれないと思うようになりました。
4、例えていえば、誰かが書いた数百字くらいエッセイ原稿があって、その中身がまるごとドンと置いてあるのがブログ。twitterのようなSNSは、その内容をポストイットに書きだして、バラバラにして、あちこちに貼り出しているようなイメージ。
5、ポストイットのやりとりはすごく手軽で、楽しい。でも見つけた1枚のポストイットを何かの断片に見立てて、そこから自分なりに考えた全体像をストックしておく場が欲しい。数枚の紙片を組合わせて、独自のものをつくったりもしたい。(たぶん「ライター」「編集」という仕事の本質は、これだと思う)そのための簡易ストック場所を確保するため、このブログを存続させてみることにしました。
6、正直いうと、どうなるかは分かんないです。やっぱり面倒くさいからと放置しちゃう気もする。でもポストイットのやりとりにある程度手馴れてきたいまだからこそ、自分のアタマをつかってそれを編集し、ストックしていく作業をする時間を確保したほうがいいとは、わりと本気で思っています。
7、てか、ケータイ持つことで他人の電話番号を記憶できなくなっちゃったようなマネはあんまりしなくない。アウトソーシングはできるだけ意識的にやりたい。
8、あたいのからだを通りすぎていったフロー情報たちに、知らんぷりなんてさせないわ。目にモノ見せてやらなくちゃなのよ。
9、そんな気分なのです。
2011年04月04日
●(地震後日記)3月22日
(4月4日に思い出しながら、書きました。)1、地震から11日。連休明けで、電車の込み具合はたいへんなものだったらしい。今回の地震による津波の大きさが、少しずつ明らかになっていく。原発事故も収束しない。「予断」くんはいまだにみなに「許さない」といわれ続け、ときには「あらゆる予断は排除する」だなんて、まるで勘当された放蕩息子のように行き場がなくなっている。それはそれでもいいんだけど、リラックスするときくらいは「油断」と脳内に大書したい。ココロの居酒屋に張り出したいと思う。
2、メールが届いて「やっほー」と声が出た。文面にあったリンクからデータをダウンロードして、中身を確認。イラスト。期待通りのいい感じ。これがそろえば本ができる。iPhone&iPadアプリにするため、さっそくデータ変換作業を依頼しました。4月には、ぼくがやっている電子書籍のインディーレーベルカナカナ書房から、短編小説集「タウンライツ HIVを巡るぼくらのストーリー」(藤丸心太著・藤本晃司挿絵)というブックアプリのカタチで出せると思います。どうか、ご期待ください。→タウンライツ予告ページ。午後には、地震前に納品した新書原稿が校了したというメールも来た。
3、仕事が進んで喜んでいたら、緊急地震速報。最初の速報値はけっこうな規模だったけど、実際にはそれほど大きなものじゃなかった。今回の地震で震度計が壊れてしまったところがあるみたい。それで震源・震度の予測がときどきズレるらしい。関係者の方々はそのへん補正しながらきっと運用しているんだと思う。もはやけっこう当たり前のようにつかっているけど、とてつもなく巨大なシステムなんだろうなあ。すごい。これを機会にもっと進化して欲しい。
4、我が家でつかう電力量を減らすとしたら30A→20A契約になっちゃうんだけど、不安なのはパソコンのデータ。消えちゃったらかなり困る。そのへんをツイッタに書きこんでみたら、「ブレーカーを分ける」という話を聞いた。なーるほど。許容量を越えたら、落ちちゃこまるベースの部分(パソコンとか冷蔵庫とか)は生かしたまま、他だけ落とすような配電にする手があるのかあ。それでふと思ったのは、ブレーカーのこと。ぼくが小学生だった時分は、ブレーカーってけっこう落ちるものだった気がする。いつの間にか、そういうことがなくなった。設定に余裕を持たせたことで、もしかして、ズルズル使い過ぎて、「電力需要」が増えていたんじゃないだろうか。もし、いま各家庭が「ちょっと使い過ぎると落ちる」くらいのギリギリのアンペア設定で契約したら、大規模停電じゃなく「うちだけ停電」で済んで、けっこうな電力を節電できたりするんじゃないかしらん。
5、NHKがお昼に映画「ヘアスプレー」を放映したらしい。たまたまだろうけど、あえてこのプログラムにしたのならすごいな。いっそジョン・トラボルタでなく、ディヴァインのにしたらもっとよかったのに。午後4時前に電気が消えた。計画停電。プロ野球セ・リーグが開幕時期をめぐってもめている。いま関東でナイターをやるのは反対だけど、こんなときにラジオからドラゴンズの試合が流れてきたらいいのになとは思う。ナイターは東海より西、デーゲームは関東とか、なんとか割り振れないものかな。放映権料なんて、このさい6チームで均等に割ったらいいのだ。たしかMLBはそうじゃなかったっけ。
6、7時前に明かりが戻った。実家から冬野菜がまたもやどっさり届いている。奥さん実家だけでなく、去年からはぼくの実家も菜園借りたのだ。だからこの冬は野菜の量がハンパない。ご近所さんにおすそわけしながら、今宵ももりもりいただきました。
2011年04月01日
●(地震後日記)3月21日
(4月1日に思い出しながら、書きました。)1、布団で寝るのは、やっぱり気持ちいい。春分の日だけど、横須賀は朝からけっこう激しい雨。庭に植えた三浦ダイコンに花が咲いてしまっている。茎もさっとゆでるとおいしいんだけど、足元がぬかるんでいるので収穫はあきらめてひとまずスルー。印刷会社の知り合いが地震前から話していたUsteamをつかった電子書籍企画についてツイートしていた。「どうしよう」「どうなるんだろう」と多くのひとが思っているときに、こういうふうに実際に「やるよ」と行動したり、「やろうぜ」と旗を振るのはすごくいいと思う。ぼくも振らなくちゃ。40代ってのはもしかしたらそういう動きをするべき年代なのかもしれない。
2、地震から10日。雨が降ると空中を浮遊している物質が地上に落ちてくる。ニュースで各地の放射線量、原発付近の風向きを報じるようになっていて、現実がAKIRAみたくなってきた。ヤンマガの連載でこのマンガを読んでいたときぼくは中学生だったけど、いまは40代。もう金田にはなれない。でも、みんながモヒカンにしてスーツに鋲を打ちはじめたら、馬で出勤するオトナにはなりたいな。あ、これは大友克洋さんじゃなくて、武論尊&原哲夫さんか。
3、「きょうも計画停電なくなったってね」とご近所さん。「防災無線聞こえたから、大丈夫よ」と知らせに来てくれたのでした。ついでに回覧板も持っていってくれた。なんかちょっと申し訳なかったけど、せっかくなので甘えちゃうことに。
4、午後、原発から黒煙とのニュース。テレビもネットも「日本」という単語があふれている。「3・11」という表現も出てきた。ぼくは「9・11」以降のあの国がいっぺんに愛国的雰囲気に包まれたのがイマイチピンときていなかったのだけど、それが今回、すごくリアルに納得できた。この10日間の自分の感情の変遷は、あのとき、あの国のひとたちが感じていたものにすごく似ているのだと思う。被災地・原発事故の現場で活躍する方々へと敬意と、なにもできない自分への失望、非協力的な言動への反発。極端に振れる感情のなかで、「まとまり」「大きなチカラ」を感じさせる象徴的な言葉に吸い寄せられていくんじゃないだろうか。
5、だったら「うつくしま、ふくしま!」ともいい続けておきたい。発電所の名前をいまさら変えることはできないんだろうけど、チェルノうんちゃらとかスリーマイルかんちゃらと並べられることで、地震から立ち直ったときの「福島」という言葉の意味が決定的に損なわれるようなことになっては欲しくない。うつくしま、ふくしま!
2011年03月29日
●(地震後日記)3月20日
(3月29日に思い出しながら、書きました。)1、朝起きたらインターネットは月の話題と写真でいっぱい。なんだなんだと思ったら、夕べは月が地球にものすごく接近するスーパームーンだったらしい。ぜんぜん知らなかった。14%大きく、30%明るくなったとのこと。見上げればよかったなあ。ちなみにスーパームーンは日本語でもスーパームーンで、「ちょう月」ではないようです。
2、3連休2日目。去年の値上げ以来減らしていたはずのタバコがまた増えていることに気づいた。1日2箱。元通り。いやホントは分かっていたんだけど、「いまは、ほら、非常時じゃん、有事じゃん。あれこれストレスたまるしさあ」と、自分をごまかしていたのです。でも、このまんま吸い続けたら、健康以前に財布が有事になってしまう。タバコをまた減らすことにしました。オレの復興スタート。すんごいプチだけど。
3、この日も停電はなかったけど、テレビやネットにはあまり近づきませんでした。情報と感情に被ばくしそうだったから。ぼやぼやしてても、イザとなればぼくにはケータイも防災無線もある。これだけの装備でも、世界規模でみたらめちゃめちゃ恵まれているんだと思う。この世がもしドラクエだったとしたら、すごいプレーヤーはきっとこのくらいの防具で最後までクリアしちゃうんじゃないだろか。
4、てなわけで本を読んだり、庭の手入れをしたりの一日。あ、このBLOGも書きました。どうやらぼく は長い文章を書くと、気持ちが落ち着くらしい。15年ライターをやってきて、そういうカラダになっていたみたい。
5、地震はたしかに「現実」で、原発の事故も不安な要素はまだ多い。「注意」やら「注視」しなくっちゃいけない。でもその現実にはすでに立ち向かっているひとが大勢いて、ぼくにできるのはせいぜい間接的な協力だけなのでした。しかも、ものすごく限られたコトしかできないから、だいたいは傍観者で、せいぜい遠くから「大丈夫なのかしらん」とか「それでいいの?」なんて声を上げる批評家にしかなれない。こうしたニュースを見続けること、情報ソースを探し続けることは、本当に「現実を直視すること」なのかしらん、という気がするのです。
6、むしろ、ぼくの場合は、地震やら放射線という「ドラマチックな現実」にかこつけて、「終わることなく、当たり前につづく平凡な毎日」に刺激的な味付けをしていただけのような気がします。でも、いま自分が向きあうべき現実はそっちじゃない。そっちには、少なくともいま「ぼくにできること」はない。向き合うべきは、ちっともドラマチックではない方の現実。災害を言い訳にしないで、こっちの現実で格闘して、日常をもっともっとおもしろいものにしなくちゃいけない。
7、誰かがツイッタで書いていたけど、いまは「世紀末じゃなくて、年度末」なのだと思います。というわけで、この日から寝室で眠ることにしました。余震備えモードをやめて、きちんと寝る。約10日ぶりの布団はちょうフカフカでヤバかった。
2011年03月28日
●(地震後日記)3月19日
(3月28日に思い出しながら、書きました。)1、6時ごろ起床。まだリビングで寝ている。緊急地震速報がまだちょくちょく鳴るので、なんとなく落ち着かないのです。でもだいぶ回数は減ってきた。ちまたはきょうから3連休で、東京電力さんは「できるだけ停電は回避したい」とのこと。さっそくこの日の計画停電はナシになりました。
2、もともとの予定では、この連休は静岡の同級生が泊まりに来るはずでした。だけど、もともとの彼の予定(都内での集まり)がキャンセルになって、しかも我が家も停電がどうなるか分からない状態だったから、延期せざるを得なかった。さびしいけど仕方ない。近所のお店でも「停電と自粛ムードできびしい」と聞いたし、数時間かかるような生産ラインを持っている工場だと「3時間の停電」でも、一日動かせなかったりするらしい。これに比べればぜんぜんマシ。個人的にはこれをきっかけに、電力消費の少ない生活を続けたいなあと思う。エアコンないから、いまでも30A契約なんだけど、いっそ20Aとかにできないものかなあ。それだと長続きしないかしらん。テレビなくせば、もしかして。うーむ。
3、ツイッタをみていると「みんなが1つになるべき」という声が多い。でも、その調子が誰かに対して「それはフキンシンだ」「首都圏から逃げ出すなんて信じられない」とか他人を非難する理由になってしまうことがある。これには違和感を覚えました。「協力するべき」というのは全体としてみるときっと正しいんだろうけど、個人個人はギリギリまでは自由であるべきだと思う。ぼくは「正論」ってのは、自分を説得するためにつかうモノだと思っています。他人に向かって正論だけを振りかざすのはたいてい得策じゃない。ひとに何かを伝えるためには、正論以上のモノ(魅力、メリット、エンターテイメント性などなど)がないと届かない。だから、自分は自分、他人は他人で信用するしかない。こういうとき、いちばん邪魔になるのは「怒り」という感情だなあ、とも思いました。
4、てか「誰もが全体のことを考えて、最適な行動をとる世界」なんてぼくには気持ち悪い。以前あるひとが「最適化された行動をとる子どもがいたら、つまんないでしょう」と話していたことがあって、そのことも思い出しました。てなわけで「フキンシンはロシアの保守思想家、フキン・シンならインド出身のプロレスラー(悪役だけどじつはいいひと)」とか「予断はここのところずっと許されなくて可哀想」とかツイッタでぶつくさつぶやいていたら、「そういう、どうでもいいつぶやきを待ってました」とリプライが来て、なんだかうれしくなりました。
5、友だちや仕事の方々とメールや電話。先の予定がちっとも見えず「落ち着いたら」とまるで枕詞のようにいっている自分を発見。悔しい。「地震後日記」を書いていたら、奥さんが実家から届いていた大量のダイコンをつかって「風呂吹け!ダイコン祭!」を台所で開催していました。
6、夕方になって緊急地震速報にビクッ!ここのところ「なーんだ」という結果になることが多かったんだけど、このときは少し揺れた。茨城北部で震度5強。このエリアに住んでいる知人から「揺れに慣れちゃって逃げなきゃいけないのか逃げなくても大丈夫なのかわからなくなってきてる」と返信がきて、それは途方もないストレスだろうなあと思いました。
7、この余震が気になって、またもやリビングで寝ました。楽しみにしていた「taroの塔」は放送延期。ちなみに朝の連ドラ「てっぱん」はこの日から再開されました。
2011年03月27日
●(地震後日記)3月18日
(3月27日に思い出しながら、書きました。)1、地震から1週間。横須賀は雲ひとつない青空だけど、冬に戻ったみたいな気温で寒い。灯油が買えるか分からないので、ストーブガマンして、午前ちゅうは毛布にくるまって過ごしました。日がさして庭に出てみると、ユキヤナギがちんまりと咲いている。この日は卒業式のひとも多かったみたい。

2、計画停電は12時50分ごろにスタート。昼間だし、ずいぶん慣れたから、のんびりしたもの。ケータイでツイッタをのぞいたら、NHKの登坂アナを応援するつぶやき多数。緊急事態に対応するため、北海道支局から一時的に全国放送に戻ってきているらしい。こんなに人気あったとは知りませんでした。(こんな画像まである→これ)彼はぼくと同世代で、しかも同じくらいの白髪なので、この声援はなにやらうれしい。いっそ流行っちゃいなよ、白髪!とかこっそり思いました。
3、ラジオが”その時間”を知らせたとき、ぼくはトイレでした。すっきり顔で出てきたら、各地で黙祷がおこなわれているとのニュース。なんとなく、自分なりに思いを馳せてみました。それにしても「もう1週間経ったんだ」という感じ。ぼくはただ余震、地震速報、原発事故の動向にそわそわしているだけだったんだけど。地震による被害の全体像はまだ明らかになっていない。津波というのは、住むひとびとの記録さえも押し流してしまう。
4、電気が復活して、明日以降の停電スケジュールを確認。停電&節電を呼びかける「ヤシマ作戦」に呼応したエヴァ風計画停電スケジュールサイトが登場していました。(この当時は→こういう風だったのだけど、その後さらに充実して27日時点ではこんなデザインに進化!)このムダにカッコイイ感じは、すごくステキだと思う。
5、確認した今後のスケジュールを一覧表にしてプリントアウトし、こないだのご近所さん2軒に配達。もう慣れてきたころかもなあと思ったんだけど、ノックして「明日以降の停電予定、いちおう持ってきました」と声をかけたら、扉越しに「え!明日からも続くの?」と慌てた返事。最初に告知された3日で終わると思い込んでいたみたい。届けてよかった。毎日テレビはチェックしているらしいけど、情報が多すぎてついていけないとのこと。こんなことでも役に立っているのだなあ。うれしいので、今後も続けることにしました。
6、第4グループの方々が停電しているぶんの電気を使って、お風呂にはいる。いつもはものすごい早風呂なんだけど、この日は何となく、ふだんよりも長くつかっていたみたい。すっきり出てきたら、ある方から「地震について書かないのですか?」とのメッセージが来ていた。あー!と思わず声を出しちゃいました。湯船のなかでずっと考えていたのは、そのことだったのです。すぐに「書きます!」と返事をして、この「地震後日記」をはじめることにしました。
7、東京スカイツリーが開業時の高さ634メートルになったというニュース。地震&停電でも、計画通りに進んでいた。来年春の開業も予定通りらしい。この高さだと都内のあちこちから、見える。この新しいランドマークは何かの象徴になっていくのかもしれません。
2011年03月26日
●(地震後日記)3月17日
(3月26日に思い出しながら、書きました。)1、東海ラジオを聴いたという昨日のツイートに、名古屋の友だちから「CBCは聴かないの?」と返事。つボイノリオさんが朝からラジオに登場しているらしい。知らなかった!つボイノリオといえば、30年前、ぼくが小6とか中1で、愛知の江南市というところで深夜放送を聴きまくっていたころの深夜ラジオの王様です。「金太の大冒険」はもちろんアルバムで持ってたし、番組もしょっちゅう聴いて、投稿ハガキを読まれたこともある。でも、CBCの周波数1053KHzのあたりはけっこう他の放送局に電波が強くて、横須賀の携帯ラジオでは受信不能。ましてや電波が届きづらい午前は絶対にムリでしょう。ネットで聴けちゃったりするのかもしれないけど、あの声はやっぱりラジオ越しがいい。今度帰省したら挑戦しようと決めました。
2、原発事故について、ネットではいろんなことが語られていました。「真実は意図的に隠されている」「本当のことを知っている関係者はすでに逃げている」という陰謀論っぽいものも混じってきた。メールやら電話で話した知人からもそんなウワサが。以前、「噂の真相」で記事を書いていたころのことを思い出しました。意外なことに、一次情報に近いはずのマスコミ周辺には「実はあれには裏があってね~」「これは絶対に表に出せないことなんだけどね~」というたぐいのヨタ話がものすごく多い。一次情報に近いから逆に「本当」っぽく思えるのか、そういう裏話のたぐいを好むひとが多いせいなのか分かんないけど、無責任で荒唐無稽なヨタ話がまかり通っているのです。なかには真実もあるのかもしれないけれど、圧倒的多数はただのヨタ。ウワサ。でも、おっかないのが、こういうのを語るのがやたらとウマい妖怪のようなひとがいるところ。1%の真実に99%の誇張と推察、ときには悪意さえミックスして、「いかにもありそうなコト」を真顔で話す。ぼくも耐性ができるまでが、けっこう「ええ!」なんて驚いたりしていました。でも、こういうのは、マユツバ程度に「へえ」「うわあ、それはあるかもしれないですねえ」ぐらいで聞き流しておくのがベストだと思います。小説だと思えばけっこうおもしろい。ただ、真に受けてもあんまりイイコトはないっす。というわけで、今回もその方向で「へー」と斜め読み。ちょっと気になるものは、自分なりに「陰謀をしたり、真実を隠すメリットとコストの比較」「どうしてそんな重大な秘密が、ぼくなんぞにバレてしまったのか」とかを想像して、ふむふむ判断しました。
3、原発のことは、あたらめて別のエントリーを書くつもりだけど、ちょっとだけ書いちゃいます。まず、ぼくの立場というか希望。ぼくは原子力発電に頼る状態がこのまま続くべきではないと思っています。それはいま福島で起こっているような事故の危険性があるからだけでなく、今後何万年にも渡って続く「使用済核燃料の保管」という課題を、人類が無傷でクリアできるようには思えないからです。かつての「反原発」運動は、その危険性を広く知らせ、多くの新規建設、危険な施設の運用を止めることに成功してきたと思います。でも、その一方で「首都圏で使う電力を、地方の原発でつくる」「老朽化した原子力発電所が廃炉にならず、使い続けられる」という皮肉な状態を引き起こし、原子力への依存度はむしろ高まってしまいました。そこに今回の事故が起こり、多くの原発が止まりました。今後はどうなるのか。もし続くにしても、最低限、いま起こっている事故を処理し、被害の補償をしたうえで、同じ規模の災害に耐えうる施設をつくってもらいたいと思います。そして、これらのコストをすべて支払ったうえで、未来永劫続く廃棄物保管に関するコストも勘案したモデルを構築して欲しい。そうなれば、たぶん、風力、太陽光、波力、地熱といったエネルギーへの移行が現実味を帯びてくると思うのです。(政治がお金を出して助けたらこのコスト計算は分からなくなっちゃうけれど、もう、そんなことはして欲しくない)
4、ただ、これは、ものすごくロマンチックで傲慢な願望なのかもしれません。反原発運動が盛り上がっていたときでさえ、電力需要は増え続けていました。ぼくらは電力をガマンして生活し続けることはできないのかもしれない。阪神淡路のときにも盛んに議論されたけど「この災害をきっかけにして変えるべきを変えよう」という意見は、「ただ元通りの生活に戻りたい」という被災者の復興を妨げてしまう可能性もあります。いま首都圏でおこなわれている3時間の計画停電でも、たくさんの企業や商店が経営危機に陥っている。だから、「一気に廃炉」とはいかないかもしれない。ものすごく難しいのだと思う。でも、ここで出口が見つけられたら、と考えずにはいられない、というのがいまの心境です。あー、やっぱり長くなりますね。このへんは、やっぱりエントリーをあらためて書きます。
5、とかなんとかデッカイことを考えながらも、じつは「地震があってから、仕事の依頼が来ないなあ」とちょっと不安になっていました。現実から目をそらすのに、デッカイ社会問題は便利です。フキンシンかもしれないけれど、けっこう、そんなもん。「まだきっとバタバタしてるのだ。落ち着いたら連絡あるさ」と自分にいい聞かせて、近所のワインセラーみやまささんへ。我が家と同じく15時過ぎから停電すると聞いて、その前にと焼酎を購入。ついでに店主さんのワイン師匠にあたる方が書かれたという「物語るワインたち」城丸悟(悠思社)をお借りしました。このペンネーム、シャトー・マルゴーのモジリなのだ。
6、計画停電終わって、ツイッターを立ち上げたら、夕方から再びお店を開けたみやまささんでワインの試飲をしているとのつぶやき発見。しまった!買いにいくの早まった。でも停電ちゅうに飲む焼酎お湯割りもなかなかオツでしたよ。
2011年03月25日
●(地震後日記)3月16日
(3月25日に思い出しながら、書きました。)1、おはようございまんじゅうと起床。じつは地震以来、リビングで寝起きしてました。余震と緊急地震速報のたびに飛び起きちゃうので、テレビやら非常用荷物に近いほうが落ち着けたのです。この日は紙のリサイクルゴミの収集だったけど、我が家に出すべきものはなし。こういうときでもスケジュールどおりゴミは回収されている。当たり前だけど。でも、たぶん、この「当たり前」はものすごくレベルの高い「当たり前」なんだろうなあ。もちろん、今回の地震はものすごかったので、そうはいかなくなっている分野も多い。出版業界はいま紙、インキ、流通がボロボロになっていて、しかも長引くのではという観測が出ているようでした。単行本の執筆・リライトで生計を立てている身としては恐ろしい状況だけど、心配したって状況は変わらないし、自然災害に抗議してもたぶん言葉が通じない。英語ペラペラだったらもしかしたら、ってこともなさそう。ツイッターには「電子書籍が広がるきっかけになるのではないか」という前向きな意見もあって、ひとまずこれを採用することに決定。ヒマになったらぼくもこっちをがんばればいいさ。ほっほー。
2、北茨城の友だちが、夜明け前からガソリンを給油するために並んでいた。旦那さんの仕事にどうしても必要らしいんだけど、結局手に入らなかったとのこと。ぼくの住んでいる浦賀のパン屋「はまだぶんてん」(←ちょうおいしいのです!)さんは、地震以来「買いだめしなくてもいいように」と毎日パンを焼いて頼もしく営業ちゅう。でも、ガソリンが手に入らず、この日からスーパーなどへの配達ができなくなっていました。(20日に再開されました)
3、庭に出てみたら、猫フンを発見。あんまり外にでていなかったから、彼らに「トイレにしてもいいところ」と認識されてしまったのかもしれません。鼻をつまんでスコップで処理。木酢酸とコーヒーのだしがら、あとは人の気配をプンプン出しまくって、「ここはオレの陣地だ」と主張しておきました。いつも思うんだけど、彼らのフンのうえにぼくがウンコしたらどうなるんでしょう。「あ、ここはわたしのトイレじゃない」といちばん伝わるんじゃないかしらん。それとも公衆なトイレットと認識されちゃうのかな。
4、午後になって、ご近所さんがピンポンと来訪。珍しい組み合わせの年配なお二方。なんだろうと思ったら、計画停電のことでした。「どうして、きょうは電気消えないの?」「え。きょうは夕方の予定ですよ」「あらあ。昨日と違うんだ」どうやらグループ分けとか、実施の日程とかが分からなくなってしまったらしい。テレビや新聞で扱うのは広いエリアの情報だから、自分の住んでいるエリアのことをチェックするのが難しい。ケータイ、パソコンはつかっていない。「防災無線でもアナウンスしてますよ」「あれさ、男の人になったでしょ」「でしたっけ」「聞き取りづらいのよね」「ああー」たしかに、ぼくも地震直後の津波警報アナウンスが上手く聞き取れなかった。それじゃあと、今後の予定をネットで確認して、知らせることにしました。市のサイトの情報をもとに大きな文字で数日分の予定表をつくり、プリントアウトして、配達。そしたら「ありがとう」と、イチゴをいただきました。ビバだぜ、インターネッツ!
5、首都圏の混乱は全国的なニュースになっているようでした。津波・地震の被害を受けた地域やインフラが届かないエリア、原発事故の影響が大きいところに比べたらぜんぜん平気だと思うんだけど、ほとんどのメディアは東京にあるから、やっぱり報じ方は大きくなる。心配した名古屋の実家から、たくさんの自家製野菜と乾電池、携帯ラジオが届きました。「何か欲しいものはない?」との奥さん実家からの連絡には「ぜんぜん大丈夫です。しいていえば、英智選手のサインボールが欲しいです」と答えてあったんだけど、残念ながらドラゴンズグッズは入ってなかった。借りていたラジオを友だちに返して、この日からあたらしいソニーの携帯ラジオが導入されました。
6、この日の計画停電は18時50分ごろにスタート。周囲を飛び交う電磁波が少なくなるので、遠くのAMラジオ局が受信しやすくなります。「もしかして」と1300KHz付近をチューニングしてみたら、あっさり東海ラジオがはいった。なかなかクリア。しかもちょうど「ガッツだ!ドラゴンズ」をやっている!番組が終わってからは、ラジオ日本をチョイス。ぜんぜん知らない番組(たぶん「くず哲也のオトナの情報マガジン」)だったけど、80年代の音楽ばっかりかけていて、こちらもなんだかすごく楽しい。停電前に準備してあったおにぎり、おかずをモリモリ食べながら奥さんに「けっこうオッサンくさい番組だけど、いいね」といったら、あきれた調子で「だからさ」もぐもぐ「何度もいってるけど」もぐ「もうおっさんなんだってば」といわれました。そういえば、そうでした。
7、夜寝る前にツイッタをみたら「アプリが2位になってますよ」とのうれしい知らせ。別の方が、スクリーンショットまで送ってくださいました。うわあ、ホントだ→証拠。教えてくださった方、読んでくださった方、おめでとうといってくださった方々、ていうか、みなさん、ありがとうございます。
2011年03月23日
●(地震後日記)3月15日
(3月23日に思い出しながら、書きました。)1、この日も5時半に起きて「おはようございまんじゅう」でスタート。計画停電がついに実施されるとのニュースをみて、速攻でゴミ出し。市の発表どおり第3グループとすれば6時20分~10時のうち3時間ほど電気が止まる。我が家は6時50分ごろ消えました。もともと朝は静かなものだけど、やっぱりあたりがさらにシーンとなるのが分かります。いつもの音量でラジオをつけると、ちょっとやかましいくらい。ボリュームしぼって耳をすますと、前日白煙をあげた3号機に続き、定期検査で停止していた4号機でも爆発音がしたとのニュース。ケータイからツイッターを立ち上げると、ぼくのTLには東京電力の記者会見についてのツイートが並んでいました。発表内容に疑念を感じるひと、不安を覚えるひと、記者の態度に怒りを表明するひと。東電も、記者も、それを見守るぼくたちも、みんなイラついている。
2、停電後、パソコンを立ち上げると「本当はどうなの?」という疑問がネット上にあふれていました。福島、茨城ではなく、首都圏にまで不安が広がっている感じ。なかには「ナノ」「マイクロ」「ミリ」の単位をごっちゃにした意見や、「1時間あたり」と「蓄積量」を混同した疑問もありました。不安解消になるかなと、ぼくの分かる範囲で(中退だけども、いちおう元工学部電気学科なので)つぶやいてみたんだけど、専門家の分かりやすい解説がすぐに出てきたのでやめました。でも、こうした科学的な説明にも「本当なの?」という疑問が出てくる。原子力に関わる会社や政府への不信感ならともかく、それ以外の団体や専門家が出している数値や解説にも「?」が付けられてしまうのです。求められていた「本当」は「真実」だけでは足りない、むしろ「安心」に近い「本当」のようでした。実話に基づいて書かれた小説が必ずしも「リアル」ではないのと同じで、「説得力」を持たせるための別のナニカが必要とされていたのかもしれません。(これはもしかしたら、「メディアリテラシーうんちゃら」をどうやったら実践できるのかという問題にも関わってくるような気もします)
3、ちょっとマジメな気分で考え込んでいたら、知人から電話。外出先で地震に遭遇した彼は地面の「液状化」を体験したと言っていました。ちょう怖かったらしい。幸いケガや被害はなく、都内に暮らす家族も全員無事だったとのこと。「よかったですね」「ただ過剰反応だと分かってはいるんですけど、子どもの学校は休ませました」彼がいう「過剰反応」とは、都内で放射線量が微増したという報道のことでした。彼はぼく以上に論理的に考えて行動する人物だから、現在の放射線量がほとんど無害だということなんか分かっている。でも「もし万が一、とつぜん状況が悪化して、子どもに影響が出たら」という恐ろしい想定の前には、そのとき手にしている情報はやっぱり「本当」に足りなかった。
4、電話を切ったあと、メールやツイッターで、子どもや妊婦のことを心配している知人が他にもいることに気付きました。「疎開」という単語がweb上にちょこちょこ登場。そのほとんどが科学的な情報をきちんと理解したうえで、でも、不安・不信はぬぐいされないと書いている。それにくわえて、東京近郊では、余震、停電、さらにはガソリン不足、食品類の買い占めが起こっていて、ストレスも多い。こうした状況のなかで、関西に本社機能を移した出版社がツイッターでは話題になっていました。違和感やら不快感を表明する声もあったけど、ベストを尽くす方法はそれぞれ異なってもいいはず。少なくともぼくにとって、いま知人にいうべき言葉は「科学的には~」うんぬんではなく、ましてや止めることでも非難することでもなく、「手伝えることがあれば全面的に協力する」でした。ぼくだって子どもがいたら、そうしたかもしれない。少なくとも「本当」のハードルはかなり上がったと思う。杞憂で済んだら、あとでネタにして笑い話にしちゃえばいいのだ。
5、このときぼんやりと考えた「本当」を巡るあれこれは、文章書きとしてもっと深めていくべき課題だと思っています。書くことは、きっと「本当」を表現することでもあるはずだから。
6、夕方になって「そういえば」と、iTuneストアをチェック。なんとぼくの書いたブックアプリ「『アイデア』が生まれる人脈」(監修・児玉知浩さん)が「もしドラ」師匠を抜いて、3位になっていた!たまたまだとは思うけど、自己最高位だし、やっぱりこのランキングはうれしい。みんなにも知らせたい。まだちょっと宣伝をするのは少しはばかる気持ちもあって、「こんなゴジセイだけど」とか何とか断ってつぶやいてみたら、「おめでとう」と喜んでくれる返信をもらいました。
2011年03月21日
●(地震後日記)3月14日
(3月21日に思い出しながら、書きました。)1、ひさしぶりに5時30分起床。ケータイからツイッターに「おはようございまんじゅう」とつぶやいて、月曜のゴミ出し。我が家の収集所は漁港のわきにあります。平日でも乗合船の釣り客が集まっていることが多いんだけど、この日はとても静かでした。早起きしたのは、計画停電に備えるため。市役所HPによれば我が家は第3グループに属している。でも、東京電力のHPでは、第1グループにも載っている。どっちなんだ。後者の場合は早ければ6時20分に停電するかもしれない。第3ならば午後。考えたって分からないので、両方に備えて早めにコーヒーをいれました。前日、桃の枝のおすそわけに出かけた近所の染織家・西川さんが「予備があったからどうぞ」と貸してくれた携帯ラジオを聴いていたら、午前中は停電回避との放送。なーんだ、と拍子抜け。でも、これは自宅にいたからそう思えただけでした。首都圏では鉄道の運休・変更が相次いで、出勤した方は行きも帰りもものすごくたいへんだったみたいです。
2、停電はなくなったけど、午前中はラジオにしました。こちらも地震のことばかり。でもテレビやネットと受ける印象がずいぶん違う。同じ内容を伝えているとは思えないくらい印象が異なるのです。恐ろしい映像がないせいもあるのかな。でも、それ以上に、感情を刺激するような表現や、あおる(煽る)演出が少ない気がしました。それに、アナウンサーやDJの方々の語り口がすごく抑制されているのも大きいんじゃないかしらん。落ち着いた調子で報じられる地震のニュースは、すごく冷静にきけちゃいます。途中で、全国各地で「せっかく備えたのに、なんで停電しないんだ!」というリスナーの声が紹介された。ぼくもたしかにイラッとしたひとりなんだけど、東京電力さんはきっと「できるだけ停電にならないようにしたい。でももしかしたらヤバイかもしれないからお知らせしておこう」と思ってやってたんじゃないかなあ。だから、回避でイラッとするのはちょっと申し訳ない。ごめんなさい。「このスケジュールで、もしかしたら停電するかもしれないぞ」くらいの気持ちで取り組むことにしました。てか「どうしてスケジュール通りに停電にならないんだ!」と憤る国民って、もしかしたら日本人くらいかもしれないですね。
3、午後。奥さん任せにしていた確定申告の書類が出来上がったので、自転車で横須賀中央まで提出に。浦賀駅過ぎたあたりから、ズラッと自動車が並んでる。渋滞ではなく、ガソリンスタンドの行列。産油国がえらいこっちゃになっている&きょうは月曜日&鉄道がアテにならない&停電や地震に備えて買出しをしておきたい、とかそういうあれやこれやが重なってのことのようでした。ぼくはクルマに縁がない(そもそも免許をもっていない)ので「うひゃあ」と思っただけで通過。申告を済ませて、ホームセンターをのぞいたら、やっぱり乾電池、ラジオは見事に売り切れてた。ポケットに入れていたケータイが、二度ほど緊急地震速報を知らせてくれたけど、異変はなし。これは誤報だったみたいです。ちなみに、まわりにいた他のお客さんたちはちょっとうざそうにすぐ切っていました。これだけ連続しちゃうと、そうなっちゃいますね。
4、大きなスーパーものぞいてみた。節電で照明少なめ、BGMもなし。ガラガラになっているコーナーもあったけど、野菜はとても安くて豊富。食パンがたくさんあったので、1斤買いました。うちの近所の生協ではたいがい売り切れなのです。カップラーメンのコーナーは空っぽ。ときどき店員さんが品物が出そうとするんだけど、棚に並ぶより先に、待ち構えたひとたちにあっという間に持って行かれてしまうようでした。それぞれ事情や思惑があるんだろうけど、ここでも「うひゃあ」と思いましたよ。
5、夕方になると横浜方面に向かう道路ががぜん混んできた。たぶん、京急鉄道が急遽15時30分ですべての運転を取りやめたからです。家族を迎えにいくんじゃないかなあ。首都圏では片道1時間以上の電車通勤が当たり前。「電車がないから、タクシーで帰っちゃおう」なんてことしたら1万円じゃ足りません。あとで聞いたんだけど、電車でパート通勤しているご近所さんは地震当日の停電・鉄道運休で途方に暮れたそうです。「タクシーで帰ったら、その日稼いだお金がなくなっちゃうから、ずいぶん歩いたわよ」とのことで、途中で知人のクルマに同乗させてもらって、なんとか帰宅したのだとか。
6、ふと思いついて、鴨居のロイヤル洋菓子店さんへ。ここ、店構えはよくある街のお菓子屋さんですが、じつは最近リニューアルして、焼き菓子、ロールケーキなどなどがグッとおいしくなったのです。まだ食べたことのなかったレーズンサンドがあったので、2袋購入。1つはバレンタインチョコをくれた友だちのところに寄ってホワイトデーに渡してきました。もう1つは奥さんへのお返し、というか、我が家用。レーズンサンドも、期待通りにうまかった。
7、結局この日、一般家庭での計画停電はおこなわれませんでした。供給が足りたのは、多くの鉄道が運行を減らしたおかげもあったらしい。たしかに鉄道だとか工場のような大口の需要先は、事前に交渉して、かなり消費を減らしてもらうことができる。これなら電力量を計画的にコントロールしやすいのだと思います。だけど、首都圏でこれをやると、かえって混乱するんじゃないかなあ。せっかく会社に電気が来ていても、そこで働く人間の行き帰りが困難なことになってしまったら、どもならない。実際、この日は多くの会社が退社時間を早めたせいで、営業しようと張り切っていた都心の飲食店さんはどこもガラガラになってしまったようです。
8、ツイッターをみると、原発事故への不安についてのつぶやきが増えている印象。夜寝る前、友だちのミュージシャンNOROっちが「津波・震災で被災された方々が生きる希望を失いませんように」と自分の曲をyoutubeにアップしていた(こちら→「123 / NORO」)ので、リツイートして、就寝。
2011年03月20日
●(地震後日記)3月13日
(3月20日に思い出しながら、書きました。)1、ぼくはだいたい毎朝ツイッターに「おはようございまんじゅう」とつぶやいている。じつをいうとこれはアナグラムになっていて”manjuu”を並べ替えると”munaju”。これはフランス語で、というのはウソで、意味はございません。ただのあいさつ。それで、この日もそうしようと思ったんだけど、でも、なんとなく書けなかった。よく分からないほのかな罪悪感のせいです。まあ、たぶん誰にも気づかれないささいなことなのだけど、こういう「自粛」はよくないなあ、とあとで反省しました。無事だったひとは、いつものように平穏な日常を続けたらいいはず。胸をはって足をあげてワンツー堂々、楽しんだらいいのです。それが被災した方々のためにもなる。だから「まんじゅう」というべきでした。それなのにぼくは「まんじゅう」を言えなかった。コーヒー片手にそんなことを思っていたら、防災無線が鳴って津波注意報がようやく解除されました。大津波警報→津波警報→津波注意報という具合に逆出席魚のように変わっていくことを、今回はじめて知りました。
2、ネット上では、さまざまな動きが出ていました。漫画家さんが被災した方々を勇気づけるイラストを書いたり、安否を含めたさまざまな情報をまとめたサイト(例えば「Googleの地震災害情報まとめページ」)が立ち上がったり、被災地で役立つサービス、電子書籍やアプリが無料になったり。NHKは知らないうちにネットでも同時配信されるようになっていて、しかも見たい番組がなくなってしまった子どものためのyoutubeチャンネル(→こちら)までできていた。海外に住んでいる知人の日本人は必要な情報を多言語に翻訳するボランティアチームをつくっていて、「すごいぜ、この国は」とやたらと感激。ついでに、ふだんはあんまり応援したことのない米軍のオペレーション”トモダチ”にさえ頼もしさを感じていました。たぶん、そうとうの興奮状態だったんだと思います。でも、自覚はちっともなく、本人は冷静なつもりで「日常に戻らなくちゃいけない!」とやたらと考えていました。日常って、そんなふうにコブシふりあげて営むものじゃないっすよね。
3、庭に出たら、お隣さんからのおすそわけ。桃の枝が置いてありました。そうそう。日常って、たとえばこういうことです。

