2010年02月27日
●キンドルで本を出してみようと思います2
(「キンドルで本を出してみようと思います」の続き)1、「写真集的なのはキツそうだった」と前回書いたんだけど、出しちゃう手もじつはありました。キンドルは、キンドル専用端末以外に、パソコンのディスプレイで読むこともできるし、iPhoneで読むためのアプリも無料で用意されている。だから、フルカラー・高解像度の電子本をつくっても、そっちでならきれいに表示されるのです。それで、ちょっと迷いました。
(参考)ちなみに、アメリカのamazon.comでアカウント(メアド・パスワードのみでOK)をつくって、kindle for PCをDL&インストールすれば、専用端末がなくても、パソコンからキンドルの感覚を体験することができます。キンドル本にはたいがい無料のsample(数ページ程度)が用意されているので、それをドカドカ落として自分のweb本棚に並べて、立ち読みすることもできます。ここまでなら無料です。iPhoneでも可能。この「本棚をつくる」感覚が、自分でも意外なほど新鮮でした。
日本語を画像として取り込んでいるコンテンツもすでにあります。
AOZORA Finder Rock →こちら
Peach Boy MOMO & MIKAN version vol.1 →こちら
Ten Nights' Dreams by Natsume, Souseki →こちら
上の二つは漫画作品で、いちばん下は夏目漱石「夢十夜」。
2、でも「専用端末できれいに表示できないアイテム」は、最初から読者を狭めてしまうことになるかもしれない。『トイレではゼッタイ読めない本』をつくるようなものというか、そういう潔くないアレを感じたので、今回は止めることにしました。やはり専用端末でしっかり読めることを前提にしたい。
3、これにはもうひとつ理由があって、あの白黒の専用端末に興味があったんです。あれには電子ペーパー(Eink)という技術がつかわれているそうで、これは自分では発光しない表示形式。光を直接目で見ることになる液晶画面とはまるで「読み味」が違うのでした。これまで「パソコン画面は長い文章が読みにくい」と感じていたので、この方式に興味があったのです。
4、てなわけで、白黒・低解像度と決めました。決めたはいいけどまだ中身がない。それで英語の堪能な編集者Aさんに相談しました。彼はアメリカで好まれそうなコンテンツのアイデアを出してくれて、それを自分で翻訳してもいいと言ってくれました。でも、ぼくはあんまり乗り気になれなかった。自分ができることがなさそうだから。「おもしろいですね。協力できることがあれば言って下さい」と答えることしかできない。
5、併行して、デザイナーのMさんにも相談。彼女は出版関係のひとではないのだけれど、データ的なあれこれが分かる。実際にキンドル本を出している漫画家さんのサイトなどを見て「これならできそう」と快諾をもらいました。興味ももってくれて、デザインもやってみたいとのこと。もちろんギャラは売り上げ次第でいいと言ってくれた。
6、でもまだ中身がない。「あ!」と思いついては、ひとに話して「うーん、でもさ」と言われる感じで一ヶ月うだうだ。なにしろ売上がまったく見えない状態でのチャレンジなので、迷惑をかけるひとは極力減らしたい。ああ、自分で絵がかけたらなあ、英語で文章が作れたらなあ、と生まれて初めて思いました。
(たぶん続きます)
↑
こんな本もつくっております。
紙、といえば、左の表紙カバーは馬糞紙だったりします。
「糞」つながりというのもあるけど、手触りがおもしろいんですよ。
2010年02月25日
●キンドルで本を出してみようと思います
1、久しぶりの更新です。2、いきなりなのですが、キンドル本をつくってみることにしました。友だち数名と一緒に3月末発売に向けて、動きはじめたところです。英語で書くとkindleで、アメリカのamazonがやっている電子本とか電子書籍とかいわれているアレです。
3、文章を書いてごはんを食べている身としては、この辺のアレはけっこう気になるところです。それでtwitterやらでいろんなひとの発言・ニュースをみていたのですが、そのうち「一度やってみないと分かんないな、こりゃ」という気分になっちゃいました。期待する面も不安になる部分も、「やっぱり紙の本と書店が好きだ」という気持ちもあるんだけど、予測と希望ばっかりためこんでもドコにもいけない。いずれどこかの依頼で関わることになるにしても、その前に感覚を知っておくのはきっと損にはならないはず。てか、おもしろそうってのがいちばんおおきい。
4、キンドルがおもしろいのは、アメリカのamazon.comサイトにあるDTP(Digital Text Platform)というサイトに登録すれば、誰でも出版ができちゃうところ。必要事項を書き込んで、データをアップロードして、「publish」ボタンを押すのみ。審査を経て、OKならば、そのまま売れるらしい。こういう感覚で本を出版するというのはどういうものなんだろう。
5、ただし相手はアメリカ人で、しかも新しいサービスだから、いろいろハードルがある。「日本語フォントがつかえない」「画像として日本語も表示できるけど、画面の解像度がイマイチらしい」「専用端末が白黒表示」「手続きのあれこれが英語」「おもな読者はアメリカ人になりそう」というあたり。だから、コンテンツがまるごと画像として取り込めるマンガを出版するなら速攻でできそう。実際に同人誌作家の方々の作品が、すでにいくつか並んでいる。
6、でもぼくは絵が描けないし、英語もほとんどできない。だから、誰かの協力がいる。
7、そう考えて、もうひとつ大きなハードルがあることに気づきました。キンドルで商品を売ると、売上の35%(小切手)がもらえるらしいんだけど、それがどのくらいの金額になるのか事前にまったく判断がつかない。これまでは出版社さんだったり取次さんのような存在が「将来の利益」を見込んで事前にお金を負担してくださっていたんだけど、ここには、そういうものがない。
8、というわけで、最初のキンドル本をつくるにあたっての方針と目的が自然にできました。方針は「できるだけ少人数で、コストをかけずに、とにかく一冊作ってみる」ということ。目的は「とにかく一冊つくってみて、その作業手順・売れ方(売れなさも含む)・売上金額を今後の判断基準にしよう」ってな具合です。これなら、ほら、大失敗したって「そういう経験ができた」といえるし、イザとなったら「オレにいわせりゃ、ありゃダメだね」とかいおうと思えばいえちゃうし。
9、最初に話したのはカメラマンFさん。英語ダメ&絵ヘタクソな自分がやるには、画像コンテンツをつくる能力のあるひとの協力が必要だと思ったからです。これに短い文章をつけるくらいなら、きっと自分にもやれる。パソコンをつかった画像加工にも詳しいFさんは「儲けはないかも」という話にも「おもしろそうだからいいじゃん」と乗り気でした。でもキンドルの専用端末はモノクロ。解像度の面も弱く、検討の結果、写真オンリー本はまだキツそうだった。
(たぶん続きます)
↑昨年出したぼくの本です。紙の本もいいですよね。
宜しくお願いします。
2009年12月14日
●新聞広告がでました
1、今月末発売予定のぼくの新著「新企画は宇宙旅行!」の
新聞広告がでました!