4、夜になって、おにぎりを食べていたら、テレビで「計画停電」についての記者会見が始まりました。首都圏対象エリアを5つのグループに分け、時間を予告したうえで停電するらしい。これで大規模停電が防げるのなら、我が家にとっては、お安い御用。「ガマンする準備はできているぜ」と相変わらずチカラ入りすぎたまま、詳しい情報を得ようとネットをチェックしたのだけど、どうにも要領をえない。アクセスが集中した東京電力サイトは重く、ほかのところに掲載されている資料をみても、自分の住むところがどのグループになるのか分からない。一瞬イラッとして、余計なグチを口にしそうになったのだけど、奥さんに「電車で出勤するわけじゃないんだし、まあ、なんとかなるよ」といわれて、ちょっと落ち着きました。
5、テレビからはほぼすべての番組が消えていました。朝から晩まで地震と津波、被災地、そして原発。AC(公共広告機構)のCMに抗議が来ているという時期をみたのも、たぶんこのころ。ぼくもちょっと辟易したけれど、子供たちが親と手をつないでいるヤツだけは、好きです。とくに両手でオトナの手をつかもうと笑っている小さな子がかわいい。
●(地震後日記)3月12日
(3月20日に思い出しながら、書きました。)1、明け方、何度か緊急地震速報で飛び起きた。ケータイが鳴ったような気もするけど、もしかしたらつけっぱなしにしていたテレビの音だったかもしれません。震度6弱、6強の揺れが新潟中越地方で観測されている。とっさに「何が起こっているんだろう」と思うけど、自然災害に意図やつもりはきっとない。あってもぼくなんぞに分かるはずもない。考えてもストレスになるだけだから、自分の家が平気なことだけ確認して、ふて寝。テレビで流れる地震速報の警告音は、ゴジラのテーマをつくった伊福部昭さんの甥の方がつくられたとネットでみたことがあるんだけどホントなのかしらん、とか、あらぬことを考えたりしながら、眠れなくなって、そのうち起きた。
2、テレビは押し寄せる津波、破壊された街、火災の映像。最初は「すげえ」「すさまじい」と思いながらみていたんだけど、あそこにはたくさんのひとや生活があったのだと想像したとたん、みていられなくなってしまった。テレビを消して、パソコンに移動。11日の夜、ぼくはあらゆる連絡・情報をツイッターに頼っていたので、同じようなひとの役に立ちたいと考えていました。そういうときにつかえそうな情報を探してリツイート(RT)する。こうすれば、拡散して、もしかしたら誰かが安心できるようになるかもしれない。しばらく見ていると「災害情報をツイートするときには日時を書きこんだほうがいい」「誤報や真偽不明の情報が多くなっているので、リツイートは慎重にしたほうがいい」「不安をあおるべきではない」ということがさかんにアナウンスされているのに気づきました。たぶん、誰もが「少しでも被災地の役に立ちたい」と思っていて、しかも「一刻を争う事態かもしれない」と感じ、焦っていたのでしょう。もしかすると、こういうときは「なにもできない自分」を認めることもストレスになるのかもしれません。だから、ぼくのようなひとがさかんにツイートを繰り返せば、むしろ混乱してしまうだけのようでした。
3、落ち着かなくちゃいけない。いま自分が被害にあっている方々にできることなんてほとんどない。そんな風に認めるのは悔しいんだけど、おそらくそうなのです。こういうときは、せめてまわりに迷惑をかけないようにしたい。乾電池と携帯ラジオ、停電時用の食糧を買いにいくことにしました。電力供給不足から「停電」が起こりそうという報道を見たからです。ついでに近所の友だち宅に寄ってみたら、単1電池があれば欲しいとのこと。ところが、ドラッグストア、生協、コンビニ、どこにも単1は見つからない。昨夜のうちに売り切れてしまったのだとか。ラジオもなし。手に入ったのは単3電池のみ。食べ物も、米、インスタント食品、冷凍食品、肉類、乳製品、豆腐などがかなり品薄になっていました。
4、帰宅して、奥さんはおにぎりづくり。メールをチェックしたら、電子書籍の誤字・脱字チェック依頼が届いていました。これはカナカナ書房が去年の暮れからはじめている仕事です。事前に作業をお願いしていたTさん、Kさんに確認したところ、大丈夫との返事。でもTさんは東北におられる両親と連絡がついていなくて、Kさんは地震でスケジュールが大きく乱れていたので、状況次第で適宜対応できるよう、手配。
5、福島の原子力発電所でも事故が起きていました。ぼくは大学で工学部電気学科だったので、このへん少しは予備知識があります。原子力の講義も受けたし、放射性物質とガイガーカウンタを扱う実験もしました。ちなみにぼくの母校では、実験に放射性物質をつかった学生が、手続きをめんどくさがって余った分を返却せず、トイレに流したという事件が起こったことがあります。その場は気付かれなかったらしいんだけど、後日、学内で定期的におこなわれているモニタリング検査で発覚。異常な放射線量が測定された、その男子便所付近が封鎖されました。(幸い、微量で被害はなかったようです。念のため)建屋が吹き飛んだというニュースにはちょっと緊張したものの、水素爆発という報道で納得しました。たぶん、ああいう建物は、内部の圧力が高まったときには原子炉を守るため、建屋の方が先に壊れるように設計していると思います。たしかに、原子力にまつわる事故はこれまでずっと「実際に起こったことは、あとになって発覚する」ということを繰り返してきたので、安心はできない。でも、ともかく放射性物質があの場所にあるうちは、横須賀にいる自分が慌てる必要はないと判断しました。
6、ツイッターとフェイスブックに、いちおう「無事です」と書き込んで、津波情報などを教えてくださった方たちにお礼の返信。漫画家の井上雄彦さんが”smile”と題した笑顔イラストをweb上に次々にアップしているのを知り、泣きそうになりました。(井上雄彦さんのアカウント→こちら)あとは、首都圏の大規模停電を阻止するための節電をエヴァになぞらえて「ヤシマ作戦」と名付けたひとたちにも、すごく共感。この2つをリツイートして、リビングの電球をひとつ外しました。ぼくにできることは節電だけだったから。それでも「この災害を乗り切るために、自分にできることがある」というのは、うれしいというか、気持ちを安定させるのに効果的だったと思います。このときは気づいていなかったのです。自分はまだちっとも落ち着いてなんぞいなかった。
2011年03月19日
●(地震後日記)3月11日
(3月19日に思い出しながら、書きました。)1、予定通りに進んでいたら、3月11日夜のぼくは都内にいたはずです。夜遅くに京橋あたりで飲んで、千駄木の知人宅に泊まっていたでしょう。夜7時から印刷関係の方々が集まる電子書籍の勉強会に出席して、パネルディスカッションのパネラーをすることになっていました。「パネラー」という未知な響きにちょっと浮き足立って、英語ではパネリストで、パネラーは和製英語らしいから、女性だったらパネリーナかしらんとかくだらないことを思ったり、いやいや、マジメに著者・ライターという立場からみた展望を話さなくちゃね、と考えてみたり。ついでに企画も提案しようと思っていたのです。例えば、カナカナ書房で紙を使ったアイテムを出す計画があるから、その話もしたい。でも、この予定は午後2時46分に、ぜんぶキャンセルになりました。
2、自宅のパソコンで九州新幹線全線開通のCM動画(→これです)を見て、ちょっとグッと来ていたときです。家全体がグラっと横に揺れたような感覚があって、「じしん?」とひらがなで思ったときには、パソコンの電源が落ちていました。ツイッターにつぶやこうと入力した「じしん」も変換できないまま、消滅。揺れはそれほどでもない(横須賀は5弱だったようです)んだけど、意外に長く続く。思い出したのは、横浜のマンション4Fで体験した中越地震のときの揺れです。念のために玄関を開放。同じタイミングで外に出てきたご近所さんと「ちょっと長いですね」「遠くでデカイ地震が起きたのかもしれませんね」と話しているうちに、おさまりました。家の中に戻ったらみょうに静か。停電で換気扇が止まったせいです。そしたら、また揺れた。さっきと同じご近所さんと「停電してます?」「してるみたいですね」とまた話して、auのケータイでツイッターを立ち上げました。震源は宮城の方、津波の危険があるらしい。我が家は海が見える場所にあるので、いちおう確認しようと思いましたが、情報サイトはアクセスが集まっているせいか重くて開かない。「まあ、さすがに遠いからいいか」とスルーしました。
3、我が家のまわりではとくに被害はない感じ。ところが、ちっとも電気が来ない。実家の両親から「大丈夫?」というCメールが届いたんだけど、返信が送れない。困ったなと思っていたら、一人暮らしで年配の某さんが焦った表情で外を走っていくのが見えました。「うちも電気消えてますよー」と声をかけてみたら、ビンゴ。「あ、やっぱり?うちだけじゃないんだ。びっくりしたあ」との返事。「宮城の方で大きな地震があったらしいです」「そうなの?」「ケータイでちょっと見たんです」「あー、ケータイとかで分かるんだ。わたしそういうの弱いからびっくりしちゃってねえ」と笑顔で帰宅。すると港のほうで防災無線が鳴りました。津波警報ということは分かるんだけど、風が強いせいか、声が聞き取りづらくて内容が分からない。仕方がないのでツイッターを開いてみたら、みんなが数メートルとか、10mとかすごいことを言っている。さすがに大げさ過ぎるだろうと思いつつも、不安になって「津波警報でたらしい。どのくらいなんだろう@横須賀」とつぶやいてみました。すぐに何人かの人たちが到達予想時間や大きさについて知らせてくれたんだけど、じつはそのときにはもう最初の津波は到達したあとだったようです。ここに届いたのは幸いそれほど大きなものではなかった。ちなみに警報は「津波」じゃなく「大津波」でした。
4、最初の揺れから1時間が過ぎても電気は来ない。メールも電話もつながらないので、情報源だけでなく、知人とのやり取りもツイッターでやりました。鉄道が止まっていることが分かったので、都内に出かける予定はいったん保留して自宅に待機することを勝手に決断。これまた「自宅待機します」とツイッターにつぶやいておいたら、パネルディスカッション関係者の方から「おそらく今日は中止です」「それどころではなさそうです」と返事をもらいました。宮城が震源だったはずなのに、東京もこれだけ慌てている。誰かの「東京タワーの先が曲がってる」というツイートをみて、「どうやらただごとではなさそうだ」とようやく飲み込めたのです。
5、小さな余震がときどき起こるなか、奥さんが戻ってきました。自転車に乗っていた彼女は地震にまったく気づかなかったらしい。あちこちの信号が消えているのを見て、「さっきふらついたような感じがしたのは地震だったんだ」と分かったとのこと。予約していた歯医者さんは電気が来なくて治療ができず、結局すぐに帰るはめになったのでした。停電が長引くことに備え、帰り道にすぐ食べられる夕食類も買ってきてくれた。暗くなる前に、灯油ランプ、ペンライト、灯油ストーブを用意。月は夜を迎えたときから高いところにあって、やがて西のほうに見えなくなりました。
6、「こんなに長い停電っていつ以来だろうね」と奥さんと会話。ぼくらが子どもだったころには、まだけっこう落雷や台風による停電があった。たいがいは1時間もすれば復旧する。子どもにとっては、ああいうのって、ちょっとしたイベント。それで、ふと思い出した。ぼんやりした記憶だから、もしかしたらぜんぜん勘違いかもしれない。大きな台風が名古屋のあたりを直撃する予報が出て、家族そろって停電の中毛布にくるまって過ごした夜があったように思う。ぼくの実家はパン屋で、一階は店と工房、二階に家族4人で住んでいた。だから、そんな夜は二階に集まっているはずなのに、ぼくの記憶ではなぜか家族全員が店先に集まっていて、シャッター越しに聞こえる風の音に耳を済ましているのです。どう考えても、そんなわけはないよなあ。でも、なぜかそんな記憶がぼくにはあるのです。シャッターをたたく風の音と、非常食のおにぎりの匂いまで思い出せる。そのとき、ぼくは「不安になりながら、わくわくする」という、やたら複雑な感情を当たり前のように抱えていたんじゃないかったかな。
7、深夜1時過ぎまでずっと停電は続きました。薄暗いなかで体験する余震やら防災無線はあんまり気分のいいものじゃありません。サンルームから見る浦賀湾はひっそりしていて、津波の気配はない。でも、対岸のマンションのあたりが真っ暗で、いつもとはまったく違う。すごく遠くを走るクルマのライト、音がはっきり分かる。せめて情報だけは得ておこうと、乾電池式のケータイ充電器をつかいながらツイッターをちょこちょこチェックしていたら、とてつもなく大きな地震が起こったことがうかがえました。どこかで大変なことが起きていて、ここは静かなのだけど、でもやっぱり日常的な静けさとは異質なものだったと思います。都内に住む友だちのツイートで「新着メール問い合わせをしないとEメールは受信できなくなっている」と知り、試してみたら、いろんなひとから心配の連絡が届いていました。返信をして、暗いなか、ランプの明かりで読んでいた本は、ずいぶん前に読んだ宮沢章夫さんのエッセイ「わからなくなってきました」。なんとなく本棚から取り出したんだけど、すごくいい気分転換になりました。このとき、ぼくはとにかくクスクス笑える本を読みたかった。
8、「おー」と声をあげたのは、きっと我が家だけじゃなかったはず。だんだん眠たくなったところで、パッと電気が灯りました。その瞬間、肩のチカラがすーっと抜けていきます。想像以上に緊張していたんだと思います。テレビを点けてざっと状況を確認し、そのままリビングで毛布にくるまって寝ました。これが、ぼくにとっての2011年3月11日。
2011年03月18日
●地震後日記を書いてみます
1、古田です。あのとてつもない地震から1週間が過ぎました。みなさんご無事でしょうか。暖かく、明るい場所におられるでしょうか。ストレスなどで参っておられないでしょうか。ぼくは幸運なことに、いま暖かく(ヒートテック着用)、明るい(さっきまで計画停電だったけど)自宅で元気にしています。2、ぼくの住んでいる横須賀では、それほど大きな被害はありませんでした。だから、いわゆる「被災地」ではありません。衣食住は足りています。停電はありますが、事前に分かっていれば、全然へっちゃらです。取材の予定もなかったので、鉄道ダイヤの急な変更にもいまのところは無縁です。でも、それでも、どういうわけか、元通りな感じになれません。M9.0の地震と津波発生以来、ずっと「通常ではない状態」という感じになってしまっています。最初は、余震や津波への不安(我が家は海のみえる場所にあります)だったのだと思います。原発の事故ももちろん気にしています。でも、それだけではない感じがあります。もしかしたら、あれ以来、自分はナニカをずっと考えているのかもしれません。そのナニカの正体はまだよく分かりません。でも、これまで「ずっと考えなくちゃ」と思いつつ放置し続けてきたモノに、ナニカはとても近いところにある気がするのです。
3、今回の地震が及ぼす被害はぼくなんかが想像するよりずっと甚大で、深刻なものになるのだろうと思います。いまはまだ、被害の拡大を食い止める段階なのでしょう。でもいつか必ず災害は過去のモノになり、復興が成し遂げられるはずです。そのとき、いまぼくらが過ごしている”震災直後の日々"も思い出に変わるでしょう。「あのときは計画停電とかやったよねー」「あったあった!」とか話して、もしかしたら「計画停電って何ですか?」なんて言い出す世代にジェネレーションギャップを感じたりすることになるかもしれません。それはきっとステキなことです。でも、ぼくはいま考えていること、いま思っていること、をそのときに忘れないでいたいな、と感じています。ここから前に進むために、そのナニカは役立つのではないかという気がするからです。
4、というわけで、前置きが長くなっちゃったけど、明日から被災地じゃないところからの地震後日記を書くことにしました。「じしんご・にっき」でも「じしん・ごじつき」でも、読みはどっちでも可。とりあえずはツイッターとフェイスブックのログを参考に、思い出しながら、1週間分を駆け足で書く予定。そこからはだいたいリアルタイムでやってみます。いつまで続くか分からないし、おもしろくなるのかも全然自信ありませんが、もしご興味ありましたら適宜、宜しくお願いしまっす!
2010年09月26日
●さようなら鈴虫
1、テレビで鈴虫の住む里を紹介していて、「あれ?」と思ったのでした。
2、「こっちにもいますね」
「2匹ですね」
とか言ってるんだけど、
ぜんぜん分かんないのです。聞こえない。
3、「これは?」
「それはコオロギですね」
こっちは聞こえる。
テレビのボリュームを大きくしてたから、はっきり分かる。
「鈴虫はもっと高い音なんですよ」
4、あれ?
あ。 気付きました。もしかして。
5、たぶんこいつは年のせい。
加齢によって高い周波数が聞こえなくなる、っていうアレだと思う。
6、電話を通すと鈴虫の音が聞こえなくなるらしいけど、
そうか、ぼくはもう電話ごしくらいの耳になってるのかもしれません。
昼ごはんはまだですか
なんて、夕方に言い出す日も近いのかもなあ。
7、でもテレビの前まで近寄って、
じっと耳をすましたら、いちおうリーンリンと聞こえましたよ。
8、まだまだいける。
どっかで実際に鳴いているのに気づいてみせる!
9、そうそう、夕ごはん。
ご近所のスーパーできょうはサンマが99円とのことなので、
もしかしたら、いよいよ今夜、初サンマにめぐり会えるかもしれません。
↑
たぶんまだ鈴虫の声がはっきり聞こえた
35歳のときに出したぼくの最初の単行本です。
いまでも絶賛リンリン発売ちゅうですよ。
2010年09月25日
●紫の庭、しかしサンマは
1、庭の紫式部が色づいてきました。
2、お手伝いをさせてもらった本、2冊出ます。
↑
編集協力しました。
↑
インタビューページの構成をしました。
3、もし宜しかったら読んでみてください。
4、栗ごはんは食べましたが、
サンマはまだ、です。
2010年09月19日
●9月になっちゃいました
1、更新しなくちゃと思っているうちに8月は終わって、もう9月になってました。
台風過ぎてすっかり秋っぽいですが、ぼくは元気です。
みなさんもきっとお元気なことと、一方的にお慶び申し上げます。
2、amazonさんに「著者ページ」というのができました。
本の著者が直接書き込める&読者の方からの質問も書き込めるというページ。
ひとまずつくってみました→こちら
たぶん世界でぼくひとりしか把握していないプロフィール情報とか、
写真、動画とかも、ボチボチアップしていくつもりですので、
もしよかったら覗いたり、書き込んだりしてやってください。
3、電子書籍の作成・販売プラットフォーム”パブー”さんで書いていた
「小麦粉発酵ベーグル指南書」
いちおう最後まで書きました。(まだ適宜、修正・調整はする予定)
まだどうするかは決めていませんが、
しばらくは無料で公開しますので、
よかったら読んだり、思ったり、つくったり、食べたりしてください。

↑表紙。
4、9月19日現在、サンマはまだ食べておりません。
少しは安くなったのかな。
もうちょい下がって欲しいな海水温。
2009年12月31日
●今年もお世話になりました
2009年も12月31日午後5時を過ぎました。
旧年中は
更新ペースがちょっと落ちてしまいましたが
新年はもうちょい
頻繁な適宜にしたいと思いますので
宜しくお願いいたします。
みなさま、
どうかお元気で、
なんというか、
よいアレやコレをおむかえ下さい。
2009年12月13日
●ブックカバーと本の手触り
1、ちょっと奮発して文庫用のブックカバーを買ってみました。
2、つくったのは、ご近所に住んでる染織家・西川晴恵さん。
ヘンプ100%で、琉球藍天然発酵染。
友だちだからってワケじゃなく、これ、以前から興味があったのです。
3、電子書籍はひとつの流れとして確実にある。
でも、きっと、モノとしての本も残るんだと思う。
例えば、テレビが普及したあとも、
ラジオは新しい立ち位置を占めて、独自の娯楽として君臨している。
モノとしての本にも、新しい可能性があるんじゃないかなあ
とか、そんなようなことを漠然と思ってて、
なにかのヒントにならないかな、と、買ってみたのでした。
4、つかってみて感じたのは手触りのおもしろさ。
しかも本のカバーってのは、
読んでいるあいだじゅう、ずっと触っている。
そこに心地のいい布があるってのは、すごく落ち着くし、おもしろい。
5、それで思い出したのは、
寄藤文平さんが
「アホウドリの糞でできた国 ナウル共和国物語」
の装丁をしてくださったときのこと。
6、あの本の表紙カバーは
じつは馬糞紙なのです。馬のウンコでできた紙。
「糞つながりでおもしろいっすね」
なんてぼくは言っていたんですが、
あのとき寄藤さんはサンプルを何度も撫でて
「これ触り心地がいいんですよね」
と力説なさっていたのでした。
7、装丁デザインってのは見た目のことだと思っていたので
ぼくはすっかり忘れていたんだけど、
単行本には、触り心地、重さ、ページのめくり心地といった
付加価値もあるのでした。ずっと前から。たぶんこれからも。
8、文庫本はその辺がちょっと弱いんだけど、
手織りのヘンプ布カバーをつけたことで、
「おお!触り心地って大切じゃん!」と、それを思い出した次第です。
これが今後のヒントになるかはまだ分かんないけど、
単純に読書が気持ちよくなることだけは確か。
最近は、
本好きなひとに会うたび「これ触って、持って、ページめくってみてよ」と
話しております。

9、ちなみに
このカバーをつくった西川さん、というか、はるちゃんの作品は、
こちらの「webshop COCOON」で
見たり、買ったりできるそうです。
ブックカバーは残念ながら品切れちゅうだけど、
「只今つくっております」と書いてあるから、
そのうちきっと並ぶと思いますよ。
↑
文庫用のブックカバーには収まらないけど、
ぼくの最新刊(左)、予約受付ちゅうの近刊(右)も
もしよかったら、手触り確認してみてくださいね。
2009年12月07日
●1ヶ月おきは、ちょっと「適宜」じゃなかったかなと
1、バタバタしまくりの一年でしたがようやく大きな仕事はひと段落しました。
順調にいけば年末にも新著が出ます。
「新企画は宇宙旅行!」というタイトルで、
ひさしぶりのノンフィクション読みものです。
きちんと決まったら、またお知らせします。
2、BLOGの更新が滞っていたのは、
忙しかったせいばかりでもなくって、
twitterにウツツを抜かしていたせいもあります。
3、最初は2年くらい前にアカウントをつくったんだけど、
「どこがおもしろいんじゃ」と思って放置してたのです。
4、でも、その後日本人ユーザーが増えたあたりから、
「ちょっとしたつぶやきに、どこからともかく反応があって、
ナニカの話題で知らない同士で会話があって、
またそのまま解散していく」
という独特のやりとりが楽しいぞよ、と聞いて、
「こりゃ、使い方が違ってたんだな」と気づいて、
公開用のアカウントをとってから、
がぜん、おもしろくなってきました。
5、とはいいつつ、まだまだ試行錯誤。
「twitterとはこういうモノだ」
とは言えないことが、どんどん実感できる感じで、
毎日のように
「あ、使い方変えようかな」といじったり、
モトに戻したり、しております。
なんというか、溺れてみなくちゃワカンナイ情報ツール、という感じ。
6、ウツツはまだ抜かしそうですが、
BLOGも
もうちょっとヒンパンな適宜ペースで
更新していこうと思っております。今日から。
7、ひとまず今夜は
友だちにもらったマグロを食います。押忍。
(ちなみにエラーが出ていなければ
左右のどちらかに、最新のtwitter発言が
表示されているはずです)
↑
10月に出たぼくの最新刊!amazonの商品リンクです。
2009年11月02日
●静岡県な週末でした
1、まだ若干仕事モードですが、週末は、静岡方面に旅行にいってきました。
2、焼津で温泉につかりながら日の出をみて、
金谷でSLに乗って、
静岡で大村バーというすごく居心地のいいお店にいったり、という旅。
3、大井川鉄道のSLでは、
車掌さんがハモニカ吹き吹き車内をまわって、
みんなが歌うのです。
ぼくの母はサトウハチロウ・古賀政男コンビの
「二人は若い」をうれしそうに歌ってて、ちょっとグッときました。
創業90年とかいう大村バーの店内に
ニシキゴイが泳いでいるのを見つけたときも、
やっぱりグッときたんだけど、こっちのグッは涙腺とは無関係。
4、静岡はちょうど「大道芸ワールドカップ」とやらをやっていて、
町中のあちこちにこういう人がいて、
子どもはみんな赤鼻。いい感じのお祭なのでした。

5、こんなのもあった。
「人間ジュークボックス」さん。
↓こういう箱が路上にあって

6、お金を入れて、リクエストをすると、
おじさんがなんかゴチャゴチャいいなから出てきて
演奏してくれるのです。
↓

7、ラッパは右手だけで、
下に隠れた左手で、いろんな音を出してくれる。
子どもがたくさん集まっていました。
曲目もちゃんと時代を超えて、おさえてあります。さすがだ。
↓

8、そんなこんなで
「すごく昭和っぽいけど、
ホントの昭和はこんなに昭和じゃなかった気もするね」
な週末でした。
ジュースボックスで
マンボ№5をリクエストしようか
さんざん迷ってやめてしまったのが悔やまれてなりません。
9、そんな日々を過ごしておりますが、
最近は、けっこうtwitterでつぶやくことが多くなっているので、
もしよろしかったら、
http://twitter.com/tekigi
↑とかも適宜、フォローやらチラ見などしていただければ幸いです。
そのうえ、
新著「劇的!ニッポン!30秒で読める号外ニュース」のほうも、
引き続き、宜しくしていただければ、ありがたいなあと思います。
↑amazonの商品リンクです
2009年09月04日
●シソペースト
1、この一ヶ月ほど朝から晩までただひたすら原稿書いてます。
2、もちろんご飯は食べるし、夜は寝るし、
たまには出かけるし、ナゴヤドームにも行ったけど
岩瀬が打たれて負けるなんてシーンも見ちゃったけど、
それでも、おおむね仕事してます。
岩瀬も浅尾も抑えています。おおむね。がんばれ中日。
3、そんなわけで、
きょうも4時起きなのですが、原稿のあいまに
こんなものをつくってみました。
バジルのペーストじゃないです。
それもつくってるけど、これは違う。

4、シソのペーストなのでした。
つくり方は、ちょうテキトー。
バジルペーストとほぼ同じやり方で、
オリーブオイルをゴマ油にしただけ。
5、おいしいかどうかは、分かりません。
まだこれから。
シソペーストも、ドラゴンズもまだまだこれから。
6、でも、原稿はあと少し。
来月には出ますよ、きっと単行本。
2009年07月24日
●熱冷ま雑記
1、単行本の書き直しが終わったとたん熱を出してぶっ倒れていました。
本日、だいたい復活。
2、日食は保冷剤アタマにあてて、テレビ観戦。
いや、戦じゃないか。鑑賞。
関東でも7割は欠けるのだから
曇りでも少しは暗さが体感できるかも、と
部屋を暗くしてみたんだけど、ほとんど変わらず。
太陽ってのは、よっぽど明るいのだなあ、と再認識。
3、大相撲はやはりムンフバト・ダヴァジャルガル強し。
田宮啓司が土を付けたことで
「もしや」と思ったのもつかのま、
金曜の段階で、やっぱり単独首位になりました。
ここはひとつ、明日からダヴァジャルガルとあたる
ダワーニャム・ビャンバドルジと
ドルゴルスレン・ダグワドルジの
ダブル・ドルジに踏ん張ってもらいたい。
4、そういえば
四股名を”右肩上り”に改名した吉野は、
今場所ここまで3勝3敗。
改名してすぐ、三段目⇔幕下行き来モードからの脱出!
とは行かないかな。
5、中日ドラゴンズは
ちょっとびっくりするくらいの勝ちっぷりで
いつの間にか2位になってました。
なんだか怖いくらいの勢いなので
ファンとしても、妙な不安が。でもうれしいや。
6、読んでくださっている人が
どのくらいいるのか分かりませんが
「小麦粉を直接発酵させるパン」レシピは
明日からまた続き書きます。
2009年06月24日
●名人戦最終局、いよいよ終盤へ
1、名人戦最終局は、いよいよ終盤へ。いまちょうどBSの生中継をやってるんだけど
先崎・渡辺ペアの解説のあと登場した
岡崎のベテラン棋士・石田和雄九段の
三河弁ともべらんめえともつかない独特の語り口が
ものすごく懐かしくて、おもしろくって、よかった。
2、ベテラン棋士といえば、
まだ50歳にもなっておられないけど、
昨年おじゃました竜王戦でお会いした
福崎文吾九段も、昼間も夜も、さすがの名調子でした。
羽生世代では、誰がこの座につくんだろう。
(下の世代には、山崎隆之七段という解説の天才がいる)
ニコニコ動画に福崎先生の
神解説動画がありました。
将棋分かんなくても笑えるんだから、すごい。
ご興味あればぜひ。
↓
3、んなことはさておき、
現在進行ちゅうの名人戦最終局は
軽快に駒が攻めに向かっていた羽生名人が有利かと思いきや
ここに来て、
けっこう「そうでもないのか」という展開で
かなり熱いです。
メリハリ利きまくり
(というか、ミもフタもない物言いが、なぜかかわいい)
渡辺竜王の解説を手がかりに
最後までネット中継とBSで楽しみたいと思います。
4、室内に置いておこうと
鉢に植えたぶんの朝顔がだいぶんのびてきた。
ツルを巻きつけるための支柱がなかったので
代わりに、ツバキの枝をさしてみました。
上手くいくかしらん。どうかな。

2009年06月19日
●ベーグル、キキョウ、マグロ、ムリ、イヤ、ヤル!
1、昨日はベーグル焼きました。
2、今日はキキョウが膨らみました。

3、こないだ食べたマグロ丼につかった
マグロのサクの写真が、
N川さんのBLOGに掲載されていました。
→こちらの記事です。
4、この記事中に登場するマグロこそが、
2家族で山分けした
残り半分のカタワレマグロなのです。
これを「ほらよ」とくれちゃうんだから、
横須賀、マジ、いい街なのですよ。
5、ずるずる書いてた単行本。
「今月中に書き上げちゃいます」
と各方面につい、宣言しちゃいました。
ムリっぽい気がしないでもないけど、
第1稿は仕上げたい。がんばります。押忍。
2009年06月17日
●パンだぜい
1、きょう焼いたパン。
2、表面にタマゴは塗ってないけど、
バターロールもどき。練り方のコツ、分かってきた。
1ヶ月前から遊びでやっている
「小麦粉そのものを発酵させるパン」
の成果なのです。
3、種生地づくりに1ヶ月かかるけど、
できると楽しい。手間も味になる。
小麦が乳酸発酵するときの酸味もおいしい。
ここ最近は1日おきに練ってます。焼いてます。
発酵パンを最初に発明した紀元前のエジプト人が
周辺諸国から「パン焼き人」と呼ばれたのも、なんだか納得。
そのうち、詳しく書きますね。
↑
参考にしてるのは、この本です。
4、おまけ。最近読んで、一番おもしろかった本。
↑
世界最高・最強・最ヘンタイな英語辞典OEDの執筆物語。
ノンフィクション。むちゃくちゃおもしろい。
どこか壊れてなくっちゃ、
辞書なんて作れないのかもしらんです。
言葉の「意味」とか「言語」ってなんだろ、
なんてなことを考えるヒントも満載だと思います。
2009年06月16日
●こねこと草食マインド
1、朝、ゴミ出しに行こうとしたら、みぃみぃと聞こえた。足元から。
さかりのついたアレじゃなくって、
子どものアレの3兄弟でした。

2、庭にフンをされるのは嫌だけど、
この暴力的なかわいさには、やっぱりやられる。
ニヤニヤしてしまう。
残虐的なまでのキュートさ。血も涙もない、ちんまり感。
えへへ。ぐっへっへ。
3、なんだかやさしい気持ちになったつもりで、
名人戦第6局二日目をテレビでちらちら見ながら
仕事の原稿を書いていたら、郵便物が届きました。
保険料納入通知書とか、そんなの。
4、見てみたら、金額がみょうに大きい。
何でだろ、と思ってよく読むと、
今年から始まった後期高齢者うんぬんがプラスされて、
さらに、介護保険料が加算されているのでした。
そうか。40歳になったのだ。
仕方ないのだけど、ぐぬうという気分になる。
5、いかんいかんと、
こないだテレビでやってた
高福祉国家スウェーデンのニュースを思い出してみた。
6、この国も、金融危機の影響を受けているのだけど
ある年金暮らしの老夫婦は
「キツイ時代に貯金をして自分だけのために備えるよりも、
政府を信じて、お金をつかうほうが社会に貢献できる」
大量リストラに引っかからなかった若者は
「経験のあるベテランの先輩が首になったのに
自分のような人間が働けることが心苦しい」
ある市議会議員は
「専業議員のときは1000万円とかもらえたんだけど
そんなにもらう必要はないから、
兼業議員に戻って、エントツ清掃の仕事をしている」
とか、
うろ覚えだけど、そんなようなことを言っていたのでした。
7、びっくりするくらい公共意識が強い、というか
彼らの経済観念の草食っぷりに、驚いたのでした。
ホンマかいな、という気もするんだけど、
足るを知ってる草食国家ってのは、
けっこうかっこいいかもしらんぞよ。そう思うのですよ。
8、でも、なかなかその境地にはいけないなあ。
介護保険なあ。
9、草食マインドに近づくために、
子猫のことを思い出しながら、やさしい気持ちで働いてみます。
1匹だけ、黒いヤツがいるんだけど、
足袋をはいてるみたいな模様の足が、
ちょうかわいいのんす。

↑
読んでくれた知人に
「草食系男子向けのビジネス書だね」
といわれました。どんなだ。でもそうかも。
2009年06月12日
●真空管ラジオ、将棋、キュウリ
1、別冊大人の科学マガジン「真空管工作」先月末に出ましたよ。
改造ページのいちぶを取材・記事構成させてもらいました。
この手のプリミティブなラジオってのは、
受信にちょっとした手間がかかるぶん
「オレがこの手で電波をキャッチしたぜ」感が強いんですよ。
ご興味あるかたは、
この機会にぜひ「受信感」味わってみてください。
2、梅田”ウェブ進化論”望夫さんが
大好きな将棋に特化したBLOGを始めたそうです。
こちら→「梅田望夫のModernShogiダイアリー」
さいきんでは、梅田”指さない将棋ファンの星”望夫さんに
なりつつあるようですが、
どっちの梅田さんの文章も、ぼくは好きです。
3、てか、
将棋の仕事をするときの晴れがましいうれしさ
みたいなモノが感じられて、それはぼくもまったく同感なのです。
あれはどこからくるのだろう。
夏くらいには、ぼくもひさしぶりに一冊つくれそうなので
自分も含めた
「矢倉なんてホントは名前でしか分かんない将棋ファン」
のために何かできたらいいなあ、と思っております。
4、さっき、庭でキュウリが採れました。
夕飯に使ってもらおうと
奥さんにもっていった。
「けっこう立派だよ」
5、ウリ系の野菜だと、
こゆとき、みょうに誇らしい気分になる。
握るコブシにもチカラがこもる。
なぜかしらん。

6、なぜなのかしらん。
2009年05月30日
●楽しい夕に泡盛を
1、40歳の誕生日に、小4Hくんの手づくりカードと泡盛、
リストバントとCDなどをもらいました。
2、CDはRCの2ndで、
義兄が大人買いのとき間違って2枚買ってしまったらしい。
ちゃんと聴いたことのなかったアルバムだったから、
ヒマさえあれば聴き倒してます。あざっす。
3、聴くたんびに変わるんだけど、
やっぱりいちばんいいのは
最後の「ぼくの自転車のうしろに乗りなよ 」かなあ。
この曲は、
元たまの柳原幼一郎さんがカヴァーしてて、それもすごいいのです。
↓
(ニコニコ動画より)
4、泡盛は
ご近所小4Hくんのおかあちゃんからで、
大宜味村の田嘉里酒造所のモノ。
銘柄がなかった時代からつくってる泡盛らしく、
酒造所のマークが、マルで囲んだ「田」だから、
地元では「まるたー」と呼ばれているそうです。
てか、
このあたりではいまでも、泡盛=マルターとのこと。
5、飲んでみたら
ほわっと芳醇っぽい香りが来るんだけど、
水のせいか、後味がむちゃくちゃクリア。
いっくらでも飲めちゃう感じで、いいですわ。
6、ほとんど地元で消費しちゃう銘柄だそうで
たしかに、いままで関東のお店では見たことはない。
めずらしいものを、あざっす。
庭で収穫したキュウリをボリボリかじりながら飲むと、ちょう合う。

今年はじめて育ててるキュウリ。
表面チックチクで、ギュッとは握れない。
採れたてはこんなにうめえのか、と驚いてます。
果肉から、花の香りがするのでした。
7、わしたショップ経由でネットでも買えるみたいだけど、
「幻の」とかいって、
値段高くなり過ぎるような、そういうアレではないと思います。
どっちかというと、素朴な地酒、という印象。そういう魅力。

2009年05月28日
●USBデバイスが認識されませんのじゃ!
1、パソコンがここ数日、不調なのです。断続的に
「USBデバイスが認識されません」と表示される。
2、デジカメでもつないでるなら
「ドライバーが壊れたのか」と思うんだけど
ぼくはUSBには何も挿していないのだから、困ってしまう。
どこがいけないのかしらんと、
詳細をチェックすると、
エラーメッセージのたびに「不明」なUSBの場所が変わる。
3、「いいや、放っておこう。無視しよう」
と放置すると
「不明なデバイスを発見したぞよ」、とかエラー内容が変化する。
デジカメとかプリントとかを挿してやると、 認識できた、といったん収まる。
でも思い出したころに、また同じ症状になる。
出るときと、出ないときがある。
原因が上手くつかめない。
4、なんというか、
ボケぎみのおじいさんの相手をしているような気分なのです。
「認識できないんじゃ!」
「何もいませんよ。大丈夫ですよ」
「やっぱり認識できないのじゃよ!」
「はいはい。そうですねー」
5、「認識できたけど、何だか分からんのじゃ。不明なデバイスじゃよ」
「心配しないでいいですからね、じゃあデジカメ挿しちゃいましょう」
「デジカメじゃ!」
「そうですね」
「これはデジカメじゃよ!」
「あらホントだ。よかったですね、おじいさん」
6、「・・・・」
「・・・・」
「やっぱり認識できないんじゃ。不明じゃ」
「・・・おやすみなさい」
とか、そんな感じ。
7、ただ、一昨日からは、
ごくまれにスイッチ押してもOSが起動しないときが出てきて
症状がさらに一段階進んだ感じ。
トンっとたたくと、立ち上がる。
USB端子の異常だろうか。
待機電流とかで、HDDが壊れたのでなければいいんだけど。
8、あれこれ(スキャンディスクとか電源抜いて放電とか)
やってはいるけど、症状は変わらず。
ひとまず、書きかけの原稿を進めるたびに、
CDに焼いてバックアップだけはとるようにしております。
9、ある日突然治ったりしないかしらん。
「レナードの朝」みたいに。
あ、また表示された。ぬう。
2009年05月23日
●自分が正体不明なナニカになるとき
1、こないだパンクした自転車をひいて歩いていたとき。ちょうど下校時間帯だったので、
たくさんの小学生とすれちがった。
ランドセルを背負った低学年の子たち。
2、2、3年生くらいの男子二人が
話しながら歩いてて、
突然「あ、デカイ蟻がいる」と叫んで立ち止まる。
「ホントだ」
どうやったら、会話しながら、蟻が見つけられるのか。
すげえなあ、と感動しながら、自転車ひきひきすれちがった。
3、ひときわ小さい、たぶん1年生の男の子が
うつむきながら歩いてきた。坊主アタマ。
彼も蟻を探しているのだろうか。
ぶつからないように、と思いながら、近づいた。
3メートルくらいになったとき、彼はふとこっちを見た。
じっと見つめて、そのまま立ち止まってしまった。
4、どうしたんだろう。
思いながら、近づいた。
5、すれ違う寸前、
意を決したように、彼は小さな声で
でもはっきり聴き取れるくらいの感じで
「こんにちは」
とぼくを見上げて、そう言った。
なんだかわからなかったけど
ぼくも「こんにちは」。
立ち止まるべきか迷った。
6、ところが、彼は二の句がつげなかったらしく
瞬間迷ったあげくに、駆け足で通り過ぎていった。
7、わお。なんだなんだ。
ちらと見えた彼の表情は満足そうだったから、
どうやらこれでよかったらしい。
ぼくはそのまま自転車屋へ。
一度振り返ったけれど、彼は元のペースで地面を見ながら歩いていた。
8、あの少年の目に、
ぼくはなんだと映っていたのだろう。
知り合いかもしれないけど、違うかもしれないひと
外国人
未知のなにか
かわいそうななにか
分からないけど、
きっとデカイ蟻に匹敵するような、そういうアレなんだと思う。
9、てなわけで
そこから自転車屋までは
自分が正体不明の化け物になったような気分で
歩いたのでした。
「ミツバチのささやき」のフランケンシュタインになったような感じ。
悪い気持ちじゃなかったですよ。
2009年05月22日
●弟子入りしてたことを思い出した
1、こないだ、両親@愛知が突然横須賀に遊びにやって来た。
浦賀に着いて、荷物を置いた母が
「こんなの見つけたよ」と出したのは一通の封筒。
2、オモテに
20歳まで住んでいた住所が書いてあって、
宛名はぼく。あけたら、こんなのモノが出てきました。

3、うおおお。懐かしい。
萬流コピー塾の見習いバッジです。
30年近く前のモノだけど、分かるひとには分かるはず。
でも、ちっとも知らないひとも多いかもしれない。
いまは「ほぼ日」の”ダーリン”だったりする
糸井重里さんが”家元”だった時代の代物です。
週刊文春でやっていた連載にぼくは投稿していたのです。
中学1年から3年くらいにかけて。
4、毎回家元がコピーのお題を出して、
読者が投稿する。
優秀作は20個くらい文春誌上で紹介されて、
糸井さんの寸評と点数(松、竹、梅)がつけられる。
5、何度も掲載されると、
得点がたまって、ランクがあがる。
このバッジは、「見習い」になったときにもらったのです。
6、ずいぶん前のことなので記憶がオボロだったのだけど、
母の持ってきた封筒には
「弟子」になったときの紙も入っていました。

7、たしか「名取」になると、
家元の”糸””井””重””里”四文字から
一文字がもらえたはず。そこまでは行けなかったと思う。

↑
これは何かの特別企画のときに
白石勝賞(文春の当時の編集長)をもらったときの紙らしい。
8、てなわけで
自分に師匠のようなものがいたことを、
約25年ぶりに思い出したのでした。
コピーライトの仕事はごくたまにしかしないけれど、
家元に恥ずかしくないようにせねばと
ちょっとだけ思ってみたり。みなかったり。
9、掲載されたコピーは、
じつは、いまでも、いくつか覚えてる。
でも恥ずかしいから書きませんよ。いえません。
10代前半の自分なんて、ほとんど他人みたいなもんじゃん。
でも地続きだという自覚もあるから、恥ずかしさ百層倍。書けません。
10、でも「雑誌に自分の文章が載る」という経験をしたのは、
間違いなく、これが最初だった。
見習いバッジ、ジャケットにつけて歩いてみようかしらん。
2009年05月15日
●40代、はじめました
朝起きたら、40歳になっていました。恥ずかしながら
今回がはじめての40なのです。
これまでは一度もなったことがなかった。
もしかしたらチャンスは何度かあったのかもしれないけど、
まったく気づかず、40年かかっちゃいました。
将棋でいえば
一手詰めの玉を、数十手かかって詰ませたような
麻雀でいえば
両面待ちピンフに変化するまで回してたら、ツモのみであがったような
ハクサイでいえば
冬に育つタイミングを逸して、春に花が咲いてしまったけど、
わき芽を摘んで食うと、けっこうウマイよ、というような
そんな不惑。むしろ、ふわく。
ネットで調べてみたところ、
チェ・ゲバラ、幸徳秋水、ナンシー関、高橋和巳さんは
ぼくにとってはすでに若造の部類になった。
彼らはみな39歳で亡くなっている。
40歳の朝の景色を知らない。ぼくは知っている。いま見ている。
なんだか保健室で眠っていたら
知らないうちに学級委員になっていたような気分。
キンドーさんになっちゃったともいえるし、
バカボンのパパまであと1年ともいえる。
とかなんとか考えてもラチがあかない。
ひとまず
やるべきことの第一歩として
缶・ビン・ペットボトルゴミの収集日であることを確認のうえ
朝5時半に、指定場所に出してきました。
季節限定メニューの
冷やし中華みたいな気分で
しばらく掲げてみます「40代」の看板。たぶん10年くらいはやるでしょう。
適宜、宜しくお願いいたします。
2009年05月13日
●キュウリ、高尾山、漢字、メビウス
1、ここ数日の気温急上昇でキュウリの花が開花しました。
本来ならば7月くらいのはず。
まだ5月中旬なのに、育つのだろうか。

2、先日新著「秘境添乗員」を出したばかりの金子貴一さんが
(参考→本の紹介記事「金子貴一「秘境添乗員」はおもしろい!」)
今月末に結婚式を挙げるそうです。おめでとうございます。
ぼくは知人と一緒に二次会にいくつもりなのだけど、これが金子さんらしくてすごい!
場所はなんと高尾山!(夏にビアガーデンやってるところ)
そこでアイヌ音楽、アイリッシュハープ、クルド人グループによる音楽と踊りが
繰り広げられるのです。ものすごく楽しみ。(注 貸切ではなくなったようです)
金子さんをご存知な方だけでなく、初めての読者さんでも参加OKみたい。
ご夫妻を祝福したいというかたは、こちらの→金子さん公式BLOGからどうぞ。
3、TRC(図書館流通センター)のBLOGがおもしろい。
「TRCデータ部ログ」。こっそり愛読してます。
こないだは、こんな本が紹介されていました。
「漢字で書く「欧米男子の名前・550例」」
「漢字で書く「欧米女子の名前・550例」」の二冊。
4、英語の名前を漢字表記に直すときの
「良い例」「悪い例」を、具体的に解説している本のようです。
漢字の持つ意味がイチイチ書かれているみたい。
Adamを「阿陀夢」にするのはいいけど「仇無」はマズイぞ、とか。
どのくらい需要あるのかわかんないけど、おもしろいなあと思いました。
遊びで買うにはちょっと高いか。でも欲しい。
5、もちろん意味以前に
きっと画数だとか、見た目の印象の良し悪しも重要なはず。
英語圏のひとからみて、漢字ってのは
「クールでエキゾチック」だったりするらしいけど、
ぼくには、そういう視線でみたイメージはちょっと想像しづらい。
古田靖、という字は、はたしてどうなんだろうか。
6、これで思い出したんだけど、
先日来日したフランスの天才マンガ家ジャン・ジロー=メビウスさんが
京都で着ていたTシャツがちょうカッコよかった。
竹熊健太郎さんのBLOG「たけくまメモ」に
写真がありますよ→こちらの記事です。
7、「もえびうす」ってタテに書いてある。
メビウスは萌えをしっているのだろうか。
どっちもありうる。どっちでもカッコいい。
2009年05月09日
●芍薬、夏じたく、琉球藍染、縞蔓穂
1、芍薬、咲きました。想像いじょうに、繊細&ちょうゴージャス。
汚れたぼくには、ちょっと直視できないので、横目でチラッと。
手のひらで細い茎を支えて、一枚だけ撮影。

2、5月20日(水)から23日(土)まで
横浜の三渓園で「表現する素材―日本の夏じたく展―」
というイベントがおこなわれます。パンフは→こちら
三渓園には前からいちど行ってみたかったのと、
ご近所在住染織家・西川晴恵っちが参加するので、この機会に行くつもり。
ちなみに西川っちのレクチャー
『大麻(ヘンプ)と刺草(アロー)の染めと織りについて』
は明日まで参加者を募集するそうなので、
ご興味ある方はぜひどうぞ。 →西川っちサイトの告知記事
自宅でつかえる、琉球藍染セット付き
(↑たぶんちょうどこれからが泥藍が発酵する季節なのだと思います)
3、玄関脇では
ペマ・ギャルボ、じゃなかった
シマツルボも芽を出していましたよ。
縞蔓穂と書く山野草。しっかり地中で生きていた。