2、掲載されたのは昨日の朝日新聞18面読書欄なんだけど、
きょうは新聞休刊日だったから、
まだお手元にある方は良かったらチェックしてみてください。
テレビ欄ヨコです。
3、コピーの末尾には
「仕事と夢の幸福な関係!」とあります。
編集部の誰かが考えてくれた文句だと思うんだけど、
「なるほど!それだよ!」と、うれしかった。
4、宇宙旅行のこと、旅行業界のこと、
ビジネス的な視点なども、きちんと書いたつもりだけど、
たぶん、ぼくがいちばん描きたかったのは、これだったのです。
個人と社会、個人と仕事、社会と仕事の幸せな関わりかたが
ここにはあった、と思うのです。
読んでくださった方に、もし、それが伝わったらうれしいっす。
5、新聞の切り抜きもっていけば、
本屋さんでの注文予約もカンタンですよ。
6、もちろんネットでも買えます。
amazon、楽天さんなどなど、予約受付ちゅうです。
宣伝からみの更新が多くって申し訳ないですが、
いやもうホント、これでご飯食べてますので、ご容赦ください。
宜しくお願い致します。
↑ 左がamazon、右が楽天ブックスさんです。
2009年12月13日
●ブックカバーと本の手触り
1、ちょっと奮発して文庫用のブックカバーを買ってみました。
2、つくったのは、ご近所に住んでる染織家・西川晴恵さん。
ヘンプ100%で、琉球藍天然発酵染。
友だちだからってワケじゃなく、これ、以前から興味があったのです。
3、電子書籍はひとつの流れとして確実にある。
でも、きっと、モノとしての本も残るんだと思う。
例えば、テレビが普及したあとも、
ラジオは新しい立ち位置を占めて、独自の娯楽として君臨している。
モノとしての本にも、新しい可能性があるんじゃないかなあ
とか、そんなようなことを漠然と思ってて、
なにかのヒントにならないかな、と、買ってみたのでした。
4、つかってみて感じたのは手触りのおもしろさ。
しかも本のカバーってのは、
読んでいるあいだじゅう、ずっと触っている。
そこに心地のいい布があるってのは、すごく落ち着くし、おもしろい。
5、それで思い出したのは、
寄藤文平さんが
「アホウドリの糞でできた国 ナウル共和国物語」
の装丁をしてくださったときのこと。
6、あの本の表紙カバーは
じつは馬糞紙なのです。馬のウンコでできた紙。
「糞つながりでおもしろいっすね」
なんてぼくは言っていたんですが、
あのとき寄藤さんはサンプルを何度も撫でて
「これ触り心地がいいんですよね」
と力説なさっていたのでした。
7、装丁デザインってのは見た目のことだと思っていたので
ぼくはすっかり忘れていたんだけど、
単行本には、触り心地、重さ、ページのめくり心地といった
付加価値もあるのでした。ずっと前から。たぶんこれからも。
8、文庫本はその辺がちょっと弱いんだけど、
手織りのヘンプ布カバーをつけたことで、
「おお!触り心地って大切じゃん!」と、それを思い出した次第です。
これが今後のヒントになるかはまだ分かんないけど、
単純に読書が気持ちよくなることだけは確か。
最近は、
本好きなひとに会うたび「これ触って、持って、ページめくってみてよ」と
話しております。

9、ちなみに
このカバーをつくった西川さん、というか、はるちゃんの作品は、
こちらの「webshop COCOON」で
見たり、買ったりできるそうです。
ブックカバーは残念ながら品切れちゅうだけど、
「只今つくっております」と書いてあるから、
そのうちきっと並ぶと思いますよ。
↑
文庫用のブックカバーには収まらないけど、
ぼくの最新刊(左)、予約受付ちゅうの近刊(右)も
もしよかったら、手触り確認してみてくださいね。
2009年12月08日
●「新企画は宇宙旅行!」予約開始
1、きょうアメリカで、ヴァージン・ギャラクティック社の
宇宙船スペースシップ2(SpaceShip2)の実機がついに公開されました。
ロケットエンジンの開発が順調にいけば、
来年中にも、誰でもいける(まだ高いけど)宇宙旅行がスタートします。
→関連記事「ヴァージンの宇宙船、「スペースシップツー」の実機を公開」
2、それで、いきなり宣伝で申し訳ないのですが、
ぼくの次作が、まさにこのあたりのことを書いたものなのです。
「新企画は宇宙旅行!」というタイトルで、
いまはamazonほかで予約受付ちゅう。販売は24日ごろの予定です。
3、ノンフィクションです。
大手旅行会社に勤めるひとりの文系人間&営業一筋のサラリーマンが、
新事業を考える部署に異動となり、
突然ひねりだした企画が「宇宙旅行」でした。2005年のことです。
そこから、彼がどうやって「JTBの宇宙旅行」を作り出していったのか。
それを関係者に取材をして、まとめました。
4、詳しいことはおいおい書いていきますが、
この本に、宇宙飛行士や学者さんは少ししか登場しません。
おもに活躍するのはサラリーマン、脱サラおじさん、
コンサルタント、エンジニアといった人々です。
彼らが2005年当時、何を考え、していたのかを通じて、
民間が手がける宇宙旅行とは、NASAやJAXAのものと何が違うのか
宇宙ベンチャーの強みと弱み
ニッポン企業のサラリーマンにしかできないこと
Xプライズとは何だったのか
旅行の歴史と、旅行会社という仕事の楽しさ
といったことが、リアルに分かる一冊にしたつもりです。
5、もしちょっとでもご興味をもっていただけましたら
ぜひ、宜しくお願い致します。
まだ自分くらいしか読んでいないので、言いますが、
「ホントにおもしろい本なんじゃないか」と思いますよ。
6、ちなみに楽天ブックスでも予約で買えます。
↓
【予約】 新企画は宇宙旅行!
2009年10月29日
●「劇的!ニッポン!」のおじさん
1、新刊「劇的!ニッポン!30秒で読める号外ニュース」(青山出版社)発売されました。
青山出版社さんのサイトに中身の説明があります。→こちら
こういう本なんですよ。宜しくお願いしますね。
↑amazonの商品リンクです
2、webやぎの目「やぎコラム」でもご紹介いただきました。
わっしょい。ありがとうございます。
表紙カヴァーで国旗を持っているおじさんは、
やぎの目・林雄司さんのイラストです。
じつはカヴァー裏側にも、このおじさん、おります。

3、バーコードの横からのぞいているのが、そうです。
てか、
もしかしたら
バーコードとかISDNコードの看板を支えているのかもしれない。
4、もしカヴァーをなくてちゃっても、大丈夫。
おじさん、います。さびしくないです。

5、文中のアイコンに登場するのは、
もみ上げがカールした別のおじさん。
6、文章も楽しめるように書いたつもりです。
どこかでこのおじさん見かけましたら、
宜しくしてやってください。
2009年10月22日
●「劇的!ニッポン!30秒で読める号外ニュース」出ます!
1、「劇的!ニッポン!30秒で読める号外ニュース」(青山出版社)という本を書きました。
書くだけじゃなく、せっかくなので、売ろうと思っています。
amazonのリンクもできてます。
2、↑10月22日9時現在書影はまだ表示されないみたい。
こんな顔してます。

3、著者は、ぼくで
監修は、竹内睦泰さん!
(超速シリーズなどで有名)
イラストは、林雄司さん!
(デイリーポータルZ、webやぎの目などで有名)
4、本屋さんでは、こんな風に棚にささっているかもしれません。
見間違えないよう、横顔も覚えておくと便利です。

5、どういう本かというと、いわゆる歴史の本なのです。
世界恐慌(元祖リーマンショック)以降の80年の日本の流れを
もういっぺん、ざーっと押さえておくと、
これから先、けっこう便利じゃんね、的なことです。
6、全項目300文字以内で書いてあるので、
あらすじ、流れを
つかみやすくなっています。←ここ意外と重要!
7、細かいことも大事なんだけど、
あえて木の種類とか大きさとかは無視しちゃって、
「ようするに森じゃん」とか、
ざっくりいったほうが見えること、ってのもある。
そういう視点で、分かったつもりになれる本を、目指しました。
「あ、こういうことだったか」
なんて、あらためて思ってもらえたら幸いです。
8、本屋さんでは、こんな風に並ぶこともあります。
平積み、というやつです。

9、もしあなたが本屋さんでしたら、
こんな風に並べてみるのはどうでしょう、とご提案。

10、早い本屋さんなら、10月23日(金)には並ぶはず。
見つけたら、
レジで1260円と一緒に差し出すと、家まで連れて帰れます。
amazonさんは24日発売だそうです。(現在は予約)
何卒、なにとぞ、よろしくお願いいたします。
2009年10月08日
●原稿、栗、エロ落語マンガ誌
1、まだ原稿まみれが終わりません。去年からやっている某単行本は、
いろいろ方針変更などあって、ついに「7稿」に到達。
これで一区切りになるといいなあ。
2、もう1冊の単行本はスムーズに完了。
きっともうすぐ出るはずです。
3、先日、ご近所さんに栗とカボスをもらいました。
とくに栗がすごい立派。まあご立派。
こんなにたくましいのはひさしぶり。

4、「ゆでるだけで甘いよ」
とのアドバイスを受けて、
包丁もいれず、そのまま蒸しました。
スプーンでほじくり返して食う。うまいっ。
5、ご立派といえば、
お世話になっているマガジンマガジン社さんが
「まんが落語 男と女の艶ばなし」
という雑誌を出したそうです。
6、↑amazonさんの商品リンクはこれ。
エロ落語マンガ雑誌って、すごい試みだと思う。
ようは成人向けマンガなので、
好き嫌いはあるかもしれないけど、
ぼくはけっこう楽しんで読みました。
「尻餅」がよかった。落語でも聴いてみたいっ。
2009年06月17日
●パンだぜい
1、きょう焼いたパン。
2、表面にタマゴは塗ってないけど、
バターロールもどき。練り方のコツ、分かってきた。
1ヶ月前から遊びでやっている
「小麦粉そのものを発酵させるパン」
の成果なのです。
3、種生地づくりに1ヶ月かかるけど、