2009年05月07日
●今夜の夕ごはんはちょっと遅い
1、ぼくの住んでいるのは漁港近くの谷戸です。朝日が昇る時間には、もう誰かが働いている。
夕方5時に「夕焼け小焼け」が流れると
あちこちから雨戸をしめる音がして、
6時過ぎにはいい匂いがただよってくる。
2、でも、今夜はうちだけでなく
ご近所みんなの夕食がちょっと遅くなるはず。
お通夜があるのです。
3、先月、ある漁師さんが船から落ちてしまった。
漁から戻って、他の船員さんが気づいたときには
姿がなかったのだと聞きました。
それから1週間以上、
漁港のひとたちは仕事そっちのけで探していた。
最後の追い込みの季節になっているはずの
アラメもワカメもあんまり干してなかった。
4、5月1日の朝、漁港にゴミ出しにいったら
いつもと少し様子が違っていた。
電話をしている声がする。いつも挨拶をする漁師さんが走っている。
もしかしてと思ったら、
午後になって、離れた岬で遺体が揚がったと聞きました。
5、おそらく生きてはいないだろう
と客観的に判断できるくらい日数が経過しても、
ギリギリまで遺体や遺品を探さずにはいられない。
こういうのは、日本特有の感覚だと聞いたことがある。
6、とにかく見つかってよかった、というのは、
たぶん理屈や効率を超えた「よかった」なのだ。
でも、ぼくもそう思ったし、
たぶん漁港のひとたちはもっと強く、深くそう感じたと思う。
めったに起きない事故だと聞いたけど、
でも、起きるときは起きる。
こういう思いをするのは、彼らはきっと初めてではない。
7、亡くなった漁師さんが住んでいたのは他の町だそうです。
でも、乗っておられた船が所属する漁港なのだから
うちも谷戸の一員として、奥さんに行ってもらうことにしました。
どうぞ安らかにお眠りください。
夕ご飯なんて、ちょっとガマンすればぼくはまだ食べられるのだ。
2009年05月04日
●ツボミにはぁはぁ、「くされ女子!」おもしろい
1、芍薬のツボミがちっとも開かない。アリがやたらとたかっている。これがイケナイのだろうか。でも花を食うわけじゃないだろうし、なんでだろ。ネットで検索したら理由が分かりました。芍薬は、ツボミのまわりをたっぷりの蜜がコーティングをする仕組みになっていて、それが少しずつ溶けてゆっくり開花するのだとか。だから、なかなか開かない場合は指でちょっと手伝ってやればいい。アリが集まるのも、このコーティングのせいなのだ。さっそく「指でそっとなぞって、蜜におおわれた花びらを押し広げる」という、言葉に直すとかなりエロイ作業をやってみましたよ。はぁはぁ。さて、どうか。
2、はぁはぁ、といえば「くされ女子!」という本がすごくおもしろかった。マンガです。かなり丁寧な解説と構成で、いわゆる”腐女子”と”BL”のことが、はじめてなるほど、と分かった気がします。とくに、和風喫茶店で抹茶白玉あんみつを注文するヤクザ(しかも子分と半分こ)に萌える、というシーンに、すごく「ああ、そういうことか!」としっくり来ました。たぶんかつてヤオイと呼んでいたモノとルーツは同じだ。あと、80年代に「夜想」とか「銀星倶楽部」を読んでいたひとにも近い部分がありそう。でもなんか、あの当時よりもカラッとあっけらかんと明るくなってる。すごく楽しそうにみえるのは、この本の独特のペースのせいかもしれない。作者の竹内さんは、腐女子でレズビアンという方。こういう組み合わせはなんとなく分かるんだけど、作品中に登場する”腐女子でレズビアンでお互いにボーイッシュなタチ同士のカップル”というジャンルにはびっくりした。ダナーズというらしい。けっこうたくさんいるんだって。本を送ってくれた腐女子編集Yさんありがとうございます。そういえばYさん、以前東北地方にいったあとに「壬生義士伝ごっこをしてきました」と言っていた。あれはそうか。こういうBLな萌え妄想が脳内で展開されたということだったんですね。ふむふむ。
↑
amazonの商品リンク。
ちょっとだけ中身が読めますよ。
2009年05月03日
●忌野清志郎
朝からyoutubeとかでいろんなことを考えたり
思い出したりしながら、曲を聴いてます。
でも、
↓これ観てたら、猛烈に悲しくなってきて
なんか僕の好きだった曲とか
意見なんかどうでもよくなってしまった。
カッコいいところも
カッコ悪いところも
青くさい部分も
音楽も歌詞も声も
みんなひっくるめて、ホントに好きでした。
小学生のとき
彼を初めてみた時に感じた
「ああ、これだ」
という何だか分からない直感は、きっと当たってんだと思う。
10歳そこそこの自分も、なかなかやるじゃん。
彼をみていると、
音楽にしかできないことって、やっぱりあるんだと思う。
2009年04月27日
●ぼくはもらいモノでできている
1、友だちに送ってもらった赤ひげネギと甘ワラビにうめえうめえ、とポコポコ舌鼓うってたら、
今日はさらに
タケノコ(掘りたて第二弾)、カツオ節、干シイタケ
キュウリヌカ漬け、大学イモをいただいちゃいました。
わお。
2、ありがとうございます。
ドイツもコイツもうまいです。ポコポコ。
3、うまいといえば、
プランターで試しに育ててるレタス。
朝ゴミ出しをした帰りに、2,3枚ちぎって
焼いたトーストにはさんで食うと、すごくいい。

4、てなわけで
きょうも買い物ナシで、
夕食はできちゃうみたい。
5、関係ないけど、
「ドイツの首都ベリルン」と書いてあったら、
なにげにスルーしちゃうだろな、
と、ふと、こないだ気づいたのでした。
6、音にして読むとひどくヘンテコだけど、
いわゆる”ビジュアル的”には、問題ない。
ビジュアルって恐ろしいなと思ったり、思わなかったり。
7、あと、
きょうは真空管についての原稿を書いたんだけど、
真空管ってのは、
すごくキノコに似ているなあ、と
つくづく思ったり、思わなかったりもしましたよ。

8、ナニカの切り株からニョッキリ出てても違和感なさげ。
そうでもないかな。
でも、
夜中に胞子飛ばしてても、不思議じゃない気がする。
いっそ、生け花にもできるんじゃないかとも。どうか。
2009年04月21日
●40歳まであと1ヶ月弱日記
1、口のなかが腫れて、しかもでっかくなってきた。いつもの口内炎とはちと違う。今朝はついに何も食べられない&サ行の言葉を発音できない、という状況に。舌先やら食べ物に腫れがあたるので、どっちも痛くてできなかった。口腔外科というのがある歯医者さんに電話して、見てもらいました。「腫れてるんでふ。痛くてハ行が(←自分としては「サ行」と言いたい)うまく、はなへないでふ」なんて、ひいひい説明。360度レントゲンやらあちこちチェックしてもらって、原因判明。以前治療した歯の根元がボロボロになって、そこから少し離れたぶぶんに膿がたまっちゃったらしい。麻酔ナシでのレーザー切除はちょい痛かったけど、ひとまずすっきり。2、医者嫌いなのに、今朝あわてて治療に行った理由のひとつは、食い気です。福島に引越した某くんから、実家野菜と採れたて山菜のおすそわけが届いたのでした。ありがとうございます。口のなかが痛くっちゃあ、せっかくの春の味が分からない。ちなみに、アサツキは根っこ付きだったので「いけるんじゃないかな?」と庭のニラ苗のヨコに植えてみました。山菜は大好きなので、根付いたらすばらしいなあ。口中の腫れも夕食までにはきっと引くはず。がんばれジスロマック!(←炎症を抑える抗生物質)ありがとう、某くん!
3、午後、ご近所さんから情報が。どうやら漁師さんが昨日海に落ちたまま行方不明らしい。それらしき長靴だけが見つかったとか。そういえばヘリの音が聞こえる。普段と違う船がヒンパンに行き来している。いつも路地でアラメ干しをしているひとたちも今日は見かけない。たぶん、みんなで探しているんだと思う。海辺で暮らすというのは、こういう出来事が身近で起こるということでもあるんだな、と思いました。無事に見つかるといいんだけど。ぼくにはそう願うくらいしかできない。
4、口中の膿は、とれたけど、原因治療はまだこれから。しばらく通うことになりそうです。GWは、たぶん仮歯だぜ。40歳の誕生日も仮の姿で過ごすことになりそだぜい。
2009年04月18日
●タケノコと新しい本が届きました
1、きょうは荷物が二つ届きました。まず9時にやってきたのは、タケノコ。
昨日掘ったホヤホヤのモノらしい。

2、ダンボールぎっしりの
タケノコ、筍、竹の子を、
いくつかに分けておすそ分け。
お隣さんからは
例年のとおり、アク抜き用のヌカをいただきました。
3、1秒でも早くアクを抜いたほうがウマイ!
大好物だけに気合は入るけど、ぼくはやり方を知らない。
皮をむいたり、切ったり、切れ目入れたり、
茹でたり、しっかり冷ましたり、
水にさらしたり、とか大変なところは、奥さんに任せて、
ぼくはしっかり残さず食べようと待ち構えてます。
4、お昼前に届いたのは、これ。

5、4月24日発売予定の新しい本
『「アイデア」が生まれる人脈。 』
(著者・ぼく 監修・児玉知浩さん 出版元・青山出版社)
の見本です。刷りたてホヤホヤ。
ついに出来上がりました。
6、それで値段が分かりました。
税込で1365円です。文庫とか新書よりかはちょい高め。
でも、
イラストはあのヨシタケシンスケさんだし、
装丁(HOLONさん)もデザイン(P・D・Cさん)もすごく感じがいいので、
けっしてこれは高くないと思います。
7、まだどこの書店にも並んではいないと思いますが、
念のために書いておくと
ISBNコードは、978-4-89998-097-1のようです。
8、ちなみに
かんじんの中身ですが、
「ビジネス書とかが苦手なひとのためのビジネス書」
というよくわかんない孤高の目標を目指し、
かなり好きなように書いちゃったので
「すごくがんばったつもりですよ」
としか、自分からは言えないっす。
てか、24日以降に見かけて
ちらっとでも読んでもらえれば幸いです。お願いしまっす。
9、今夜は
タケノコごはんで完成をひっそり祝う予定。
2009年04月15日
●花と肉
1、奥さんの実家から花と肉が届いた。きれいだし、うまそう。
ありがとうございます。
2、あれこれ生けたり、ご近所さんに配ったり。
できたひとつが、これ。

3、すらっと長いのが特徴のカラーの茎を
あえて切ったのが奥さん曰く、ポイントらしい。
ドラゴンズでいえば、
山本昌に、ストレートのみを要求するような生け方といえよう。
4、「エリザベス」と命名。
今夜は焼肉かな。
2009年04月11日
●ハンダゴテがカッコいい
1、歴史ってのは、「くり返す」のではなく
「ぶり返す」のではないかなあ。
2、単なるゴロあわせの
思いつきなので、深くは考えておりません。
でも
循環しているイメージよりかは
風邪みたいにぶり返してる感じのモノって多い気もします。
3、関係ありませんが、
今週はハンダゴテ(半田ごて)をたくさん見る一週間でした。
たぶんここ10年で見た総ハンダゴテ数よりも
木・金の二日間で目にした数のほうが多かったと思う。
4、なんでかというと、
また「大人の科学」マガジンに記事を書かせてもらうのです。
来月末にでる予定の別冊で、ふろくは、真空管ラジオ!
公式サイトの編集部BLOGに写真が出てます→こちら
マニアックな言い方をすると
バリオメーター式アンテナで、1球レフレックスです。
でもそんなこと分かんなくても、つくれます。受信できます。楽しいです。
電波の”キャッチ感”がたまんないです。
5、あれこれ触ったり、いろんな方と話していて
ハンダゴテとかアナログ回路をつかった工作が
また流行るといいのになあ、と思いました。
ハンダゴテを二挺使いするアキハバラ系男子がモテる
そんな時代もぶり返したらいいのにね。
(かつてもモテていたのか分かんないけど、
基盤を無造作に操れるのは、やっぱカッコいいと思う)
↑
こちらは現在発売ちゅうの「ポールセンの針金録音機」。
ぼくも4ページほど記事書いてます。
ふろくの紹介動画は↓こちら。
ちなみに、
今日の夜にはお台場で
「レコーダーナイト」なんてイベントもあるそうです。
いっそ「磁気記録ナイト」でもよかったんじゃないかな。
もしくは「ハンダゴテナイト」をみてみたい。
どんなナイトだか、わかんないけど。
2009年04月05日
●金土日日記
1、金曜夜に遊びにきてくれたfronっちは、奥さんの仲良しさんでfrom札幌。なんと仕事終わってからの訪問。20時30分くらいに「まだ千歳」とメールがあって、それでもちゃんと日付の変わるころには浦賀に着いてた。飛行機ってすげえんだな。ライトブラザーズよ、ありがとう。同時代に生きてたら「山師じゃないの」なんて言ってたかもしらんけど、笑ってごめんなさい。2、土曜朝は、覚えたての将棋をやりに来た小3Hくんと、6枚落ち&飛車を1枚好きな場所に配置、というハンデで指した。手抜きほとんどナシで、ついに負け。駒の動きがだいぶんアタマに入ってきたみたい。次は普通の6枚落ちにしようと約束して、午後。Hくんはサッカーの練習へ。ぼくらは「さいきん博物館熱が高まってるのじゃよ」というfronっちの博物欲を満たすため、国立科学博物館へ。特別展の大恐竜展もよかったけど、「こりゃすげえ」と見入ってしまったのは、むしろ常設展示のほう。 閉館ギリギリでちょっとした見られなかったんだけど、地球館1階にあった「系統広場」には釘付けになっちゃいました。 デザイン、ちょうカッコいい。し、分かりやすい。足元に書いてある系統を示す線をたどっているうち、ぼくのなかにもフツフツと博物欲がそのカマクビをもたげてきた気がします。やっぱり、見せ方って、ちょう大切なのだ。よーく実感できました。ぼくも、編集やらデザインのこと、もうすこしイシキしていこう。デザインによって「ああ書けばよかった」ってのは、確実にありそう。そういえば、サッカーミュージアムのなかにある某常設展示の文章を書かせてもらったことがあるんだけど、あれも一度現地で見ておこう。 科学博物館は、常設メインでもう一度ゆっくりいきたい。
↑
これを読んで、なんちゃら欲がすごく盛り上がったみたい。
casaBRUTUSの博物館特集。
3、博物欲を満たしたあと、桜並木をてくてく眺めて上野駅へ。ものすごい数のお花見宴会をするひと。麻雀卓を囲むひと。笑顔であれこれ集めているホームレスのひと。ただ見るだけで、花見欲まで満たされる感じ。でもやっぱし人ごみはキツイ。喫茶店で休息欲、品川駅港南口のトンカツ店(なかなかおいしかったし、お店のひとの感じがすごくよかった!闇市横丁そばの「勝泉」というお店です)で食欲をそれぞれナットクさせて、友だち見送って浦賀に帰宅。 雨が少し降ってて、近所の山で自生している大島桜が、白く光ってました。上野の宴会は雨でもあの調子だったのだろか。
4、日曜は朝から原稿の修正。お昼前にテレビをつけたら、北というか西のほうから「ミサイルが飛んでくるかも」という警報が、「飛んできたよ」という速報になって、「ロケットが飛んでったよ」というニュースに変わりました。 午後になったら、ゴーという音が断続的に家のうえで。警戒を終えて、横須賀基地に戻る飛行機だったんじゃないだろか。おつかれっした。米軍基地の桜も満開で、きょうは一般公開だったそうです。行ったことないけど、一度は見たい。オー!ソメイヨシノデスネとか、英語で思いたい。
2009年04月03日
●山野草、野球、真空管、苺、共産党
1、晴れて、仕事がない。なんて素晴らしい一日。庭に、テンナンショウが出てたなんしょ。
会津若松の方言ではなくって、
山野草なのです。天南星と書くらしい。

2、去年、
中日対横浜のデーゲームを観にいった帰りに
横浜スタジアム前のテントで奥さんが見つけた。
やる気のなさそうな、だらっとした感じと
それでいて、けっこう個性的なシマシマ茎が気に入ってます。
冬のあいだも、ちゃんと地下で生きていたようでよかった。
3、プロ野球といえば、きょうはいよいよ開幕です。
今年はあんまりいい話のないドラゴンズですが、
オープン戦で
ついに打撃開眼した(というウワサの)藤井淳志外野手と
若手投手の奮闘を期待してます。
「川上、ウッズ、中村抜きで全然だいじょうぶじゃん!」
と思いたいっ。
4、てなわけで、
今年もラジオでがんがんプロ野球中継を聞くため
ヒマにまかせて真空管ラジオのキットをつくってみました。
(ホントは次にやる仕事の予習をするため)

5、大人の科学製品版の真空管ラジオver2ってやつ。
アンテナのデカさもあるんだけど、
やっぱり真空管の存在感だなあ。
スイッチをいれたら
「堪え難きを堪え」とか聴こえてきそうな感じでした。
6、もちろん、そんなワケはなかった。
でも、
最初に偶然受信した番組では
「日本共産党の今後は」とか話してました。
なんだか、それはそれで、みょうにシックリきましたよ。
7、ついでに、庭のイチゴの写真も。

8、なんでか
女峰(にょほう)ばかりに実がついて、
豊香(とよのか)は咲いても大きく太らない。
(写真は女峰)
我が家はにょほー向きのアレなのだろか。
9、ラジオにせよ、イチゴにせよ、山野草にせよ
自分でつくれる(育てられる)となると
とたんに距離感が変わってくる気がします。
「どういう風になってるのか」が分かると、すごく近く感じる。
こういうのが、
共産党のひとのいう、疎外うんぬん、なのかしらん。

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2009年03月20日
●新しい本、ヨミスポ最終号、中西太さん
1、文章構成などを担当した「ブルー・オーシャン戦略を使いこなす」 という本ができあがりました。監修は武蔵大学経済学部教授の米山茂美先生。チャートや図表などを用いた構成で、前半は理論の説明。後半は実際にこれをつかいこなすにはどうしたらいいかを、米山先生独自のチャートや視点で、実践的かつ分かりやすく解説しています。 出版元は、資格の学校で有名なTAC出版さん。ご興味ありましたら、ぜひ、宜しくお願いします。(TACさんのサイトの紹介記事→こちら
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amazonは23日より取扱予定だそうです。
2、タイトルのとおり、経営戦略の本なのだけど、経営に興味のあるひとだけじゃなくって、 まったく新しいサービスとか商品を考えたいというひとのヒント・アイデアの源にもなるようにとつくったつもりです。 書店さんに出回るようになったら、もうちょい詳しく書きます。
3、仕事ついでに、もうひとつ告知を。げんざい配布されている4月号の読売新聞販促誌「ヨミスポ」(新聞販売店などで配っている月刊誌)にも記事を書いてます。連載「王者の食卓」で、今回は巨人の越智大祐投手。先月愛媛にいったのは、この取材だったのでした。(→そのときのBLOG記事)越智選手のおばあちゃんお手製のおいなりさんは、甘いモノ好きの孫のための味付けで、しかもデッカくて、ものすんごくおいしかったです。
4、ちなみにヨミスポは、これが最終号。スポーツ選手のご両親にインタビューをするぼくの連載「王者の食卓」も、ひとまずこれで区切り。でも、このまま終わるつもりはありません。せっかく5年以上続けてきたのだもの。じつは、ただいま移籍交渉ちゅうなのでした。上手くいけば、場所を変えて新装開店するつもり。どうなるかなあ。連載も、旅も、続けられるといいなあ。
5、愛媛にいったときのこと。タクシー運転手さんに越智選手の話をしたら、やっぱり地元出身だと知っていた。「四国にはプロ野球チームはないんですけど、いい選手はいっぱい出てますからね」とちょっと得意げ。60代前半くらいの方で、いちばん印象に残っているのは「ちょっと古いし、隣なんですけど」と前置きしながら、香川出身の中西太さんの名前を挙げた。むちゃくちゃ強かったといわれる黄金時代の西鉄ライオンズの四番打者。「ぼくは現役時代は知らないですが、すごかったそうですね」というと「中西さんは自主トレでこっちのほうに来てたんですよ」「観にいったんですか」「グラウンドに火を炊いたドラム缶おいてね、そこでときどき暖とりながらガンガン場外に打ってました」「いいなあ」「それでけっこうよくバットが折れるんですよ」「ほお」「それを、そのまま火のなかに放り込むんですよ」「おわ、豪快だ」「燃やさないでファンにくれればいいのに、なんてみんな言ってましたよ」「わはは」「でも怖くていえなかったですねえ」「いいなあ」キューバ代表のノーコンだけど160キロ超える左腕にワクワクするのと同じ感覚で、この運転手さんは中西さんを見つめていたんじゃないだろうか。なんというか、野球選手がモンスターと神さまの中間みたいな存在だった時代があったんだと思う。今はそういう時代じゃないから仕方ないんだろうけど、聞きながら、うらやましくって仕方がなかったです。
2009年03月15日
●仕事はするけどWBCも
1、来月あたりに出るはずの単行本を絶賛修正ちゅう。何度目だろうか。
なかなか、
ここまで書き直すチャンスがあることは少ないから
できるだけ悔いのない、いい本にしたい。
脳ミソしびれそうになるまで、がんばります。押忍。
2、といいつつも、
明日早朝のWBC第2ラウンド初戦は逃がせません。
3、日本が勝てるかというのも気になるんだけど、
それよりも、やっぱキューバがやってるのをみたい。
160キロ超の左腕がいるとか
むちゃくちゃ打つバッターがそろってるとか、
「原作は水島新司先生っすか?」
と言いたくなるようなチームと
日本代表がやるのがうれしい。
4、それにしても、
これだけスカウトとかが整備されて、
グローバルうんちゃらとかが進んでいる時代に
こういうマンガみたいな途方もない選手が
無名でイキナリ出てくるってのは、貴重です。
5、けっこう
共産主義とか
鎖国とかっても
捨てたもんじゃないのかも、と思う。
すくなくとも、おもしろい。
6、もしかしたら
キューバだったら、
リアル岩鬼もいるんじゃないかしらん。
↑
まだまだ続いているドカベン。
そういえば連載では
ついに里中が結婚したそうです。
相手は、ドカベンの妹・サチ子ちゃん!
2009年03月01日
●土曜は晴れて、春の花
1、先週はずっと雨で、寒くて、〆切だったので、
ただただ原稿にウツツを抜かしておりました。
2、でも、昨日は
ひさしぶりに晴れて、ちょっと暖かくて、
原稿もちょうど終わって、
お隣さんから桃のツボミがふくらんだ枝もらって、
ご近所さんから菜の花(食べる用と飾る用)いただいたので、
WBCの練習試合みながら、菜の花つまみながら、
妹にもらった日本酒にウツツを抜かしました。
3、こんなふう。↓

4、ちなみに
この日本酒は
愛知県の蓬莱泉が最近出した「可」ってヤツ。
か、じゃなくって、べし。
お手頃価格で、しかも、なかなかうまいのんす。

蓬莱泉【可。】特別純米720ml
↑
これ。(楽天の商品リンク)
2009年02月19日
●電磁石とか印刷技術とか
1、またもや「大人の科学」のお手伝いをすることになりました。
次号のふろくは「ポールセンの針金録音機」です。
詳しくはリンク先に書いてあるけど、これはけっこう遊べそうですぞ。
2、そんなわけで、
今週は磁力について、あれこれ聞いたり、調べたりしてます。
知ってるつもりだったけど、
大学はいちおう電気学科だったはずなんだけど、
「えー!」って、驚くことだらけで楽しいです。
たとえば、ステンレスでも、
磁石が付くモノと付かないモノがある。あれはどうしてなのか、とか。
おっと、いけない。詳しくは、3月末発売予定の「大人の科学」にてご確認を。
3、そんなアレコレを自宅でごちょごちょやってたら、
ピンポンと宅急便。
以前パチカ名刺でお世話になった
箔押し名人のいる板橋の印刷工房・コスモテックさんから。
4、ナンダロと開けてみたら、これでした。

5、名刺です。
新しく開発した独自技術で、つくってくれたのだそうです。
わお。ありがたや。
6、活版風に仕上がる
”マスタースタンプ”という方式で
つくられているらしい。
へええええ。すげえ。
7、詳しい感想・説明などは
明日にでも、また改めて書きます。
(コスモテックさんのサイトでも順次紹介されていく模様)
とりあえず配るのが楽しみです。ありがとうございました。
印刷とか紙に詳しいひとの意見聞いてみたい。
なんか、今週はけっこう理系な一週間だ。
2009年02月18日
●ショクベロ、単行本、ハイタッチ
1、名古屋から、立派なきしめんが届きました。パッケージの説明文をみた奥さんが
「もっちりとしたショクベロ、ってなんだろ」
とアタマをひねっている。
2、よくみたら
「食ベロ」
ではなくて
「食べ口」でした。タベクチ。
うん。たしかに分かりづらい。
3、でも、
もっちりしたショクベロも、捨てがたい。
オモテ・ウラの表面だけをさっ、さっと炙って、
ショウガ醤油つけて食ったら、うまいんじゃないだろか。
日本酒にあうんじゃないだろか。
4、関係ないけど、
お手伝いしていた単行本、1冊メドがつきました。
発売は3月21日の予定で、経営戦略の実践本です。
もちろん監修の先生がいるんだけど、
ぼくも著者としてクレジットされることになりそうです。
5、経営者を目指しているわけじゃないひとにも
オススメできる内容になってるはずです。
詳しくはまた後日書きますので、
発売の折には、ぜひ宜しくお願いいたします。
6、最後に、かなり好きな動画のリンクを。
ハイタッチの人数どうこうよりも、
企画のスマートさと、
きれいな編集、それとROBさんの雰囲気がすごくいいと思う。
カッコいいっす。
7、こんな空気感を
本でやれないものかなあ。
2009年02月15日
●39歳のなんちゃらタイン
1、今年のバレなんちゃらデーは、3人の女の子から
ハート型のせんべいとイチゴ大福
マロン入りのトリュフチョコ
チョコ味のロールケーキ
をいただきました。
2、うれしいっす、ジブン。
友だちの彼女でも、ご近所さんでも、奥さんでも、
なんちゃらタインにチョコやらハートをくれるひとは
みんな大好きです。
ありがとうございます。
39年間生きてきた甲斐がありました。
3、15日以降も絶賛受付ちゅうなので、いつでもください。
毎年BLOGに書いていますが、
ぼくがいちばん好きなチョコは、ここの↓です。

<ドモーリ・レッドライン> ブレンドNo.1 《50g》
↑楽天の商品リンク。いまは売り切れみたい。
4、どうせもらっちゃえば、
どこのチョコでもせんべいでも、
うれしいし、おいしいんだけど。
でも、まあ念のために、ご参考までに。
5、関係ないけど
ぼくが実家を出て以来、
毎年のように、母がこの時期にチョコを送ってくれた。
でも、今年はまだない。
べつにいいんだけど、ちょっと気になる。
2009年02月13日
●愛媛にいってきました
1、先週、仕事で愛媛に行きました。人生初の四国上陸。ただし日帰り。
2、朝7時家を出て、羽田から飛行機。1時間ちょいでついちゃいましたよ松山空港。節目節目で「ちょっとすみません」と同行編集者Aさんにことわっては、タバコをスパスパ。休憩なしで今治市の取材先までタクシーで直行。運転手さんが「越智」という苗字だったので、「このへんには多い苗字なんですか」とたずねたら「第6代天皇の3人の息子のうちのひとりがここに渡ってきて、その末裔で豪族として栄えた苗字なんです」とすごいことをいわれた。「ほえー」と感心していたら、目的地に到着。取材先のおばあちゃんがいなりずしを用意してくださっていた。昼食抜きだったので、ありがたく、二つずついただく。「田舎の味付けですよ」といわれたんだけど、なんのなんの甘口ですごくうまい。そしたら「よかったらこちらも」と追加のお皿が。「あいや、そこまでしていただいては」と恐縮したけど、おいしいモノはおいしい。そちらもぺろりといただいちゃいました。ごちそうさまでした。取材のうんぬんは、来月中旬に出る「ヨミスポ」をご参照下さい。14時過ぎに失礼して、外にでたら、瀬戸内海!

3、帰りの飛行機は18時発。ちょっとだけ時間がある。でも観光スポットはちょっとわき道にそれちゃうので、ムリ。「四国に来たら、せめてこれだけは」と事前に決めていたのは、うどんと柑橘。うどん屋さんは、ちょこちょこある。ところが、おなかはおいなりさんでいっぱい。しかも「お口にあったのでしたら、帰り道にもどうぞ」と折り詰めにしてくださった。よってうどんはスルー。「道の駅」で柑橘をあさる。それで見つけたのが、こないだの記事に書いた天草、はるみ。あと、大羽いりこ、というのを味噌にからめたツマミっぽい一品。地元のお店が出しているものらしくて、どいつも安い。3つで750円。しかもうまかった。大羽いりこはビールにちょう合うですよ。同行Aさんは同じく柑橘、あとレモンも買っていた。「国産レモンってあんまり買ったことないから」とのこと。そういえば、そうかも。てか、ずいぶん遠くの世界のあちこちから船で運んできたほうが安いってのは、人件費うんぬんいわれても、やっぱり不思議。柑橘は、イスラエル産とか多いです。そういえば、さいきんイスラエルに「ノー」を付きつきようと考えた某知人、ひとまず親イスラエル系企業の不買をしようと決心。でも「マクドナルドもコカコーラも普段から飲まないから」と、悩んだ末にペプシコーラをまとめ買いしたそうです。ぬはは。ちょっとネットでみてみたら、パレスチナ人のひとたちがつくってるオリーブオイルってのがあるみたい。フェアトレードうんぬんには、ちょっと疑問があるんだけど、あの場所のオリーブって、歴史があって、うまそう。こいつを買ってみるのはどうかしらん。

ATJ/パレスチナ産オリーブオイル 300ml
(↑楽天からも買えるみたい)
4、さあ、移動時間を考えても、まだ1時間ちょいある。どうしようか、とタクシー運転手さんに相談。「いまからだと道後温泉でちょうどからくり時計が動きます」と聞いて、まあ、せっかくだし、と立ち寄ることに決定。そしたら、これがけっこう当たり。4つもびっくりがあった。「道後温泉」ってのは、いまではエリア全体の名前だけど、もともとは共同浴場の屋号。それは聞いたことがあったんだけど、古くて立派な本館で写真を撮ろうとしたら、現在も絶賛営業ちゅうでびっくりしました。商店街に掲げられた意外な作家名にびっくり。そのそばにあった喫茶店の名前が「赤シャツ」。これは、驚くほどじゃなく、わはは。でも、からくり時計がけっこう賑やかな代物でびっくり。そして、なによりも、時計が動き出す時間の5分前にぴったりそこに着いた運転手さんの腕前にいちばんびっくし。

道後温泉本館。いまでもやってるのでした。

天童さんの出身地とは知りませんでした。
子規と漱石ゆかり、だけじゃないんだなあ。

「日本最古の温泉地」と
からくりマドンナが教えてくれる。
5、運転手さんと、なんでか沖縄談義をしながら、空港に到着。なんでも、毎年いちどは休みをとって沖縄旅行をするのが、ここ数年のマイブームなのだとか。「沖縄の個人タクシーは一日借り切っても2万円以内で済んじゃうから何人かで行くときはいいですよー」とのこと。いつかマネしてみよう。「空港はいって左側で実演販売しているところがいいよ」と取材先で聞いていたお店で、愛媛名物のじゃこ天を購入。ちょっと高かったけど、うまかったです。瀬戸内海周辺の流れの速い場所でとれる魚は、みな身が引き締まっているからウマイらしい。(これは運転手さん情報)そんなこんなで、飛行機で帰宅。夜21時には浦賀に戻っていました。会うひとみんな優しかったし、食べ物は安くてうまいし、道後温泉はほどよくきれいで、でも、ちょうどよく古びてて、それでいて、うっすらとうさんくさそうな感じで、居心地良さそうでした。また行きたい。こんどはもちろん、ゆっくりと。
2009年01月21日
●くやしいなあ
1、くやしいなあ、と思う。ユニクロのヒートテックのこと。
2、昼間はいいのだ。
でも、夕方になると、マズイ。朝もマズイ。
テックミーでない(着ていない)と、寒くて仕方ない。
3、去年までは、
存在すら知らなかったモノが
なくって当たり前だったモノが
欠かせない気にさせられているのが、ちょうくやしい。
欠品が解消されたら、
絶対もう一枚アンダーシャツ買おうと思っている自分が
負けたみたいで、くやしくって仕方ない。
4、ここのところ、原稿を書きまくっているので、
資料の本をけっこう大量に読みまくっている。
いろんなひとに話を聞いたりもしている。
5、少なくとも、自分では、
おもしろい本をつくっているつもりだから、
当然、資料もネタもおもしろい。
でも、本が出るまでは、
これをBLOGに書けないのが、くやしい。
6、「歯ブラシの販売戦略」のこととか
「宇宙空間での保険の適用方法」とか
「ゲイの人が多い場所はどうして文化発信地になるのか」とか
すごい、おもしろいんだけど、
書きたいんだけど、本が出るまでガマンします。
7、でも本になっちゃうと、
けっこうすっきりしちゃって、書かないかもしらん。
気になる方は、読んでください。買って下さい。
3月から夏前にかけて、編集協力本、著書など、計4冊出る予定。
まだ1冊しか終わってないけど、がんばりまーす。
2009年01月16日
●いまさら初詣
1、仕事やらなにやらでアタマのなかがデージなってきた。
ちっともはかどらないのは、
初詣にいってないせいだ。
2、そうだそうだ。(こころの声)
近所の神社にいってきました。

3、叶神社。
水で手とか洗うところの屋根も胴葺き。
裏山は旧浦賀城だったのだとか。
「歴史のあるところなんだろねえ」
と奥さん。

4、ホントは我が家は
鴨居八幡神社のエリアなんだけど、
とりあえずは近いほうで、と、
手をあわせて、なんまん。
5、これでがんばれるはず。きっと。
明日からだな。うん。
6、↑こないだ、編集者さんにいただいた本。
ものすごくおもしろくて、最後まで一気に読んじゃいました。
漫画家を目指す道のひとつである「アシスタント」を
30年以上続けている小池さんならではの
情熱、てか、情念あふれる文章がたまらないです。
ホンモノのチカラだ。
(この本については竹熊健太郎さんの「たけくまメモ」が
詳しいです → この記事 とか この記事)
7、近年のブームと、この本の話題性とで
再発されたイエス小池さん版「蟹工船」も読みたい。
2009年01月15日
●つい「がんばれ安馬!」といってしまう
1、安馬あらため日馬富士がデージなってるなあと思っていたら、きょうは快勝。
ようやく初日がでました。
相手の琴奨菊は5連敗。
期待してる&手形持ってる力士なので、明日には勝って欲しい。
2、デージなってるってのは、
友だちに教えてもらった
沖縄の特撮ヒーロー「琉神マブヤー」のマネです。
動画みたんだけど、すげえおもしろい。
「大変なことになってる」とか、そんな意味だとか。
とりあえず第一話の
「ウチナーグチのマブイストーンがデージなってる」を観て、ハマった。
二話目以降も少しずつ観ていこう。オススメです。
3、最近読んで
おもしろかった本を一冊紹介。
4、いろいろ新しい視点が出てきて楽しかったんだけど、
ゲイのひとの集まるエリアに
文化的な匂いがつよいのは、
「寛容度の高い場所がクリエイティビティを生みやすいから」
という説明がしてあったのが、印象に残りました。
お。なるほど。たしかに、それはあるかもしんない。
2009年01月13日
●知らなかった、し
1、ついさっき、仕事が1つ区切りを迎えました。1冊分の第1校ができあがったのです。
まだ直しやら構成変更がありそうだけど、
なんとか2月末か3月には出そうです。ふう。
2、ホッとひといきついて、鼻をチーン。
新しいボックスティッシュだなあ、と裏を見たら
メーカーの所在地が、知らない市でした。
四国中央市。
3、常識なのかもしらんけど、ぼくははじめてきいた。
四国にあるのは分かる。でも県はどこだ。
どこでもありえそうで、手がかりがない。
4、ネットで検索したら、愛媛県でした。
ホントに四国の真ん中にある。
でも、イメージしたのは、ど真ん中だったから、
それよりかは上、てか、北だった。
川之江市、伊予三島市、宇摩郡土居町、宇摩郡新宮村が合併して、
大きさも、ネーミングも、グッとでっかくなった。
5、製糸業が盛ん、というのに、さっそく納得。
wikipediaによると、
将来、道州制が導入されたとき、州庁所在地になりたい
という思惑もあって、この名前になったという説もあるようです。
真偽は知らないけど、
ひっそり、こっそり、そんな布石を打っているのだとしたら、
なかなかあなどれない市なのかも。
6、そういや、メーカー名も
”カミ商事”でした。
これまた、あなどれん感じ。
ウカウカ鼻水たらしたら、
知らぬ間にふき取られてしまいそう。
7、明日からは同じく2月~3月発売予定の
もう1冊を仕上げまっす。押忍。
↓楽天で検索したら「カミカウ」という
四国中央市の会社があって、意外なモノを売ってました。
これはドラゴンズ公式ボックスティッシュ。

中日ドラゴンズチームロゴや人気のドアラをあしらった 家庭用ボックスティッシュです。 ナゴヤ...
↓んで、これがヨン様主演ドラマの
公式ボックスティッシュ。
「公式」も「ティッシュ」もいろいろあるんですね。

人気ドラマ【太王四神記】公式ティッシュケース。名場面の数々がティッシュケースになりました...
2009年01月11日
●ローバイとローファイ
1、実家からローバイもらいました。蝋梅。
近所のはまだ咲いてないから、
名古屋は早かったのかな。

2、種ももらった。
ネットでみたら冬にまくと
春分くらいに発芽して、けっこうカンタンに育つらしい。
日陰でもOKだとか。よっしゃ。まいてみよう。
3、これはローファイ。
4、ローバイもいいけど、こっちもいい。
てか、ダニエル・ジョンストンの曲、やっぱり好きだ。
(彼がどんなひとかご存じない方は、
町山智浩さんBLOGの記事が詳しいです→こちら)
2009年01月10日
●ミテタカラー
1、トンボのメガネは~♪という歌の最後のぶぶんを
あおいお空をミテタカラー、とかくと、なんかいいな。
2、そう思ったんです。さっき。
ラスタカラーの一種みたいだ。
3、どうして1月にトンボなのかというと、
仕事が切羽詰まっているからです。
そういう状況になると、
ワケ分からん単語が、アタマのなかをくるくるまわるのです。
4、だから奥さんを呼ぶときも、ちょう適当になります。
きょうは
とっさに「ジッタリン・ジン!」と呼びかけていました。
そんなに好きなバンドでもないのに。
なんで出てきたんだろ。音の響き、だろか。
5、でも、たいがいのやりとりは、
イントネーションでだいたい伝わるから、意外と平気。
学生時代、
朝会うひとに全員「王さまー」とわざと言ったことがあるんだけど、
誰も気づかず「おはよう」と返してくれました。
もうちょいムチャしても、たぶんイケる。やらないけど。
6、そんな感じで原稿書いてます。
3連休は返上です。

2008年楽天年間ランキング受賞★連続入賞の5Lサイズのかにしゃぶまでセットにしましたー!!ズ...
↑
去年のお歳暮で実家に送った、楽天のカニセット。
カラがむいてあるから両親も食べやすいかな、と選んだんだけど、
なかなか好評だったみたい。
我が家でも頼んでみようか、と思案ちゅう。
2009年01月09日
●ふらなかった雪と年賀メール
1、雪は降らなかったみたいです@横須賀・浦賀。2、近所の子に
「明日は雪だよ」なんて言っちゃった。
もしかしたら、
がっかりさせちゃったかもしれないなあ。
でも、いいのだ。
そうやっておとなになるんだ。知らないけど。
3、ふと思ったんだけど、
去年くらいから「年賀状メール」を送るひとが
少なくなった気がする。
4、2,3年くらい前までは
元旦になると、
「あけまして!」メールが
ずらっとPCに届いたのに。
「メールがあるから年賀状はいずれ消えるかもよ」
なんて声もあったのにね。
5、でも、どうやら、そうはならず
住所が分かればハガキで送る、という方向に
シフトしているみたい。
「メンドウでお金がかかること→カンタンでタダ」
とはならなかった。
効率だけで世の中動いているわけじゃないのだなあ。当たり前だけど。
6、こういう時代に
「住所を知らなくても年賀状が送れる」サービスを
すかさず出してきたmixiは、さすがなのかもしれない。
(mixi年賀状も3通いただきました。ありがとうございます)
7、個人的には
コメント欄、BLOGメールでの新年挨拶も歓迎なので、
松の内過ぎたとかいわず、
気が向いたらいつでも書き込んだり、送ってやったりしてください。
↑
左はいま読んでいる本。
右は同じシリーズの、以前読んだ本。
小熊さんのはとてもおもしろかった。
西原さんのはこれからだけど、おもしろそうです。
2009年01月08日
●雪とトンビとサーカスと
1、きょういちばんのトピックは灯油。「明日は雪かもしらんぜよ」と天気予報にいわれて
慌てて買いにいったら、18リットル1314円でした。
横須賀に引越してきてから、いちばん安い!
うれしい。ありがとう、灯油の価格を決めるひと。
2、トンビは、いなくなりました。
いきなり完治して飛び立ったのか
ご近所の誰かがどこかに運んでくださったのか
自然の摂理的にナニカの動物が処理しちゃったのか
いまのところ分かりません。
何もできなかったなあ、ということだけは確か。
3、お昼に外を歩いていたら
近所の小学生が集まって
「すげえ」と一軒の家を見上げていた。
ちょっとした工事をしているらしい。シート。トラック。足場。
4、「ウソかと思った」
ある男の子は羨望のまなざし。
「ホントだったろ」
その家の子、誇らしげ。
分かるなあ。お祭みたいな気持ちなんだろなあ。
一緒に見上げたら、作業員さんが、サーカス団員にみえました。
5、この光景を見て、突然思い出したこと。
20年くらい前、
木下サーカスのテント張りのアルバイトをしたことがある。
現場作業でもっともみんなに尊敬されていたのは
鳶のように、テントの上、支柱と支柱のあいだをホイホイ歩くお兄さん。
彼は前髪の一部だけを茶色のメッシュで染めていて、
その弟子、というか、部下の若者もみんな、それをマネしてた。
憧れの存在なんだろなあ、と思ったのです。
6、たぶん、彼らは
空中ブランコとか綱渡り担当の団員だったんじゃないだろか。
バイトはテント貼りのみで終わっちゃったので、
本番は見れず、確認はしていません。
まだ彼らはメッシュ入れてるのかな。どうかな。
2009年01月07日
●目前の仕事、遠い戦火、風呂吹くダイコン
1、ジュリー・アンドリュースってちょっとだけ名古屋弁っぽいなと思う。
2、そんなことはさておき。
きょうは七草粥の日。
我が家の夕食は、フロフキダイコンです。
さっきまでストーブの上でコトコトやっておりました。
3、八丁味噌もさておき。
きょうも一日原稿書きでした。
こういうふうに
目の前に絶対やらなくちゃいけないことがあって、
でもメンドウくさくてサボりたいときに限って、
イスラエルの空爆だとか、金融うんちゃらとか、政権かんちゃらが気になる。
4、たぶん
「自分ひとりで解決しなくちゃいけないこと」
から目をそむけるために
「自分ひとりでは絶対に解決できない難しいこと」
に逃げてるんだろうなあ。気持ちが。
5、がんばればできること
より
がんばってもムリなこと
のが実はラクチン、と身体が知っているのかもしらん。
言い訳する手間もはぶけるし。
6、こういう心理って、ものすごくアリそう。
でも、ぼくの場合は、これをやると逃げるだけで終わりそう。
ともかく、できることをやっちゃうとこから始めます。
7、あ、でも、
たまにはデッカイ難しいことを考えるのも、きっと大切。
下の二冊とか、ご興味あれば、
読んでみるといいと思うな。
8、ちなみに、どちらもぼくが編集を手伝った本。はい。宣伝ですよ。
でも、どちらも天安門事件とかイラク戦争について考えるときに
参考になるいい本だと思っています。オススメ。
9、宣伝もさておき。
この記事をアップしたら、もうちょっとで夕食。
ダイコンは、もちろん、八丁味噌で食らいます。
名古屋出身だもの。
アンドリュースも、つい、あんどりゃーす、と言っちゃいます。
2009年01月06日
●年明けは、それほど未来じゃなかった
1、「年明けに出る本」なんてずっと先のことだ
ほとんど近未来みたいなもんだ
タカをくくっておりましたらば、
知らんうちに、目の前になってました。
2、てなわけで1月5日より、早速絶賛仕事ちゅう。
忙しいんだけども、
例年、何もやることのないヒマな1月特有の
「だいじょうぶなのか」と焦る気持ちと
「だいじょうぶなの?」という奥さんの不安げな視線に比べれば
いい正月なのだといえなくもない。
3、裏庭のトンビ続報。
まだいました。
朝見たら、ひっくり返っていた。でもクビは動いている。
もう一度みたら、起き上がっていた。でも羽ばたく気配はない。
うずくまっている。ケガかどうかは分からない。
4、昼過ぎ、奥さんが時間をかけて、
もう少し居心地よさそうな場所へ移動させた。
そこから、自力でまた移動した。
トンビなりの事情があるのかもしれない。再びじっとしている。
5、チカラを蓄えているのか。もうダメなのか。
分からないけど、油揚げをそばにおいて、
ときどき様子を見にいってます。食べているのか分からない。
写真はなんとなく撮れなかった。
気にしながら暮らす松の内はつづきます。
2009年01月05日
●あけました
あけました!おめでとうございます。
本年も適宜、宜しくお願いします。
1、年越しは浦賀。
正月は実家でお寿司やらすき焼きやらをいただきました。げぷ。
2、2日はお寿司やビール。
さいきん韓国のマジック大会に出たという
義理イトコのマジックを堪能してから、
名古屋市内の懐かしい場所を回顧ドライブ。
「ちょっと前の出来事」の記憶が、
じつは20年前だったりするんだから、年月ってのはおそろしい。ぶるる。
3、新年3日は名古屋市内のハウジングセンターへ。
英智(中日ドラゴンズの24番)選手のトークショーだったのです。
年末年始には、けっこうあちこちでこういうイベントがあるんだけど
出かけたのは、初めて。
ボクトツかつドクトクな、英智話術を堪能。
COWCOWのファンらしいです、英智さん。
4、夜は名駅で懐かしいメンバーと飲み。
友だちが友だちを呼ぶ展開で、
夜の新幹線で帰宅予定が、ずるずる飲み飲み午前3時。おぷ。
奥さんの友だち宅で休ませてもらって、
4日の昼に帰りました。
5、んで、きょうから仕事。通常営業。
6、のはずだったんだけど、気になることが。
7、昼ごろに、ガツンと音が。
裏庭で聞こえた。
扉をあけたら、意外なひとが倒れていた。