できると楽しい。手間も味になる。
小麦が乳酸発酵するときの酸味もおいしい。
ここ最近は1日おきに練ってます。焼いてます。
発酵パンを最初に発明した紀元前のエジプト人が
周辺諸国から「パン焼き人」と呼ばれたのも、なんだか納得。
そのうち、詳しく書きますね。
↑
参考にしてるのは、この本です。
4、おまけ。最近読んで、一番おもしろかった本。
↑
世界最高・最強・最ヘンタイな英語辞典OEDの執筆物語。
ノンフィクション。むちゃくちゃおもしろい。
どこか壊れてなくっちゃ、
辞書なんて作れないのかもしらんです。
言葉の「意味」とか「言語」ってなんだろ、
なんてなことを考えるヒントも満載だと思います。
2009年06月01日
●伝わりにくいこだわりと「オフン」
1、たぶん読んでくださるひとにはほとんどカンケーない部分。
でも、作ったほうは、
すげえ「こだわった」という表現とか造語があったりする。
自分でないとこうはならない、とか
オレが思いついたモノだ、とか
自分勝手に、密かに誇ってたりするのです。
2、ぼくにもいくつかある。
BLOGでも単行本でも、ちらちらやってる。
雑誌やムックはあんまりしないけど、たまーにこっそり冒険をする。
ただ、単なる自己満足になってると恥ずかしいので、
誰かに指摘されるまでは、あんまり言わない。
3、でも、気づかれないのもさびしいので、たまには言いたい。
いちばん新しい『「アイデア」が生まれる人脈。』という本は
そうとう自由に書いちゃったので、そういう部分がかなりある。
たとえば、
オンな人脈(仕事とか)とオフな人脈(友だちとか)を、
混ぜ合わせるやりかたについて書いた部分。
4、オフンな人脈をつくろうとか、そんなふうに書いたのです。
この「オフン」、自分ではすげえ気に入っている。
ビジネス書にあるまじき
チカラの抜けそうな音の響きがいいなあ、と思うんですよ。
5、編集Tさんとのやりとりのなかで、
何度もあーでもない、こーでもないと
色んな言葉・表現こねくり回して、
ふっと思いついたときには「おおおっ」と
脳内にβーうんちゃらドルフィンが流れたくらい。
あんまり気づかないかもしれないけど、この言葉はそうなんです。
6、野望としては
「デキるビジネスパーソンはオフンな時間を大切にする」
とか、そういう雑誌特集をみたい。
できれば、ダンディなナレーションで「オフン」と言われたい。
むりか。むりかも。どかしら。
7、ほかにも、いくつか
どーでもいいこだわりポイントがあるんだけど、
ぜんぶ自分から言い出すのもカッコ悪いので
できたらどっかで読んでみてください。
同じポイントでクスッとしてくれるひとがいたら、
すごいうれしいです。
2009年05月26日
●あのひとにだって負けない
「ちくしょう、すげえなあ」とぼくがいったら
「すごいよねえ」
と奥さん。
「負けないぞ」
「いや、それはムリ」
「でも、悔しいじゃん」
「負けるし、勝てるわけないから」
あるニュース記事(→こちら)を読んでの
本日の我が家の会話です。
amazonの予約だけで
すでに1万部突破なのだそうです。
(→読売オンラインの記事)
内容すらちっとも分からないのに、すご過ぎる。
でも、負けない。
きっと1Q84読むけど、
すげえおもしろいんじゃないかと期待してるけど、
すくなくとも自分から負けは認めないっ。
てなわけで、
ぼくの本も、宜しくお願いします。
村上さんのついでで構いませんのよ。
↑
上が、村上さんの7年ぶりの長編新作2冊で、
下は、ぼくの3年ぶりの単行本2冊です。
↓
旧作もまだまだ売れ残っ、じゃなく、絶賛売ってます。
この機会にコンプリートなんてオシャレかもかも。
↓
2009年05月24日
●新刊、近刊、次回作
1、「「アイデア」が生まれる人脈。」発売から一ヶ月。自分ではまだ見てないのだけど、
新宿のあおい書店さんで、平積みになっていると聞きました。
本屋さんが北アメリカ大陸だったら、
「平積み」なんて、もう、ビバリーヒルズの丘の上っす。
ありがたや。ありがたや。こんど拝みにいきます。
2、あと、
大阪の富田林市本町商店街にある芦田書店さんは
BLOGで、この本を紹介してくださいました。
→こちらの記事(「Books Asida つれづれ日記」さんより)
ありがとうございます。
3、芦田書店さんは行ったことのない本屋さんですが、
「弥生社会のハードウェア」「東京の道事典」「へんてこマンション」などなど
かなり個性的で惹かれる本を紹介していて、ちょう気になります。
名古屋のちくさ正文館みたいな感じのお店なのかもしらん。
富田林にいけるチャンスがあったら、ぜひのぞいてみたい。
しっかし、こんなすごいラインナップに並べてもらっていいのだろうか。
いや、きっといいのだ。そゆことにしとこう。
4、週明けの火曜日、26日には
ちょっとだけ記事を書いた
別冊大人の科学マガジン「真空管工作」が発売されます。
詳細ページは→こちら
今回のふろくは、バリオメーター式真空管ラジオですよ!
↑
amazonでも予約受付ちゅうです。
5、んでもって、現在は次の単行本をつくっています。
取材はほぼ完了して、あとはガンガン書くのみ。
夏には出る。はず。
ある男性サラリーマンの方が主人公のノンフィクションです。
瀬川四段の本と同じくらい、いや、もっと
わくわくするようなリアルさを楽しんでもらえる一冊になるよう、がんばります。
そしたら、次は、将棋についての本をやるかも。
とにかく、一番一番大切に、前に出るだけっす。押忍。
6、そういえば今日は千秋楽だ。
日馬富士の初優勝、あるんじゃないかしらん。
2009年05月11日
●金子貴一「秘境添乗員」はおもしろい!
1、金子貴一さんの新著「秘境添乗員」読みました。知り合いだからってワケじゃなく、
すげえおもしろいので、オススメします。
2、金子さんというひとは、
「秘境添乗員」兼「ジャーナリスト」兼「英語・アラビア語通訳」
という3つの職業の持ち主。(現在、通訳はお休みちゅうのようです)
これだけでもかなり濃密なのに、
さらに「熱心な仏教徒」でありつつ
「マニアックな宗教大好き(コプト教とかミトラ教などなど)」だったりして、
そのうえ
「自衛隊イラク派遣のときに同行した民間通訳」だったりもするのでした。
3、この本は、そんな金子さんの半生記です。
ざっと書くと、登校拒否で引きこもりがちだった高校生が
アメリカでキリスト教原理主義者(元ヘルス・エンジェルズの麻薬密売人)
の一家にホームステイし、その後、エジプトに留学。
どうしたことか「エジプト人になろう」と決心し、
ごく自然に、シャツのボタンは3つ外し、
金ネックレスでオシャレをし、濃厚な香水をつけるファッションを会得。
一時帰国で乗車した山手線で、
まわりに広い空間ができるほどの現代エジプト青年へと大変貌。
その後、イラン・イラク戦争を取材したり、日本に住む亡命クルド人団体とであったり、
ピースボートに参加したり、沖縄の泡盛研究の一環でミャンマーの密造酒村をおとずれたり、
陸上自衛隊と一緒にイラクで宿営地賃貸交渉をしたり、
飛鳥寺で崇仏派&廃仏派を一緒に弔うマニアックな特別法要をおこなってもらったりして、
ついには、昨年、四万十川の水源の町で、奥さんを見つけてしまった!
そんなお話なのです。100%の実話なのです。
4、これでおもしろくないワケはない。
ご興味ある方は、ぜひ、読んでみてください。
5、ちなみに
ぼくが構成などをお手伝いした金子さんの前著
「報道できなかった自衛隊イラク従軍記」も
まだまだ絶賛発売ちゅう。
イラク派遣時の出来事にスポットを当てた一冊です。
こちらもおもしろいですよ。
6、↑この本つくっているとき、
ぼくは金子さんと70時間以上話をしたのだけど、
そのときにお聞きした面白エピソードは
まだまだたくさん残っている気がする。
覚えてるだけでもこの5倍あったはず。次回作も期待してます!
2009年04月28日
●「ブルー・オーシャン戦略を使いこなす」はこんな本です
先月発売された「ブルー・オーシャン戦略を使いこなす」。(↑クリックするとbk1さんの本紹介ページが表示されます)
監修は武蔵大学経済学部教授の米山茂美先生。
米山先生の解説、理論、チャート図解をもとに
ぼくが文章を構成した本です。
amazonの商品リンクです。
教科書みたいなデザインで、しかも「戦略」。
ちょっとハードル高そうに見えるかもしれないけれど、
じつはちっともそうじゃありません。
分かってしまえば、すげえおもしろい。
なにしろ、工学部出身のぼくが理解できたのだから、
門外漢でも大丈夫、ってのは保証します。
しかも、
経営というよりも
新しいサービス・製品を考案するための
ノウハウがいっぱいつまっているので、
社会人なら、誰でもつかえるヒント満載なのです。
本の宣伝もかねて、内容についてちょっと解説します。
まず、前提。
ブルー・オーシャン戦略ってのは、
2004年に発表された新しい経営戦略理論のこと。
「競争の激しすぎる市場」を
血の海=レッド・オーシャンに例えて、 それとはまったく逆の
「競争のない市場」を
ブルー・オーシャンと名づけています。
だから、これは
そういう競争のない市場をつくり出すための戦略。
これまでの
マーケティング理論、経営戦略の多くは
「競争を有利に進める」というモノが多かった。
でも、それをみんなが突き進めると、
やがては似たようなサービス同士の価格競争になってしまって、
共倒れになりかねない。これがレッド・オーシャン。
「安くて、高性能」になれば
消費者としてはホクホクだけど、
ぼくらはたいがい
消費者であると同時に
サービスや製品の提供者でもあるから、
家ではホクホク、でも会社ではグッタリしてしまう。
もちろん
「競争のない市場」を探す、という視点もあった。
いわゆる”ニッチ”というのもそのひとつで、
ニッチな市場を見つけ出すための市場調査も盛んにおこなわれている。
でも、ブルー・オーシャン戦略は、それとも違う。
青い海を「探す」のではなく、「創る」ことが目的。
もうちょっというと、
ブルー・オーシャンを生みだすようなサービス・製品
ってのがあるのです。
それを作り出すための考え方・手順を理論にしたモノなのです。
ちょっと乱暴に例えていうなら
内角低めギリギリのストライクを狙うのではなく、
真ん中高めのボール球なのに、つい打者は振ってしまうぜ!