8、トンビのひと。たぶん。
しばらくじっとしてる。
大丈夫かしらんと、おっかな近づくと、バサバサ威嚇する。逃げようともがく。
鳥の扱いは何にも分からないし、トンビはデカイので、
そっとしておくしかないかな、と、数時間。数メートル移動した。
9、ケガらしき感じはないんだけど、弱っているのかもしれない。
ジッとしたり、ときどきひっくり返ったりしている。
奥さんが、油揚げをチンして、そばにおいた。
どうだろう。お年寄りなのだろうか。
何もできないんだけど、気になる。触れないけど、無事だといいな。
2008年12月31日
●よいお年をお迎えください
1、今年もいちねん、お世話になりました。いま書いている原稿に区切りが付いたら
2008年の仕事は終わりにします。
2、今年は、こんな本に関わりました。
(以下、ぼくの名前がクレジットされていて、
amazonで入手可能なモノのみリンク)
↑
構成・編集協力などしました。
↑
記事の一部を取材・執筆しました。
3、2009年も、てか、2009年こそは、がんばります。
たぶん、編集協力などをしている本が2月か3月、
ひさしぶりの著書も、初夏までには出せると思います。
もしご興味をひくものがありましたら、見てやって下さい。
4、BLOGも、5年目にはいりますが、
適宜、更新するつもりです。
こちらも宜しくお願いいたします。
みなさま、よいお年をお迎えください。

2008年12月26日
●脱・高熱
1、昨日は打ちあわせで六本木へ。熱は下がってたんだけど、
ぶり返さないよう、ヒートテックで、テックミーして、
さらにカイロを首の後ろにあて、
電車も座れるヤツを選んで、乗り込んだ。
2、終わったら、急にカッと熱っぽくなってきた。
速攻で帰宅。
ストーブのそばに陣取って、
テックミー&カイロのうえに、さらに、
フリースフリースミー(重ね着)で防備。
ニンニク利かせたカレー食って、21時に就寝。
おかげさまで、ぶり返しませんでした。
3、風邪だったのか、疲労だったのか分かんないけど、
ともかく脱出できたみたい。ふう。
きょうはもう大丈夫。ばりばり原稿書いてます。
4、急に元気になったのは、
やっぱりユニクロのおかげだろうか。
それとも、
厳しい不況を脱するため、
少しでも世のなかの役に立とうと
税金まるけのタバコを、日々吸い続けたご利益だろうか。
5、もしかしたら、
打ちあわせ直後に
六本木交差点ですれ違った
村上隆さんのパワーのおこぼれかもしれない。
(テレビでみるまんまでした。って当たり前か)
6、でも、たぶん、いちばん理由はアレなのでした。
サンプル用に用意しておいた
冒頭部分の原稿を見せた関係者の方々に
「いいですね」「すごく分かりやすいですね」
とほめてもらったのです。
社会人的表現でいえば、ホッとした。
でも、ホントいうと、ただ、ただ、うれしかった。
7、ホメられるのって、ものすごく元気になる。
だからウマイ・居心地がいいご飯屋さんでは、
帰りにできるだけ「おいしかったです」といいたい。
少なくとも「ごちそうさま」くらいは目を見ていいたい。
あれ、話がそれた。
8、でもまあこれは、
ぼくが単純なせいだけかもしれない。
もしかしたら、
上手にノせられているのかもしんないけども、
この調子でもっと書いてやろうじゃねえか、
てな気分で年を越すのは悪くないです。
↑
なんとなく連想で、矢野顕子「いいこ いいこ」
2008年12月24日
●メリー風邪っぴき
1、風邪ひきました。「熱なんぞ、はかるから上がるんでいっ」
とか言っていられる年齢でもないので、
おとなしく、体温計くわえてみたら、38度越えてました。
2、さっそく腕によりをかけて、
厚着&カイロ貼り&風邪薬&クズ湯
&睡眠&ニンニク・ショウガどっさり夕食で養生。これが昨日。
今朝には、だいぶん下がりました。ホッ。
3、いちばん効き目があった気がするのは、背中のカイロ。
ぼくの場合は、
首のちょい下あたり、肩甲骨のあいだあたりがいい感じになる。
なにかのツボでもあるかな。
4、今夜はなんちゃらイブではありますが、
まだ油断は禁物っぽいので、
我が家のご飯はキムチ鍋。
赤と緑が、けっこうそれっぽいような気もする。
5、イブといえば、こないだ図書館で借りたこの本が
「子どものころに読んでみたかったなあ」
と思うような内容で、しかもフリ仮名付きだったので、
ご近所小3Hくんに、プレゼントしてみました。
6、↑これです。荒俣宏先生の「アラマタ大事典」。
カッコいい装丁は、やっぱり寄藤文平さん。
それを奥さんにクリスマスっぽくラッピングしてもらって
てくてくお母さんに届けてきました。
喜んでくれるといいけどな。でも、子どもの感覚って、分かんないからなあ。
7、ちなみに百科事典のようなこの本には
「ナウル」という項目も出てきます。
記事の最後に参考図書として、
なんと、ぼくの「アホウドリの糞でできた国」が挙げられているのでした。
アラマタ先生に参考にされるなんて、光栄すぎる。
8、明日は都内で打ち合わせの予定。
それまでには熱、覚ましておかねば。
キムチパワーに期待。
2008年12月21日
●柚子と干柿
1、竜王戦にウツツを抜かしていたら、もう年の瀬。仕事も追い込まなくちゃいけない時期です。
きのうは単身、名古屋にいって、
宇宙の話を聞いてきました。
2、きょうは朝から体操選手の原稿書き。
ご近所Oちゃんより、柚子もらう。
冬至だったか。忘れてた。

3、今夜は柚子風呂につかろう。
そういえば、こないだ「ためしてガッテン」でやってたんだけど、
柚子は半分に切って
皮を下に、切り口を上にしてしぼると、香りがよくでるらしいですよ。
(参考→「香り17倍!ゆず大革命」)
4、物干し台には、実家からもらった干し柿がぶらぶら。
きょうは暖かいけど、やっぱり冬であることだなあ。

5、干し柿って、カラスは食わないのかしらん。
ちと心配なので、
とっとと食べちまおう。
2008年12月17日
●竜王戦をチラ見しながら原稿書き
1、きょうも原稿書きなど。「『アホウドリの糞でできた国』のイメージで書いて欲しい」
といわれている某単行本と
「『瀬川晶司はなぜプロ棋士になれたのか』の感じで」
といわれている某単行本を交互に。
そしたら、ワケがわからなくなってきた。
2、あらためて、以前書いた原稿をみると
「どうして、こんなふうに書けただろう」と自分でわからない。思い出せない。
これは、やっぱアレだな。
ハチワンなんとかみたいに、
文章書きながら、ダイブしちゃってるのかもしれない。
3、でもぼくのは、きっと、あんなに深くはない。
たぶん洗面器に1分ダイブ、とかそんなのだ。
てか、あらゆる仕事って、勉強とかでも、
ちょう集中しているときって
けっこうああいうふうになっているんだと思う。
4、とかいいつつ、きょうはだいぶヨソ見気味。
今期竜王戦の大一番・第七局が始まったのです。
ネット中継、BS生放送、BLOGなどなど、
チェックしてます。
こいつだけは見逃せないのだっ。
5、観戦にいった第5局後の打ち上げで
「第4局は、ネット中継をみて、最後泣いちゃいましたよ」
と某竜王にいったところ
「それはやりすぎでしょう」
ニコニコいわれました。
こういう物言いがスカッとしてて、イヤミにならないのが、
このひとの魅力なのだなあと思った次第です。
6、どっちもがんばれ。
泣かせてくれ。
ぼくもがんばる。できるだけ。
2008年12月08日
●先週、和歌山いきました
1、先週末は元気だったのに、日曜になってぼーっとして、きょうはアタマがいたい。
なんでかは、けっこうはっきりしている。
木~土まで仕事しないで、遊びまくっていたから。
2、南紀白浜にいたのです。
めったにない体験をたくさんしてきました。
一例を挙げると
肩書きのところに「女王」
と書かれた名刺をいただきました。
3、何をしていたのかというと、
将棋の竜王戦第5局を観にいってきたのです。
「瀬川晶司はなぜプロ棋士になれたのか」という本の取材で
ちょっしたご縁ができた方々に会うたび、
「タイトル戦をいつか現地で体験してみたいんですよねえ」
なんどか、そんな図々しいことを言っていたら
「来ませんか」と誘っていただいたのです。
言ってみるものだなあ。ありがとうございました。
4、せっかくなので、お礼も兼ねて、
そのときみたこと・思ったこと・考えたことを書いてみます。
”駒の動かし方くらいしか分からないけど
プロ将棋を見るのは好き”という人間(=ぼく)による
へっぽこ見物記。
ありそうで、あんまりない気がするので、やってみます。
5、でも、きょうのところは、アタマが痛いので、続きは後日。
6、ちなみに「女王」名刺は、
矢内理絵子女王・女流名人にいただきました。
昨年できた”マイナビ女子オープン”という棋戦の
タイトル称号が”女王”なのです。
この名刺は宝物にしよう。
2008年11月25日
●仕事のときはTECH ME
1、原稿を書いているときの自分はある種の興奮状態になっているらしく
集中しているあいだ、体温がけっこう上がるみたい。
2、この季節、
ふっと息を抜くと、急激に冷えてしまう。
ぶるぶるっと文字通りに震える。
ほろ酔いの立小便と、たぶん、同じ原理だ。
3、だから、こないだ奥さんが買ってきてくれた
ユニクロのHEAT TECHの肌着は重宝してます。
これだと、寒空で立小便しても、
じゃなくって、
ついうっかり仕事に集中しても大丈夫。さむくない。
4、でもまだ1枚しか持ってないから、
これじゃないときは、ぶるっと来る。
NONTECHなときは、要注意。
うかつに仕事しちゃいけない。
5、ただいまTECHは洗濯機。
幸いにして三連休~今日にかけては
ちっともやる気が出ないので
寒い思いをせずに済んでいます。
よかった。
6、いやいや。よくない。やらなくちゃ。
7、でも、
目の前の仕事に興味が持てないときは、
ギリギリまで放置しておいたほうが
いい結果が出る気がする。
じっと凝視しているヤカンのお湯は
なかなか沸騰しないのと、おんなじだと思うだよ。
2008年11月16日
●泣ける写真(ちょう個人的に)
1、写真は、昨日一枚だけ撮ったものです。
2、ぼくの日常行動RPGには
「カメラを構える」というコマンドが存在しないので、
路上で写真を撮ることは、ほとんどない。思いつかないから。
でも、これは「おおおっ」とパチリといった一枚なのです。
3、昨日は母校(愛知県にある滝学園という学校)で
土曜講座、というのをやってきました。ここに来るのは二年ぶり。
聴きにきてくれた生徒さんたちは、
みなぼくがここを卒業してから生まれたらしい。
当たり前なんだけど、「ホンマかいな」とか思っちゃいます。
4、終わってから、ふと思いついて、
以前の通学路をみにいった。
ぼくらが「裏門」と呼んでいたほうへテクテク歩く。
5、この学校にはずっと以前、農業科というのがあって
裏門のそばに、その名残の牛舎だか鶏舎の建物が残っていた。
二階部分が美術部、1階が演劇部他になっていて、よくたむろっていた。
そこを抜けて、門を出ると、狭い路地で、
田んぼというか、畑みたいなのがあって、用水路が流れていた。
でも、跡形もなし。きれいな門を出ると、いきなり片側2車線の幹線道路。
6、かなりびっくりしながら、記憶をたよりにテクテク歩く。
そしたら、用水路が出てきた。
どうやら旧美術部のエリアがなくなって、道路になったらしい。
でも、この流れは、中学の時に、誰かが何のつもりか
大量のネギを流して怒られた、あの用水路だ。(あれはなんだったんだろう)
おおお。左側にグラウンド。サッカー部が練習してたところだ。
7、「うん、たぶん、そうだよなあ」
心細い感じで進んでいて、狭い車道がぬっとあらわれて、立ち止まった。
近くに幹線道路があるから、クルマはちょっとしかいない。
それなのに、反射的に止まったのは、
20数年前はここをビュンビュン、クルマが走っていたからです。
「わっ、ここだ!」とようやく確信できた。間違いなくここをぼくは通っていた。
8、というわけで、
冒頭の一枚を興奮気味にパチリ。ぼくにとっては、
13歳から18歳まで毎日歩いていた場所です。
21年ぶりに確認。
ものすごくグッとくる光景なのですよ。とくに左上の(営業してない)店舗兼住宅が。
9、単なる、何の変哲もない、そこらの路地なんですけどね。
でも、やっぱり泣けるなあ。
青くさい確信とか、生意気な魂胆とか、あれこれ抱えて
自転車をひく同級生のKeiくんとかと
なにやら話しながら、歩いていたんですよ、ここを、ずっと。飽きもせず。
10、それにしても、まさか、おっさんになって、
この小さな交差点に泣きそうになるとは、
17歳の時は想像もしなかったな。
2008年11月14日
●カレイ釣りはしっぱい
1、原稿ばっかし書いているのもアレなので、
木曜、金曜は午後から釣りしてました。
めあてはカレイ。
2、結論からいうと、釣れてません。
3、前日夜にカレイ仕掛けを手づくり。見よう見まね。
「そういう細かい作業嫌いじゃなかったけ?」
と奥さん。そうなんだけど、なんでか釣りだとイヤじゃない。
木曜午前はA社さんの企画原稿書いて、午後から浦賀湾。
アオイソメをたっぷりつけて、投げて、ボチャン。
→数回投げて、根がかり→仕掛け紛失→予備を装着
→投げる方向を変える→やっぱり根がかり(以下、繰り返し)
4、夕焼けがきれいでした。

5、夜、ふたたび仕掛け作り。
細いハリスや針、オモリをごちゃごちゃやりながら、
海底にひっかかりにくい形態を、我流で追求。
「よくやるねえ」と奥さん。
「ホントにねえ」と自分でも思う。
6、金曜の朝、ご近所さんがお土産をくれた。
タイのせんべい。
タイランドじゃなくて、千葉のタイ。
たいへん、かわいい。

袋のままだと、ちょっと違和感あり。
お皿に置くときと、向きが逆だからだ。

開けてみたら、こっちが表でした。
シナモン風味で懐かしい味。うまい。
7、なんだか今日は魚が釣れそうな気がしたのでした。
気のせいでした。
8、せんべいもぐもぐT社の原稿。そして、昼。
午後から、”釣れる”とウワサの三春町岸壁へ。
きょうは、根がかりなし。エサも食われてるから、魚もいる。
でも、かからず。
(ヒトデとちっこいキスは釣れた。
あとカワハギらしきものがかかったけど、釣りあげるときバレた)
9、帰宅したら、将棋の竜王戦は終盤でした。
(今回の竜王戦は、ネット中継が充実してます!
リアルタイムでみるとめちゃめちゃおもしろい。→こちら)
リロードしていたら、渡辺竜王、まさかの3連敗。
あの渡辺さんが何もしないまま失冠するだなんて
思えない。ここから、絶対何かがあるはず。起こるはず。
10、だから(誘われてるけど)第4局は観にいかず
和歌山(第5局)か新潟(第6局)にしたい、と思ってます。
11、明日は母校で授業をやります。2年ぶり。
うっかり釣りの話にならないよう、がんばります。

鯛せんべいシナモン風味18枚入
↑もらったのと同じせんべい。(楽天の商品リンクです)
2008年11月09日
●雨が上から降る日曜
1、午前ちゅうはまだ曇だった横須賀。午後から降ってきた。
なにがかというと、雨。
2、そういえば、さいきんの雨は
たいがい上から、降ってくる。
いつからだろう。
3、たぶん、ずっと前からだ。
いや、上からなんだけど、前から上から降ってるんだな。
4、ふと、そんなことを思ったので、
庭に出て、左に身体を傾けてみたら
右から降ってきました。
何がって、雨が。案の定、右から。
5、ぼくは眠るとき、
たいがい右側を下にしているから、
夜の雨は、左から降っていたことだなあ。
濡れないのは屋根があったから。
ずっと前から左から降ってたけど、屋根があった。
6、あの、深い意味も浅い意味も
なんにもないです。
今夜の日本シリーズ第7戦楽しみですね。
2008年11月05日
●日本で日本シリーズを日本酒と
1、きょうは釣りしませんでしたよ。原稿書いたり、あれこれ仕事のメールを送ったり。
プランターで大事に育てた白菜の苗を
庭にいよいよ移し変えたり。
2、そしたら
「●●(欧州のとある国)に取材にいきませんか」
というすごい魅力的な依頼が来た。
たぶん、こんな機会じゃなければ絶対に行かなさそうな場所。
いきたい。でも、年明けまでは忙しい。
その旨返信したら「そうですかあ・・・」という感じで、
あっさりポシャっちゃいました。けっこうすぐ行かなくちゃいけなかったみたい。
ざんねんだーむねんだー。
3、釣りしたり、日本シリーズ観たりするヒマならあるんだけどな。
でも仕方ない。こんなのはタイミングなのだ。
いつか相応しいときが来るのを待ちます。
4、てなわけで、
今夜も日本の横須賀の浦賀におります。
日本シリーズ観戦には、日本酒が合う。
あと、さいきん、菜飯がおいしい。アタマがどうかしたのかと思うほどうまい。
ダイコンとか、カブの抜き菜(間引いた小さいやつ)を入れると
すごく幸せ。日本でよかった。でも行きたかった。

吉乃川 越後純米 720ml
↑
いま飲んでるお酒。(楽天の商品リンク)
安いけど、すっきりしてて、なかなかうまいです。
2008年11月04日
●シロギス釣れた。でもまた一尾。
1、3連休終わって、朝から原稿書き。午後からちょいと防波堤へ。
キス用の仕掛けに、生きたエサ用意。
2、よっしゃとばかりに第一投したら、即かかった。一尾ゲット。
シロギスはまだいた!人生初の大漁か!
3、とおもったけど、
いろいろあって、結局釣果はこの1尾のみ。ぐへえ。

4、ちっちゃいけど、塩焼きにして食べようと思います。
こないだのヒラメの素揚げはうまかった。
5、シロギスもいいけど、
さいきんは、どうやらカレイが揚がっているらしい。
どのあたりが狙い目かも教えてもらえるようになったし、
夕食の足しになるくらいは釣れるようになりたい。
2008年11月03日
●3連休
1、3連休の浦賀。釣りのお客さんが多いです。
こういうときは
ジャマにならないよう、おとなしくしているのが、
地元民のたしなみ。(と勝手に決め付けてる)
2、でも土曜はたまたま遊びに来たご近所小3Hくんが
「釣りしようよ」というので、
「仕方ないなあ」とニコニコ2人で出撃しちゃいました。
3、相変わらず、釣れない。
ひとりなら平気だけど、連れがいるときはなんとかしてあげたい。
どっかの家族連れが「シロギスが釣れた」とうれしそう。
そ知らぬ顔で、そっちへ近づく、ぼくら。
ジワジワ。
4、そばに竿を6本出しているベテランおじさんがいたので、
こんがらがらないよう、ぼくは竿をしまう。
Hくん、陣地確保。
竿を出して、いざ挑戦。魚はいるはず。
5、そしたら、家族連れが帰り際、
「よかったら」とアオイソメをくれた。
「あの辺に投げたら釣れたよ」とポイント情報まで教えてくれた。
ワーム(虫とか小魚の格好をしたゴム製のルアー)のヨコに
生きエサもつけて、投入。
6、それから更に30分。すべてはHくんの釣果次第。
そろそろ帰ろうかな、という頃、揚がりましたよ、シロギス。
1尾だけだけど、おいしいお土産できて、よかった。
7、Hくんはホクホク。
ぼくは針をはずしつつ
「イソメに食いついてるなあ」と、確認。やっぱし本物は強いのか。
キス用の仕掛け、生きエサで、ここでもう一度挑戦したい。
8、そわそわしつつも、日曜は仕事。
今日も午前ちゅう、遊びに来たHくんを放ったまま、原稿書いた。
うーん、そろそろやりたい。
冬前キスの荒食い時期が終わっていないといいな。
2008年10月31日
●へなちょこ釣行記
1、あれこれ動き回った先週が終わり、今週はミッドタウン(人生初)に一度いっただけで、
あとは自宅で原稿書き。
2、基本パターンは午前中にちょこまかやって、
お昼を食べたら、仕掛けつくって、
もうちょいだけ仕事してから、1~2時間海で釣り。
暗くなるころに戻ってちょい仕事。メシ食って寝る。
3、こんな調子なのですが、
19日にメバルを釣って以降は、ボウズまみれ。
といっても、中学生男子に囲まれているわけじゃない。
いまの中学は長髪だもん。
いや、そういうアレじゃあなくって、何も釣れない。
4、「釣れなくても、糸垂れる時間は、味わい深いよ」
なんて言ってみるけど、こんなのはウソ。言い訳。
ホントはなにか持って帰りたい。
5、29日。
いつもの防波堤にいた先客に、
「14時~15時はキスが釣れたけど、もう止まっちゃったよ」 と聞く。
海をのぞくと、小魚が群れをなしている。 でも、ちょっともかからない。
子連れの地元の人が来て、
「ここは浅いし、あんまり釣れないでしょ」といわれる。
「小魚の群れはあるんですけどねえ」
「やっぱり●●(横須賀の別の場所)がいいですよ。ドンキの裏」
「そうなんですか」
「ソウダカツオとサバが1,2時間で20本くらい揚がりますよ」
「いいですねえ」
でも仕事の合い間にいくにはちと遠い。
帰りがけにすれ違った知り合いの漁師さんには
「いま、カワハギがいいよ」 といわれる。
みんな言うことが違うんだよなあ。
6、30日もいつもの場所。
「別のとこでさっきハゼを60尾釣ってきた」というおじさん来る。
前日と同じように流れる小魚の群れを見て
「イワシの群れだよ」と教えてくれる。
「サビキ釣りしたら、すごく釣れるぞ。下にアジがいるかもしれない」
「アジとイワシ!いいですねえ」
「明日、やるから来なよ」
「まきエサ用意しなくちゃいけないでしょ」
「おからで充分」
「それなら安いね」
7、てなわけで本日も午後、おから片手に防波堤へ。
誰もいませんでした。(そうかな、とは思ったのだ)
自分なりのやり方で、サビキ釣りやってみるけど、かからない。
おからをバンバン海にまくのも、ちょっと抵抗がある。
てなわけで、
いつもの仕掛け(アジ用のつもりだけど、メバルしか釣れてない)を出して
4時までやってきました。

8、そしたら、ひさしぶりの釣果!
ヒラメでした。(タコもかかったけど、針はずそうとしたら逃げられた)
15センチくらいで、かなり小さいんだけど、
うれしかったので持って帰ってきちゃいました。
奥さんが唐揚げにしてくれるみたい。
せめて、おいしくいただこう。締め方もおぼえた。
9、それにしても
アジ、釣れないなあ。
2008年10月27日
●ドラ終戦、軍港、ナンダロ
1、ついこないだのことなのに、東京ドームで野球を見た、なんて、
遠い昔のような気がする。

2、24日、金曜。クライマックスシリーズ2ndステージ第3戦いきました。
1勝1敗で迎えた、この試合は
ダメかと思った9回表に中日が同点に追いついたけど、
その後はあと1点が奪えず、延長12回までもつれて、引き分け。
詳しい様子は、別の席で観戦していた友だちのBLOGをご参照下さい。
将棋記者Sさん目線→こちら
建築家Mくん目線→こちら
名古屋からドラユニフォームで駆けつけたBっち目線→こちら
3、すごくいい試合で
最後まで手に汗握って、楽しめた。
でも、結果的にはこの引き分けが大きかった。
翌日負けて、2008年のドラゴンズは全日程を終了。
強くてかっこいいドラ選手の方々、一年間、ありがとうございました。
来年こそは!
4、土曜はBっちの横須賀観光を兼ねて、
軍港クルーズへ。
ウワサのでっかい原子力空母をみよう!
意気込んで出かけたのに、ジョージは留守でした。
(韓国だかどこだかに行ってるらしい)
でも、潜水艦がたくさん見れたので、二度目だけど、満足。

潜水艦は、機密保持のため、
番号とか艦名を書かないのだそうです。

かざりっけのなさが
”実用品”って感じ。
5、知らない神社に迷い込んで、
その上の公園まで登っていったら、
こんなモノがありました。

6、ナンダロ。
教えてもらおうと、
そばにあった看板に聞いてみたら、

7、聞き返されてしまいました。
長い年月が経って、
分かんなくなっちゃったのですね。
2008年10月26日
●先週前半のわたくし
1、こないだ釣ったメバルは煮付けにして食べました。なかなかうまかったんだけど、すこし泥臭い感じが。
次回は、エラ、ハラワタをきちんと処理してみよう。

2、18日は名古屋、20日は滋賀、21日は奈良へいきました。
ドサまわりではなくって、取材。
関西では、最初の訪問先が比叡山延暦寺の近く。
続いて降りた駅は、大津京のそば。21日は平城京ゆかりの場所。

3、ほんのちょっとでも観光しようと、
21日は編集Aさんと興福寺をテクテク。
阿修羅像のイケメン顔は、ちょっとだけダルビッシュ風。
荒木飛呂彦っぽい造形物がならぶなか、
木造天燈鬼・龍燈鬼立像が
とくに、好きでした。
4、関西にいるあいだに、ドラゴンズはCS第1ステージを突破。
第2ステージチケット予約し損ねて、はらはら。
奥さんの友だち経由でなんとか入手したと連絡あって、わっしょい。
「もしかしたら、今年も?」なんて
期待しながら、浦賀に戻った21日夜でした。
2008年10月19日
●メバル釣れた
1、ついさっき防波堤でメバル釣りました!ようやく食べられる魚をゲットです。

2、1時間弱で、15センチ前後を4尾ほど。
まだ釣れそうだったけど、夕飯には充分なので帰宅。
トドメのさし方をネットで調べて、
おっかなびっくり血抜きもしました。
ただいま奥さんが煮付けにしてくれてます。うまいといいなあ。
お酒が欲しいところだけど、きょうはガマン。なんでかは以下参照。
3、昨日は名古屋で、インタビュー取材。
出来上がりは来年春の予定だけど、
すごくすごく意義のある本になりそう。
てか、内容・素材は素晴らしいのだから、
それを壊さないように料理しなくちゃいけないのだ。がんばらねば。
4、終わってからの飲みも楽しかった。
でも、勢いがつき過ぎて、
ビール、中国酒、むちゃくちゃ飲んでしまった。
新幹線にのって、時間差でヘロヘロに。
我ながら、よく浦賀にたどりつけたもんだ。朝起きても自分が酒くさかった。
酔って、失礼なこといわなかったかと、それだけが心配。
今週は関西にも取材にいきます。
2008年10月17日
●ああ、こうやってひとは深みへ
1、仕事を済ませ、あれこれ必要な連絡をとり、明日の取材の準備を終えたら、午後4時でした。
2、「行こう」
そう決めて、5分後には外にいた。
さらに10分経ったときには、海に向かって竿を出してました。
すばらしい。
3、初めてのルアー。初めての単独釣り。
メバル・アジ仕様だから、
”メバリング”とか”アジング”なんていうみたい。
4、でも、なんだかおかしい。
オモリ(ジグヘッドとかいう)が軽いから
上手く投げられない。
遠投する必要はないとはいえ、どうにもサマにならない。
5、なんどかやって、ハタと気づいた。
ぼくのつかっている竿は、ちょい投げ用の安いヤツ。
軽い仕掛けには向いていないのだ。
だから、メバリング用ロッド、なんてモノがあるのか。
そうか、そういうことなんだ。
6、でも、道具のせいにするのはシャクなので
エンヤコラと独学で、
こんなもんかいな、と自分流の投げ方を開発しました。
7、1時間ほど海にいて、釣果はなんにもナシ。外道も見ず。
アタリらしきものは感じたけど、
底にひっかかっただけなのか、
魚はいたけどうまくかからなかったのか、
波の流れを勘違いしただけだったのかは
分からず仕舞い。
8、暗くなってきた頃に根がかり。
ラインが切れちゃったのをシオに、帰ってきました。
サカナのいない釣り紀行はまだ続きそうです。
9、専用の竿買ったら、いけるのかなあ。
いや、まだ買わないと思うけど。
とりあえずは手持ちのアレコレでいけるとこまでいく所存。
明日は新幹線で名古屋です。釣りでなく仕事。
2008年10月16日
●目標は、まず1尾釣って、食うことだ
1、今日は、単行本の全体的な流れをつくったり、来週からの取材のスケジュールを確認したりしました。
そうそう。11月にまた母校で授業やることが決定。
タイトルはまだ考えているところだけど、どうしよう。
「大学中退しても、なるようになるさ」にしようかな。ダメかな。
2、昨日、思い立って、釣りグッズをごにょごにょ買いました。
ジグヘッドとかいうのと、ワーム。

3、こいつは、あれです。
”アジング”ってえのに、挑戦してみようじゃねえか、てえ寸法です。
同じ仕掛けで、メバルも狙える。
アジ、イワシが好きなぼくとしては、これで充分。
大漁に釣れるわけじゃなさそうだけど、 けっこうメリットがある。
4、イチイチ、エサを買う必要がない。
仕掛けがシンプルだから、安く済むし、すぐできる。
これだったら、思いついて10分で、
ふらっと行って帰って来られるはず。
5、そして、なによりも
唯一の釣り友だちである小学3年生Hくんの
「エサ付けて」(まだアオイソメに触りたがらない)
「仕掛けが絡んじゃった」(針がいくつもあると危ない)
が、だいぶなくなるのではないか、と思われる、ってえ寸法。
6、どの程度やれるのか分かんないけど、
とりあえずボチボチ試してみるつもり。
新しい仕掛けもって、
仕事をサボっているわけじゃないという言い訳に、
ノートも持っていけば、
きっと安心。

OWNER/オーナーメバル流弾丸/ながれだまJH-85
↑
買ったのは、これとかこれとか。
カンペキに素人考えの直感です。
ダメだったら適宜変えてみます。
↓

ダイワ(Daiwa) 月下美人 ビームスティック 2.2インチ 胡麻ブラウン1014PUP2
2008年10月13日
●日曜日は休みでした
1、三連休まんなか日曜は仕事サボった。午前中は、三浦ダイコンの種まいたり、
冬菜と小松菜をじっくり見比べたり。

↑
ダイコンの種まいたあたり。

↑
冬菜。別名女池菜、新潟菜。小松菜の一種らしい。
名古屋でいう「モチ菜」と同じかと思ったんだけど、
どうやら違う。

↑
小松菜。去年買った種が無事に発芽。
2、午後はご近所小学生と釣り@鴨居港。
この日のために「ボウズのがれ」という仕掛けを用意。
(釣りで、何も釣れない状態を”ボウズ”といいます)
満を持して臨んだんだけど、かかるのはフグばっかし。
自分で調理できるわけもなく、
みごとにボウズで帰る羽目になりました。

ささめ針(SASAME) ボウズのがれ 投げ釣りの巻 S
↑
使った仕掛け。いろんな深さの魚がいっぺんに狙える。
3、でもきっと悪いのは仕掛けじゃなくて、運と腕。
地元漁師さんに
※イワシが回遊してくると釣れる(昨日はなかったらしい)
※もっと寒くなるとカレイが釣れるようになる
ほかにも、場所の情報とかも教えてもらいました。
4、実は、引越してから、
まだ一度も自分で食えるモノを釣ってない。
次はオキアミとか疑似餌をつかってみるかな。
これなら同行する小3Hくんも自分でできるだろう。
あと、やっぱり早朝がよさげ。(夜は眠いので考えない)
ともかく、まず一度は釣らにゃ、話になりません。
2008年10月05日
●コイルを巻いて、まわしています
1、大人の科学マガジンvol21電磁石エンジンが到着。さっそくつくってみました。
要となるコイルは、ご近所小3くんに巻いてもらった。
針金だから、糸のようにはいかない。けっこう巻きにくい。
テキトーながらも、無事に完成。

2、スイッチ入れて、手でちょっと助走をつけてやると、クルクルまわる。
輪ゴムを軸と車輪にかければ、走る。のんびりだけど。
なんでか、愛着がわいてくるのは、
デザインのせいか、
スタートとストップの動きが電磁石ならではの独特の挙動になるせいか。
このふろくはどっかに飾っておこう。
3、関係ないけど
庭に咲いてたこの植物はなんだろう。

↑
(10月14日追記)
判明しました!トレニア(ナツスミレ)だったようです。
教えてくださったSさん、ありがとうございます。
4、もっと関係ないけど
いまオンエアされている
JR東日本CM「宮城県松島の月編」の最後のぶぶん、
月を見上げる吉永小百合さんの後姿、この構図がすごい好きだ。→これ
↑
10ページほど記事書きました。宜しくお願いします。
2008年10月04日
●秋の土曜といえば
1、土曜といえば、デーゲーム。本日のドラゴンズはそうでした。巨人に勝って、無事に3位確定。
なんとか10月も野球を楽しめそうだなと
空をみたら、もう暗くて、半月でした。さすがは秋。
2、秋といえば、草木もあれこれそれっぽい。
左は野牡丹、右、紫式部(たぶんホントは小紫)。


3、紫式部といえば、源氏物語。
こないだテレビで観た某市会議員の先生が
「政務調査費で▲万円分の書籍代を請求していますが、
いったい何の本を買ったんですか」
と追求されてて、
「源氏物語を全巻買った。勉強のため」と答えてた。
4、それも、いかがなモノかと突っ込まれそうな話だけど、
「あと、わたしの祖先は源氏だから、そのへんの研究もゴニョゴニョ」
と続けてしまったのは、かなり、いかがなモノでした。
きっと、言うにコトカいちゃっただろなあ。
5、あ、でも、いま気づいたけど、
もしかして、「祖先が光源氏」と主張している家系なのだろか。
だったら、ちょっと注目してみたい。でも、きっと違う気がする。
6、この市会議員さんの本棚にあった源氏物語は
瀬戸内寂聴さんのモノ。
寂聴さんといえば、
さいきん「ぱーぷる」というペンネームで
ケータイ小説を書いていたことが話題になりました。
7、読んでみたけど、なかなかそれっぽい。
86歳になっても、このひとは攻めるんだなあとびっくり読みました。
こちらにあります。→ぱーぷるさんの”野いちご”
8、そのついでに
第3回日本ケータイ大賞受賞作も読んでみて、
寂聴さんの作品を「それっぽい」と思った考えが変わった。
ケータイ小説の文体は、えらいこと進化してたんですね。
ストーリー自体は定番のアレな感じなんだけど、
短文の積み重ね方が新しい。気持ちいい。クセになるっす。韻文詩みたい。
ここまで行くのかとびっくりしました。
9、ご興味ある方はぜひ読んでみてください。すげえです。
こちらです。→「あたし彼女」
0、この文体は、発明だと思う。
しかも、感染力も高い気がする。
仕事原稿でうっかり伝染らないよう
注意?
しなくちゃ
てか
あたしが
やるわけないじゃん
みたいな
2008年10月02日
●池袋で、新宿で
1、昨日は池袋→新宿。まず池袋。2年ぶりくらいに会う友だちNさんとランチを食べようと、西口の中華集中ゾーン(通称”池袋チャイナタウン”さいきんでは”東京中華街”として売り出す計画もあるらしい)へ。何度か行って、大好きになった知音食堂に看板がない。10月1日から改装中。タイミング悪い。仕方がないので、「もうひとつウマイ店がある」とかねてから聞いていた、永利へ。初挑戦だったけど、大正解。ココも安くてたくさんでおいしかったです。ぼくら以外の店員さん、お客さんはみんな中国語。そりゃおいしいよなあ。夜にもまた来たい。お茶でもしようかと相談していたら、そばに立っていた見知らぬ女の子がいきなり振り向いた。「一緒にいっていいですか」「?」「サンシャインシティに行きたいんです」「!」高校の制服姿のその子は、修学旅行中の四国の女の子。自由行動を利用して、こっちの友人に会おうとして道に迷っていたみたい。「いいですよ」と、3人でテクテク。「あれがサンシャインビル」「わあ、何階建てですか」とか、そんな会話。とても礼儀正しいその子の待ち合わせ場所は、同人マンガとかを売ってるなんちゃらビルでした。好きなあれこれ買い溜めするのかな。2、夜は新宿歌舞伎町。モテない系リニューアル記念トークイベント「女子夜学校」でロフトプラスワンへ。なんのことだか分からない方は、能町みね子さんの「くすぶれ! モテない系」を読みましょう。友だちYさんとビール飲み飲み、くすくす笑いつつ、けっこう興味深いこともたくさん知りました。
3、ゆうべ新宿で学んだことメモ。
●京極夏彦・大槻ケンヂにハマると、メインストリームから外れやすい。
●ロリータ系ファッションと和装趣味は、位置づけ的に意外に近いのかもしれない。
●満月の夜に短歌をメールしてくる彼氏がいる高校生ってすばらしい
(実際にそういうひとの投稿が紹介されていました。
ちなみにぼくも高校時代、授業中に短歌を書いて、
それに返歌してくれる友だちがいた。でも残念ながら彼女ではなかった)
●能町さんのチヂミの食べ方がカッコいい。ハシできれいにつまんで、ピザのようにかじる。
●エロトークを上手にできる男子はポイントが高いらしい。(今後の課題)
●WJは週刊少年ジャンプのこと。
などなど。
4、会場では「モテない系になったきっかけ」のアンケートをとっていた。そのときは書かなかったんだけど、あとになって思い出した。たぶんぼくの場合は、1982年の「い・け・な・いルージュマジック」だ。ベストテンで流れた二人のPV、キスシーンに「うわあ、なんかすげえ」とやられちゃったのでした。これがその後の自分をつくった気がする。同世代に、こういうひとはけっこういるんじゃないだろか。
(youtubeにあった、ザ・ベストテンでのルージュマジック動画
貼れなかったのでリンクしておきます。→こちら)
5、途中休憩で、またもや知らない女の子に話しかけられる。ものすごく礼儀正しいひと。ニコニコと「わたしの連れは女装が趣味」と教えてくれる。いろんなひとがいるなあ。もっと話したかったんだけど、終電気にして、早めに帰ってしまったので、詳しくは聞けなかった。あとで聞いたら、以前「離島の本をつくりませんか」と声をかけてくれた編集者Eさんも来ていたらしい。ギリギリまでいればよかった。なにはともあれ、ものすごく楽しかったです。また次があったらいきたい。
6、あ、でも、ひとつだけ言いたいことが。声を大にするほどじゃないけど、ちょっと言いたいことがあった。「テレビの前にラジカセを置いて好きな番組を録音していた」という回答に「すごいなあ」とステージ上の3人は感心していたんだけど、でも、それは単なる世代の違いだと思う。ビデオが一般的じゃなかった時代、テレビに出力端子なんか存在しなかったころ、それはすごく当たり前のことだったはず。もちろん、ぼくもやっていた。とくにRCとYMOの出演する番組は、ことごとくテレビ前で、ラジカセ録音。家族の声やら、家事音が入るのは当たり前。それでも繰り返し聴くためには、これしか方法がなかったのです。ちっともマニアックなことじゃなかったと思う。だから、ぼくは、いまだに「ぼくの好きな先生」の間奏になると、父親の咳払いが聴こえるような気がするのでした。
2008年09月23日
●秋分の日日記
1、火曜だけど秋分の日で休み。浦賀、晴れ。昨日の続きで実家にメール。
文面は「今日も12連勝でひとつ宜しくお願いします」。
4回終了時点(巨人はリードされてた)に返信が来た。
「マダマダ小笠原ラム阿部がホムランあり2点などヘノカツぱ」
とのこと。
2、ラムは、”ラミ”レス。ヘノカツぱは、へのカッパだと思う。
結果は引き分けでした。慌てた母メールはおもろい。
3、夕方。遊びにきていた小3Hくんを肩車して、家まで連れて行く。
「1円玉の匂いがするぞ」となんでか頭上でくんくんしてる。
彼はよくお金を拾うらしいんだけど、まさかねえ。
でも、いちおう、ぼくも地面をきょろきょろ。
みつけたのはヒガンバナ。

4、「匂うぞ、匂うぞ」
「そんなん分かるの?」
「うん。超能力だもん」
「うそつけ」
「ちょっと右にいくと、いいことあるよ」
「1円玉?」
「いいや、猫のウンチ」
「ゼッタイいかねえ」
5、同じくヒガンバナ科のタマスダレも真っ盛り。さすがは秋分。

6、「あ、なんか光ってるじゃん」
「ん?」
「そこ、そこ」
肩車したまま、スクワットの要領でしゃがむ。
「わ、ホントにあった!」
1円玉、ホントに落ちてました。
ぼくも驚いたけど、Hくんがいちばんびっくりしてた。
7、不思議なこともあるもんだ。
「これから毎日やろうっと」と上機嫌。
「1円探すの?」
「そう」
「100円にしたらいいじゃん」
「それはムリだよ。1円ずつだからいいの」
「ふうむ」
8、なんだろう、この奇妙な謙虚さは。
でも、
「1円と宣言したから、拾えた」
「100円とかいったら、拾えなくなる」
としたい気持ちはなんだか分かる。
うん、分かるな。そんな秋の祝日。
9、帰宅したら、奥さんが
「きょうから新米だよ」とお米を研いでくれていた。
それから「今夜は中日応援します」と母からメール。
ドラゴンズ、今夜勝ったら単独3位だ。

2008年09月20日
●浦賀→福島→浦賀
1、昨日は仙台経由で福島へ。日帰り取材でした。京急、山手線、新幹線、常磐線、タクシー。移動中はほとんど座っているだけなんだけど、長旅ってのはなんでか疲れる。位置エネルギーは、きっと水平後方にもはたらくに違いない。いや、それだと帰宅したらプロマイゼロになるのか。んじゃ、未知のエネルギーだ。ひとだんらくしたときのビール&「ぷはあ」でグッと増えるような、そんなエネルギー。二酸化炭素はあんまり出さないけど、その代わりに、モヤモヤしたよくない何かは出しそう。発見しても、使えないかもしらん。2、ちなみに、このエネルギーはドラゴンズが4位になったり、広島の若き先発投手に初完封されたりしても、減っていくようです。はああ。ジャイアンツは8連勝で、きょうも先制しているみたい。野球ってのは、ある程度まで煮詰まれば、最後は勢い次第なのかもしれません。
3、そんなヘトヘト移動のなかで、こんなモノを手に入れました。

4、麦焼酎。でも、反対側には、こんなプリントが。

5、ロックで飲んだらすっきり、おいしい。
今夜はこれでも飲んで、
絶好調ジャイアンツの勢いと若き俊足野手のパワーを
分けてもらおうと思います。
2008年09月11日
●今週の「こんなの初めて!」
1、オニが笑うかもしれないんだけど、来年発売予定の単行本の仕事してます。週末からはもう1冊、別の出版社さんの書籍企画がスタートする。こちらも発売は来年春。さらに来月から、09年初夏発売予定の書籍取材が始まる予定。のんびりやれるのはいいんだけど、〆切がすげえ先で、こういうやり方には慣れていないので、気合のいれどころが難しい。しかも、経営モノ、日本近代史モノ、科学っぽいドキュメンタリーモノ、とジャンルがとびっきり別なのも、どきどき要因。だ、だいじょぶだろか。でも来年5月に40歳になるまで、この仕事続けられそうなのはうれしいです。マイペースでがんばってみます。2、こないだの日曜、ご近所の小学生Hくんと釣りをしました。実は土曜にもやったんだけど、1時間くらいだけだったので不完全燃焼だったのです。午前6時のボート屋でにょろにょろとしたアオイソメ、針を購入。日曜だから客多し。「きょうもやるの?」と聞くボート屋のおじさん、昨日とおんなじエサ、仕掛けなのに要求する料金が違う。たぶんノリで決めているんだな。こういうテキトーな商売のやり方が通用する世界って、どんどん狭くなっている気がするなあ。コンビニで発泡酒とタバコ買ったら、こちらは定価。当然なんだろうけど、あんまり当たり前とか決め付けたくない気分。仕掛け作って、Hくんが来て、渡し舟に乗って、浦賀湾の西側で釣り。ものすごくちっこいハゼみたいなのが、ちょこちょこ釣れる。でも3,4センチくらいだから、どんどんリリース。ダメかな、と思ったら、タイムアップ寸前にHくんが意外な獲物をゲット。生まれて初めて食べられる魚を釣った彼は、のぞきこむ観光客のひとたちから「すごいねー」といわれてました。素人釣り指南をしたおじさんとしても、ひとあんしん。何が釣れたのかは、H君の日記をご覧下さい。→こちら。
3、火曜の初めては、都市対抗野球の観戦。カードは新日本石油と王子製紙の対戦だけど、都市対抗的表記では”横浜市”対”春日井市”となる。横浜は去年まで住んでたところで、春日井は奥さんのふるさとなのでした。7回に「春日井工場事務課一同」の旗に名前のあった鈴木選手が2ベースを打ったけども、結果は4-1で横浜市の勝利。ブラスバンドとチアガール、応援団が間断なく演奏を続けるドーム内は、プロ野球とも高校野球とも違う、社会人独特の高揚感があって、やかましかった、じゃなくって、にぎやかだったです。なかなか楽しめるものですね。

始球式は白鳳。
フォームはテキトーなのに、すげえ重そうないい球投げてました。
さすがは横綱。
4、水曜の初めては、銀座のクラブ。単行本の打ち上げ二次会で、連れて行っていただいたのでした。タバコに火をつけてもらうたびに、ついつい身をかがめてしまい、お礼いうべきなのか迷ったりで、ヘドモド。「堂々と待ってなくちゃ」とベテランお姉さんに何度も諭されました。こういうとこでは、そうらしい。でも物腰ってのは、そうはカンタンに修正できない。そういえば、銀座に行く前、新丸ビルでエレベーターに乗ったら、途中から元バービーボーイズのKONTAさんが乗ってきた。確認したわけじゃないけど、たぶん、違っていないと思う。日常会話もあのイカした声で話すのだなあとそ知らぬふりしながら、内心感動。「7階お願いします」とかなんとか言ってたんだけど、それがものすごくソウルフル。腹の底にズドンと響く。「彼は断固として7階にいくんだな。もう戻らないんだな」なんて、そんなわけないんだけど、そういう感じがしました。あのセリフだけCD化しても売れるんじゃないだろか。c/wで甲本ヒロトさんの「何階ですか?」もぜひ聴きたい。

2008年09月07日
●雷接近ちゅうのバジルペースト
1、大人の科学マガジン原稿書きはひとまず完了。次号のふろくは電磁石エンジン。むかしの定番電子工作、モーターです。モーターといえば、電気自動車。EV。クルマの歴史を見ると、20世紀初頭はガソリン車と同じくらいEVが普及していたそうです。その後は安価&高性能になったガソリンの時代になったんだけど、もしかすると21世紀初頭は、これとは逆の流れが起こるかも。さらに、さらに、それだけじゃ終わらず、もっとすごいことになるのかも。そんなようなことを書きましたので、ご興味ある方は宜しくお願いします。次の仕事は、経営についての単行本づくりお手伝い。こちらもなかなか楽しそうです。2、昨日はバジルを収穫して、バジルソースをつくりました。
↓こんな感じで集めて。(だいたいこれで100グラム)

↓オリーブオイル、ニンニク、塩、こしょうをいれ、
ミルサーでがーっとすると、こんなふうに。

↓湯煎して、冷凍保管。パスタやらにつかいます。

3、もうちょい作り方きちんと書くつもりだったんだけど、ただいま雷接近ちゅう@浦賀のため、駆け足になりました。
パソコン落としまーす。
2008年09月02日
●棒キレ振り回す、オレの晩夏
1、タマスダレが咲く9月。これが元気になると、浦賀の夏も終わりが近い。
ヒガンバナ科の有毒植物。(ニラと間違うとよくないそうです)

2、この季節になると、
ぼくは棒キレ片手に
庭をぐるぐる3周くらいするのです。
ほぼ毎朝。ぶるんぶるんと棒ふりまわして、ぐるぐる歩く。
3、べつに気が違っちゃったわけではないです。
K対策。
空に浮かぶKじゃなく、スパイダーなほうのK氏。
糸がすごいんです、Kの巣が。
4、家のまわりに住むK氏は、
灯りをめざす虫を獲ろうとするらしく、
だいたい夜、窓際に糸を張る。
暗くなると、けっこう威力を発揮するんだとおもう。
5、だから朝になるとえらいことジャマな場所にKの巣がある。
ゴミ出しをしようと玄関を開けると、糸がモジャ。
庭を歩けば、巣にあたる。
6、ひどいときには早朝の路地いっぱいに
巨大なKの巣がつくられていることもあって、
ゴミ袋片手に、もわっと突っ込んでしまう。
直径2メートルとか、どうやってるのか知らんけど
K氏的には「デッカイこと成し遂げた」のかも分からんけど
ニンゲン様にとっては、すげえジャマ。
7、てなわけで、この季節、
早朝のゴミ出しは、
ゴミ袋をぶるんぶるん振りながら歩くのが必須。
帰宅したら、棒キレもって、ぐるりを一周するのでした。
「どりゃああ」とか、声を出して振りまわすとけっこう楽しい。
8、そんななか、あるK氏は、こんなもののまわりに
びっしりと巣を張っておりました。

9、小さな虫が近寄らないようにしてくれる除虫剤。
糸は張りやすかったんだろけどね。
いくらなんでも、それはセンスないよ、某K氏。
2008年08月30日
●夏休みはおわらない
1、本日は原稿書き。でもご近所Hくんも来ております。いまはテレビ観てる。夏休み終了間際小学生の発する”遊ばなくちゃ”オーラのまぶしさよ。ああ、うらやましい。あてられながらも、カリカリ書く。たまに遊ぶ。2、ついさっき。突然、タタタッと、サンルームにいった彼。雨戸をしめて「みないでね」と宣言。

3、何してるんだろ、とのぞいたら、”基地”をつくってた。

4、日が差して、サンルームで、しかも締め切ってる。むちゃむちゃ暑いだろうに、氷かじりながらせっせとつくる。放っておいたら「もういいよ」との声。
5、知らんうちにかくれんぼになってたのかい。とりあえず基地を覗き込んだら、えらいこっちゃになってました。

6、この下にうずもれてました。ちょっとしたアートじゃん。梱包うんぬん。小3ってことは、まだまだこんな夏休みが彼には残っているのだ。すごいもんだね。
2008年08月25日
●プラスマイナス明、でなく、土日月
ぶり返した風邪はなかなか去らない。ブリ焼いた網はトースト焼いても魚の風味。そこにマーガリン塗って、コーヒー飲む。浦賀の朝は小雨。先週土曜のことです。ぼくは来客準備。シーツを洗濯して、浴室乾燥機でがーっと乾かす。11時半に五輪野球3位決定戦スタート。最後まで見届けようと観始めたんだけど、むにゃむにゃむにゃ。途中から五輪サッカー決勝へチャンネル逃亡。こちらは、心地よい緊張感が漂う好試合。プレッシャーってのは、引き受けられる分を超えないようにしておかないと、たいへんなことになっちゃうものなのかもしれないなあ。でも、だからこそ「さすがにムリだろう」と誰もが思ったプレッシャー・宿敵アメリカを乗り越えた女子ソフトボール日本代表はすごかったともいえそう。守備もすごく気合が入ってて、素晴らしい試合でした。サッカー決勝はアルゼンチンの優勝。メッシもすんごくハツラツナイン。イレブンか。いやワンオブイレブン。終わってからソフトボールの原稿書き。ちょうど7月に上野由岐子さんのお母さんに取材をしたので、そのことを書いたのです。11月ごろに配布される読売新聞販促誌「ヨミスポ」に掲載されると思うので、よかったら見てください。原稿は16時に終了。送信。17時に来客。奥さんの同級生ご一行さま。近所のお祭ちらっとみて、刺身食って、生シラス寿司食って、浦賀の花火をみて、「夏も終わりだねえ」と日本酒片手につぶやいてたら、お客さん数人が踊りだした。フリッパーなんちゃら。メトロうんちゃら。ローザルクセンかんちゃら。セカンドサマーオブどんじゃら的な、そういう80年代終~90年代初頭なアレやコレ。楽しい。関係ないけど、小躍りって、「雀踊」と書くことがあるそうですね。ちゅんちゅら酒を飲む、そういう夜。寝不足で起きたら、日曜日。「またね」とお客さん見送ったら、ラジオからはドラゴンズ戦。山本昌、危なげなく勝って今季10勝。43歳での二桁勝利。しかも完投。いっそ、もう一回200勝目指してください。月曜はまたもや雨。取材で電気自動車に乗りました。あの加速を言葉に直すのは、むずかしい。グイーンと加速して、ギアチェンジがないから、そのままさらにグイーンなの。グーーーイーーーーンみたいな。とか書くわけにはいかないかな。ランチでチキンカツ定食を食べたら、上からミートソースがかかっていました。チーズも溶けてる。すごくワンパク。そういえば男子マラソンで優勝したワンジル選手は、日本在住だからきっと「碗汁」って書いても、本人は読めると思う。ちなみに「碗」と「椀」の使い分けは、考古学的には難しい問題らしい、と聞きましたよ。状況によって用法が違っていたりするんだとか。風邪はなかなかなおらないです。鼻水がまだずるっと。
2008年08月21日
●電磁石、NNN、ソフト、優しさ、必殺技
1、お盆モードおわって、けっこう仕事モードの日々。「大人の科学」次号は電磁石エンジン。そのお手伝いをするために、モータの本とか読んでます。こんなのを開くなんて大学以来。何を隠そうぼくは工学部電気学科だったのです。中退だけど。おもしろい記事になるようがんばりまっす。2、7月末に発売された岩田公雄さんの「テレビで言えなかったニュースの裏側!!」。ぼくもお手伝いした本なのだけど、帯の推薦文を書かれた石原伸晃衆議院議員による本の紹介動画がyoutubeにアップされていました。石原さんは元日本テレビの政治部記者で、NNNの後輩にあたるのだそうです。ニュースのツボがよく分かる1冊。よかったらぜひ手にとってみてください。
3、きょうはソフトボールについての原稿書き。半分まで書いて止めたのは、今夜の決勝を見ないと後半は書けないから。上野由岐子さんキツイだろうけど、きょうも投げるんだろか。なんとか一矢報いて欲しい。
4、とかなんとか、あれこれやってるけども、もちろんいつものように、のらりくらりと手も抜いてます。きょうはミニトマトの枝を整理して、ちらっと遊びに来た夏休み満喫中の少年・Hくんにシソの葉を持っていってもらいました。そしたら、そのシソが、アジのタタキになって戻ってきた!さらに別の友だちからは梨も届いた!素晴らしい。ありがとうございます。我が家の冷蔵庫の半分は、ひとの優しさでできているのだ。

5、ものすごく関係ないけど、うちの奥さんはきょう、sonic youthのTシャツを着ています。とても張り切った感じで発音してみると「ソニック・ユース!!」って、ナニカの必殺技みたい。変身もできそう。風邪ぶり返してイマイチ不調なぼくに足りないのは、これか。
2008年08月19日
●2008年のお盆やすみ
8月15日から、お盆休みで帰省していました。関東では7月が盆らしいけど、名古屋出身のぼくにとっては、やっぱり盆は8月なのです。2泊のあいだに枯れないように、庭にたっぷりと水やりして出発。意外なことに新幹線はガラガラ。自由席でも楽勝。「喫煙車はなんだかくさい」という奥さんの意見にしたがって、喫煙車両で一服してから、禁煙車両へ。あっという間に名古屋到着。あちい。ここの暑さはやっぱりレベルが違う。浦賀が大尉なら、都心は大佐、名古屋は中将くらいの体感気温。親戚が集まってワイワイ五輪見てても、「こないだは35度だったから涼しかった」だなんてセリフが、ポンポコとびだす。夜になって、まんまるな月が出て、風もふいたけど、やっぱり暑い。ビールのみまくって、クーラーつけっぱなしで寝ちゃいました。16日も快晴で36度でちょうポンポコ。お墓参りに向かったら、今年もあったよ、ドラえもん石像。墓石屋さんのディスプレイなのです。お刺身のおいしいUさんで昼食を食べようとしたら、ニュージーランドにワーホリに行っているHくんから突然電話。「どしたの?」「いや、声が聞きたくなったんすよ」「いま、どこ?」「ニュージーランドです」「うむ」「声聞けたんで、それじゃあ」「ほお」「また」ツーツー。なんだなんだ。30歳男子のその発言はちょっとかわい過ぎやしないかい。でも、まあ、ちょっとうれしいかな。Uさんの刺身定食は相変わらず美味。そして相変わらずの繁盛っぷり。名古屋では異様なほどの人気を誇る坂東英二が「この店は安くて、うまい」とテレビで発言したせいなのだとか。でもその番組からもう5年以上経つはずなのに、客足がちっとも衰えないのはUさんがすごいのか、坂東パワーなのか。どっちだろ。そのへん考えつつ、夕方は妹一家宅へ。ポンポコ、やっほーと、2人のおいっ子が踊るみたいなハイテンションで登場。「ちょっとだけ雨が降ったから、畑に水やりいかなくてもいいの」と喜んでいる。「なんでもない日ばんざーい」みたいだ。奥さんが夜なべしてたくさんつくっておいた「つけヒゲ」をプレゼント。自分でつけたり、テレビにつけたりして、さらに大騒ぎ。おお、大成功だ。そのままヒゲづらで居酒屋へ。妹一家、ぼくの両親交えた会食だったんだけど、お酒をグビグビいくのはぼくひとり。料理やらお店の雰囲気にそわそわしている、7歳おいっ子に「おとなのお店だから、ちょっと違うでしょ」といったら「うん」と目をキラキラ。いつか一緒にビール飲んだりする日が来るのかなあ。この日は適度に酔っ払っていたので、帰宅後に岩瀬が打たれたとか、それで野球日本代表が韓国に逆転負けしたとか、ドラゴンズがちっとも点がとれずに連敗したとか、そういうことは一切覚えてません。たぶんウソじゃないかと思います。17日。Sundayもnagoyaは36度。習慣というのはTerribleなモノで、お盆でも、親戚宅でも、ぼくは5時台に目が覚める。やることもなく、ひとりでタバコを吸っていたら、女子マラソンがスタート。真夏でも、外国でも、外反母趾でも、このひとたちは走るのだ。たいへんだ。朝ごはんをつくりに起きてきてくれた義母によれば「42キロといったら、ここから安城くらいまでだ」とのこと。安城市は義母のふるさとでもある。「遠い気がしてたけど、走れって行ける距離なのねえ」と嘆息。マラソンってのは、故郷を近くする作用もあるようです。午後は、名古屋在住の知人とお茶飲んだり、酒飲んだりして、新幹線。帰りはさすがに満員で、新横浜まで立ちっぱなしでした。日付変わって、浦賀到着。「すずしい」ってのが第一印象。どうやら一雨あったみたいで、気温が下がったらしい。でも、それ以上に名古屋との落差も大きいんじゃないか。五輪に出たアスリートが、帰国直後に町内運動会に出場したら、こんな気持ちになるんじゃないか。いや、そんなもん出ないか。出たらいいのにな。心配していた庭の草木も問題ナシ。「世話しなくても大丈夫なのかい」っていう一抹の寂しさもあって、「子離れ寸前の親の気持ちって、こんな風なのかな」と思いながら寝ました。18日は月曜で、横須賀の最高気温は30度もないくらい。お盆休みももう終わりだなあ、仕事しなくちゃいけないんだろなあと思っていたら、10時近くにピンポン。ご近所小3Hくんが「あそぼ」と来訪。「いいよ」といきおいで即答。昼過ぎまで工作したり、テレビ観たりして遊びました。お盆えんちょう。「明日は釣りしよう」といわれて「いやあ、おじさん、明日は仕事するとおもうよ」「なにするの?」「本をつくる準備で、資料とかほかの本読むの」「それだけ?」「うん」「そんなの、カンタンじゃん」「やあ、いわれてみたら、たしかにカンタンかも」「じゃあ釣りだ」「いやいや、どうかなあ」「だいじょうぶだよ」「そ、そうかな」てな具合でかなりグラグラしてたんだけど、でも、やっぱりお盆は終わってた。取材のスケジュールがあっという間に決まって、19日は一日資料読み。通常モードにもどったのでした。でも明日は取材終わったら、お酒飲むよ。
2008年08月15日
●この夏、知ったコト
1、青いアサガオをよく見ていると、早朝がいちばん青くて、だんだん花が弱ると赤紫になっていく。しぼんでしまうときは、ほぼ赤紫。ってことは、もしかすると、これはカラー印刷の三原色なのだろうか。印刷は基本的にシアン、マゼンタ、イエローでつくるらしくて、青はシアンとマゼンダを混ぜている。アサガオ的には、シアンはかなり気合が必要で、朝イチはいけるんだけど、徐々に疲れると、シアン成分が抜ける。だから、枯れるころには、マゼンダになっちゃう。そう見える。光の三原色(赤、緑、青)なら、こんな苦労はいらなかったのにね。
2、先日「ちゃぶ台音楽」のイベントに行ってきました。デスクトップミュージックならぬ、ちゃぶトップ。そのなかで、takedaさんのつくった茶碗を叩くハシをコントロールする”ハシーケンサー”(=箸シーケンサーの略)というものがあったんだけど、これがすごくいい。動きもかわいいだけじゃなく、これで茶碗、コップ、箱を同時にたたくと、かなりしっかりしたリズム隊になるのでした。「音がするものはなんでも楽器になりますよ」とtakedaさん。ホントにそうなんだなあ、と実感できる楽器でした。詳しい仕組みなどは、こちらで紹介されているようです。→こちら

3、エダマメが成長ちゅう。詳しくないひとのために書いておくと、エダマメってのは、ようは大豆(だいず)と同じです。完熟しちゃえば大豆になって、翌年まけば種にもなる。そのちょっと前の状態がエダマメ。ゆでるとうまい。これは、収穫して30分で甘みが半減するというやっかいな代物で、だからこそ、自分で育てるのが楽しい野菜でもある。「暑い夏にビールとともに」食べようと思うと、4月~5月に種まきをしなくちゃなんだけど、ホントは6月以降にまくのがいちばん大きく育って、おいしいのだとか。(愛知で育ててる義母情報)てなわけで、うちでは6月から7月にかけて、時間差で種まきをした。こうすれば、エダマメになる時期がズレるから、ちょっとずつ長く収穫することができるはず。ところが、7月中旬以降にまいたものは、ちっとも発芽しない。気温は充分なはずなのに、水もたっぷりやっているのに、なんでだろ。土をほじくりかえしたら、理由がわかりました。暑すぎたらしい。エダマメの種(=大豆)は土のなかで、煮えちゃってた。煮豆。こりゃ発芽しないわけだ。

(↑このへんは6月~7月上旬にまいたぶんです)
2008年08月11日
●桃からはじまる
1、昨日の夕方、ピンポンと宅急便。桃でした。山梨出身Nさんからの贈り物。やった。

2、もいだばかりらしくて、もう数日熟させたほうがいいみたい。
「おすそわけしよう」と、奥さん、お隣さんへ。
「ただいま」と帰ってきたら、手に梨が。お返しとのこと。わお。

3、ぼくはご近所の友だちOちゃん宅へ。
そしたら、こっちでもすごくおいしそうなモノもらっちゃいました。
アゴのダシ。トビウオだっけか。話には聞いたことあるけど、食べるのはたぶん初めて。
わっしょい。

4、それだけではなくって、
Oちゃん宅からの帰り道には、小3の坊やHくんまでついてきた。
我が家に戻ると、ちょうど五輪のサッカーが始まったところ。
「あ!谷口さんだ!」とテレビにかじりついちゃいました。
5、じつは五輪日本代表のMF谷口博之選手はこの辺出身。
Hくんが所属するサッカークラブが生んだ二人目のJリーガーなのです。
彼にとっては
メッシよりも、ロナウジーニョよりも、キングカズよりもヒーローなのでした。
6、Oちゃんに状況を伝えて、そのまんま一緒にサッカー観戦。
夕ごはんは、ハーフタイムにダッシュで帰って食べてきた。
ちゃんと15分で間に合った。さすが、サッカー小僧。
ぼくと奥さんは、ちょっとタイミングがずれて、
後半開始後に観ながらもぐもぐ。
7、試合は負けちゃったけど、谷口さんのアシストもあったし
強豪相手に最後までひるまず戦う展開で、
おもしろかったです。
8、終わり間際に、梨をむいて、
「ちょっと早いけど1個だけ」と桃もむいて、食べました。
どっちも甘くて、うまかった。
「学研の鳥オルガンを一緒につくりたい」と言い張るHくんを
「今日はもう遅い」とOちゃん宅まで連れ帰って、桃の旅はひとまず終了。
9、いやあ、桃ってすごい。
3時間も遊べたし、しかも、まだ残ってるんだもん。(梨もダシも)
Nさん、ありがとう。
2008年08月07日
●NO RICE NO LIFE
1、デザイナーをやっている友達に買ってきてもらったTシャツ。
なかなかいい感じで気に入っております。

(胸のところには、こう書いてあります↓)

2、ぼくはパン屋の息子だけれど、
朝食は常に米でした。
いまはそうでもないけど、夜はやっぱり米が欲しい。
米のない食生活なんて、考えたくないっす。
3、てなわけで買っちゃいました。
でも、仕事の打ち合わせとかに、
これを着ていくのはどうなのだろうか。
イデオロギーとかジャスイされちゃわないだろうか。
ちゃわないか。ちゃわれても、まあ、いいか。
むしろどんなふうに邪推されるのか、聞いてみたい。

(裏はこういう風でした)
4、ちなみにこのTシャツ。
なんでか2枚あります。
どちらもメンズのL。(Mと書いてあるけど、Lらしい)
流れで引き受けちゃったんだけど、どうしよう。
5、「それいいっすね」といわれたら
すかさず
「もう1枚あるけど、買わない?」と返してみようかな。
でも、こう聞くと、意外と
「いやあ、いいです」なんていわれがち。どうかな。
2008年08月04日
●どうもかぜをひいたらしい
1、書きたいことはたくさんあるんだけど、アタマがボーっとして書けません。仕事終わってヒマになったとたん、風邪をひいたのでした。最初は熱、次に咳、最後ノド。日曜、遊びに出かけようとしたら全部引っ込んだ。でも、帰宅したら復活。とくに声が出ない。きょうもガラガラ。大事な用事を避けてくれる几帳面さは、評価してあげてもいいよ。でもね、あのね、悲しいかな、きみは風邪なのだ。風邪なんだよ。カッコントー飲んで症状抑えつつ、退治しますよ。さようなら。2、赤塚不二夫さん死去
なんというか
「シェー」という言葉しか浮かばないです。
ナンセンスってのは、
すごくセンス次第なのだと思う。ヘンないいかただけど。
3、今日のドラゴンズは、たぶん山本昌が先発するはず。そうです、勝てば200勝達成なのです。その瞬間が近づいているのです。ちょっとここのところ元気のないチーム状況だからこそ、北京五輪で主力がダダ抜けしているいまだからこそ、景気付けに、リーチ一発ツモ、といって欲しい。カブトムシとラジコンが趣味の、口下手で地味な男の偉業の瞬間、楽しみです。でも関東では、地上波放送はないみたい。ぬう。ラジオで聴くぜ。みんなも聴こうべ(←神奈川弁。ウソ)。
2008年08月01日
●〆切鳴動して、ゴーヤ一本
1、月末〆切ようやく突破しました。これでしばらく納期に追われることはないっす。
昨日はアタマとノドが痛くて、風邪気味だったはずなのに
ぜんぶ終わるとけっこう元気になるのは
不思議でもありナットクでもあり。
2、「さあ、きょうはもうなんの用事もないぞ」
と、さいしょにやったのは、
庭の雑草むしりと、ゴーヤの収穫でした。

(↑ 今年のゴーヤは大成功。
このくらいのが毎日1、2本は採れてます。
食卓的にも大活躍)
3、てなわけで、
またぼちぼち更新しますので、適宜、宜しくお願いいたします。

4、↑「シンセサイザー・クロニクル」の
カッコいい赤いパッケージにも登場する
ショルダーキーボードを肩からさげた
かわいい学研のキャラ坊や。(←名前は知りません)
我が家にも届きました。
付録のシンセが話題になっていますが、本もおもしろいですよ。
ぼくも12ページほどかかわっていますので、探してみてください。
2008年07月29日
●〆切なのでコーヒー飲んでます
1、ただいま絶賛〆切ちゅうです。9月発売の単行本の構成やっております。先週末のお祭とか、お手伝いした本の内容とか、おとなになる途中でどこかに忘れてきてしまった大切なアレとか、夏になると思い出す淡いひと夏のコレとか、書きたいことやとくに書くつもりもないことはたくさんあるのですが、いまは時間がちょっとアレですよ。アリませんよ。ひとまず通販のオマケについてきた「楽天コーヒー」の写真をどうぞ。このあとぐびっといく予定。
2、ついでに、地元の祭で見かけた我が町内の大漁旗。

3、もひとつオマケで、
お祭のクライマックス”宮神輿の浜降り”を待つひとびと。

4、酔って寝ているひともたくさんいました。

5、てなわけで、ふたたび仕事してきます。
そうそう。
話題の↓は、いよいよ、明日発売ですよー。
2008年07月26日
●ふろくシンセは30日、鴨居の祭は今日と明日
1、30日発売の学研大人の科学特別編集版「シンセサイザー・クロニクル」。まだ予約段階なのに、
瞬間風速で、昨日のamazonでは4位にまで浮上したようです。
ところが予約取り扱い分がなくなってしまったのか、
突如注文不可になって、ランキングは失速。
ざんねん。ハリーポッター抜くところみたかった。
2、何はともあれ、
一時的に品薄になっちゃう可能性が高そうな状況なので
「買おう」と決めている方は、早めに手に入れたほうがよさそうですよ。
ぼくもあちこち文章書かせてもらっております。マジ、オススメします。
(Matrixsynthには、すでにこんな改造動画が!→こちら)
3、今週の土日は、地元のお祭です。鴨居八幡神社の祭礼。
漁船に乗ったお神楽が湾内をまわったり、
神輿が最後は海にはいったり、と漁港ならでは展開。
荒いけど、のんびりしてる。 そんなに混まない。すごくいいんです。
(去年の様子・動画あり)
1日目→こちら
2日目 →その1、その2、その3

4、そんなわけで、我家の玄関にはいま、注連縄が飾られております。
もしお時間とご興味ありましたら、ぜひ遊びに来て下さいませ。
お祭のクライマックス(浜降り)は
日曜午後4時くらい。鴨居港付近です。神輿が海に突入します。
去年の浜降りの様子です↓。
2008年07月23日
●ドミソ、ファ、テレビ、マンダラ
1、「料理のさしすせそ」は調味料で、「料理のイロハ」はたぶん基本のレシピのこと。じゃあ「料理のドレミ」はなんだろう。「料理のドミソ」はぜひ知りたい。イタリア人に教えてもらいたい。2、それに関連して「わが国の中興のファ」というひとがいたら、伝記が書きたい。”ソ”というほどじゃないけど、”ミ”じゃかわいそうなくらい、けっこう中興的にがんばったんだと思う。そのあたりの機微を、微妙な奮闘を、重点的に描いてみたい。もしかしたら”ファ”な偉人って、途方もなくたくさんいるんじゃないだろか。
3、ぼくが構成・編集をお手伝いした
岩田”ウェークアップ!ぷらすで解説をやってる、まん丸いあのひと”公雄さんの
「テレビで言えなかったニュースの裏側!」(学研)が
書店に並び始めているようです。
amazonでも通常販売開始っす。宜しくお願いします。
4、ぼくから見るとテレビの世界ってのは、うらやましく感じることが多い。すごくたくさんのひとが見てるし、お金も儲かりそうだし。でも、この本をつくっていて、その影響力の大きさ、だとか、あらゆる年代の人が見ているという前提、映像がないと成り立たないという宿命、といった制約は、思った以上に大きいんだなあと思いました。出版とテレビってのも、お互いに補いあえる部分がけっこうありそうです。単なるプロモーションの手段ってだけでなく、互いに得するいろんなアイデアがありえそう。そんなチャンスがあったらおもしろいな。じっさいには難しいのかな。あ、この本の詳細については、また後日改めて書くつもりです。
5、全然関係ないけど、いま、思い出したことを最後に。ちょっと前に某知人が「それはわたしもマンダラじゃない」と言っているのを見かけたのでした。 完全に間違えて覚えているっぽい。マンザラなのだ。 でも「わたしにとって、それはとても曼荼羅です」 という状態を想像すると、すごくうらやましい。ぼくにはちょっと想像の付かないイメージだ。 教えちゃったら、つまんないなとスルーしました。せっかくの曼荼羅、なくしちゃったら、もったいないっす。
2008年07月19日
●夏休みとアサガオと
1、アサガオ咲きました。白いヤツ。ダメかと思っていたのでうれしい。

2、きょうはちょうど、小1と3歳の甥っ子が遊びに来るのです。
「小学1年生の夏休み」といったら、
きっと、ものすごく大切なイベントじゃあないですか。
そういう朝に咲いたのもうれしい。幸先いいぞ。

3、↑こちらは玄関脇のプランター。
いろんなアサガオの寄せ植えです。
こっちも今朝、一気に咲きました。
見よう見まねのテキトーな行灯仕立てだけど、
けっこうサマになってきた。
4、あ、そうだ。
先日書影を紹介した岩田公雄さんの著書
「テレビで言えなかったニュースの裏側!」(学研)の
amazon予約が始まったようです。
ぼくは構成・編集など手伝わせていただきました。
すごくいい本だと思うので、ご興味ある方はぜひ、ぜひ。
5、とりあえず今週末は
小1の夏休みのサポートに徹しようと思います。
楽しみだあ。仕事は来週まで忘れることにしまーす。
2008年07月17日
●オレのゴーヤ、将棋nicomi、シンセ動画
1、ゴーヤがデカくなってきました。まさに「オレのゴーヤ」。ふっふっふ。

2、それはさておき、モテない系女子(←能町みね子さん命名)のためのケータイサイト「女子nicomi」に、将棋観戦記者・後藤元気さんが登場しております。(ごとげんさんのBLOG→こちら)「ハチワンや3月のライオンは知っているけど、将棋の指し方はよく分からない」というひとに向けた、若手観戦記者のラブレターみたいな雰囲気。普段は読めない感じの文章でおもしろいです。来週掲載される”後編”では、「ひとりの棋士を追いかけ応援する面白さ」について書くそうです。ああ、いいなあ。「棋士萌え」って、個人的には、すごくアリだと思うのです。こんど「ぜんぜん将棋を指さないファン(=ぼく)はこうやって将棋みてます」ってのを、このBLOGに書いてみようかな。ちなみに女子nicomiはぼくもときどきお世話になっている出版社さんがやってるサイトで、しかも登録無料なので、そのへんは安心して、ぜひ読んじゃってくださいませ。
3、7月30日発売予定の「シンセサイザー・クロニクル」についての新動画が公開されました。今回はふろくシンセで遊ぶ中田ヤスタカさんと、途方もない改造をしちゃった明和電機さん。→こちら。ゴージャスだなあ。ちなみにぼくも改造関連ページほか、いくつか文章書いてます。ゴージャスさにはちっとも貢献できないけど、自分なりにはがんばりました。よろしくお願いしまーす。押忍。
4、ゴーヤを撮影してたら、
まちがってフラッシュが点灯。
そしたら「オレの」感が、10倍増しに。

2008年07月14日
●つかえない実を収穫する
1、イマイチやる気が起きないのは、暑さのせいだろうか。それとも、ちっとも勝てないドラゴンズの影響なのか。はたまた、イザとなると急にカタくなる琴欧州の呪いか。いや、まあ、自分が悪いのだなあ。ぼやぼや原稿書いたり、病院いくのもサボったりしております。脱臼した肩は、だいぶ良くなりました。でももうちょい湿布が欲しいかな。まあ、明日にしよう。そうしよう。2、てなわけで、トケイソウの実を収穫してみました。おいしそうなんだけど、食べられません。漬けても、果実酒にならない。時計干なんてモノもない。たくさんあっても役立たない。でもおいしそう。

3、よーくみると、実のお尻のあたりに、トケイソウの針(短針・長針・秒針に見える部分)の痕跡を発見。けっこう、かわいい。

↑びりょん、と出てるだらしないヒモのひとが、
↓この花びらの時計針部分に相当するようです。

4、そういえば、以前BLOGでチラと書いたビーツという野菜。(→こちらの記事の後半部分)おすそわけしたご近所Oちゃんが、真っ赤な断面写真をアップしてくれました。(→こちら)リンク先を見てもらえば分かるとおり、芋みたいな外見とはちがって、なかは真っ赤なのです。こういう色を「マゼンタ」っていうんですね。この記事で初めて知りました。色彩用語知ってるってカッコいい。「ブラウン」といわれて「茶色のこと?」と聞き返すくらいの色彩オンチなぼくとしては、こういうさりげない表現に憧れを抱いちゃいます。
5、さあて、少し涼しくなったし。もうちょい仕事します。
2008年07月08日
●7月8日にくらして
1、昨日のBLOGに書いたCO2排出権10キログラム付コンビニ本「カーボンオフセットライフ」ですが、
発売日が、
7月7日 → 7月18日(一部22日)に変更になっていました。
すみません。宜しくお願いいたします。
2、洗濯物干し場の、下。
雨が降ってもあんまり濡れない庭の一角に
すりばち状の浅い穴が6つ、7つできている。
去年も見かけた。

3、これはなにかというと、
スズメが砂阿鼻、じゃなくって、砂浴びをする場所。
知らないうちにこういうくぼみをつくって、
いつも決まった場所におさまって浴びている。
たぶん、温泉みたいな位置づけなのだと思う。
スズメ温泉はこんな風につかわれてます。→去年撮影した様子
4、ゴーヤに実がついていました。
まだ小さい。もっと立派になったら
「オレのゴーヤは」とか言ってみたい。
いや、言いたくない。
「オレのズッキーニ」だなんて
とてもとてもいえません。

5、本日は自宅で資料読み。
脱臼した肩は、だいぶん治ってきました。
いまは、腕を高く上げるとき、
風呂場でからだを洗うとき、
クセで右肩を下にして寝てしまうときに、
グキッと来るくらいです。これがおさまれば、たぶん大丈夫。
2008年07月04日
●酒飲んで、だっきゅう
1、恥ずかしながら、肩を脱臼しちゃいました。右です。夕べの飲み会帰り、雨でほどよく湿ったカーブで自転車ごとコケたのでした。ヒザすりむいて、ヒジもすりむいて、朝。肩だけ痛みが消えない。うえに上がらない。腫れてるっぽい。整形外科にいくのは、人生二度目、戦後初(イラク戦争)。前回は小学生のときで「スピードをあげて盛り上がったマンホールのふたに自転車ごと突っ込むと一瞬宙に浮く」てなアホウなプレーにハマってて、もんどりうってコケて、腕だか指だかを折ったのでした。んで、二度目が酔ってコケ。30年の年月の長さを感じさせます。でもいくつになってもやってることは変わらない、ともいえるのか。2、お医者さんによると、じん帯の一部が切れちゃったことが原因で、脱臼状態になっているとのこと。ひとまず手術とかはしなくても、湿布で治せるみたい。よかった。動かす角度によってはけっこう痛いけど、へんなクセがつかないように注意しながら治していこうと思います。ただ「治ってからも、時々思い出したように肩が重くなる可能性があります」なんてなこともいわれて、「ジョーブ博士だったらそれも手術で治すんですかね」と聞き返したくなりました。しなかったけど。これからはもう剛速球は投げられないから、打たせてとるライティングでいこう。帰宅後、庭の赤シソを煮出して、ジュースをつくってみました。 酢入りでうめえ。酒まるけの胃にしみるっ。(作り方は→こちらを参考にしました)

3、赤、といえば、
↓この野菜。
なんだか分かりますか。

4、ビーツです。
”家庭菜園界の熱き挑戦者”としてぼくのあいだで有名な義母が、
「なんだか分からないけど英語の種を買ってみた」
と、まいた、その成果。
育て方の翻訳は我家が担当したのです。
5、見かけは芋みたいだけど、なかは真っ赤。
酢につけるとさらに鮮やかに発色します。
これがあると
本格的なボルシチがつくれるはず。(あの赤はビーツらしい)
ちょうどこないだ読んでいた
檀一雄さん「檀流クッキング」にレシピがあったので、
ちょっと挑戦してみようと思います。どうなるかなあ。
(赤カブで代用すると、こういう風になるみたい →こちら)
2008年07月02日
●〆切のヤマを越え
1、ようやく〆切のヤマを越えました。ふう。さっぱりついでに床屋にいって、髪もさっぱり。ドラゴンズは昨日から阪神と3連戦ちゅう。こちらはさっぱりでは困りますっ。しっかり勝って7・5ゲーム差を縮めてもらいたい。今月、直接対決はなんとまだ8戦もある。全部勝ってひっくり返して!とまではいわないけれど、さいあくでも負け越すわけにゃあいかないっすよ。がんばれ昌!(ただいま先発ちゅう。連打打たれた!2点取られた!そしたら荒木が同点にした!ただいま3回表っす)2、こないだ発売された大人の科学マガジンvol20「手回し鳥オルガン」。 改造ページの取材・構成などを担当させてもらったのですが、 じつは奥付のクレジットが「吉田」になっております。ぬはは。担当Fさんに、すごく謝られちゃったんだけど、これは、ものすごくよくあること。ぜんぜん気にしてないです。この感じはきっと「古田」の姓をもつひとなら分かるはず。てか、この直後に知人の某古田さんに「わたしも昨日宅急便屋さんに吉田さんといわれました」と聞きました。もしかして、やたらと間違われる特異日とかがあるのかもしらん。関係ないけど、公式サイトに掲載されている「鳥オルガンの音を鳥に聴かせてみました」という検証記事がすごくかわいくて、おもしろいです。ちょっと分かりづらいけど、たしかに歌っているみたい。「科学本なのに、女性誌の棚に並んでいた」というのも、なんだかなっとく。
3、明日は都内で打ち合わせ、それからひさしぶりに飲み会の予定。「飲みましょう」と声をかけているうちにふくらむ人数。ぼくの友だち、編集者さんに加え、某誌の編集長さんとか、某五段だとか、すごいひとまで来てくださるみたい。それならいっそ中華料理屋さんでもいこうかなと思案してます。うまい中華屋さんを教えてもらったんだけど、大人数でないとやっぱし醍醐味分からないもの。混んでいませんように。(そこは予約ができないらしいのです。だいじょうぶだろうか)
2008年06月29日
●〆切、泥だんご、夏休み図書、鳥オルガン
1、火曜日まで、絶賛〆切連発ちゅうのため、朝から晩まで原稿かいてます。あ、昨日のプロ野球観戦は除く。と思ったら明日早朝はユーロ決勝ですね。サッカー観戦も除いておこう。
2、↑の写真は、ケータイで撮影した泥だんご。ホントにぴっかぴかに光るんですね。手で持ってみたけど、かなり硬くてしっかりしてる。表面の加工などはいろいろな技法あるらしく、これは千石空房でおこなわれた「三木きよ子泥団子教室」でつくられたもの。土壁を塗るときの左官技術がつかわれているようです。このサイトあたり(→こことか)のやり方が近いのかな。梅雨があけたら、自分でもやってみたい。
3、あ、そうそう。去年、ぼくが構成を担当させていただいた佐川義明さんの著書「上野の山はパンダ日和」(東邦出版)が、全国学校図書館協議会選定の「第41回夏休みの本(緑陰図書)」に選ばれました。(→こちら)わっしょい。中学生向けの一冊とのこと。これを読んで感想文を書いてくれる生徒さんもいるのかな。読んでみたいな。
4、大人の科学マガジンvol20「手回し鳥オルガン」、発売になりましたっ。改造ページの取材・構成などを担当しております。よかったら手にとってみてくださいね。付録も、なかなかかわいい音がしますよー。贈り物にもいいかも。
5、〆切、泥だんご、夏休み図書、鳥オルガン。仲間はずれはどれか。やっぱり〆切だなあ。とっとと片付けちゃいます。押忍。
2008年06月26日
●ふろくシンセの音が公開されました
1、いよいよ、本日、音がweb公開されました!なにの音かっていうと、アナログシンセのです。
大人の科学特別編集版「シンセサイザー・クロニクル」の付録シンセ。
こういう音がするんです。
こちら→「ふろくシンセのできるまで 第7回」
(中央右の画像をクリックすると
アトム・ハート氏!による演奏動画が再生できます)
2、どうですか?鳴ってるでしょ。シンセでしょ。
ぼくは初めて試作品を触らせてもらったとき
「わ、ホントにシンセだ」と笑いだしそうになりました。
もちろん普通の演奏もできます。
テルミンよりも入りやすいんじゃないかなあ。
↑amazonの商品リンク。予約始まってます。
3、てなわけで、
滞りなく、発売予定日に並ぶよう、
付録に負けない本になるよう、
ぼくも原稿、がんばります。
4、更新ついでに、庭のアサガオの写真も。
↓どこかが、間違ってます。

5、本当は右の麻ヒモにからんで欲しいのに
何度誘導しても、
すぐに、となりのヒマワリに巻きつきやがるのです。
アサガオにも事情があるのかもしらんけど、
こっちにも都合がある。
日本語が通じないので、
このあと、ムリヤリ直しました。これでわかってくれるはず。
2008年06月24日
●シに至るファソラ
1、タイトルにイミはありません。キルなんちゃらGOALとも関係ないです。ただ、せっかくの梅雨の晴れ間に、一日ずっとシンセの原稿をつくってて、ふっと思い出した言葉です。そうそう。大人の科学特別編集版「シンセサイザー・クロニクル」の予約注文が始まりました。原稿書いてるからってだけじゃなく、これはそうとうオススメです。付録(アナログシンセサイザー!)だけで3360円の価値はあると思うな。付録の詳細などは→こちらから。2、梅雨のあいまに、庭の夏ツバキ咲きました。

3、コムラサキ(我が家ではムラサキシキブと呼んでる)のツボミ。
左の方からだいぶ、それらしい色に。

4、シンセと花だけで終わっちゃうのもナンなので、最後にこないだ千石空房さんで見せてもらったカリンバの写真を。メタリックボディの中にはアンプも内蔵。機構も精密なので、細かいチューニングも可能なのだとか。何がいいって、手に持ったときの重量感がいいんですよ。首からも下げられる。なんというか、物欲を刺激するモノだと思いました。気になった方は、ぜひお店で手にとってみてください。音ももちろんいいですよ。

2008年06月23日
●まじない代わりに、おこそとの
1、こないだ、ふと「いきしひちにひみ~、うくすつぬふむ~」
が、まだいえる自分を発見して
地味に驚愕しました。
2、30年以上、つかっていない言葉なのに。
記憶の引き出し的には、
ずっといちばん取り出しやすい場所に
いきしちに、と、放置されていたんだろうか。
3、買ったときからずっと
デスクトップ上に表示されてるけど
いちどもクリックしたことのないアイコンみたいだ。
「なにか大事な、いつかつかうものなのかも」
と、うくすつぬ、を初めて知った
小学生のぼくは思ったのか。どうか。
4、わりとどうでもいいけど
「おこそとの~」
は、おとなになって改めて言ってみると、
とても響きが雅だと思いました。ちょうみやび。
5、イラッと来たときに
こっそり口のなかでいうと、とてもいい感じです。
「おこそとの、ほもよろを。ほほほ」なんて。
2008年06月19日
●火・水は知らない駅で降りたり
1、火曜・水曜は、長原、千石、相模原という滅多にいかない駅にいきました。知らない町の商店街で売っているお惣菜ってのは、どうしてあんなにおいしそうに見えるんでしょね。長原は学研本社のあるところ。喫煙室にあった灰皿がちょう渋かったです。ロゴ入り。もし捨てるのなら、欲しいなあ。ダメなのかしらん。はじめましてとパチカ名刺を配ったり、子どものころに遊んだはずの科学付録にどきどきしたり。あ、いや、仕事もしましたよ。水曜は千石空房へ。オーナーさんにお会いするのは2、3年ぶり二回目。主宰していたイベントで、ライブをやっていただいたことがあるのです。本職が万年筆屋さんだと知ったのはごく最近。失礼しました。午後は相模原で旧友と甘いもの。もちろん、タバコも吸ったし、ごはんを食べたり、仕事をしたりもしました。そういえば、この二日間のあいだに、なんでか3回くらい名前が出てきたSさん。有名なソフトシンセの開発者さんなんだけど、ぼくが10年くらい前にライナーノーツを書いた某バンドのメンバーで、お会いしたこともある方でした。知らなかった。こういうことがあると、ホントは世界には5000人くらいしかいないんじゃないだろうかという気がしてきます。気のせいだとは思うんだけど、もしかしたら、もしかするのかもしらん。2、MY BLOODY VALENTINEが活動を再開したっと喜んでいたら、入れ替わりに、中日ドラゴンズの井端弘和選手がケガで登録抹消になっちゃいました。音楽的にはうれしいけれど、ドラファンとしては厳しい夏になりそうです。緊急に発表されたトレードで、横浜ベイスターズの小池正晃選手がドラ入り。小池選手は、ご両親に取材をしたことがあります。横浜の商店街でお茶を売っている。同じく商店街育ちのぼくは、こういう選手に理不尽な親近感を持ってしまう。しかも誕生日も一緒。交流戦もあと二試合。小池選手にも一軍にあがってもらって、なんとか全勝して、指し分けでセリーグに戻りたい。
3、「指し分け」といえば、将棋。羽生さんが名人位ダッシュじゃなくて奪取に成功。この日は仕事でネットもBSもチェックできなかったのでした。残念。最終局になった第6局がどんな内容だったのかのは、新聞やらネットを見ればあとで振り返ることができる。でも、やっぱり観戦記はリアルタイムに見るのがいちばん楽しいんです。ぼくのようなヘボでも「逆転したっぽいぞ」とか「ギリギリの攻防なんだろうな」とか自分勝手に興奮できるんですよ、ホントに。こないだは、棋聖戦第1局のネット観戦記を梅田”ウェブ進化論”望夫さんが対局と同時進行で更新して話題になったけど、将棋ライターごとげんさんが、従来型のリアルタイムネット観戦記である「棋譜コメント」はどうだろうと、BLOGに1局分をアップしています。(→こちら)棋譜コメントの今後ってのは、おもしろいテーマだと思うので、ご興味ある方はぜひ読んでみてください。 ぼくとしては、もう少し初心者に配慮できるんじゃないかな、と思うところがあります。
4、以前ちょっと紹介した(→こちらの記事、とか)「洞爺湖サミットでダライ・ラマ14世と胡錦濤主席の対話を実現させよう署名」は明日必着で〆切だそうです。各国で同じ趣旨の呼びかけが広がっているらしいけども、どうなるんだろう。署名は終わっても、サミットが終わっても、チベットも中国も日本もきっと続くんだし、関心は持ち続けておきたいと思う。
5、あ。写真撮ったんだった。これが学研の灰皿です。