と、いうような
藤川球児のストレートみたいなサービスをつくっちゃうのですよ。
これならストライクゾーンを大きくしたのと、同じことになるワケです。
「そんな都合のいいモノがあるんかいな」
と聞かれれば、
「あるんですよ、これが」
と答えるしかないです。
「日本でもできるんかいな。このご時世にできるんかいな」
と問われたら、
「できるし、実際にやってますよ」
といいます。
任天堂のwiiとか、旭山動物園の事例が
本書でも紹介されてます。これらはかなり青い海なのでした。
詳しくは読んでもらえるといいんだけど、
ものすごく、ざっくり言うと、
ブルー・オーシャンな製品を考え出すためには、
「これまでの常識とは違う発想」をしなくちゃいけません。
でも、こんなことはみんな先刻承知。
たいていは、分かっちゃいるけど、できましぇん、なんです。
そこで、
ブルー・オーシャン戦略では、
「これまでの常識」をくつがえす発想をするための手順とヒントが
こと細かく、ツール化されているのでした。
「ブルー・オーシャン戦略を使いこなす」では、
実践のキモになる、
このツールの使い方と、ヒントの考え方について、
かなり多めのページを割いて、具体例とともに解説をしています。
もうひとつ、本書には、
他の本にはない大きな特徴があります。
それは「マネされにくくしよう」というテーマに
1章を割いていること。
せっかく「競争のない市場」をつくっても、
ここは資本主義社会なので、
いつかは他社が参入して、競争が始まってしまうでしょう。
これは避けられないことです。
でも、競争が激化するまでの時間を長くすることはできます。
「模倣困難性を高める」
ようするに
「マネされにくくしておく」
ことで、青い海を長持ちさせればいいのです。
監修の米山先生の研究成果が
いくつかのノウハウにまとめられて、紹介されています。
例えば、特許。
六角エンピツの特許を取るとしたら、どうすべきか。
シンプルに「断面が六角形になるエンピツ」として登録したら
四角形やら楕円形のモノが他社から出てしまって、
「机のうえに置いても転がらない」というセールスポイントが守れない。
しかも、特許には「~ではない」といった消極的記載が認められないので
「断面が円形じゃないエンピツ」という登録はできない。
じゃあ、どうするべきか。答えを知りたい方は、本書でどうぞ。
これは「マネされにくさ戦略」のほんの一例だけど、
特許以外にも、これを積極的に作り出す方法を紹介しています。
というわけで、
この本は、
会社の経営に興味のあるひとだけじゃなく、
「まったく新しいサービスとか商品を考えたい」
「企画をたてるときに気をつけるべきヒントが欲しい」
というひとにも
読んでもらえるような一冊になっているはずです。
少なくとも、ぼくはそのつもりで書きました。
興味のあるかたは、ぜひ手にとってみて下さい。
宜しくお願いいたしまーす。
ブルー・オーシャン戦略を使いこなす
↑
楽天市場さんからも買えます。
もちろん町の本屋でも。
2009年04月19日
●「アイデアが生まれる人脈」amazon予約開始
拙著『「アイデア」が生まれる人脈。』のamazon予約がスタートしてました!
リンクは↑こちら。
19日現在まだ画像は表示されてませんが、
カギカッコも句読点もなく、
シンプルに「アイデアが生まれる人脈」と表記されていますが、
24日発売(amazonでは23日予定)のぼくの本は、
これに間違いありません。
宣伝記事が多くなって恐縮ですが、
ぜひとも宜しくお願いいたします。
てか、
単行本はおおむね
自分が書き上げてから
第三者の方の感想(レビューとか、ウワサとか)を知るまでに
一ヶ月以上、もしかしたらそれ以上の期間があるんです。
だから、
そのあいだはずっと「どうなんだろう」とそわそわすることになります。
関係者のひとの「おもしろいよ」に励まされたり、
でも「気をつかってくれてるのかな」と疑いたくなったり。
「売れてます!」という報告がすぐあればいちばんだけど、
この時期は、
そういう晴れやかな想像はまったくできない。できるわけがない。
せめて、ひとりでも楽しんでくれるひとが現れますように
と、すごくハードルを下げて、それでもまだどきどきしてしまう。
発売後、ちょっと経って、そういう声をどっかで見つけると、ようやくホッとできる。
こればっかりはちっとも慣れない。
てなわけで
もし「早めに読んでやろうじゃないか」なんて
奇特な方がおられましたら
amazonもしくは書店さんに予約いれてくださいませ。
宜しくお願いいたします。はあ。はあ。
2009年04月12日
●『「アイデア」が生まれる人脈。』は4月24日発売予定
1、今月24日、出ます。単行本的なナニカ(something like tankobon)