2008年06月14日
●コーヒー、皇帝、秘境添乗員、イラク
1、二日連続で雨ジャナイヨ@横須賀。土曜はカラっと、今日はワリと晴れてます。さいか屋で「神奈川の名店とうまいもの会」というのをやっていて、奥さんがコーヒー豆を買ってきた。うまい。葉山珈琲パッパニーニョというところのもの。葉山御用邸の近くにあって、元サッカー日本代表選手・監督の二宮寛さんのお店だそうです。そういえば、きょう飲んだブレンドは「カイザー」って名前だった。「ベッケンバウアーに許可もらって、この名前にしたと書いてあったよ」と奥さん。わお。てか、許可が必要なのかよく分かんないんだけど、たしかに、そういわれるとありがたい気もするなあ。ちなみにパッパニーニョという店名も皇帝・ベッケンバウアー氏が名づけたのだそうです。サッカーとドイツとコーヒーと葉山とリタイアした元日本代表監督とベッケンバウアー。なんともいえないつながりで、よく分かんないけど照れくさい。でも、うまいから、いいの。満足。2、去年、単行本の構成お手伝いをさせていただいた、アラビア語通訳の金子貴一さん。このひとは、通訳以外にジャーナリスト、秘境添乗員などの顔がある。そういえば、いままで書いたことなかったんだけど、この”秘境添乗員”の活動が、実はすごいのです。金子さんBLOGに、自ら企画した08年~09年ツアーラインナップが掲載されていたので、リンクしてみます。→こちら
3、上記リンク先に出ているのは「白山信仰の開祖・泰澄大師誕生祭と白山開山1300年祭」「東京アイヌ供養祭イチャルパ~アイヌ民族の魂に触れる一日~」「中秋の名月の下で巡る中国道教聖地の旅」「東京湯島で立ち会う道教儀式:神農祭」「ヨーロッパ・キリスト教文明の基礎を築いた聖人、最後の統一ローマ皇帝テオドシウス大帝が生きた道」などなど、驚異のマニアックツアーばかり。もう1年以上お会いしていないんだけど、こういうツアーの話もいつか聞いてみたいなあ。
4、ちなみにぼくがお手伝いさせてもらった単行本は、この金子さんが、自衛隊のサマワ派遣に通訳として同行したときの記録です。単なる自衛隊・イラク事情を知る一冊としてだけでなく、アラブ文化についても考えることのできる本。宣伝になっちゃうけど、でもホントにいい本なので、機会があれば図書館でも、どこでも、ぜひ手にとってみてください。
↑
amazonで、一部、中身閲覧できます!
2008年06月12日
●将棋、web、英智、リン鉱石
1、昨日は将棋・棋聖戦の第1局でした。佐藤棋聖対羽生挑戦者。この将棋は「ウェブ進化論」の著者である梅田望夫さんがネット観戦記を手がけたのです。「将棋は長いこと指していないけど、難しい局面なんて分かんないけど、無責任にプロの将棋を楽しんじゃいたい」という、ぼくのような将棋ファンへのエールを兼ねた、おもしろい観戦記。けっこうボリュームあるけど、わりとサラッと読めちゃうので、ぜひどうぞ。→こちらから。リアルタイムで読みたかったなあ。こういうアプローチはこれからもっと増えるといいと思う。何かできることがないものか、ぼくも考えてみたい。梅田さんよりヘボだからこそできることが、きっとあるはず。てか、あったらいいなあ、と。2、我らが中日ドラゴンズは、今年も交流戦に苦しんでおります。遠征先の初戦を落としてしまうパターンでズルズルと後退。そんななか、ときどきスタメンに英智選手が出るようになったのが、個人的にはかなりうれしい。6月9日には、ひさしぶりのヒーローインタビューもありました。ドクトクかつボクトツなキャラは変わっていなくて、ひとあんしん。井上選手を兄のように慕っているだなんて、いままで知らなかったぞ。でも、やっぱり勝って欲しい。この試合だって、中継ぎが打たれなければ、山本昌197勝目だったのだ。ぐぬぬ。今日こそは。(動画はその夜のスポーツニュース。youtubeより)
3、なんだか今日はBLOGへのアクセスが若干多いみたい。こういう異変があると「ナウルになにかあったのかな」と思うクセがついてしまいました。とりあえず、穀物価格の急騰・四川大地震などで、肥料の原料になるリン鉱石(いま日本は中国から買っている)の価格が急上昇しているみたいです。地下資源の採掘可能量ってのは、価格が高くなると、増える。(以前よりコストをかけて採掘しても、ペイするようになるから、そのぶん取りやすくなるわけです。石油も現在の高騰で、一気に埋蔵量が増えた計算になってるはず)この辺の影響が、もしかしたらナウルにも出てるのかな。どうかな。ちょっと調べてみようと思います。
2008年06月10日
●アマリリスもらいました
1、原稿ぶじ終了。ふうと一息ついていたら、ピンポンとインターフォンが。
お隣さんが、アマリリスを持って来てくださいました。

2、もともと球根は植わっていたけど、
花が咲いたのははじめてなんだって。
色はダァリヤに似てる。
でも、こっちはゴージャスで、カッコいい感じ。
3、この赤は何色といえばいいんだろう。
鮮やかなんだけど、ケバくはない。
むしろ落ち着いてる、てか、渋い気もする。
そのうち調べてみよう。
4、梅雨といえば、傘買いました。
海辺の強風を考え、屈強さを追求した24本骨。
さすと、和傘のなかにいるみたいです。

2008年06月05日
●1年ぶりでもニョロリとしていたH氏
1、こないだのBLOGで「今年はまだ見てない」とかいたニョロリとした例のH氏。昨日、ひさしぶりに遭遇しました。約1年ぶり。家の下のすき間から、上半身、というか前半身をのぞかせていた。ずいぶん慣れたつもりだったんだけど、でもやっぱり「おわあ」と声を出してしまった。我が家の水まわり下のあたりから、どこかへ向かおうという体勢。色とか大きさからすると、たぶん去年と同じH氏だ。アタマのある方向からすると、こっちに来たいみたい。でも、それはちょっと困る。(昨年のニョロリ記事のひとつ→こちら)2、過去数回の遭遇で学んだことは、H氏は理屈はあんまり重視せず、目に見えるものも信じず、振動とか匂いをともかく重んじるライフスタイルの持ち主だということ。どっちかといえば右脳派。あれ、ちがうか。まあ、いいや。ともかく、コッチに来て欲しくないから、足を踏み鳴らした。止まるH氏。どしんどしんと地面を踏んで、「コッチにはなにやらデカイのがいるぜい」と主張するぼく。右脳で思案するH氏。さあ、どうするんだ、と威嚇してたら、バックした。体勢としての進行方向はそのままに、再び我が家の下へと引っ込んでいく。ううむ、どうしよう。こんどはぼくが止まって考える。まあネズミとか害虫食ってくれるんだし、とくに毒とかはない種類っぽいし、いいのかな。でも、このニョロリとした感じがなあ。あんまりなあ。こちらが止まるとH氏も止まる。どうやら前進か後退かしか浮かんでいないっぽい。右にカーブして裏山に戻る、という選択肢には気づいていない。ぼくにも、それを伝えるすべがない。しゃあない。ひとまず庭作業が終わるまで、我が家でなんか食っていってくれい。再びどしんどしんと踏み鳴らして、H氏が引っ込むのを見届けてから、てきぱき作業をしたのでした。その後は見てないけど、なんとか今年も付き合っていこうとおっかなびっくり思っています。
3、写真はトケイソウのアップです。
ホントに時計っぽい。
何をどう考えたら、こう咲きたくなるんだろか。
H氏のライフスタイルといい、わかんないことだらけだ。

2008年06月03日
●雨でやすみで
1、ひととおり、仕事のメドがついたのが日曜。「もしかしたら書き直し・修正があるかも」と身構えていたけど、来なかった月曜。そしてきょう、火曜。朝から雨が降って、ゴミだしサボり。雨戸、ちょっと開けてみた。でも、湿気がくるし、寒いから、午後にはピシャン。閉め切った家は、台風直前のような、秘密基地のような感じ。朝顔のツルをからませる麻ヒモ張りも、この天気じゃムリだ。やめやめ。中日ドラゴンズもほら、雨天で試合中止。なんというか、ものすごくおやすみなのだ。ウィークデーでもぼくには休日なのだ。学校をサボった日のような開放感と罪悪感。いや、あの、ホントは小中高とずっと無遅刻無欠席だったんだけど、もしやってたら、きっとこういう気分だったに違いない。自分のいる周囲だけ明るくして、ぼやぼや本とか読んでます。2、読んでいる本は「家守綺譚」。先日、このBLOGに我が家の庭のことを書いたら、「この本を連想した」と複数の知人からいわれたので、図書館で借りたのです。女性の小説家は好きな人以外、ほとんど読まないんだけど、これはなかなかおもしろいです。まだ途中なんだけど、カワウソのくだりとか好きだ。
3、読んでいるとぼくにもなじみのある木・草が出てくる。ムカデもヤモリもいるな。マムシはいないけど、ニョロリとしたH氏には去年遭遇した。(今年はまだ見てない)でも、できあがった原稿を木に向かって読んだり、樹木に嫉妬されたりはしない。しないっす。
4、ただ植物にまつわる交流ってけっこうある。こないだ夕方に「榊の葉っぱをくださいな」とご近所さんがやってきた。榊はサカキ。神道の神主さんが振ったりするアレで、我が家の庭に1本ある。「どうぞどうぞ」と刈っていく。神棚だか神社だかにお供えするんじゃないかな。翌日あらためてお礼をいわれたときに、以前この家に住んでいた方の話になった。「前のひとのときは勝手に切っちゃうこともあったんだけどね」「ぼくらも平気ですよ、必要なときはお好きにどうぞ」なんてな話。その近所さんの家にも榊があるんだけど、あんまり元気じゃないらしい。でも、我が家の榊は、けっこうわしゃわしゃ茂ってる。そもそも苗屋さんから買った立派なモノだったのだそうです。その後だいぶ傷んでいたんだけど、この1年でずいぶん元気に復活してきたね、とか、そんなことをいわれました。ちょっとホクホク。たまに刈り込んだりしてるのがよかったのかしらん。
(うちの榊は、こんな風→以前の記事)
5、お隣さんに「こんど晴れたら、脚立を貸してください」と話したら、「朝顔?」との返事。大ピンポン。去年もやったんだけど、ツルを誘引するための麻ヒモを張るつもりなのです。平屋の屋根から、地面まで、青と白の朝顔20株くらいを今年は盛大に伸ばしてみるつもり。脚立のお礼は、庭の隅に植えてるニラを持っていく予定。早く晴れないものかな。でも、雨の休日もけっこう悪くないかもしらん。
(ニラはこんな感じ→以前の記事)
2008年06月01日
●金土日、チベット、時計草、ウグイス
1、金曜夜はビール飲み。5時間近くずっと生、生、ビール。ぐえっぷ。石川町「すっとこどっこい」というお店で、ここはビールサーバが各テーブルにあって、飲んだ分だけ課金されるのでした。けっこう楽しいですよ。記憶はかなりあいまいですが、無事に終電前に帰宅できた。お付き合いいただいた方々ありがとうございました。2、土曜はドラゴンズが逆転勝ちした素晴らしき一日。きょうは晴れ。でも出かけることもなく、原稿をちょっとだけ書いて、野球はなかったことにして、ゆず酒飲んでぐったり。夜は友だちに貸してもらったDVDでも観ようかと思います。こないだようやくミニコンポを買ったので、別の知人にもらったスクリーンつるせば、ちょっとしたミニシアター気分になる、はず。

3、ちなみに借りたDVDは「ヒマヤラを越える子どもたち」というチベットのノンフィクション。チベットといえば、先日ちらと書いた「G8にダライラマさんを呼んでしまおう。んで、もしできたら、中国の胡錦濤国家主席との対話も実現させちゃおう」署名が、いよいよ佳境を迎えているようです。日本政府の反応はちょっとよく分からない感じだけど、イギリスでは政府公認の署名サイトで同じことをやっているのだとか。あくまでも「もしかしたら、もしかするのかも」ぐらいの可能性かもしれないけれど、ご興味ある方はぜひ、こちらもご覧下さい。→こちら
4、庭のトケイソウ、さらにえらいことになってきました。ほくほく。



5、晴れると、いつも鳴く、近くのウグイス。
ずいぶん上手くなったんだけど
「ホー、ホケケキョ」と
ケが1つ余分なのが、気になって仕方ない。
どうやったら、それを彼を伝えられるだろう。
2008年05月30日
●バイカウツギ咲きました
1、仕事があらかた片付いたので今夜は飲みにいってきます。2、庭で咲いてるバイカウツギ。
ものすごいかわいい。
香りもいいらしいんだけど、まだそんなにわからない。

3、28日の記事に貼り付けた赤タマネギの写真。
何かに似ている気がして仕方ない。
「ビョークのPV?」
といってみたら、奥さんに
「てんで分からない」
といわれました。
4、でも、そんなわりと感じの方向なのですよ。色とか。
パラジャーノフの映画かな。うーむ。
2008年05月28日
●ドウセ・A・チヂンジャウなど
1、きょう届いた赤タマネギが、ちょうデカかった。
2、本日の原稿は無事完了。明日もう1本書き上げちゃおう。
3、シーツを洗濯したら、ずいぶんシワがよった。冬用ふとんのシーツだから、ふとん圧縮袋にいれて押入れ行きの予定。もっとピンとさせたほうがいいかなと、延ばしていたら、奥さんがナニカを言った。ボーっとしているせいか上手く聴き取れない。3回繰り返してもらっても意味がとれない。ドウセアッシュクシチャウカラチチンジャウ。どうせ圧縮しちゃうから縮んじゃう、これが正解。でもぼくの耳ではゲシュタルト崩壊が起こっていて、アフリカのひとの名前みたいに聞こえていた。「ドウセ・アッシュクシ・チャウカラ・チチンジャウ」さん、みたいな感じ。たぶん表記するときはミドルネームを略して「ドウセ・A・チヂンジャウ」と書くはずだ。働き者でけっこうやり手な気がする。いや、気がするだけです。
4、ニンニクも大きかった。
生協の新タマネギとおんなじくらいの大きさ。

5、このデカさを分かち合おうと、ご近所Oちゃんにおすそわけしたら、代わりにユスラウメもらいました。初めて食べたけど、すごくおいしい。小さいのに、なかなかやりおるわい。

2008年05月27日
●テルミン、オンチ、女子nicomi
1、本日は「大人の科学マガジン」の原稿かいてます。次号の付録は手回しオルガンですよん。以前、この本の付録になって、ぼくの周囲ですごく話題になっていたのがテルミンmini。こないだ作ってみたんだけど、まだ上手く弾けない。難しいのかしらん、と思ってたら、うちのご近所Oちゃんがあっさり弾いた。遊びに来たとき、チューニングのやり方を説明したら、すぐに「ブンブンブン、ハチが飛ぶ~♪」らしきメロディを弾いてのけた。すげえ。やっぱし音感が重要なの?って、あとで編集者さんに聞いてみたら「移動ド」ということをいわれました。絶対音感的に「ド」を見つけるのではなく、「とにかくここをドにしちゃえ」と決めて、そこから相対的に音程をとればいいのだそうです。なるほど。ようするに、オンチのカラオケ方式でいい、ってことだな。たぶん。それならできそう。時間見つけて、練習してみます。
2、能町みね子さんが未開の荒野にドカンと植えた一輪のドクダミの花「モテない系女子」。(なんのことだから分からない方は「くすぶれ!モテない系」web連載もしくは以前このBLOGに書いたレビューをご参照のこと)この苗が育って、ついにモテない系のための無料ケータイサイト「女子nicomi」がスタートしたそうです。能町さんがロハス、土井コマキさんが音楽、千野帽子さんが文藝、福田里香さんがコミック担当という、ある種のひとたちにとってはちょう豪華な連載陣だけど、でも、そのある種のひとたちはケータイサイトなんて普段アクセスしないんじゃないのかな、というものすごくステキな自己矛盾をはらんだ心配でもあり楽しみでもある企画なのでした。とりあえずどんなもんだか覗いてみようという方は、 PC版女子nicomi紹介ページ→こちらを見るといいのではないでしょうか。それにしても毎日更新らしいんだけど、だいじょうぶなのでしょか。男子でも登録できちゃったので、ハラハラボチボチ見守っていきたいと思います。
2008年05月24日
●サミットとかチベットとか
1、春にきた単行本の仕事は、どちらも諸事情により「7月のサミット前には出したい」という依頼。なんとか間に合いそう。ふう。てか、そんなことより、自分のスケジュールが主要国首脳会議の日程に左右されるというグローバリズなんちゃらな状況にびっくりしただよ。2、サミットといえば、ダライラマさんを洞爺湖に呼んじゃおうという呼びかけがあって、これ、なかなかおもしろそうです。賛同を表明したアメリカの大物チベット仏教学者さんが、じつはユマ・サーマンのお父さんだったりして、そうかあ、だからユマなのか、タランティーノ映画なのか、と妙な納得の仕方をしちゃいました。実現可能性はまだまだ低いんだろうけど、各国の思惑によってはありえない話じゃない気がします。ご興味のある方、詳しくは→こちらをご参照のこと。
3、ダライラマさんといえば、ある会見で「北京五輪の開会式にもし招待されたら、壮大なパフォーマンスを楽しみたい」と言ったとか。なかなか言えないことをいうひとだなあ。さすがは観音菩薩の化身。てか、「今後は選挙によって後継者を選びなさい」とかの現実的で思い切った発言をみるにつけ、幼いころから受けていたという”生まれ変わりとしての教育”ってのが、どんなものだったのか興味がわきます。直接インタビューをしたことがある某さんも「こちらがびっくりするくらいの率直な話し方をする魅力的なひと」と言っていました。長野のちょっと前に、某テレビ局のプロデューサーさんに「ダライラマに聖火リレーやってもらうわけにはいかないんですかね」といって笑われたんだけど、本人にもしアプローチしたら「OK」ぐらい言ってくれたのかもしんない。ただ、ここまで長年亡命してて、それなりにアメリカとかからも注目もされたのに、ちっとも状況は動かなかった。もしかすると、その理由のひとつは、彼らが派手なテロをしてこなかったからかもしんない。それが暴動(←実際どうだったのかはいまだによく分かんないけど)をきっかけにして動きつつあるってのは、皮肉なことなのかもしれない。やっぱりテロとかそれに近いことがないとないとアカンのだろうか。とはいえ、この先もテロでしか変わんないのさ、と斜に構えるほど17歳でもないので、この流れがチベットの子どもにも、中国の人にとっても、できるだけ良い結果をもたらすといいなあと思います。
2008年05月21日
●ドセキリュウをヤル
1、本日〆切の原稿さっき完了。ここのところ書いたモノは、「第一稿」とか「とりあえずのたたき台」という扱いのものがいくつかあるので、検討後に「ここを直してください」といわれる可能性がけっこうある。それがまだ来ないので、日々ドキドキ。スケジュールもっと空けておいた方がいいのかなあ。でももしかしたらアレでOKだったのかなあ。うーん。もしか忘れられちゃってたら、どうしよう。2、昨日は取材で清里へ。手回しオルガンの演奏を初めてじかに聞きました。本格的なモノはほんとうにいい音がするんだなあ。この辺のあれこれは、6月下旬発売予定の「大人の科学マガジン」を読んでください。宜しくお願いいたします。関係ないけど、この取材の打ち合わせ、移動では、名詞と動詞の不思議な組み合わせにワクワクすることが多かった。某さんに学生時代の専攻を聞いた、答えが「土石流をやってました」。「土石流」って「やる」とか「やらない」とかできるものだったのか。ドセキリュウをヤル。あまりにもシンセンな言葉の響きにしばしうっとり。ぼくはてっきり「押し寄せたり」「防いだり」しかできないものだと思い込んでいました。実家が豆腐屋さんだったという某さんからは「毎朝、オカラを積んでました」との発言が。しかも大きなスコップのようなものを扱うしぐさ付き。積む、となると、オカラがまるでドシャみたい。すごいなあ、言葉ってまだまだ色んな可能性があるんだな。先入観にしばられちゃあいけねえな。
3、てなわけで、今夜は、人力楽器と言葉のスゴサをかみ締めつつ、もうちょい仕事します。
2008年05月19日
●それでも生きてゆく日記
1、原稿書くのはけっこう好きなほうだけど、こうも続くとつかれちゃいます。キャッシュフローマッチングがなんちゃらとか、朝5時からカリカリやって、本日までに仕上げておきたかった分はさっき終了。21日〆切なので、あとは当日一気にやるつもり。明日は清里。かなり楽しみな取材なんだけど、雨っぽいのはちと残念。2、今年3月にインド・ダラムサラを出発して、チベットへ向けた行進を続けているひとたち(おもにチベット人)がいて、 ついに国境まで約200キロまで来たそうです。 (サイト→こちら。日本語でこのマーチについて書いておられるBLOG記事→こちら) このマーチが何を引き起こすのか、とか、他にもっと効率のいいやり方はなかったのか、とか。いろんなことを考えるけど、たぶんぼくには何も出来ないんだけど、それでも知らないよりかはいいだろうと、ともかくそういうひとがいることだけでもネット経由で見ていこうと、できるだけチェックするつもり。いろいろ自分のことやら忙しいけど、正しい解釈なんてすぐに出ないし、いろいろ間違うし、人望のない学級委員みたいなボランティア感は嫌いだし、何もできないままに考えるのってけっこうナイーブな感じで面倒で、だからけっこう忘れちゃうけど、それでも自分をあきらめてるわけじゃないのじゃ。明日は取材をがんばります。
3、仕事の休憩がてら、ポットで発芽させたバジルを庭に定植。奥さんはまたもやどこぞで手に入れた山野草を植えたみたいです。日本在住の有名チベット人さんみたいな名前の苗でしたよ。そうそう。シマツルボ。縞蔓穂。
2008年05月18日
●生きてゆく日記
日曜。晴れ。だのに、きょうも原稿書きだったのは、明日までに仕上げておかなくちゃいけない原稿があるから。朝日新聞の勧誘員のひとが来て、アサヒビールを置いていったのは土曜のこと。「なるほど」と思ってしまったのは、たぶん、つかれていたせい。この両社っておそらく何の関係もない。きっと「一応アサヒにしとくか、朝日だし」と考えただけじゃないのかな。そういう販売店さんの思考回路を想像すると、ちょっとホッとしますね。ぬぬぬぬ。どうして、ホッとするんだろ。不思議だ。なにに安心しているのだろう。そこいら辺を追求するとおもしろいかもしんないなあ。でもめんどいからやんないよ。そんなことより「ドラゴンズの試合のチケットがあったら下さい」と何度も言ったのに「うちは読売じゃないから、ジャイアンツのはないんですよね」「巨人戦はいりません。中日で」「巨人戦は人気ありますしね、なかなか」「そうなんですか。でもうちはそっちじゃないので」「ドームのチケットはないんですよ」「横浜スタジアムのでいいんです」「そうですか」「ええ。横浜-中日で」「巨人戦はねすぐなくなる」「らしいですね」勧誘員さん、のらくら受け流して、決して「ドラチケットをあげる」とはいわなかった。ちぇっ、前の担当のひとはよくくれたのにな。除湿機が届いたのも土曜のこと。奥さんがネット経由で注文したらしい。「16日午後3時に注文したのに、17日午後1時にはもう届いた」とびっくりしている。ぼくらを便利にするために、だれががんばったり、儲かったり、損したり、ガマンしたりしたんだろう。その辺、考えておくべきことのような気もするけど、やっぱしめんどいのでパス。どなかた知りませんが、ありがとうございました。ひとまず空に向かってお礼を。天にまします、我らの運送屋さん。なんまん。そういや、こないだフラフラ歩いてて、危うくクルマにひかれそうになったのでした。39歳初日の朝5時過ぎだから木曜のこと。コーヒーをセットして漁港までゴミ出し。暖かくて、やっぱり〆切近くて、ボーっとしてたら、釣り客のひとのクルマの目の前にふらふら歩いていってしまったのです。おおおおっ。ごめんなさい。衝突したら死んじゃうのはコッチなんだけど、びっくり度合いはたぶん五分五分。殺しちゃうのもいやだもんな。ホントすみません。生きてゴミ出しから生還したあとに飲むコーヒーはいつもの味でした。夕方、玄関でカチャと音。ご近所小3・Hくんの手づくりカードがおいてありました。
「古田さん
おたんじょうびお
めでとう」
「お」が上に来ているのが、ちょうかっこいいじゃん。デザインじゃん。慌てて、外みたけど、姿見えず。そーっと持って来て、そのまま逃げていったのかな。それにしても、こういうのって、すごいうれしいなあ。Hくんはたしか19日が誕生日だから、仕返し、じゃなかった、お返ししよう。 仕事にかまけて、忘れないようにしよう。昨日ドラゴンズ岩瀬が5失点したとかそういうウワサは忘れよう。きょうサヨナラ勝ちしたという事実を抱えて生きていこう。20日は清里で取材です。28日の神宮でのヤクルト-日ハム交流戦は、ローテ通りなら先発ダルビッシュじゃないだろか。見たいな。
2008年05月15日
●4つのめでたい
1、39歳になりました。(解説)時流に合わせて、「サンジュキュッ」とアホにいえたらいいんだけど、上手くマネできないのでそれは自粛。誕生日にあわせたのか、実家から果物とかの入った箱が届く。そして、なんでか、もち米。「もしかして」とダンボールをあさったら、ありました。小豆の缶詰。これは赤飯をつくれということですな。さすがにぼくの好きなモノをよく知っているなあ。ありがとう。ジャイアンツは相変わらず苦労が続くけど、きっといつか春は来るさ。(でも2位までにしてね。ドラゴンズがいるからね)
2、庭の銀蘭が咲きました。

(解説)”端整”という言葉ぴったりな感じ。でも、この白は、ぼくのカメラのウデではきれいに撮れない。
3、単行本、さいごまで書きあがりました。
(解説)終わったのは、ついさっき。この二ヶ月、ずっと二冊を併行してつくっていたのです。どちらもまだこれから修正やらがあるかもなので、正確にいえば「第1校」が終わっただけ。でも、長い仕事が二つも一気にメドついた開放感はすごく大きい。逃した魚とおなじくらい大きい。
4、晴れました。
(解説)ホントにひさしぶりに晴れたんですよ。
2008年05月14日
●息抜き、ゴーヤ、切れ負け、レビュー
1、相変わらず原稿ばっかし書いてます。が、そろそろケリをつけますよ。
2、本気モードはホントだけれど、
ばりばり合間に、30分ほど息抜きしました。
3、息抜きの成果はこれ。

4、ゴーヤの棚です。
苗を植えたままにしてあったので、
ずっと気になっていたのです。
去年はちっとも大きくならなかった。
今年は肥料も多め。油粕も投入。でかくなりますように。
5、あ、そうそう。
つい先日おこなわれた
「第2回大和証券杯ネット将棋・最強戦」で、
羽生二冠がクリックミスで時間切れ負けになるアクシデントがあったそうですね。
ミス発生の現場にいたライターごとげんさんの
詳しい状況レポートが出ています。→こちら
6、あと、いま発売ちゅうのビジネス雑誌「The21」6月号(PHP研究所)で
拙著「アホウドリの糞でできた国」が紹介されているそうです。
ありがとうございます。
アスペクトさんのトピックスにも、そのことが出ています。→こちら
7、では再び、書きます。
落ち着いたら、更新頻度も戻ると思います。
8、さいごに、ゴーヤ棚。横から。
わりにきれいにできたので、
なんだか、ちょっと、誇らしい気分なんです。

2008年05月11日
●だっせん日記
1、BLOGに庭ぐるり更新をしていた1週間。ほぼずっと原稿を書く毎日でした。タバコ買いとゴミ捨て以外はほとんど一歩も外出しなかった。2、あ、ちがう。こないだの日曜は出たのだ。刺身会のために、T次郎まで地魚盛り合わせを取りにいって、ついでにホッピー1杯飲みました。そしたら「おたくは都市ガス?」「いやプロパンです」「いろいろ来るでしょ」「来ますね」「●●ガスがいいよ」「ホントに?」「まだはじめたばかりだけど、▲割も安くなった」「ほお」「でも悪徳なとこは、最初だけですぐに上げてくるらしいんだよ」「らしいですね」「セールスするわけじゃないけど検討してみなよ」とか、そんな話をしたのでした。忘れてた。それにしても、こういう立ち飲み屋の大将とこういう会話をするようになってる自分に、びっくり。年月ってのは、ちゃんと過ぎるものなんだな。
3、年月といえば、さいきん親戚が、ぼくの両親@愛知県に会いに行ったら 「靖は子どものときからずっとジャイアンツファンだったはずなのに、いつの間にかドラゴンズにねがえった」 とぼやいていたらしい。 ごめんね、とうちゃん、かあちゃん。ぼくもあと4日で39になるんだよ。昨日のラミレスはすごかったね。上原投手も早く復帰できるといいね。(でも今夜は負けないよ。)
4、刺身抱えての、帰り道。ご近所さんに遭遇。「暖かくなったねえ」といわれて「そうですねえ、暑いくらいだ」と答えたら、「わはははは」。なんでか爆笑しながら、立ち去られました。なんだなんだ。たぶん意味はないんだろな。
5、この笑い声聞いて、以前スーパーの魚売り場で見た光景を思い出した。おばあさんが二人話していたのです。「わたしの兄知ってる?」「知らない」「そう。こないだ来たのよ、兄が」←この段階でかなり会話にひきつけられました。カッコいい展開だと思う。んで、続き。「来たのよ、兄が」「そう」「それでね、お茶飲ませろって」「お茶、へえ」「でもね、わたしいやだって思って」「そうよね」←ここもけっこう謎だけど、合わせてるだけかも。「それで、お茶じゃなくて」「うん」「飴出しちゃった」「飴!」ここで、二人とも爆笑。ぼく、まるっきり分かんない。不思議な気持ちになって、惣菜売り場、酒売り場などなどをまわる。10分くらい過ぎて、ふと思いたって、また同じ場所に戻った。案の定、まだ二人はいました。「でね」「うんうん」「お茶じゃなくて飴だしたのよ」「飴だすなんて!」さっきよりも大きな爆笑。おおおおお。このよく分からんネタだけで、10分もつのか。さらに笑えるのか。深いぞ、世間話。深すぎるぞ。
6、てなわけで、今日もぼくは原稿を書いているのです。なにが「てなわけ」なんだか。
2008年05月02日
●九州取材その3
1、「九州取材その2」の続き。2、博多駅についたのは26日夕方。福岡で食べるべきは、なんだろか。フグは高いなあ。ラーメンは熊本で2回も食べたなあ。でも、知らん店に入って失敗するのはツライなあ。奥さんにメールして、ネットで検索してもらって、うまそげな某店へ。そしたら、残念。予約で満席。でも、しぶしぶ入った向かいの魚介居酒屋がけっこうおいしかった。熊本と一緒で、ちょっとした野菜がうまいのです@福岡。サラダとか付け合せの野菜にイチイチ感動。「野菜がおいしいのがいちばん幸せかも」と、ぼく。同行の編集Aさん「それもいいけど、コメがおいしいのも捨てがたい」「ああ、そうか」「あそこはとくにうまかった」「だねえ」意気投合したのは、山形のこと。某バスケ選手のご実家で食べたおコメがめちゃめちゃおいしかったのです。あそこに住んだら、食事が楽しいだろうなあ。珍しい焼酎(赤霧島、金霧島)、クジラ刺。金霧島は冬虫夏草が入ってるとかで、薄い金色。「価格変動します」とメニューに書いてあってドキドキしたけど、メニュー通りの値段でした。ホッ。ホテルに戻ったら、テレビに水谷豊。ちょっと見て、就寝。Aさんも同じ番組を観たらしく、翌朝「水谷豊は一回離婚してるのに、それに触れていなかった」となんでか憤慨していました。
3、27日は取材最終日。9時にチェックアウトして、電車→タクシーで某プロ野球選手宅へ。またもや3時間くらい話し込んでしまう。そろそろおいとましようとしたら、お父さんがテレビをON。ちょうど息子さんの出る試合が始まったところ。「一日1本ヒットが出れば」とお母さん祈るようにいう。第1打席、きれいなヒット!「やった」とお父さんガッツポーズ。ぼくらも拍手、お母さんとハイタッチ。「タクシーで直接行ったほうが近い」と教えていただいて、次の取材先へはクルマで向かう。待っていてくださったのは、ソフトボール選手のお母さん。インタビューをして、写真撮影。この取材をしていると、いつも思うことがある。ほとんどのアスリートは「結果がすべてですから」という。「いくら個人成績がよくても、チームが負けたら意味がない」なんてなこともいう。でも、それはたぶん、本心じゃない。本心かもしれないけど、少なくとも、ホントはいろんな言い訳やら自慢を抱えていて、それは口に出さずに黙っているんだと思う。この取材でお会いするご両親は、そこに至るまでのその選手個人の過程を知っていて、その黙っている部分をじっと見て、喜んだり、心配したりしている。そういう存在がいるということは、彼らアスリートにとって、ものすごく大切なことなんじゃないだろうか。
4、取材終わって、大間違いをしでかす。南福岡駅を目指すところを、博多南駅へ行ってしまったのでした。時刻表をみて、びっくり。1時間に1本しか電車がない。わお。どうすべ、と立ち尽くしていたら、公衆トイレから出てきた編集Aさん満面の笑み。「落書きに『XさんはYさんとボボれたの?』と書いてあったんですよ!」そうかい、よかったね。「いやあ、ボボって、動詞でもつかうんですねえ」いたく感動している様子。結局、タクシーで博多駅までいきました。タクシー運転手さんの自己紹介シートに「趣味 将棋」と書いてある。「そういえば5月はじめに名人戦が福岡であるんですよね」といってみたら「いやあ知らないです。『何か趣味書け』と言われて書いたんだけど、たまに指すだけです」とのこと。いやいやと、お互い恐縮。でも「どんたくになるとこのへんはすごい人が集まるんですよ」とか「知り合いの運転手が、神戸までお客さんを乗せていって一晩で16万円稼いだ」とかいろんな話を聞きました。タクシーってガソリンじゃなくて、プロパンガスで動くんですね。知らなかった。驚いた。勉強になりました。博多駅で、辛子明太子やらなにやらを買って、空港で夕食。ひとは疲れてしまうと、感覚がワンパクになるみたい。いや、メニューのことです。ぼくはカツカレーとビールとソフトクリーム。Aさんはなんちゃら丼とクリームソーダでした。最後はあんまりクチも聞かなくなって、羽田空港でAさんと別れ、日付が変わるころ、浦賀。次はどこにいけるかなあ。
2008年04月29日
●九州取材その2
1、26日。九州、スポーツ選手のご実家取材二日目。2、朝起きたら、テレビはなんちゃらリレーの生中継。ホテルの部屋で、菓子パンもぐもぐ。沿道は、中国、チベット、日本の国旗。ちらっと青い旗。東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)のらしい。理由は諸説あってよく分からないけど、とりあえず、テレビでは赤い旗が目立つ。でも、同じ色を持っていても、考えていることは、みなきっとそれぞれ違うんだろな。「とにかく母国の晴れ舞台だ」とか「いろいろ問題はあるけど、かつてうちを植民地にしてた欧米には、いわれたくないやい」とか「お祭だからきました」とか。警察の方々は、滞りなく進行させるのがお仕事。妨害する可能性のある国旗を持つひとが遠くに追いやられるの仕方ないのかもしらん。ランナーのひとたちも怖いだろうけど、それぞれの責任を果たしている。そのうえでそれぞれができる限りのアピール。んで、缶コーヒー飲みながらボヤボヤと見てたんだけど、妙に納得いかないぞとか、なんでかそんな気分に。あれ。何でそんな風に感じてるんだろう。菓子パン最後の一個。もぐ。ああ、そうか。ぼくは、この日、この場所でナニカの溜飲を下げられるのではないかと、知らんうちに期待してたのか。んで、カタルシスとかなんちゃらが得られそうなシーンを待っているのに、そうはならないから、妙な気分になって、誰かにケチをつけたい気分になっているのか。「じゃあ、あそこで何が起こったら、自分は満足したんだろ」と考えてみる。ただショッキングな映像が見たかっただけかも。人が傷ついたりして、それで「これはいかんよ!」と怒りたかっただけなのかも。こんなのって、ウンコだ。ウンコは誰でもするけど、人前ではしないほうがいい。いろいろ恥ずかしい気持ちになって、便意がわきおこる。テレビを消して、トイレで踏ん張る。あそこで、数十年に及ぶ問題の画期的な解決策が一気に出るわけなんかないのだ。溜飲なんぞは、自分でできる範囲で地道に少しずつ下げるしかないのだ。びっくりするくらいの快便。馬肉はお通じにいいのかしら。テレビは消したままで、仕事の準備。10時にチェックアウトして、本日の訪問先Fさん宅へ。
3、取材はみっちり3時間。ご近所の方も集まってくださって、わいわい楽しくインタビュー。そのなかのおひとりが「オレの言葉分かる?」と心配げ。たしかに熊本弁だけど大丈夫。奥さんいわく「このひとね、以前テレビのインタビューに出たら、字幕つけられちゃったの」とのこと。わはは。昨日食べた「シャク」のことを話したら、釣り方を教えてくださいました。取材後は、クルマで送ってくださったMさんオススメの熊本ラーメン店。やっぱり、このまっすぐな麺はうまいですばい。ホルモンの煮込みもうめえ。「このホルモンは痛風に効くよー」とMさん。もちろん、ダメなほうに効くのでした。昼ごはん食べて熊本駅へ。駅近くが閑散としているのは、やはり再開発中だから、とのこと。「じゃあ新幹線が通ったらにぎやかになりますね」「いやあ、通過されるだけじゃないのー」「いやいや」とかなんとか。かつて密造酒製造エリアだった場所とか、オウムの施設があったところとか教えてもらいつつ、到着。特急に乗って、博多に向かいました。
2008年04月28日
●九州取材その1
1、週末は九州取材でした。2、25日は朝6時に家をでて、熊本空港10時30分着。今回はスポーツ選手のご両親に話を聞く旅なのでした。そのままタクシーで取材先のMさん宅へ。運転手さん、なんでか関西弁。以前の勤務先は神奈川県の平塚だったとかで標準語もイケて、熊本弁ももちろんイケるクチ。「バイリンガルですね」とか話していたら、ボランティアで熊本観光案内もしているのだとか。「レンコンは、細川藩の家紋に似ているので、この地域では長い間献上品だった。それが庶民に広がって、辛子レンコンが生まれた」とか、けっこうな名調子で、いろんなことを教わりました。取材も順調で、とても楽しい時間になりました。終わってから、建設中のフットサル場を見学して、熊本駅前へ。意外にもなにもない。再開発中なのかな。ホテルにチェックインして、熊本ラーメン、熊本城。こっちは繁華街でにぎやかでした。城下町だったのだなあ、と思いながら、天守閣、できたばかりの本丸御殿。閉館ギリギリだったんだけど、通りかかった警備員さんが「この建物は50億円で復元したんだけど、この昭君之間だけで3億(金額はうろ覚え)かかった」とものすごく自慢げ。ははあ、と土下座はしなかったけど、そのくらい、びっくりしました。
3、夜は念願の馬刺しを食べに青柳というお店へ。うめえ。ちっともケモノっぽくないのは、シンセンだからかな。「おもしろいのがあるんですよ」と板前さんにいわれて「ぜひ」とでてきたのが、シャクの素揚げ。干潟にいるヤドカリの仲間。こういうものらしいです。(→こちら)このときは、そんなこと知る由もないので、ただうまかった。横須賀もサカナはうまいけど、干潟はない。きい、悔しい。でもうめえ。有明海ばんざい。辛子レンコンは「うちのは自家製で辛さ控えめです」といわれたけど、十分辛いよ、仲居さん。帰りは路面電車で戻りました。寝て起きたら、旗の波。テレビで、長野駅前。そうか。そうでしたね。
(たぶん続きます)
2008年04月24日
●大規模なお食事券とか
1、「大規模なお食事券」という声がテレビから。なんだなんだと思ったら
「汚職事件」でした。
なあんだ。
2、でも、大規模なお食事券って、
かなり興味がある。
ただ高額ってだけじゃあるまい。
谷崎潤一郎の小説に出てくるような
濃厚などろどろした、すげえのが食べられるのではないかな。
3、昨日は藤沢で取材。終わってから、2年ぶりくらいに連絡をくれたTくんとお茶。20歳のダンサー。ジャズダンス、ヒップホップダンス両方やってきて、いまはジャズヒップホップを踊るのだとか。前回会ったときは、ぼくが主宰していたイベントの真っ最中で、泥酔しててかなり怖かったらしい。ごめんなさい。しかも、申し訳ないくらいに記憶がおぼろ月夜なのでした。夏からイギリスにいく彼は、映像とか演出とかを考えながら、ダンスを楽しく見せられるよなイベントを考えているとのこと。思いつくまま、あれこれしゃべる。ジャズヒップホップは分からないけど、「吹越満さんとかいいですよね」という意見なら、わかるので、そんなこんなをあれこれと。けっこう一方的にしゃべっちゃったけど、「ジャズヒップホップダンスをもっとカッコよくやりたいと思ってロンドンに行く」なんてなことは、今後のぼくの人生では120%起こりえないことなので、うらやましいなあ、ぼくだったら何をするかなあ、とか考えながら話すのは、すげえ楽しかったです。帰国したら会おうぜと改札でバイバイ。 もしかしたらロンドンでまるっきり関係ないモノを見つけてくるかもしれないし、帰国しないで向こうで楽しく暮らすことになるかもだし、目的をみごとに達成しちゃうかもしれない。なんにせよ、おもしろい時間を過ごして、いつか聞かせてくれるといいな。関係ないけど、アルコールなしだと、きちんとたくさん話せるものですね。
4、家に帰ってあれこれチェック。ドラゴンズ負け。羽生挑戦者勝ち。クリントン勝ち。聖火は二手に分かれた。一方はオーストラリア経由で長野へ。もうひとつは、チベット自治区ラサに到着。ここからサガルマータ(チョモランマ、エベレスト)登頂を目指すそうです。ぼくは床屋で髪を切って、九州取材の準備をする。
2008年04月22日
●知らない花、文化祭、シャツ、バナナ
1、この花なんだろう。
2、お隣さんの庭から株分けしてもらったんだけど、
植えたの忘れてたから、いきなり咲いてびっくりだけど、
けっこうなかなかきれいなんだけど、
ナンナノカ分かんないのよね。
3、ここのところ、仕事の合い間に、友だちNさんの手伝いをしていました。チベット難民キャンプ@ネパールでつくったグッズを、日本から注文した方に配送するための荷造りとかなんちゃら。ここに来て注文が殺到したらしく、しかも国旗だけでも、うんちゃらリレーに間に合わせたいとのことで、現地だけでは対応できず、大慌てだったみたい。ひとまず突貫作業で、必要なものだけ先に送る感じでばたばた完了。なんとか急ぎのぶんは間に合うのではないかな。たぶん。急遽発送を代行しているNさん、おつかれさま。でも文化祭直前みたいな気分で楽しかったです。余裕あるときはもうしばらく手伝うかも。
4、「絶対枯れた」「もうだめだ」「終わったのよ」
とかなんとか決め付けていた、キキョウ。
どっこい生きてるシャツのなか、でした。
おみそれしちゃって、失礼しました。

5、すごく小さな、些細なことを、誰かに力説するのっていいなあ。「朝食はすごく大事」「バナナはとくに朝食に向いている」と彼女に力説したというOくんの話を聞いて、そう思いました。きっと彼は毎朝バナナを食べているわけじゃないと思う。でも、力説する。酔ってる。いいなあ。ぼくも「蚊に刺されたあとを爪で押さえるときは、×印にしないといけないんだ。絶対に」とか言いたい。かわいい女の子が「ふうん」「*にすると呪われるんだ」とか真顔で念をおす。村上春樹風。いや、タモリ倶楽部風かな。どっちか分かんないけど、ちょっとしたプレーみたいなのは同じ。 飲みながら、ぜひ。
2008年04月21日
●日曜は横浜で野球などを
1、きのうは横浜。京急に乗って、日の出町で下車。改札を出ると、ウィンズに向かうおじさんの群、蒸れ、牟礼。ホルモン焼き、炭火、くわえタバコ。「すこしタイみたいな匂いがする」とは奥さん評。行ったことないけど、妙に納得。歩いて、徒歩で、伊勢崎モールで、大道芸。やってました。一輪車にのる日本人にけっこうひとが集まっている。でも曲がRUNDMC「ウォークなんちゃら」で、ちょっと時代感覚がスリップ。そういえばRUNDMC初来日ライヴ、ぼく行きました。「これからはラップだ」なんて言ってたよね、高校生のとき。あれはもう20年前で、いまじゃあ野毛大道芸でかかってる。タイムってのは、マジ矢のごとしですわい。でも、これを見に来たわけじゃないのです。文房具屋さんで用事済ませて、横浜スタジアムへ。2、目的地は、ドラゴンズ側外野指定席。やはり鳴り物がいない。ラッパなし。ヤクザうんちゃらで、今年は中日の応援団2団体が出入り禁止になっているのです。それでも太鼓はどっかにいるらしく、ドンドンという音は聞こえてきた。あと、2名ほど、音頭をとる応援団員。その声かき消されつつも、観客戸惑いつつも、なんとか声だけはそろうのでした。協力しあって、みんなで応援。1回裏。眼下レフトで守るは、今年FAでやってきた和田選手。細かく守備位置を変えているのが、さすが。左打者だからライトより、とかそんな単純なものじゃないみたい。「はげー!」とさげぶ声がときどきレフトから。でも、きっとヤジじゃなく、声援なのだ。

↑
帽子を取ってスタンドに挨拶してくれた和田選手。
3、ぼくの隣に座ってた小5か小6くらいの色白のメガネ男の子は、ほぼ全員の応援歌が歌えるみたいだけど、和田さん、中村紀さんだけがちょいアヤシイ。ぼそぼそーっとごまかしている。今シーズンできたばかりの新しい歌だから仕方ないよ。ちなみに、ぼくも知らなかった。鳴り物ないから、応援の声はあんまり大きくならず、まわりがどう歌っているかも分かりづらい。それでもメガホンを振って「かっとばせー、わーだ!」だけは大声。ドラゴンズが勝ってて、うれしそう。点が入るたびに、ぼくとハイタッチ。ちょっと恥ずかしそうにするんだけど、顔はニコニコで、すごくかわいい。雰囲気的には、文科系キャラ。だけどプロ野球はきっと大好き。ユニフォームは福留。メジャーリーグ・カブスに移籍しちゃった背番号1。ってことは、少なくとも去年より前からドラゴンズが好きだったんだろうな。一緒にいたお父さんがリリーフに小笠原が出たのをみて「あれ?岡本は?」「岡本は和田FAの人的補償で西武にいったんだよ」少年、教えてる。得意げ。すごいぞ。でも、ウッズが退場になって代わりにセンターの守りについた英智をみて「あれ?あれ?24番?」と困ってた。酔っ払った隣のおじさんが、というか、ぼくが「英智は今年から57から24になったんだよ」と教えてあげたら、ニッコリ笑ってくれて、お父さんに「ありがとうございます」といわれました。最後は岩瀬で、磐石勝利。ハイタッチ!帰り際、ヒーローインタビュー聞かずにさっと立ち上がったお父さんを追いかけた少年。階段途中で振り返って、じっとおとなしそうにこっちを見てた。酔っ払ってたけど、ちょうど気づいて「またねー」といったら、ニッコリ笑って手を振って帰っていきました。横浜在住のドラファンなのかな。

↑
小規模だけど、がんばってくれた応援団。
4、外に出たら、テントがあって苗市やってた。奥さんがやたらと渋い山野草をいくつか買う。ヒトリシズカとかミズヒキとか。中華街でうまいチャーハンとワンタンメン食べて、横浜出身Nさんオススメの華香園食品で肉まんを購入。もう閉まってたんだけど、帰り際のおばさん「いいよ」と店内に戻って冷蔵庫から出してくれたのでした。「10分蒸してね」とかすごくやさしい。中華街にドラゴンズ背番号24を着た女の子がいたので「今年の英智だ!」と言ったら、「サイン入りなんですよ」とニコニコ振り返ってくれました。「今日はおめでとう!」とハイタッチはしなかったけど、あいさつして帰宅。家で肉まん食べたら、すんごいうまかった。具の甘みはキャベツかな。皮もおいしいなあ。おばさんもいいひとだったなあ。寝て起きたら、きれいに晴れた。
2008年04月15日
●いぬ
1、「引越したら、犬を飼おう」と思っていたんだけど、
引越し直後はバタバタで、きっかけを逃しました。
2、だからいまだに我が家に犬はいない。
そもそも
パン屋の息子(食べ物扱うから動物はダメでした)
畳屋の娘(作業の邪魔になるからダメ、だったんだと思う)
のぼくらには、
「犬を手に入れる」というきっかけが分からない。
そういう筋肉が退化してるのかもしらん。犬筋未発達。
3、だったら、いっそ嫌いになっちゃろうか。
4、犬ってのは、ワンしかいわない。
あれがもし
「ワンでじゅうぶんじゃん、ごちゃごちゃ面倒だし」
と思ってのことだったら、すごくムカつく。
黙ってるだけで、嫌な感じがするじゃんか。
ナンカ言えよ、コイツ的な。
5、生協前でつながれて
飼い主さんを待っている柴犬。
じーっとみながら、そんなことを妄想してみた。
和犬特有のそっぽ向く感じが
さらに想像をかきたてる。
ワンすらいわない。むむむ。ぬぬ。
6、そしたら、買い物終えた飼い主さんが戻ってきた。
柴は、まるまった尻尾を、まるまったまま、
横にぱたぱたと振ったのでした。
7、いやん。ちょうかわいい。
やっぱり欲しいな。どうしよう。
2008年04月14日
●先週末日記
1、土曜。新橋にてお手伝いしている単行本の打ち合わせ。これでだいたい概要はできたので、次はぼくが構成するだけ。だけ。終了後「ちょっと食べながら続きやりましょう」と夕方の繁華街へ。銀座のあたりは中国からの買い物客と思われるひとがすごく多くなっていました。経済のチカラってすごいんだな。観光バスが並んでいて、どれもそういうツアーのものみたい。てくてく。銀座の達人某さんオススメのおばんざい屋さん。たぶんぼくの自力ではけっして入り口をくぐれない場所、門構え。で、乾杯。今年初タケノコ。ぐじの一夜干。とにかくなんでもおいしい。サラッと出てくる七味が、原了郭の黒七味。平日は同伴なんちゃらのお客さんが多いらしいけど、週末だったので、わりに若い人が多かった。ビール、ビール、ちょい打ち合わせ、焼酎、焼酎、焼酎。大人だ。銀座だ。おごりで良かった。そういえば。「この近くにオーシャンウィスキーが飲めるバーがあったはず」ぼくの乏しい銀座情報を披露。「じゃあ、もう一軒いこう」と、外に出る。ない。あれ。以前教えてくれた、もうひとりの達人Kさんに電話したら、「昨年、地上げうんぬんで閉店しました」とのこと。あわわ。1杯400円くらいで水割り飲めるすごいお店だったのに。でも、まあそれも経済発展の一面。「すみません、つぶれてました」「じゃあ」と、某さんのオススメ2軒目へ。歩きながら、中国の話、中東の話。シリアとイスラエルが向かい合っているゴラン高原ではワインをつくっているのだとか。うまいのかな。話しながらバーに突入。「ワインありますか?」「白ならちょうど空けたのがあります」「じゃあ、それを」「それほどいいモノではないんですが」「どれどれ」ボトルをみたら、ゴラン高原のワイナリーでした。わお。すごい偶然。この本の前途は明るいぞ!てなぐあいに盛り上がって、しかもなかなかおいしくて、ほろ酔い気分で帰りました。ごちそうさまです。いつか銀座、自力で飲み歩けるように、もしかしたら、時にはおごっちゃえるように、トボトボ精進しようとおもいます。でも地魚なら、横須賀も負けないのです。2、日曜は「第3回うちくい展オトコゴノミ」というのに、いってきました。ご近所染織家・西川さんが作品を出しているのです。会場のラミュゼdeケヤキは、ピエール・バルーさんの私邸でした。新宿御苑に接しているウルトラ一等地なので、庭も借景もすごく立派。「男と女」というより、「Sarabah」レーベルな空間。ちょうど知人の編集Tさんも来てたんだけど、忙しそうだったので、挨拶のみ。ひとりであれこれ触って、フムフムてな顔して、みてまわりました。ホントはちっともフムフムじゃない。織物のこと、着物のこと、沖縄のこと、何も知らない。でも、けっこうおもしろい。見た目と、触ったときの感じ・重さが違うことに、イチイチ感動。「腰機」って言葉が気になったので、西川さんに教えてもらう。こしき、じゃなくて、こしばた。腰に巻きつけながら、体重をかけて、織る方法とのこと。おお、そうか。体重かければ、それだけしっかり、ピンと織れるわけなんだな。たぶん。なんか、ヨットとか器械体操とか、スポーツ競技みたい。ぼくのあとでやってきたOくんとKちゃんは、虫で糸を染める話とか、ネパールの糸は漁をする網にもなる、とか、そんなことを教えてもらったみたい。おもしろいなあ。今回は自分流にしか見られなかったけど、こうやって少しずつ見て、教えてもらったりしていけば、ちょっとは違いが分かるようになるんじゃないのかな。これからチャンスあったら、みていこうと思います。ちなみに、西川さんの作品の一部やら糸・染料が見れたり、買えたりするwebshopは→こちら。うちくい展会場の庭にはリラの木が植わってて、よくわかんないけど「なるほど」と思いました。サラヴァと小さくつぶやいて、千駄ヶ谷駅まで戻る。アタマのなかでは、ずっと「リラのホテル」がリフレイン。かしぶち哲郎さんの名盤です。そういえば、レコードはどこかにやってしまったなあ。CDで再発されてないかなあ。渋谷のHMVへ。ない。どうやら廃盤っぽい。そしたら隣に同じムーンライダース岡田徹「架空映画音楽集」の再発CD。そのとたん、1曲目「1610年、冬のガリレオ」にアタマをのっとられた。大好きだったのです、この曲。88年発売。5秒も迷わず衝動買い。そういえばドコモダケのCMソングは岡田さん作曲なんだっけ。衝動買いの代償で、昼はカレーパン1個。もぐもぐ浦賀に戻ってきたら、ご近所の電気屋さんに、明日葉の種をもらいました。 けっこういい週末だった気がするな。
2008年04月12日
●今週末は
1、うちのご近所染織家・西川さんの作品がただいま、都内二ヶ所で展示されているそうです。
2、第3回うちくい展オトコゴノミは、
新宿御苑そばのラミュゼdeケヤキ。
一衣舎春展は、
自由が丘の大塚文庫。
詳しくは、西川さんのHPをどうぞ。→こちら
3、ぼくはきょうの取材が早く終われば、
うちくい展、のぞきにいくつもり。
てか、ラミュゼdeケヤキって、
ピエール・バルーの私邸なんですね。
やっぱし、大物なんだなあ。びっくり。
4、てなわけで、
とりあえず仕事しに行ってきます。
終わってからの
「どうですか、一杯」
この誘惑に勝てるかどうかが、勝敗の分かれ目だな。
2008年04月09日
●ベジ
1、原稿まるけの生活をしているとだんだんアタマがぼやーんとなってくる。
これはアカンと
気分転換に、奥さんの買い物についていきました。
2、てくてくスーパーまで歩く。アタマはぼー。
目に付く看板の文字を読み上げたり、
犬をみて「犬だ」といったり。
思いつくこと、ぜんぶダダ漏れで、てくてく。
花屋さんにパセリの苗が並んでいて、
「キッチン・ベジ」と札がある。
3、「キッチンベジ。ベジって何の略だろう」
分かってるのに、なんでかクチに出してしまった。
奥さんも面倒になったのか、
答えがちょうテキトーでした。
4、「キム・ベイジンガー」
「ふうん」
「うん」
5、「女優さんだよね。顔浮かばないけど」
「だったような気がする、わたしも浮かばないけど」
「その彼女がハリウッドでなく、キッチンにいるんだ」
「そう、いるの」
6、「あれ着てるんだね」
「どれ?」
「ほら、衣文架けじゃなくって」
「前掛け」
「そうそう。甲冑着でなくって」
「割烹着」
「そう。着てるんだ」
「着てるかもね。キッチンだし」
7、「エモンカケって衣文架けと書くけどさ」
「うん」
「アタマのなかでは、衛門架けにならない?」
「ならない」
8、まあ、そんな感じで野菜と米と赤玉土を買って
家に帰り着きました。
少しリフレッシュできたような気がします。
9、いま念のためにネットでみてみたら、
キムの苗字は
ベイジンガーでなく、ベイシンガーなんですね。
これじゃあ、ベシじゃん。
2008年04月08日
●仕事キッズ
1、ここ1週間ぐらい、取材以外はずっと原稿かいてます。雨が降っても、桜が散っても。
朝7時から夜19時まで、みっちし。
単行本をやるときは
こういうペースがいちばんいいみたい。
2、徹夜は苦手なので、
22時過ぎにはだいたい就寝。5時30分起床。
けっこうじいさんモードで、カリカリと。
3、とはいえ、メシは食うわけで、
ドラゴンズの試合はラジオで聴くわけで、
将棋の名人戦の途中経過も気になるわけで、
図書館で借りた「火星の人類学者」おもしろいわけで、
山本昌2軍落ちは悔しいわけで、
けっこうわき目もフリフリ、やってるんです。
4、奥さんにいわせると
「仕事してるかと思うと、ネット麻雀してるし、
息抜きちゅうかと話しかけると怒るし、
見てても、何してるか、分かんない」とのこと。
5、おかしいな。
自分ではただ集中して原稿書いてるつもりなんだけどな。
これじゃあ、ただの嫌なおっさんじゃんか。
6、80年代には、便利な言葉がありました。
ぼく、きっと、スキゾな感じなんです。ええ。
7、関係ないけど
月末に、取材で熊本に行くことになりました。
おいしいモノがたくさんあったはず。
パッとは思いつかないけど。
2008年04月04日
●桜、苦、緑、ド、変態

1、横須賀の桜
だいたい満開に近くなってきましたよ。
2、ただいま仕事でちと苦戦してます。
週末は気合入れてすすめて
来週は、ふらふら遊びに出かけたり、
してえなあ。
3、横須賀のタクシー運転手殺人事件。
容疑者の米兵は、アメリカでなく、ナイジェリア国籍みたい。
いわゆるグリーンカード兵士なのかもしれない。
てなわけで、3年くらい前にこのBLOGに書いた、グリーンカード兵士記事のリンクです。
「米兵とグリーンカード」
「米兵=アメリカ人ではない」
4、夕べのドラゴンズは川上が炎上。
取材から帰宅して、発泡酒を飲んだ直後に、3連続被弾。
おかずにハシをのばすや、クルーン登場。
おかわりしてたら、逆転負け。今季初黒星でした。
直後に、母(巨人ファン)から「ようやく開花宣言だよー」とメール。
よかったね、おかあちゃん。絵文字もつかえるんだ。すごいね。
5、つい、さいきん
人づてに「思考回路が変態」といわれました。
そうなのかな。
でも、不思議とうれしい。
「変態」って意外と、いい意味なのかもしらんです。
とくに女の子がいうといいね。
2008年03月31日
●雨上がりの〆切に
1、本日も〆切。とっとと終えて、別の仕事を進めなくちゃいけないんだけど、
ちっとも、ちょっとも進まない。やれんです。
寒いしねえ、雨あがりだしねえ。
2、昨日食べたドラ焼き。
パッケージのあちこちに「”手づくり”うんぬん」の文字。
アピールしたいのは分かるんだけど、
「手づくりなので、日持ちしません」
ってあったのは、違うと思う。
3、でも、あやうく「ふむ」と納得しそうになった。
あぶない。あぶない。
4、ローリエが開花しました。
花をみたのははじめてです。けっこうかわいい。

5、↓これはこないだ買ってきた苗。
名前忘れちゃったけど、
凶悪そうな花びらが印象的。
玄関脇に植えました。

6、晴れてきたし、
仕事しまっす。
2008年03月30日
●ぢっとテヲミル
1、タイトルに意味はないです。なんだか字面がいいなあ、と。
英語っぽく発音するのも、いいかもなあ、と。
ふと思ってみただけです。
2、どうでもいいといえば、
こないだから冷蔵庫に
グレープジュースが入っているのですよ。
3、ジュースなんてめったに飲まないので
なかなか減らない。
ときどき思い出して、ちょっとずつ飲むくらい。
4、そのたびに
「たまには、グレープフルーツジュースを飲もうかな」
と、クチに出していってしまう。
ひとりのときでも、いっている。なんでだ。
5、しかも、間違ってる。
フルーツが余分だ。
どういうわけだか、
毎回間違えてしまう。
6、フロイト的にいえば
「グレープ」と言い切れないナニカが
ぼくのなかにある、ということなんだろうか。
7、それとも
いろんな言葉に
「フルーツ」を付け加えたい潜在的などす黒い欲求があるのか。
8、でも、
「あらゆる言葉にフルーツを」
って、すごくステキなキャッチフレーズかもしれない。
そうでもないかな。
9、雨フルーツやまないなあ。
桜フルーツ、まだ散らないでね。
2008年03月27日
●うれしいこと
1、今週は建築家の先生2名にインタビューしました。
いろいろ参考になって、たのしかったです。でも〆切は明日。
2、福島の本屋さん(たぶん)で
挙行されているフェア、約200冊のなかに
拙著「アホウドリの糞でできた国」が!
こちらのBLOGで知りました。(→この記事です)
3、書店員さんといえば、完成した本を扱うプロ。
その方に、
こんな風に取り上げられてもらえるってのは、
読者さん、編集者さんに誉めてもらうのとは、
また、ひと味違った喜びがあります。
4、ありがとうございました。
機会があったら、行きたいなあ、このフェア。
また、ここに加えてもらえるような一冊をつくらねば。
5、最後に写真。庭の蘭2種類。
葉に白い斑が入っているのが、銀蘭で
そうでないのが、紫蘭。
小さくっても、もうちゃんと違ってる。去年と同じ。


2008年03月22日
●ユキヤナギ、満開
1、ひさしぶりにすっきりと晴れ@横須賀。庭のちいさなユキヤナギが
満開になりました。

2、一週間ほど自宅にこもって原稿書いていたけど
きょうはちょうど取材で出かける予定。
いやいや、よかった。

3、まあ、取材先は高層ビルのなかなんだけどさ。
2008年03月20日
●わっ、春分だ
1、祝日・休日関係のない生活をしているので、春分の日だということに、今朝きづきました。
おめでとうございます。分かんないけど、”祝”だし。
2、ちっとも太らない三浦ダイコンを
こないだ1本だけ抜きました。

3、いや、もう、これはほぼゴボウだ。
しっかり耕さないと、ダメなんだなあ。
でも、葉っぱは瑞々しくてうまかったです。
まだ植わっている3本は、もうちょい粘ってみる予定。
4、せっかくの休日だのに、
横須賀は朝から雨が降っております。
でも、週末にはアレが咲くとか。
晴れが、アレが、待ち遠しい。

(↑これは桃。アレってのは「さ」のつくアレ)
5、この記事のタイトルは
「わっ、毒ガスだ」へのオマージュです。
「わっ、道具屋だ」へのリスペクトでも、可。
6、てか、ホントはただの思い付き。いきおい。
2008年03月17日
●ナウル、チベット、バイアス、everblue
1、さいきん「ナウル」で検索してこのBLOGに来られるひとがまた多くなっていて、
「なんでかしゃん」(名古屋弁)と思っていたら、
どうやら、タモリさんが「ナウルに行ったことがある」と
発言した影響のようです。
2、だから、
3月10日正午過ぎと16日正午前の2回だけ
アクセスが急増したんだなあ。なるほど。
3、テレビといえば、
チベットのニュース、気になってます。
映像のほとんどに「CCTV4」と記されていて
これは中国中央電子台の映像。
ここには当然、ある方向のバイアスがかかっているはず。
違う素性のモノを待っているんだけど、なかなか出てこないですね。
4、こういうときの情報は、
どっちもバイアス合戦みたいになってしまう。
だから、やっぱり「映像」がすごく重視される。
編集できる、といっても、やっぱり強い。
ネット・携帯の時代だから、そろそろ出てくるのかな。
政府が本気になれば、やっぱり、キツイのか。どうか。
5、あ、そうそう。いまさら気づいたのですが、
1月に出たフリーマガジン「everblue」に
拙著「アホウドリの糞でできた国」が取り上げられていました。
ありがとうございます。
→ここから読めます。
6、発売後3年以上経過した本なので、
書店さんでは、もうあまり見かけないかもしれません。
でも、amazonさんとか楽天さんとかでは、すぐ買えちゃいます。
これは、ネットのおかげだなあ。
なにはともあれ、宜しくお願いいたします。

アホウドリの糞でできた国
(↑楽天市場の商品リンクです)
2008年03月16日
●桃は魔よけになるそうです
1、ほんじつも原稿書き。ただしのんびり。2、取材に出かけようと、昨日、玄関を開けたら、
お隣さんが脚立の上から
「こんにちは、おたくもどう?」
と声をかけてくれました。
ちょうど桃の枝を切っていたのです。
3、「ぜひ」と答えて、あとは奥さんにバトンタッチ。
新橋で合流した学研Yさんに、
「桃は魔を祓うらしいですよ」と教わる。ほお。
帰宅したら、家のなかが華やかになっていました。

4、間近でみると、
ボン!ボン!と咲いてて、
けっこう派手なものですね。
5、今回関わらせてもらっている単行本は
打ち合わせをするたびに、夕食&ビール
というコースになることが多い。
ぼく以外はみな50代のベテランさん。
仕事もやりやすいし、話がすんごいおもしろい。
こういう風に年を経られたらいいのになあ。
6、ちなみに
夕べ入ったビヤホールでは、
どこかのグリークラブだか、合唱部だかのOB集団が
酔っ払って、とつぜん大合唱をはじめていました。
こちらもみな50代くらいの雰囲気。
ものすごく、いい声だったので、ぜんぜんOK。
むしろ、ビール進んじゃいました。

2008年03月14日
●シラス、3月のライオン、瀬川さん
1、シラスを食べました。生ですよ、ナマ。たぶん、初めてです。
ものすごく濃厚で、うまいものですなあ。

2、↑アップで撮ったら、ピンボケに。
きれいな写真&刺身の全貌は、
いっしょにお刺身を食べた染織家・西川さんが
紹介してくださってます。→こちらの記事
3、話はぜんぜん違うのですが、
「3月のライオン」1巻読みました。
羽海野チカさんの新作で、主人公が将棋のプロ棋士!
まだまだストーリーはこれから、という感じだけど、
すごくいい雰囲気で、おもしろかったです。
4、先崎学八段のコラムにもあったけど、
このマンガの登場人物・二海堂晴信は、
たぶん、故・村山聖さんがモデルになっている。
それで、「聖の青春」を読み返して、また泣いちゃいました。
3月のライオンの読者の方は、これも読んだらいいんじゃないかなあ。
5、そうそう。
将棋といえば、05年にプロになった瀬川晶司四段が
ただいま、絶好調で、8連勝ちゅうだそうです。
フリークラス→C級2組入りは、ものすごく高い壁だけど、
この勢いでぜひ突破して欲しいと思います。
2008年03月12日
●バタバタしてます
1、ネスカフェの遠藤周作先生CG合成CMが
さいきん、むやみに好きだ。
2、2ショットであることに
ほとんど意味がないのがいいなあ、と思う。
3、あのCMを考えたひとはえらいっ。
それ以上に、
このコンテとか企画書をみて、GOサイン出したひとは
もっとすごいじゃないかしらん。
4、ここ数日、ちょっと忙しいです。
だばだー、ってしたい。
2008年03月08日
●a les ya la cores ya la
1、昨日のエントリーは「もしかしたら、世論の盛り上がり⇒社会が変わる
とは、いかなくなっているんじゃないかしらん」
てな印象があって、思いついたイメージなのでした。
ちょっと分かりづらいかもしれないけど、
メモ代わりに、おいおい続きも書いていきたいと思ってます。
2、「水と小麦だけのパン種でつくる酵母パン」
という本をいま読んでおります。
これはすごい。
イースト菌をつかわず、ホントに小麦粉と水だけで、
パン種がつくれちゃうのです。
3、とはいえ、
最初にこねた種に、目指す酵母がついて、
ちゃんと発酵するかは、やってみなくちゃ分からない。
このへんは運次第っぽいし、たぶん、
何度かチャレンジしなくちゃいけないんじゃないかな。
4、ただ、やり方はものすごくシンプルだし、
そこさえクリアできれば、あとはずっと
ヨーグルト菌みたいに、ずっとその種を使い続けられるようです。
冷蔵庫に保管して、定期的に養生すれば、
もしかしたら一生だって使えちゃう。これは魅力だ。
5、第一段階のパン種は、
気温24度~30度でないと上手く行かないようなので
春になったら、暖かくなったら、試してみようと思います。
6、読んでいたら、むずむずしてきたので、
ひとまず、市販のイーストでバタール焼いちゃいました。
これもじゅうぶん、もぐもぐうまいっ。
2008年03月05日
●ナウル、アシタバ、視界
1、とおりすがりの図書館司書さんに「ナウルの大統領が変わったようですよ」
とコメント欄で教えていただきました。
えええ?と検索したら、ホントにそうみたい。
11月に閣僚が何人か辞任したとか、そんなことがあった模様。
ちょっと前後関係を確認して、また記事に書こうと思いまっす。
情報、ありがとうございました。
2、昨日いただいた、アシタバ。
さっそく食べてみたら、すんごくうまいっ。
たぶん、いままで口にしたことはなかったはず。
3、三浦半島では、自生しているんですね。
そう思って散歩したら、それらしき草がけっこうある。
もしかしたら、
裏庭に生えだしているのも、三つ葉でなくて、アシタバなのかも。
4、漢字で書くと明日葉。
切っても、翌日生えるくらい強いからこの名前なのかな。
ご近所さんは「うちでは食べない」と言っていたから
わっさわさ生えてる場所を教えてもらおう。
5、きょうのぼくの視界は、あらゆる草が明日葉に見えていた。
こういう風に、
「いちど興味を持ってしまうと、見える風景が変わる」
ことを、
個人的に「雀荘だらけの街状態」と呼んでいます。
20代前半のぼくの視界は、ホントにそうでした。
6、ってことは、
将棋ライターさんは、駒の音にすぐ気がついて、
草木染めをやっているひとは、
野原がいろんな色で見えているんだろうか。
「ここに熱湯が降ってきたら、▲▲色になる」とか思うのかな。
今度聞いてみよう。
2008年03月02日
●将棋、京都、大阪、〆切
1、ひさしぶりに更新のあった「勝手に将棋トピックス」を読んでいたら将棋本オールタイムベストテンに、
拙著「瀬川晶司はなぜプロ棋士になれたのか」がはいっていました。
ぎゃあ。ありがとうございます。
これを励みに、もっと精進します。
(こちらです→「将棋本オールタイムベストテン+番外編」)
2、染織家・西川晴恵さんの作品が、
現在 京都・祇園で開催中の
「第3回うちくい展 オトコゴノミ」に出品されているそうです。
(詳細→こちら)
うちくい、ってのは、沖縄の言葉で、モノを包むものだけど、
ここでは、沖縄を中心とした各地の若手作家のいろんな作品が並んでいるみたい。
3、じつは西川さんとは、家がちょうご近所どうしで、
しかもほとんど同世代だったこともあって、
さいきん、仲良くしてもらっているのです。
てなわけで、
和装周辺にご興味あるかたは、ぜひどうぞ。
京都展は明日まで。ぼくは4月の東京展を観にいくつもり。
4、あ、あと。
こないだお酒をご一緒した能町みね子さんが
ちょうどいま、この時間(3月2日12時~)に、
ジュンク堂書店 梅田ヒルトンプラザ店@大阪で
「くすぶれ!モテない系」の
サイン会をやっているみたいですよ。
(合言葉は「あぶらだこ、よかったですね!」だそうです。ぬはは)
明日はイベントもあるそうです。すごいっ。
5、機織り、サイン会はムリにしても、
ぼくも負けてらんないっす。
とりあえず、今日の〆切守ることから、イッポマエヘ。
押忍。やりまっす。
2008年03月01日
●まちがえる金曜
1、昨日は都内で打ち合わせなど。新宿ではいった喫茶店のマッチがカッコよかったので
ひとつもらってきました。

2、打ち合わせひとつめ終えて、15時半近く。
次の打ち合わせは、芝公園で16時。
じゅうぶん間に合うはずなのに、
なんでか遅刻しました。
3、まず、新宿駅で、京王線と京王新線をまちがえて改札通過。
駅員さんに聞いたら、ホーム伝いに行けると、遠回り。
都営新宿線の車両がホームにやってきたので、乗った。
そしたら、笹塚行きでした。逆じゃん。
4、あらら、と笹塚で降りて、今度こそはと都営新宿線直通電車に乗る。
ボーっとしてたら、
ひとがぞろぞろと降りる。
その雰囲気になんとなくのまれてしまって、反射的に下車。
ハッと気づいたら、まだ新宿でした。目の前で閉まるドア。
5、「遅れます、すみません」と電話して、次の電車に改めて乗車。
ホッとして本を読み始めたら、神保町駅を過ぎてしまった。
理不尽な怒りを覚えつつ、再び戻って、ようやく三田線に乗り換えて、
けっきょく30分オーバーでたどりつきました。
6、ぬうう。仕事終わって、夜は飲み@再び新宿。
酔っていたはずなのに、帰りは問題なく浦賀に着きました。
どういうわけだか注意力が30000になる一日だったみたい。
こういうことってありますよね。
2008年02月28日
●逆転力の表紙、宿根イベリア
1、学研ムック「逆転力」発売されたようです。さきほどぼくの家にも届きました。
2、もし売れ行き好調ならば
シリーズ化される、なんてウワサも聞きました。
インタビューの仕事って、大好きなんですよ。
ご興味ある方はぜひ、宜しくお願いします。
赤っぽい表紙↓が目印です。

3、雪にあたって枯れてしまった植物の代わりに、
白い花を2株植えました。

4、宿根イベリアというらしい。
ネットでみたら、15センチぐらいの背丈で横に広がっていくとのこと。
軒下スペースに上手く広がることを期待。
耐寒性は高そうだけど、夏はどうかな。
5、明日は打ち合わせ2本。
1つは、さっき電話があった件で、〆切日曜だって。
ちょうどそこは
スケジュールの谷間だったし、
すでにある文章をリライトするだけだし、と受けちゃいました。
大丈夫なのか。いや、まあ、なんとかなるさ。
なんとかします。
2008年02月24日
●週末記
金曜は〆切で、プロ水球選手・青柳勧さんについての原稿を書きました。そのとちゅう、ネット記事で、中日ドラゴンズ森野選手、骨折のニュースを発見。開幕に間に合うか微妙っぽい。心配だ。でも、仕事。青柳さんの記事は、4月か5月くらいのヨミスポに載ると思いますので、読売新聞を購読されている方はよかったらみてください。ただいま青柳選手はモンテネグロのチームでがんばっておられます。森野選手は名古屋でリハビリちゅう。ぼくは〆切終えて、午後からギョウザの皮練り。森野骨折なんて、テレビではほとんど扱われないけど、ドラファンとしては深刻過ぎるアクシデントなのです。ものすごく気になるなあ。ねりねり。できあがったギョウザを持って、ご近所さん宅で食べ&飲み。たのしい夜を過ごしました。土曜は知人の手伝いで、クイズづくり。「大相撲の▲×関が優勝を決めた取組のあと、車で熱唱した曲は何」?とか、ワケの分からない問題を考えて、ひとりホクソエム。外は気温が高いクセに、風が強くて、しかもそれが南から北に変わって、日が沈んだら、急に寒くなった。四季を早回ししたみたいな一日が暮れて、夜。それにしても、昨シーズンの中日が福留抜きで日本一になれたのは、どこのポジションでも守れる森野がいたからだよなあ。パラパラと音がする。なんだろ、と窓を開けたら、ヒョーでした。雹。暗い空から、発泡スチロールの小さなボールみたいなのが落ちてくる。暖かいはずの横須賀では、かなり珍しいんじゃないかなあ。黒いフリースにたくさんくっついたので、それっとばかりに家に駆け込んで、カメラを向けたら、あっさり溶けて、蒸発。日曜はもうちょいクイズ。休憩ちゅうに、昨年ちょっとだけお会いした将棋指導棋士&ライター後藤元気さんの観戦記(第1回朝日杯将棋オープン戦の佐藤二冠 対 郷田九段戦)を読む 。すばらしいなあ。ものすごくおもしろいし、分かりやすい。誠実な態度にも感動。ぼくもこんな風にきちんとした仕事をしなければ。もりもりとクイズづくり。そしたら「クイズよりも他の仕事を先にやって」と電話。ありゃ。中断。床屋で髪を切って、図書館でクイズじゃないほうの仕事の資料を借りてきました。もうすぐ3月。森野選手の一日も早い回復を祈りつつ、春を待つ。仕事もがんばろう。
2008年02月23日
●気温高く、風は北より
1、きょうの横須賀は、もうれつな風。我が家の庭には、
こんなモノまで飛んできました。なんでしょう。

2、答えは、ワカメ。
港で干してあったのがちぎれて舞ってきたみたい。
3、いいダシの出るイチモツが空を飛ぶなんて初めて見ました。
あ、いや、ニワトリ。空も飛ぶし、ダシも出る。
じゃあ初めてじゃないや。
4、気温は高いのに、風は北風。
ポカポカ暖かいのに、冷たく、きびしいのが吹いている。
ワクチンでいえば、三種混合
ヘルマンでいえば、ヘッセ。
よく分かんないけど、そんな感じ。
5、あ、あれは冬じゃなくて「春の嵐」だ。
でもけっこう春っぽいから、このままで。
2008年02月17日
●小屋、相撲、ネギ
1、図書館で予約した「小屋の肖像」(中里和人・メディアファクトリー)が届いた。すごくいい。ついでに借りた「R」「路地」もすごい。「R」は、カーブの写真集。左右対称の同じ構図で曲がり角がずらーっと続く。物体としてのパワーもそうだけど、中里さんの写真のチカラもあるっぽい。でもやっぱり小屋だなあ。読んでいるうちに、ぼくのあいだでむやみに地味に小屋熱が高まってきました。ひとまず「小屋の力」ってのを追加で図書館予約。しかし、この熱はどこに向けるべきなのか。建てるのか。いやいや。お気に入りの物件を見つけて、数年単位で見守る感じがふさわしそう。あるかな、そんな小屋。2、こないだスーパーですれ違ったおばあさん。深刻な顔をして、ケータイ電話で話していました。憮然とした表情で、怒っているというよりも、ふてくされている感じ。「どうせさあ」といっている。「あのひとは相撲のことしか話さないじゃん」なんだなんだ。「だから行かないよ」ふむ。おばあさんを怒らせるほどの相撲好きってどんなのか興味がわきました。もしかしたら旦那さんなのかな。
2、きのうの昼に「今夜は鍋にしよう。白菜とネギがないから買いにいこう」と話していたら、ピンポン。玄関から。ご近所さんから野菜のおすそわけ。ウソみたいなタイミングで、白菜とネギその他をいただいたのです。シンクロなんちゃらだ。いや、ちょっと違うか。なにはともあれ、おかげさまで買い物を一回サボることができました。ありがとうございます。しかもネギが、すばらしくおいしかった。こういう偶然って、小さくても、とてもうれしい。これを狙ってできる運の持ち主がいたら、何をやっても大成功するんじゃないだろか。
2008年02月16日
●83年日記、14歳、岸部さん
1、「イエロー・マジック・オーケストラ(第2版) 」を読んでいたら、「83年日記」の管理人さんから
インタビューの依頼がありました。おお。ナイスタイミング。
2、これは
YMOまみれだったあの時代の日記を中心に構成されている
なつかし、はずかしなサイト。管理人さんはぼくの知り合いです。
今回、参加させてもらったのは、
サブコンテンツにある「わたしの83年」。
ご興味ありましたら、ごらんください。
「83年日記」は→ここ。
(「enter」→「My Own '83」と進むと読めますよ)
3、13~14歳のことのことを思い出すのって
すごく恥ずかしいものなんだなあ。
4、関係ないけど
岸部シローさんのBLOGの、とある記事が
ものすごくグッと来たので、リンクしときます。
→「貧乏」(岸部四郎の四郎マンション)
5、さびしかったり、わびしかったりする内容なのに
そこはかとなくおかしさが漂うのが
さすがだなあ、と思います。
昨日の「毒ギョーザ」エントリーもすごく好きだ。
岸部さんのキャラあってのものとはいえ、
この過不足のなさは、
文章としても、かなりカンペキだとおもいます。
2008年02月12日
●のみのみ3連休
1、連休中は都内でお酒。こないだの日曜日は千歳烏山にある居酒屋「ざんくう」へ。二年ぶり二回目。ドイツW杯後だと初。いろんなお酒を飲ませてくださるいいお店なのです。「いやあ、宮崎の鶏肉はうまかったですよ」と、お店の方に話したら、「じゃあ宮崎の焼酎飲みますか」と勧められて、麦からスタート。原酒、芋とあれこれ飲ませてもらって、宮崎から鹿児島の酒蔵へと移行。途中から記憶あいまい。はっきり覚えているのは「爆弾 ハナタレ」がやたらにうまかったこと。このときは気づかなかったけど、これをつくっている黒木本店ってのは、山芋焼酎「天蘭坊」をつくっている酒蔵ですね。これも大好きなお酒なのでした。
爆弾 ハナタレ 360ml
2、この日は泥酔してしまっていろいろごめんなさい。判断力がウンコになっていたので、午前3時半から駅前で始発を待ってました。バカだ。さむかった。
3、ふらふらと浦賀に戻って、昼まで寝て、起きたら、お酒は抜けていました。からだが丈夫ってのはこゆとき強い。おっしゃ。3連休最終日は渋谷へ。連荘、飲み。まくろびなんちゃらなお店で、とある企画の打ち合わせの場に同席させてもらったのです。有機なんちゃらビール、ほにゃらら栽培ワイン。おいしかった。大豆を鶏肉みたいに加工した料理。うん、たしかに鶏みたいだ。でも、なんでかこの手のなんちゃらな感じには軽い抵抗感がある。その抵抗感がどこから来るのかについて、どこに行くのかについて、飲み飲み話していたら、あっという間にお開きな時間に。わわわ。そういえば、これは単なる飲みでなく、打ち合わせを兼ねていたはず。ぼくはお役に立てたのだろうか。わかんないけど、楽しかったです。酒は、2、3時間くらいで切り上げるのがいちばんいいのかもしらん、と思いました。浦賀に着いたら午前0時近かった。大豆でおなかいっぱいだったはずなのに、カップラーメンを買って帰宅。カレーヌードルうめえ。体内に入ったからだによさげな、なんちゃら成分と戦いたかったのかもしれません。
●宮崎にて
1、こないだ宮崎に行ったときのこと。空港に着くなり「ありがとう巨人軍キャンプ50周年」の看板。ポスターもあちこちに貼ってある。タクシーの運転手さんに「盛り上がっているんですね」 と言ったら、意外にも「うーん」と沈黙。 なにやら変な反応。もしかしてアンチ巨人のひとだったかと思ったんだけど、そうじゃなかった。「巨人が沖縄にキャンプ地を移すという話があるでしょう」 「ああ、はい」 「だから、宮崎はいま、その引止めに必死ってことなんですわ」 なるほど。 宮崎とか高知、沖縄にとっては、プロ野球のキャンプは、この季節の一大イベントなのでした。練習までもが産業になるって、考えてみるとすごいことだ。
2、ついでに「地鶏の店にいくなら、刺身をおいてるとこにしなよ。そういうとこは新鮮な肉をつかってるから」とも教えてもらいました。そうだそうだ。こっちの人は鶏肉を生で食うのでした。スーパーでも200円くらいで(生食用)を売っている。んで、鶏をまるごと解体することを、「さばく」といわず「つぶす」という。「ちょっと前までは、川原でみんなで鶏つぶして、その場で食ったもんですよ」てな感じで話されると、グッと来ます。つぶしたほうがうまそうなのは、なんでかしらん。そういや、九州では、なんでかトウガラシを「コショウ」と呼ぶ。だから「柚子コショウ」なのでした。
3、んで、夜。鶏肉専門店の二階座敷。地鶏の刺身、やっぱしうまかったです。(↓ケータイで撮った写真)。噛みしめるほどに味が出る。飲み込むのがもったいない。座敷を切り盛りしてるおばちゃんがジッとこっちを見て「おいしいでしょ」と胸を張る。なんのてらいもなくこんな風に言えるのって、うらやましい。そういう仕事したいものだ。「うまいです」だけじゃ足りない気がして「噛めば噛むほど味が出てガムみたい」と言ってしまったら、変な顔をされました。いや、あの、そうでなく、なんていえばよかったんだろ。

2008年02月09日
●春になったら
1、横須賀には坂が多い。路地も多い。我が家の近くもそうで、
狭い路地を登っていくと、階段まである。
自転車で出かけるときは、そこだけ歩いていくのです。
2、こないだも、そんな風にして帰ってきたのでした。
そしたら、路地の真ん中に猫がいた。
二匹で、重なってる。ようするに、イタシテいたのですな。
路地の真ん中で。
3、人間だったらびっくりだけど、猫なので「おお」てな感じ。
倫理的にどうこうとかは思いません。
ただ「どう避けるべきか」困ってしまった。
右に避けても、左に避けても、かなりスレスレ。
ううむ、と一瞬たちつくしたのでした。
4、そしたら、猫の動きが止まって、
その体勢のままで、こっちを見たのです。二匹同時。
彼らも、ちょっと困っている様子。
でも離れるのはイヤみたい。
「ほら、せっかくだしさあ」てな表情に見えました。
(とくに後ろの猫がそういってました)
5、そのせっかく感は、人間である僕にもなんとなく分かる。
おっしゃ、と意を決して、左側を進むことに決めました。
バック的な体勢の彼らの、前を通る進路です。
できるだけ邪魔しないように、でも迅速に、前を見て。
6、そしたら、二匹はつながったまま、
二人三脚みたいに足を合わせて、
僕の通るスペース分だけ、後ずさりをしてくれたのでした。
おおおっ。
7、なんというか、とても紳士的なやりとりに感動。
でも、それ以上コミュニケーションをとるのは無粋な気がしたので、
軽く会釈だけして、振り返らず、立ち去りました。
8、春になったら、
茶と黒のまだらの子猫が遊びに来るかもしれません。
ちょっと楽しみです。ウンコは困るけどさ。
2008年01月31日
●寒、ダイコン、ミウラーゼ、窟
1、横須賀、曇です。昨日あたたたかった、じゃなくて、あたたかかったせいか、ひどく寒く感じます。今朝は、雨戸を開けるのを午後近くまでサボって、閉め切った暗い家の中で、タバコふかしながら、ストーブで香木(沈香は高いので白檀の破片)を焚きしめてみました。 もうもう&いい香り。ちょっとした阿片窟気分。2、さっき、庭に植えた三浦ダイコンの様子をみていたら、ご近所さんに「久しぶりねえ」といわれちゃいました。そういえば、寒いから、あんまり庭にも出ていなかった。窓もあんまり開けないから、気配が消えているのかもしれない。いかんですな。ダイコンはまだまだ小ぶりながらもけっこう元気そうでした。