てか、ズバッといえば、単行本。
できあがりましたので、いよいよ出します。
2、タイトルは
「アイデア」が生まれる人脈。
4月24日に発売される予定です。
著者はぼくで、監修は”人脈の達人”児玉知浩さん。
値段は、えーと、まだ知りません。出版元は青山出版社さん。
3、表紙はこれです。
見間違えないように、覚えておいてくださるとうれしいです。

4、この本のいちばんの特徴は、
「人脈本とかビジネス書が嫌いなひとのためのビジネス書」
という、ちょっとどうかと思うほど無謀なアレを
目指しているところです。
たぶんあんまり前例のない方向だと思うので、
監修の児玉さん、編集Tさん、営業さん、
そのほか協力してくださった方々の意見をもとにしつつ、
かなり好きなように書いちゃいました。
5、気に入ってもらえたらうれしいです。
失敗してたらぼくのせいです。
どうなんだろう。
6、24日以降、どこかで見かけたら手に取ってやってください。
パラパラめくっていただければ、ありがたいです。
さらにじっくり読んでなんてもらえたら、幸せっす。
買ってくださるなんて方がいらしたら、ああ、もう、ステキ。
7、とはいえ
現時点では、まだすべては印刷所のなかにしかありません。
本屋さんでもネット書店でも、取り扱いは、
おそらく24日以降、確実なのは月末だと思います。
8、ひとまず、こんな手はあります。
街の書店さんに出向いて
「青山出版社さんから4月末に発売される予定の
『「アイデア」が生まれる人脈。』を予約したいんですけど」
と言う。
9、これをやっていただけると、
書店さんも「先に予約が入るなんて、売れるのかな」なんて勘違いして
何冊か多めに入荷してくれるかもしれないし、
版元さんも「予約順調だし、チカラをいれようか」なんてなったりして、
そのぶん、たくさんの本屋さんに並ぶ可能性が高まるのですが、
そんな酔狂なひとは、おそらくぼくの両親くらいでしょうから、
どうか、ご無理はなさらずに、24日をお待ち下さい。
でも「どうしても」とおっしゃるのなら、それはもう、ぜひぜひ。
↑
こちらは、発売から3週間ほど経ちました。
いろんな書店さんに出ていると思いますので、
ご興味ありましたら、ぜひ読んでみて下さいね。
2009年04月01日
●「ポールセンの針金録音機」発売
1、大人の科学マガジンvol23「ポールセンの針金録音機」発売されましたっ。学研さんの紹介ページは→こちら
2、うちにも届きました。
「大人の科学」の仕事をすると
ふろくをもらえるのが、みょうにうれしい。
プレゼントっぽい大きさの箱で届くから、
得した気分をかきたてられる。

3、今回のふろくは、録音・再生のできる磁気記録機。
付属の針金だけじゃなく、
自宅にあるハサミとかにも録音できちゃいます。
よかったら家のあちこちに録音をして、遊んでみてください。
けっこういろんなところに録音できるはずです。
4、あれこれ試してみると、
磁石がくっつくのに、録音が上手くできない場所とか
鉄を含んでいるはずなのに、磁石がつかないモノとか
が出てくるはずです。
5、ぜひ試してほしいのは、キッチンのシンク。
シンクのステンレスは
たいてい磁石がつかないはずです。だから録音もできない。
でも、
ある部分だけ録音できたりするのです。
6、「なんで?」
と思ったら、誌面を開いてください。解説やヒントが載ってます。
その磁気記録解説ページのうち
4ページほどの文章を書きました。
同世代にはきっと懐かしい、
荒馬宗介(アラマソウカイ)復刻マンガもきっと役立ちますよ。
なんでHDDが衝撃に弱いのかも分かるはず。
7、時間ができたら、ぼくもつくろうっ。
↑
amazonはこちら。
まだ写真がないみたいだけど、
在庫はちゃんとあるようです。
8、ちなみに、次号はちょっとびっくりなモノがふろくになるらしいです。
大人の科学マガジン初のデジタルふろくはなんと→これ!
仕事ではないんだけど、
こ、これは欲しいっ。もぐらたたきプログラムしたいっ。
2009年02月02日
●コーヒー飛沫付き「幻影の書」
1、こないだ、コーヒーを注ごうとして、うっかり、こぼした。
飛まつが本にかかった。
図書館で借りたヤツ。ぎゃあ。
(注1)
文章を書いて、本をつくって
「買って下さい」という商売をしているにもかかわらず
ぼくはけっこう図書館をつかいます。
てか、去年読んだ本の3分の1はたぶん図書館のモノ。
もう3分の1はもらったモノ。買うのはすこし。
「ゲンコーフィッチじゃん!」といわれたら、そうかもしれません
(↑言行不一致の愛称)
(注2)
横須賀市立図書館は、ネットで予約をしておくと、
近所の公民館まで運んでくれるサービスがあるのです。
(宅急便も利用できるけど、これは有料)
他の地域にもあるかもしれないけど、これはちょう便利!