↑庭の三浦ダイコン。
3、三浦といえば、こないだの新聞に三浦市で誕生した、新しい野菜の記事が出ていたのです。からし菜とザーサイをかけあわせたモノで、品種名は「海野」。それはいいんだけど、一般売りされるブランド名の「ミウラーゼ」ってのは、どうかと思うよ。(関連記事→「新野菜は「ミウラーゼ」」)
4、でも記事によると、味は、わさびを思わせる辛み+シャキシャキ感+冬野菜特有の甘みとのこと。これはうまそう。食べてみたい。三浦は横須賀のすぐ隣りだし、ちょっと探してみようと思います。いろいろ料理のしがいもあるんじゃないかな。ひとまずは、炒めてみたい。
5、三浦には、かつて赤線でも青線でもない「魔窟」と呼ばれたエリアがあったそうです。ドラッグがらみだと思うけど、どんな雰囲気だったのだろう。ぼくの「窟」イメージは、平野威馬雄さんがコカイン中毒だったときの自伝小説「陰者の告白」。仏文学者で、料理愛好家・平野レミさんのお父さん。TRICERATOPS和田唱さんのおじいさん。レミさんがアミラーゼを料理して、トライセラがマグロの歌を作曲すればカンペキだ。なにがだ。
2008年01月28日
●雨戸を閉めて、開けるまで
1、うちの近所では、正午と午後5時に音楽が鳴る。「故郷」と「夕焼け小焼け」。冬のあいだは、日が暮れるのが早いので、午後4時にも「故郷」が流れます。この午後4時の音楽のときに、あちこちからガラガラガラという音がする。みんな雨戸を閉めているのでした。ちょうど日が落ちかけて、寒くなる時間だから、これが流れると「おっ」と思うんじゃないかな。こういう開け閉めは、古い家では当たり前なのかもしれないけど、このあたりでは、防犯と潮風からの保守も兼ねているみたい。2、でも家中の雨戸を閉めてまわるのって、けっこう面倒なので、うちは時々しかやっていませんでした。でも、ある寒い夜に、寝室の雨戸を閉めてみたら、ものすごく暖かいことに気づいたのです。おおおっ。こっちからも冷気が来るから、よし、こっちも。そんな具合に、ここ最近はしっかり雨戸を閉じる家になりました。
3、ただ問題は、朝開けるとすげえ寒いという事実。一気に外の冷気がやってくるから、家に直接日光が差し込むまでは開けたくない。
4、だから、朝は、暗いなかでガサゴソ、ストーブつけたり、コーヒー入れたりしています。台風のときみたいでもあるし、ちょっと”基地”ぽくもある。なかなか楽しい。今朝も丸まりながら、ガサゴソお年玉付き年賀状の当選番号チェックをしました。切手シートが1つ、当選。パチカ名刺をつくってくださった印刷会社コスモテックさんから頂いた一枚でした。ありがとうございます。
5、今日の横須賀は曇だったので、いつもよりも長くガサゴソ。だって寒いんだもの。でもいつまでも締め切った部屋で作業していると、タバコの煙で周囲がけぶってくる。目張りをしまくった部屋で、常に喘息の薬をいぶしながら生涯執筆を続けたのは、プルーストだっけ。でも、ぼくがいくら雨戸締め切って原稿を書いても、失われた時はちっとも求められないのでした。残念ながら。
6、しぶしぶ窓を全開に。やってみると気持ちいい。冬眠から覚めるクマの気持ちってのは、この数千倍もすごいんじゃないだろかな。
2008年01月25日
●冬って寒いんだな
1、昨日は千葉での取材のあと、新橋で打ち合わせ。駅に戻ったら、東急田園都市線が線路異常で不通とのアナウンス。一瞬どきっとしたけど、もう1年前から横浜在住ではなかったのでした。夕べはめちゃめちゃ寒くて、佐倉から浦賀は遠かったけども、「引っ越したおかげでまっすぐ帰れる。よかった」と自分に言い聞かせながら帰宅しました。それにしても、通勤時間帯の電車ってのは、コートが脱げないから、よけいに外が寒く感じられるんですね。39年弱生きてきて、ようやくそんな当たり前のことに、気づいた次第です。
2、朝になってもまだ寒かった。ただ「寒いのがよい」って類いのモノ・コトも、世の中にはあって、例えば↑こんな風に庭に植えてる小松菜が霜のおかげで甘くなること。ゴミを出すときに挨拶する漁師のおじさんの「おはよう!寒いね!」の声が明るいこと。後者は、気温が低いと、ワカメとコンブががんがん育つからじゃないかな。ほかにも、きっとたくさんあるんだと思う。それにしても、あの寒空の早朝、海水からワカメを引きあげて、干しているのはすごいなあ。

3、寒い冬は、ときどき南側の窓に近寄ってからだを温めてます。指がかじかむとキーボード打てないし、灯油はまだ97円とかするので、これはもうほぼ日課。晴れた午後なら、眠たくなるくらいに気持ちいい。ぼくは生まれたときに逆子でした。心配した両親が、ヒマさえあれば日光浴をさせてくれたそうです。妙に落ち着くのは、その記憶のせいかもしらんです。
2008年01月23日
●京都日帰り取材
1、日帰りで京都に行ってきました。写真にあるとおり、曇りでした。
2、取材先に向かうタクシーで「京都駅近くに美味しいお店はありますか」と運転手さんに聞いたら「うちでしか食べないから知らん」とぴしゃん。会話終了。タクシーの運転手さん=外食に詳しいってのは、ぼくの一方的な片思いだったようです。なかなか楽しい取材を終えたらもう19時近く。どこかに立ち寄る時間もなく、そのまま京都駅へ。帰りはMKタクシー。サービスだとは分かっていても、ドアを開けてもらうまで待っているのは、恥ずかしい。くすぐったい気持ちになります。あれは「いや、自分で開けたいんです」と断ることもできるんだろうか。まあ、そこまでするほどのことじゃない。帰り道「せめて少しは京都っぽく」と編集さん、カメラマンさんと京都駅内の甘味屋さんへ。雁が音茶を頼んだら、おいしかったです。「一煎目の最後の一滴がいちばん甘いとされています」といわれたんだけど、急須をずっと傾けてても、ポタポタけっこう終わらない。まあいいや、とあきらめて、飲んでしまいました。ぼくはその「いちばん甘い一滴」を本当に飲めたのだろうか。これはもしかして追求すると禅問答になるんじゃないだろか。
3、帰りの新幹線でビールを飲んで、スナック菓子をつまんでいたら、パッケージの裏面に「この商品に含まれるアレルギー性物質」みたいな説明を発見。10個以上その手のアレルギー系項目を列挙した表があって、そのうちの2つくらいに「使っています」とマークされていました。それは別にいいんだけど、アレルギーの起こる物質に「あわび」「もも」「キウイ」「バナナ」なんてのまで並んでいて、びっくり。それ以外にも注意事項とかがびっしり。食べる人も、こういう商品をつくる人も、法律とかしくみを考える人も、みなさんホントにおつかれさまです。「おいしい茎茶の一煎目最後の一滴アレルギー」とか「紅茶のゴールデンドロップアレルギー」なんてのになったら、どうしよう。考えながら新横浜経由で、浦賀に到着。どうしようもなにも、少し残して注げばいいのか。いや、でも、「もう一滴だけ飲みたい」とかチキンランな快楽に目覚めそうで恐ろしい。チキンといえば、あれにもアレルギーがあるんですね。ぼくは鳥肌を見るのが苦手です。自転車で海辺を走って、ようやく帰宅。「おなかがすいた」といったら、「バナナあるよ」と奥さんにいわれました。
2008年01月18日
●〆切完了、寒椿、沈香、白檀
1、〆切原稿さっき書きあがりました。最後はどたばたでの突貫作業。
それでも間に合えばよし。
「早い」が売りのライターってのも、一人くらいはいてもいいはず。
それだけじゃあ困るかな。
2、庭に咲いていたサザンカだかツバキだか。
つぼみを摘んで、室内に飾ってみたら、
こないだボタと落ちました。
ってことは、ツバキですね。寒椿。

3、こないだBLOGに書いた沈香のこと。(→この記事です。)
あれは奥さんが旧職場でもらったモノの余りなのです。
香りがいいし、タバコの匂いもまぎれるので
「芳香剤よりよっぽど使えるから、これからはこれにしよう」
といったら、
「これって買うといくらするか知ってる?」
「高いの?」
「高いよー」
4、聞いてびっくり。
あの1センチ角くらいの木片10個でも数千円以上するんだそうです。
ネットで検索してみたら、かなり貴重なモノらしい。
楽天にあったのも、こんな価格↓でした。

【香木を焚いてみよう!】ジャワ沈香 角割A10g
5、Dランク(たぶん格がちょっと落ちるんじゃないかな)でも、
お値段はなかなかに見事なのでした。

【香木を焚いてみよう!】ジャワ沈香 角割D10g
6、こんなモノをどかどか炊いていたのか、とちょっと反省。
残っている分は大切にしまって、
同じく余っていた白檀の香木を炊くことにしました。
これだと一気に実践的な価格になります。

【香木を焚いてみよう!】白檀 小割10g
7、この手のモノは
つかっているうちに家に匂いが染み付いてくる気がします。
だからできるだけいいモノをつかいたくなる。
高級な沈香を毎日炊き続けたら、
ものすごくゴージャスな家になるんじゃかしらん。
我が家でやっても、匂いだけの高級感になっちゃうけどさ。
2008年01月17日
●冬のご近所
1、今週は原稿書きの毎日です。政治関係のお仕事。〆切は明日。間に合うかしらん。
てか、間に合わせなくちゃいかんですばい。
2、近所に蝋梅が咲いていました。ロウバイ。
ロウみたいな花だから、こう呼ぶらしいです。
この季節に咲く木っていいな。うちも植えようかな。

3、漁港は、ワカメまるけ。

4、漁師の某さんに
「ワカメたくさん干してありますね」
といったら
何がおもしろいんだ、という顔で
「ワカメの季節になったんだよ」
とぶっきらぼうに、いわれました。
5、「ノレンみたいにくぐってもいい?」
とはいえなかったなあ。
2008年01月15日
●晴、干、土、ナン
1、横須賀、晴れ。傘を干すベストポジションを発見しました。

2、大相撲初場所二日目、横綱・朝青龍に土がつきました。ワイドショーとかニュースをザッピングしながらまとめ方を見ていると、いったい「勝って欲しかった」のか「負けて欲しかった」のか分かんない感じ。たぶんどっちも本当なんじゃないかな。少なくとも、一時期報道されていたほど、相撲ファンは朝青龍が嫌いじゃない気がします。あれこれあったけども、結果的には、勝っても負けても「おおっ」となる状況が生まれていて、みんな注目してる。もしかしたら、これは漫画の播磨灘みたいな感じなのかもしらん。ぼくは朝青龍が好きなので、もう一度「強い横綱」を見たいと思っています。でも、若い稀勢の里にもこの勢いでがんばって欲しい。さて、三日目はどうでるか。
3、夕べのごはんがカレーだったので、
余っていた小麦粉で、ナンを焼いてみました。
初挑戦。

4、ライ麦粉とヨーグルトを混ぜたおかげか
味はなかなか。
でも、あんまり膨らまなくて、表面がカリッといきませんでした。
中華鍋をもっと熱してから焼いた方がよかったのかなあ。
もしくは発酵時間をもっとじっくりとるべきだったか。
5、あと、冷めるとすぐに硬くなるので、
一枚ずつ食べて、その都度焼いた方がいいみたい。
また機会があったらやってみようと思います。
ぺらぺらでも、ものすごく腹持ちはいいようです。
2008年01月14日
●寒さ、香り、えめろん
1、今朝の横須賀は寒かった。天気予報によると氷点下とか1度とか。こういうときは中途半端に恒温動物であることがうらめしい。意を決して港までゴミ出しにいったら、釣り客が多かった。ああそうか。忘れてた。3連休でしたね。そう思うとひどく寒いのも許せる気がしたのは、なんでだろ。2、しっかしこう毎日が寒くて、しかも太陽が照らないと、窓が開けられないのが困ります。どうしても部屋締め切って、ストーブ炊きっぱなしが多くなる。しかもぼくは仕事中けっこうタバコを吸うので、ふと気づくと部屋が相当タバコくさくなっているのでした。たまに換気するくらいでは、染み付いた匂いは去らない。そうしたら、奥さんがストーブの上にお香を置いてくれました。木のやつ。香木。なるほど、これならけっこうまぎれるし、気分がいい。沈香って、やっぱりすげえもんですね。ホントは、というか、説明書的には、ストーブの上になにか置いちゃあいけないらしいけど、まあいいや。そのぶん気をつけます。

3、蘭奢待ってどんな香りがするんだろなあ。
4、香りで思い出したけど、さいきん「エメロン」って言葉が好きです。小さな声でつぶやくと、すごくいいんですよ。えめろん。ネットで検索したら、「エメラルドとライオンを組み合わせた造語」 という話が出ていました。この説が正しければ、エメラルドライオンだ。そんなに豪気な言葉だとは知らなかった。おみそれしちゃってたのかもしれないけれど、でも、やっぱり言葉としてはかわいいと思うな。ってか、ライオンの昔の社名「ライオン石鹸」ってのも、よく考えるとどえらいことですよ。ぼくにはちょっと思いもつかない。
2008年01月13日
●初場所、呼出、エニシダ
1、大相撲初場所開幕。朝青龍は、立ち合いちょっとあやしかったけれど、最後は琴奨菊を転がして1勝。白鵬も苦手の初日を白星で飾って、両横綱順調にスタートです。2、去年、大阪でお会いした落語家の桂文福さんは、大の相撲ファンとして知られています。力士との交流はもちろんのこと、幕内呼出の幸吉さんを応援する会まで主宰なさっているのだとか。肩書きは「なにわ幸吉会会長」。「にーしー」というあの独特の声は、いつも耳にしているはずなんだけど、けっこう目立たない存在だから、こういう楽しみ方は盲点でした。これからちょっと注目してみよう。そう思っていたら、今場所から、ちょうど拓郎さんが、副立呼出(いちばん偉いのは、立呼出)に昇進したようです。この呼出番付は、勤続年数、実績などによって決まるみたい。本場所の初日、3日目など奇数日は東から、偶数日は西から呼び上げる。知らないことだらけでした。下の名前で呼ぶのは、なんでなんだろ。今度生で見る機会があったら、自分好みのノドの持ち主を見つけて、こっそりひいきにしてみようかなと思っています。あ、そうそう。桂文福さんのインタビュー記事は、今月末発売の「大相撲」誌に掲載される予定です。
3、庭で見つけた、エニシダの花びら。
葉っぱも全部枯れているのに、1つだけ咲いたようです。
気が早いのか、遅いのか。いったい、どういうつもりだったのだろう。

2008年01月06日
●正月終了
1、正月休み終わりっ。今日からさっそく仕事です。でも、なかなかアタマのスイッチが切り替わらない。できれば原稿1本今日中に終わらせておきたいんだけどな。2、下痢と風邪から立ち直ったのは、5日。ラストスパートをかけて、いろんな知人とお酒を飲みました。10年ぶりのひと、数年ぶりのひと、数週間ぶりのひと、などなど。みんなほとんど変わりなし。てか、毎日同じ会社に通うわけじゃなく、都内に出ないことも多いので、ぼくの場合、たいがいの知人は数ヶ月ぶり、1年以上ぶりになるのでした。

3、↑の写真は、名古屋駅地下の和食屋さんでおつまみにした「漬物ステーキ」。漬物を焼いて、タマゴでとじたもの。飛騨ではごく普通に食べるんだそうです。同級生のTさんに聞いて、初めて知った。なかなかうまかったから、今度家でもやってみよう。飛騨、といえば、何年か前にぼくが講義をやった場所。あのとき聞きに来てくれた何人かが、その後もときどきメールをくれる。Sさんは、この冬、受験。Nくんは来年。がんばれー!そうそう、朴葉味噌もうまかったなあ。
4、数日振りに戻った家では、野牡丹につぼみがついていました。ずいぶん時期がずれている気もするけど、ここからが長いのかな。よく分からないけど、元気そうだし、きれいだし。よし。

2008年01月01日
●あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます!今年は、横須賀で年を越しました。
米軍、海上自衛隊による艦船イルミネーションとか
カウントダウン、海上から花火打ち上げ
なんてなイベントがあったんだけど、
寒かったのでぜんぶ、するりとスルー。
それでも、
0時過ぎに、叶神社に行きました。

ほどよくにぎわっていて、いい雰囲気。
初詣でをしてから、お神輿もおがんで、
お神酒、甘酒飲んで、焚き火にあたって、帰りました。
対岸からお囃子が聞こえてきて、
北斗七星がすごくきれいに見えました。
2007年12月31日
●よいお年を!

2007、2007年ちゅうはたいへんお世話になりました。
2008、2008年も同じような調子で更新していきますので
今後とも、適宜、宜しくお願い申し上げます。
2009、よいお年をお迎えくださいね。
2007年12月30日
●風福、晦日
1、全国的には雪が降っているらしいけど横須賀は晴れて、暖かいです。
2、でも、風がどえらいこと強くて、
洗濯物とか、毛布とか、干してあるものが
突風で、つぎつぎと吹っ飛ばれております。
さっきは竿そのものまで落ちました。なかなか大変。
3、どうやら東側のマンション工事、
西側の壁面強化工事で、木を切った影響みたい。
お隣さんから飛んできたものも拾ったりして、そんな話をしました。
「見晴らしが良くなるなあ」と喜んでいたんだけど、
そんなにカンタンにはいかないんですな。
4、年内最後のゴミ出し日だったので、
港の集積場まで行ってみたら、
漁船がみーんな、旗を掲げていました。たぶん大漁旗。

↑
この写真は、7月のお祭のときのもの。
5、たぶん、漁港ならではの正月飾りなんでしょね。
どの船もみんな掲げているので、
我が家からもちらっと見えました。

6、小さくはためく大漁旗をみていると、
晦日気分がちょっと盛り上がります。
それにしても、強ええよ、風。
毛布もういいや。とりこんじゃえ。
2007年12月29日
●年、末、海、雨、庭、菜、芽、糞
1、12月も、もう29日で、しかも土曜日。一気にみんな帰省モードになったみたいです。
ぼくは今年はもうちょいのんびり横須賀に居座って
仕事したり、サボったり、ずっと夢をみて安心してたりする予定。
2、今日はさっきまで雨が降っていました。
そうそう。こないだ薄曇の日に海をみたんです。
サブロー選手の顔色のように真っ白で、氷原みたいでした。

3、こんな写真ではイマイチ伝わらないかなあ。
海の色はホントに毎日変わるみたい。
カメラの腕がよかったら、もっと色々撮るんだけどな。
4、雨上がりの庭の見まわりをさっきしました。
小松菜第2弾は、虫食いもほとんどなく、順調そのもの。
朝晩、寒いから、きっと甘くなっているはず。雑煮にいれねば。

5、三浦ダイコンの葉っぱも、だいぶ立派になりました。
でもこれは予告編みたいなもの。
本編の根っこはまだまだだと思う。
たまーにそういう映画ありますよね。どれとは言わないけど。

6、銀蘭(紫蘭かも)は枯れちゃいました。

7、でも地下では生きているらしいです。
ホントかな、と半信半疑だったんだけど、
よーくみたら、新しい芽が出ていましたよ。なるほどねえ。

8、庭をまわったのは、
おもに、猫のウンコがないかどうかのチェックでした。
なかったです。でも油断は禁物。
2007年12月26日
●都内で取材でした
今年もあと6日。2007年さいごの水曜日は
とある方のインタビューで都内に行きました。
人多いっすね、東京は。ちょっと疲れました。
でも、取材のあとに

サインをいただいてしまったので、
すごくうれしかったです。
この記事は、2月末に出る予定。近くなったらお知らせします。
これは父へのお土産にしよう。(ファンなのです)
取材後、時間があったので浅草へ。
今夜はちょっとへばっているので、
この件は明日、書きます。
こっちでも、おいしいモノをもらっちゃったのでした。
2007年12月24日
●ハレの横須賀、クリスマスイブ
1、きょうはすっきりと、腫れ!じゃなくて、晴れ!
2、海が光って見えました。

3、クリスマスイブですが、とくに予定はなし。
昨日は柚子を絞って、焼酎を飲んで、M-1を観ました。
サンドウィッチマンさん、おめでとう。いちばんおもしろかったです。
公式サイト、アクセス殺到しているみたい。すごい影響力だ。
それから、一日遅れの柚子湯に入りました。
こんどの燃やせるゴミの日には、その柚子を捨てる予定です。
4、朝から、仕事の資料読み。某社のシャシ。社史。
どこの会社でもそうだと思うけど、
こういうのって、どうしても自画自賛が多くなる。ビジレーク連発もりもり。
個人事業主のぼくが、これをやったら、あからさま過ぎてキツイと思う。
会社には、こういうメリットもあるんだなあ、と思いました。
間接的に、自分で自分を褒めることができる。
もちろん、コンプレックスやらプライドも二重構造になっちゃうから、
その辺は複雑なのかもしれないけれど。
5、夕方ちょっと出かけました。
クリスマスっぽい気配がまったくないので、
せめて「泡モノぐらいは用意しよう」と、泡盛を購入。
何か間違った気もするけど、今夜はこれでご飯を食べます。
銘柄は「轟」←ほら。字面が、けっこうツリーっぽい。

轟
(↑これです。楽天の商品リンク。)
2007年12月23日
●まんまるくて、暖かそうなカタマリ
午後から晴れてきました@横須賀。ぬかるんだ庭に出てみたら、
日の差すあたりに
まんまるくて、暖かそうなカタマリを発見。

猫でした。
こいつはけっこう気が強いので、
近づいても、こちらをにらみつけて、なかなか逃げません。
でも今日はそれ以上に、眠いみたい。

チラッとカメラのほうを見ただけで、
うつらうつらと寝入ってしまいました。
これを書いている今もまだ同じ場所で寝ています。
気持ちよさそうだ。
2007年12月22日
●冬至のわたくしと動画のわたし
1、今日の横須賀は曇りで、さっきからは雨も降ってきました。北海道のひとは笑うかもしれないけど、すごく寒いです。3連休はぜんぶ仕事の予定。おかげさまで、年内〆切の原稿はすべて終了。年明け早々にアップしなければいけない原稿の準備で、今日は図書館に行ってきました。太陽光発電の分厚い本4冊。太陽の見えない空の下、これを背負って自転車で走る。インドのリキシャーマンには笑われそうだけど、けっこう重かったです。そういえば、明日はM-1グランプリ決勝だ。2、先月国立市の幼稚園でやらせてもらった講演の写真、DVD、感想アンケートなどが届きました。関係者の方々、ありがとうございます。社交辞令もあるんだろうけど、おおむね好評だったようで、ホッとしました。緊張はするものの、ぼくはこういう”話す”仕事がけっこう好きなので、とてもうれしい。でも、DVDで振り返るのだけはアカンです。ラジオなら音声だけだから、少し間をおけばギリギリ聴けるけど、映像で観るのは、すんごい恥ずかしい。「講演の仕事のためにも、動画アップしたらいいじゃん」とアドバイスしてくれる知人がいたので、DVDをチラ見だけはしてみたけども、最初の5秒で「おわっ」と止めました。自分の動き、表情を客観的に観るのって、どうしてこんなにキツイんだろう。おかげで、寒さをちょっとだけ忘れることができたのはよかったけど。
3、てなわけで、小さめの写真だけ載せてみます。ちなみにこのときのお題は「夢を支える力」というもので、拙著「アスリートが育つ食卓」と、ヨミスポという販促誌で連載している「王者の食卓」の取材をベースに、食育としつけについて、自分なりの思ったことなどを話しました。グダグダになった場合の保険というか、オマケとして、一部のスポーツ選手が好きだった献立レシピ付き。田原総一郎さんが見たら、笑うかもなあ。

2007年12月20日
●アホウドリユニフォーム誕生
04年12月に発売された拙著「アホウドリの糞でできた国 ナウル共和国物語」の
表紙イラストをロゴに配したユニフォームができました!

左袖のところにあるんだけど、
分かりますか?
それとは別に、胸というか、右脇腹のあたりにも
すかしのように、寄藤文平さんのアホウドリイラストが配されています。

これを作ってくれたのは、
東京・目黒のフットサルチーム、目黒リーベルさん。
代表のアミーゴくんのアイデアで 実現しました。
ユニフォーム全体のデザインは、
サッカー・アルゼンチン代表ではなくって、
スペインリーグのセルタ01年→03年ユニフォームが
ベースになっているみたい。
なかなかカッコいいので
ぼくの分も作ってもらおうかなあ、なんて思っています。
遊び半分でOKしたスポンサーロゴだけど、
担当編集さんも、デザインの寄藤さんも大喜びでした。
楽しいことを思いついてくれてありがとう、アミーゴくん&目黒リーベルのみなさん。
ナウル共和国のように、がんばってください。
いや、あの違うがんばりのが、いいのかもしれないけど。
宣伝効果もあるといいなあ。
2007年12月17日
●もしも
「ぼくに、もしものことがあったら」ってのを、
「ぼくが、もしものコーナーに出たら」
と言い間違えてしまうと、
ずいぶんと受ける印象が違ってくるなあ、と思いました。
気をつけねば。
今日は寒かったので、家にこもって、
トライアスロン選手の原稿を書いたりしましたよ。
んで、仕事してるときに、
以前ある方にインタビューをしていて、
「こんなことを言うと、タラレバになるのですが」
というべきところで、
「これは、デモシカかもしれませんが」
と言われたことがあるのを思い出しました。
これもけっこう似てるけど、意味は全然違う。
「ライターにデモなっておくか」「ライターぐらいシカなれない」
のデモシカ。無難な感じを揶揄するようなニュアンス。
訂正すべきか迷いつつ、
そのまんま最後まで聞いてしまいました。
これにもぜひ、気をつけたい。
あと、風邪にも注意しようと思います。
冬はひきやすいらしいですぞ。
2007年12月16日
●冬の朝、春菊花束
1、冬の朝は寒い。毎朝、ストーブを炊いて、太陽を待つ。東側に山&大きな木があるので、
我が家に日が差すのは、
いまの時期だと、だいたい午前10時前くらい。

2、ミシミシっと家鳴りがするのは、
こんな風に太陽がのぞき出したとき。
ここから、しっかり昇りきれば、けっこう暖かくなる。
ストーブ消して、窓だって開けられる。


3、冬の晴れは、海がまぶしく見える気がするんだけど、
気のせいかなあ。
4、夕食のおかずに、春菊を摘んだら、
ちょっとした花束みたいになった。
これにパクチーを追加して歩いたら、
さぞ子どもに嫌われることだろうな。ぼくは好きなんだけど。

2007年12月15日
●刺身、春菊、そもそもその小麦粉は
1、水曜、浦賀の居酒屋で飲んできました。地元の刺身@寅次郎。同行の二人がそれぞれBLOGに写真をアップしてくれてます。(→ここ、と、ここ)うまそうでしょ。うまいんですよ。この日は、ホウボウの肝と、エビ、タコがとくにおいしかった。いつもは、お持ち帰りor配達にしてもらって自宅で食べるパターンが多い。でも、大将いわく「居酒屋はアテ(つまみのこと)だけじゃあ儲からない」とのこと。そりゃそうだなあ。今後はお店で飲む機会を増やそうと思います。生ビールよりも利益率の高そうなホッピー、チューハイだとさらに貢献できるかな。ちょっと遠い&狭いですけど、浦賀にお立ち寄りの際はぜひぜひどうぞ。2、木曜日は自宅で鍋、食べました。庭の春菊が元気に育っているので、間引きがてら、洗って投入。ほどよい苦味と甘みがおいしい。南側にまいたおかげだと思います。三浦ダイコンはまだまだ。もっと日当たりのいい場所に植えればよかったな。

3、「そもそも」って言葉は要注意だなあ、と思います。「そもそも日本ってのは◆■だったのだから、いまの●★はおかしい」というパターンの議論。場合によっては正しいんだろうけど、●★を否定したいという希望があって、その理由を「昔」から探しているだけということも多い。「昔」って否定しづらいうえに、知ってるだけで偉くなった気持ちになれる。そこに「そもそも」を加えると、種明かしされてる気分になって、コロリと行きやすい。でも、あんまり安易につかっていると、「その小麦粉はそもそもギョウザの皮を練ろうと思って買ったんだ。だから、それで焼いたパンもラー油を塗って食うべきだ」みたいな主張になっちゃうと思う。ならないかな。気をつけようと思います。
2007年12月11日
●こないだの日曜日
1、日曜は国立競技場でサッカーを見ました。 クラブワールドカップ準決勝、エトワール・サヘル(チュニジア)VSパチューカ(メキシコ)。世界レベルのサッカーなんだけど、どちらのこともほとんど知らないので、肩入れも思い入れもなし。友人と二人して「どっちもがんばれ!」ってな具合の、お母さん目線でした。場所はゴール裏。でも、すごく前の方で、ピッチに近い。どのくらいかというと、
数席前は、すぐグラウンド。

ゴール裏から見るコーナーキック。
2、↑このくらい近かった。12月のわりに暖かかったので、最初はビール片手にぐびぐび観ていたんだけど、日がかげったら急に寒くなってきました。使い捨てカイロを背中に貼る。ときどき意味もなく起こるウェーブをやり過ごす。あれってもしかしたら、選手へのエールでなく、寒さしのぎの”おしくらまんじゅう”の代わりだったのかもしんない。近くの席に、サッカーに詳しそうな男の子二人組がいて、プレーのあれこれを口々に論評してる。けっこう辛口。でも、よーく聞いていると、二人とも、どっちがどっちのチームなのかは分かっていない模様。ぼくは知っている。赤がチュニジアで、白がメキシコ。そしたらそばの誰かが「この試合、岡野が観に来てるらしいよ」とつぶやいた。みんなそれとなくキョロキョロし始める。「こんな席にはいないよね」「うん、もっといい席に違いないよ」とかなんとか。サッカー好きの男性二人もメインスタンドの方をみて「岡野さんはあの辺にいるでしょ」「うん。岡野さんはそうだ」とぶつぶつ。岡野選手には、突然「さん」付けになったのが興味深かったです。後半になって、ゴールもみれた。「どっちもがんばったね」と満足して千駄ヶ谷駅へ。となりの体育館では柔道の国際大会をやっていて、どこかの国のひとが「ジゴロウハイ」と看板を読み上げている。別の外国人はACミランのユニフォームを売っていて、マルディーニがまだ現役なのだと知りました。すごい人ごみ。この雑踏のなかには、将棋会館に向かう棋士や奨励会員もいるんだろうな、とチラッと思いました。
3、知人が「思い出横丁へ行こう」というので、新宿へ。火事で焼けて少しきれいになったけど、やってることは以前と同じ。 グツグツと音をたててる煮込みにつられて、適当なお店のカウンターに。通路にはみ出してたけど、熱燗があれば良し。なんだか分からない煮込みと、中国人の店員さんと、銘柄のない日本酒。うまい。すぐに切り上げて、テーブルのあるお店に移ると、そっちはただの「養老の滝」でした。チェーン店もこういう場所で熟成されると味が出てくるものなんだなあ。 狭い店内には二階があって、地元の商店主という風情のひとが数人で寄り集まって飲んでいた。「おあいそ」と立ち上がった彼らが、いっせいにテーブル下から、ギターやら管楽器やらを出してきて、背負ったのには驚きました。さすが新宿。 二軒はしごをしても、まだ19時。〆にコーヒーのもうと、近くの珈琲店へ。カウンターに座ったら、そばの席の男の子が店員の女の子に 一生懸命話しかけていた。コーヒーうまいけど、600円以上。この辺も新宿。女の子も嫌ではないらしく、オーダーをこなしながらも、定期的に男の子が話しかけやすい位置に移動する。なんだかんだで、デートの約束まで取り付けたようで、彼は笑顔で帰っていきました。よかったね。38歳のおじさん二人組だったぼくらは、「大久保の喫茶店では夜9時に焼きたてパンが食べられる」とかそんな話をして、「おいしかったです」と会計のときにいって、20時前には家に帰りました。そうはみえないかもしれないけど、すごい楽しかったです。

2007年12月08日
●お札、守護神、ツバキ、サザンカ
1、こないだの回覧板に、地元神社のお札の申し込み欄がありました。とくべつ信心深いわけでもないんだけど、どうしようかなとちょっと迷った。でも、ふと、こないだ友だちがくれたものを思い出して、お札はひとまずスルーすることにしました。プロ野球カードとそれを飾るためのスクリューダウン、ストレージボックスってのをもらったのです。そのなかに、お札と同じくらいに強力そうな、あの守護神がいたのですよ。
2、ドラゴンズの頼れるストッパー・岩瀬投手のカードです。これを玄関近くに置いておけば、きっと霊験あらたかに違いない。守りの要・井端もあるんだけど、お札代わりにするには、荒木とともに二遊間そろえて飾らなくちゃいけない気がします。阿吽の阿だけだと、やっぱりちょっといけない。いや、まあ、単なる思いつきなんですけどね。
3、うちの庭には、ツバキがけっこうたくさん植わっているのです。以前住んでいた方が好きだったのかもしれません。そのうちのいくつかに、つぼみが付いていました。冬なのに。昨日、奥さんがそのうちの1つを摘んで、室内で水に刺した。そしたら、今日の午後になって、花びらが開いてきました。

4、この季節に咲くから、ツバキでなく、サザンカなのかな。でも、寒ツバキなんてものもあるらしい。ネットで調べてみると、花がまるごとボテッと落ちるのがツバキで、1枚ずつ散るのがサザンカなのだとか。このまま様子をみてれば、どっちだか分かるのかしらん。

2007年12月07日
●天気よし。仕事なし。団鬼六よむ。
いま住んでいる家は築30年以上の家をリフォームしたものだから、けっこうあちこちにすき間がある。冬は寒い。マンションってのはよっぽど密閉されていたんだなあ、といまさら気づいた38歳。天気のいい日は、太陽のある場所だけが暖かいから、仕事がなければ日差しに合わせて移動します。今日は仕事がなかったので、ひさしぶりにボーっと本を読みました。団鬼六さん。知人に勧められて読んだ短編集「美少年」でびっくりして、ファンになって、それから少しずつ見つけた作品を読んでいるのです。さらっとした表現で、すいすい読み進んでいるうちに、知らない場所に連れ込まれるような、不思議な圧力を感じます。フリーハンドで正確な円を書いて、コンパス使ったような平気な顔している。よくみると、円の一箇所が欠けていることにあとで気づく、とかそんなイメージ。分かりづらくてすいません。いまは自伝的小説「蛇のみちは」の途中。生い立ちがけっこう書いてあって、手品の種明かしをされているような気分。おもしろいです。文章からにじみ出る説得力、ってのは残酷だけど確かにある、と思うなあ。なんて考えていたら、日が落ちて、暖かい場所がなくなった。続きはストーブの前で読みます。
2007年12月04日
●今年のお歳暮
今年の実家へのお歳暮は、↓これと

この秋新物!ドウナンの北海道産いくら・醤油味400g(200g×2)【限定100個】~レビューを書く...
↓これを

コク!旨!辛!ドウナンの「うに醤(うにジャン)」
送りました。
うに醤は、これまで何度も書いているとおり、めちゃウマのはず。
(参照→この記事、とか、この記事)
いくらはまだ食べてないから分からないけど
レビューを書くと割引&送料無料だったので、
一緒に送っちゃいました。
気に入ってもらえるといいんだけど。
正月に帰省するときに
少し食べさせてもらえないかなあ、と
ちょっと期待しています。
おいしかったら、無くなっているかも。
いやいや。
そんなときこそ、とっておいて欲しい。
2007年12月01日
●秋は紅葉、冬は鍋

1、秋すっ飛ばして、冬!
みたいな天候だけど、
庭で発見。夏椿が紅葉していました。

2、「沙羅双樹ともいうらしいね」と聞いたけど、
ネットで調べたら、
この木は、お釈迦様の沙羅双樹とは別物らしいです。
でも、日本ではなぜかそういうことになっているらしく
別名は「沙羅の木」。ぬはは。
きっとこのまま葉は落ちるんだろな。来年また会いましょう。
3、こないだも、ちらと告知したけど、
今夜は渋谷駅のすぐそばで鍋をやります。
ミニDJイベント。at lazy workers bar
12月1日(土)22時~翌朝5時。
入場無料、鍋無料、お酒だけショットで有料。
鍋は白菜と豚ばら肉。
味付けは、塩。
んで、仕上げに、こないだ京都で買った山中油店のごま油をかけちゃいます。
4、〆切原稿そっちのけで、さっき食材用意しました。
興味のある方、お時間のある方は
ふらりと鍋食べに来てください。おつまみ持参大歓迎。
5、そうそう。今夜は、その前に野球の五輪予選もあるのでした。
初戦の相手はタイじゃなくて、フィリピンに決まったみたい。
意外だったけど、どっちにしても負けられないっす。
2007年11月29日
●さむい一日
今日の横須賀はくもり、ときどき小雨ぱらぱら。最低気温と最高気温がほとんど違わない一日でした。気温がどーんと低くなるより、こういうメリハリのない気候のほうが「さむい」という感じがします。灯油も今年は高いから、できる限りの厚着で家に閉じこもって仕事の下調べ。フリース、セーター重ね着して、まんまると着ぶくれ。テレビをつけたら、BSで将棋の竜王戦の中継をやっていました。渡辺竜王の3勝1敗で迎えた第5局。詳しい局面はちっとも分からないけど、おもしろい。とくに対局室の様子を観るのが好きです。いつも思うんだけど、まるまる二日間かけてたった1局の将棋を指し続けるってのは、それだけでもドエライコトですよ。短気なぼくには絶対にマネできない。そもそも「次の一手をどうすべきか」を決めるために、1時間も2時間もじっと無言でひとり考え続けるなんていうコマンドは、ぼくにはありえない。あってもきっと使わない。夕方からの中継では、解説の山崎隆之七段の指摘した手がスバリと当たって、会場から拍手を浴びていました。そのときの山崎さんのうれしそうな表情とはしゃいだ調子がかわいかった。山崎七段は、メガネ文系男子好きにはたまらないキャラなのではないでしょか。(参考→こんな感じ)この放送は午後6時までだったんだけど、本当の攻防はまだこれからという感じみたい。天才同士の戦いは、おそらく深夜まで続くのでしょう。
午後4時を過ぎると外はもう暗い。ストーブ着火。今年は灯油泥棒が出ているらしいです。10年くらい前の米不足のときに似てる。あのときに安く入ってきたタイ米をチャーハンにするのが好きでした。今回も、タイ灯油とかあればいいのに。ほんのりナムプラーの香りがしても、ぼくは嫌じゃない。ストーブ臭を肴にパクチーもりもりほおばっちゃう。そういや、タイといえば、野球五輪代表チーム監督は、エモやんなんですね。江本孟紀さん。日本は星野監督で、コーチが田淵さん。なんだか予選第一戦は、子どものころみた中日-阪神戦みたいな顔合わせだなあ。関係ないけど、こないだ京都行きの電車内で読んだ山際 淳司「 男たちのゲームセット-巨人・阪神激闘記」はものすごくおもしろかった。「プロ野球っておもしろいよね」と100万回言われたような、いい気分になりました。あんなルポがいつか書きたい。冷蔵庫の野菜が少なめだったので、庭に出て小松菜を4株ほど収穫しました。木枯らしの音がするなか、ホッホッとスリッパつっかけて、でかいやつを選んで、ハサミでチョキンと切って、速攻でストーブの前に帰還。葉っぱは虫食いでちょっと悲惨な感じだけれど、茎はしっかりしているし、きっとそこそこウマイはず。こいつは、寒くなるほど甘くなるから、残りの株たちには吹きっさらしでもっともっとがんばってもらおう。12月になったら雑煮に入れて、ぼくはあったまる。着ぶくれしながら、ストーブ前で、そんなことをもくろんでます。

(↑茎が太いってことは、しっかり育っているということ。たぶんだけど)
2007年11月26日
●怪力、京都、ワリバシ、小松、渋谷、鍋
1、昨日「魁皇の現役最後の土俵も、不戦敗になっちゃいました」なんて書いたけど、あれはどうやら誤報だったようで、魁皇さんは来年も現役続行とのこと。失礼しました。「怪力」と呼ばれたあの豪快な相撲をもう一度見せてもらいたい。2、急遽京都まで取材に行くことになりました。明日。南禅寺の紅葉みたいとこだけど、残念ながら日帰り。その準備で〆切を前倒して、午前中に書きました。午後は取材に備えて資料読み。時々気分転換に、ワリバシ持って庭に出る。

3、なんでか、というと、↑これのため。小松菜がけっこう虫に食われちゃっているのです。じっと見ていると、ニョロリとした小さな緑の生き物がもぐもぐやっている。一時は全滅寸前まで行ったので、申し訳ないけど、見つけ次第やっつけることにしました。こまめに退治していたら、だいぶん良くなった。プチッとやると、緑色。谷崎潤一郎さんの小説の登場人物だったら、このままちゅるっと食ったりしそう。きっと小松菜風味でうまいんだろな。でも、そこまではしません。できません。想像するだけ。

4、↑小松菜第2弾の畝。こちらは小さいうちからこまめに虫チェックするつもり。
5、そうそう。
今度の土曜深夜に、渋谷駅そばで、またミニイベントやります。
場所はいつものlazy workers bar
12月1日(土)22時~翌朝5時で、入場料はなし。
(お酒だけはショットで各自注文してください)
いろんなジャンルのDJが曲をかけてくれるなか、
鍋(または芋煮)をやろうと、もくろんでおります。
興味のある方、お時間のある方は
ふらりと覗きに来てくださいね。食材差し入れ歓迎。ぼくは朝までいます。
2007年11月24日
●去年、おととし、さきおととし
1、今日は投資信託についての原稿を書いていました。明日は野球の記事書いて、来週はアーティストさんのインタビューとサッカー関係の仕事のお手伝いをする予定。我ながら、いろんなことやってるなあとびっくりしたり、途方に暮れたりしていますよ。去年の今ごろって何してたんだっけな。2、そんなときにBLOGは便利です。去年の今ごろは、まだ横浜に住んでいて、引越し先を探していたのでした。いま住んでいる家を最初に見たのは、11月20日。翌日のBLOGに「かなり心が動いたのは事実だけど、10軒ほど見ただけで即決していいのだろうかとも思うわけです。脳内のナニカが「慎重に、慎重に」と僕に告げている。」とかなんとかそれっぽいこと書いている。結局そこに決めちゃうんだから、YOU、とっとと決断しちゃいなよ、と言ってやりたくなりました。
3、一昨年の11月23日はメタルテープについて、なにやら書いている。(2005年11月23日の記事→こちら)2004年は、ナウル本の本文をちょうど書き終わったところだったみたい。(2004年11月23日の記事→こちら)
4、んでもって今年は、原稿書きの合間に、youtube動画をいろいろあさって、お気に入り登録しまくっていました。どうしても懐かしい映像が見たくなるのは寒さのせいか、年齢のせいか、気のせいか。世代・趣味の違うひとにはまったくおもしろくないだろけど、けっこう熱心に検索しては集めてます。ご興味ある方は、ぼくのチャンネル(→こちら)をご参照下さい。右下の方にある「お気に入り」から見られると思いますよ。個人的には、ゴダールのこれ、モノクロームセットのこれ、くじらのライブなあれを見られたのがうれしかった。てなわけで、今年も勤労に感謝したりされたりはしませんでした。来年こそはしよう。
5、あ、相撲について書こうと思っていたのに、もう夕飯の時間だ。また明日書きます。お客さん少ないみたいだけど、今場所は見どころ多くておもしろいっすよ。
2007年11月23日
●ひりひり、ぴりり、じーん、じゃーん
1、風邪だいたい治りました。鼻がヒリヒリします。鼻のかみ過ぎはもちろんだけど、理由はそれだけじゃあありません。冬になって空気が乾燥しているせい、年を食って肌が荒れやすくなったせい、それともうひとつ。荒れちゃった鼻のまわりに潤いを与えようと、なんちゃらクリームを塗ったのがいけなかった。その直前、トウガラシを指でちぎったのでありますよ、自分は。押忍。ごく普通のタカノツメの苗を、庭で育てて干したやつ。ひどく辛い。うまい。あれって包丁で刻むより、手でちぎったほうが、辛味が強く出ますよね。表面積の関係でしょか。そんなわけで、昼食の雑炊はピリリとおいしかったんだけど、鼻のまわりが、ヒリヒリとなった。洗剤で洗っても、まだ指にはカプサイシンの匂い。これじゃ、まだまだほじれやしないさ鼻くそも。2、我が家は海に近いので、夏場は湿気がすごいのです。カビも出やすい。だから、毎日のように大量の洗濯物を干している家が多い。とくに某さん宅は少々の曇りでもかまわずどっさりと干す。雨が降ったら即、撤収。でもそんなことには滅多にならず、夕方までに雨が降るかどうかをギリギリの線で見極めているっぽい。かなりの天気読みとみた。うちでは、こっそり「洗濯達人」と呼んでます。その達人が、なぜかここ数日何も干していない。「晴天続きで、さすがの洗濯達人も干すものがなくなったか」と話していたら、昨日、アジが干してありました。さすがだ。よく分からんけど、じーんと来ました。
3、ぼくの大好きなバンド、MY BLOODY VALENTINEが16年ぶりのライブ開催を告知したようです。活動再開もウワサされているのだとか。(参照→こちらの記事)でも、1stアルバムから2ndまでのときも何度も告知が出ては流れ、その後も16年間「活動再開」「アルバムが出そう」「こんどのロックフェスに出る」といわれ続けながら、全部消えてしまったのでした。てなわけで、まだ油断禁物。それに彼らの本領はライブでなく、徹底的に作りこんだアルバムだと思っているので、それが出るまでは安心しません。でも、もう二度と聴けないと思っていた彼らの新作がもし出たら、うれしいなあ。前作「LOVELESS」も16年経った今でもちっとも古くなっていないから、もし次があれば、また20年は聴き続けると思う。期待しないで、待ってまっせ、Kevinさん。