2、慌ててふいたけど、シミになった。
読めないわけじゃないけど、汚れている。
たまにこういう本にめぐりあうときがあって
ひどいのになると、
ボールペンでアンダーラインが引いてあったりする。
「知らん顔して返すひとがいるんだなあ」
なんて、よく奥さんとブツブツ話していた。
ブツブツしてた以上、知らん顔はしづらい。
(注3)
もっとひどくなると、
破れてたこともあります。
(注4)
ゲンコーがフィッチせず、珍しくイッチしたのです。
3、奥さんが借りてた本なので、
彼女が返却にいって、その旨申し出た。
とくに怒られることもなく、
「新しい本を購入して、
2ヶ月以内にもってきてください」
ということになった。
汚れた本は、ひとまずそこで保管される。
(注5)
自分だったら、言い出せずにバックレたかもしれません。
4、予約待ちのひともいそうだったので、
amazonで同じ本を購入。すぐに届いて、再び公民館へ。
そしたら、
「ありがとうございます」
と、ひどく喜ばれたらしい。
(注6)
なかなか言いだせないひと
すぐには来られない忙しいひとが
多いのだそうです。
5、ぼくが手続きしたわけじゃないのに、
なんだかイイことをした気分になって一緒にホクホク。
汚れた本は、我が本棚へ。
たまにはゲンコーイッチもいいものだと思いましたよ。
(注7)
いちばんイイのは、汚さないこと。
↑
汚したり、迷ったり、返したり、引き取ったりしたのは
この本です。
2008年09月30日
●電磁石エンジンは本日発売
1、きょうは大人の科学マガジンvol21電磁石エンジンの発売日です。現在では”モーター”という呼び名が一般的ですが、
1860年代までは、エンジンという呼称のほうがポピュラーだったようです。
蒸気機関やガソリンエンジンと同じ扱いだったのかな。
2、そんな電磁石”エンジン”をつかった
電気自動車(EV)の歴史と未来について、10ページほど書きました。
よかったら、読んでみてくださいね。
ついでにコイルくるくる、つくってみるのも楽しいですよ、きっと。
3、〆切原稿書き上げたら、つくろうかな、と思っていたのだけど、
17時に終わっても、残念ながら、見本誌は我が家に届かず。
4、たぶん雨のせいなのです。
クルマの入れない路地の奥に住んでいると、
日付指定のない宅急便は後回しにされやすいみたい。
ご近所小3くんが遊びに来たときにでも、一緒にやろうかな。
5、厚みのあるこのシリーズは、届くのがすごくうれしい。
両手で持つ感じが、
クリスマスプレゼントみたいだからじゃないだろか。
学研のおばさんを待っていた気分も、こんなだったかな。
6、以前、記事を書かせてもらった
vol20の手回し鳥オルガン、別冊のシンセサイザー・クロニクルも
まだまだ発売ちゅう。こちらも、宜しくお願いしまっす。
2008年08月08日
●学研シンセSX-150はけっこう弾けます
1、シンセサイザー・クロニクルのふろくシンセSX-150。「演奏するのはムリ」なんてな声もチラチラあるけど、
んなこたあない。ちゃんと、弾けるんです。
誌面で木枠改造をしてくださった
千石空房・Kさんのジュピター演奏が
ニコニコ動画にアップされてました。
2、でもこれはけっこうテクがいる。
もう少しカンタンに曲を弾くには、
「リボンコントローラ」をつくっちゃう手があります。
3、↑のyoutube動画は、
誌面にも登場するmasa921さんのサイト
「SynthesizerDIY」にも出ていますよ。
これなら鍵盤感覚で、指で弾けちゃいます。
4、「これじゃあ狭い」という方には、
もっとダイタンに、
でっかいリボンコントローラをつくる手もあります。
Chuckさんの「電音の工場ブログ」のこの記事(→こちら)に
詳しいつくり方が出ていました。
5、このへんの改造は
電子機器の知識もほとんどいらないので
その気になれば、あっという間にできちゃうはず。
よかったら、ぜひお試しください。
ぼくも改造ページの記事作成手伝ったいきおいで、
なんかアレコレ試したい気分になっております。
2008年07月16日
●「テレビで言えなかったニュースの裏側!」は22日発売
ぼくが構成・編集をお手伝いさせていただいた岩田公雄さんの著書
「テレビで言えなかったニュースの裏側!」(学研)が
できあがったようです。

岩田さん、という名前でもしピンとこなくても、
読売テレビ・日本テレビ系で放送ちゅうの
「ウェークアップ!ぷらす」
「情報ライブ ミヤネ屋」などでニュース解説をしている
あのひと、といえば、きっと分かるはず。
(googleの画像検索結果→こちら)
発売は7月22日の予定。
詳しい内容紹介などは、
そのころに、また改めて書きます。
でも、おもしろい本になってますよ、とだけは断言しときます。いやマジで。
amazon、楽天での取り扱いはまだみたいだけど、
bk1→こちら
セブン&ワイ→こちら
などでは、
もう予約受付がはじまってるみたいです。
てなわけで、宜しくお願いしまっす。

↑
ヒットを願って
サカキの葉とともに飾ってみました。
2008年07月07日
●コンビニに置かれる本つくってみました
1、ぼくが文章・構成などをお手伝いした「カーボンオフセットライフ」という本が
本日から店頭に並ぶそうです。
(7/8追記
すみません。
発売は7月18日(一部22日)に変更になったようです)
2、タイトルで「おっ」と思われたかもしれませんが、
この本には
1冊につきCO2排出権10キロがついております。
丸紅さんのプレスリリース→こちら
ちょっと珍しい試みなのかもしれないですね。

↑
こんな表紙。新書サイズよりはひとまわり大きい。
3、珍しい、といえば、
この本、本屋さんにはほとんど置いてないと思います。
おもに、コンビニエンスストアなどで販売されるんですよ。
北海道のセイコーマート
関東はファミマ、ローソン、デイリーマート、病院、西友
関西ではファミマ
に並んでいるはず。(全店舗ではないようです。ぼくもまだ見てない)
4、というわけで
ぼくとしても初体験なことだらけの一冊で、
なにがどうなるやら、よく分かりませんが、
担当した第1章、第2章は工夫して書いたつもりです。
環境といっても、
まだ分かっていないことも多いし、できないこともあるし、
もしかしたらいまの仮説・試みが否定されることだってありうる。
そんなことをいまさらながら考えながら、
それでもやれることはあるんじゃないか、と自分なりに書きました。
もしどこかで見かけましたら、手にとってみてくださいね。
5、あああっ。
そうか。amazonリンクは貼れないのか。(取り扱いがないから)
ともかく、
写真のような本を見かけましたら、適宜宜しくしてやってください。
お願いします。
2008年04月16日
●「世界一へんな地図帳」ほか
1、知り合いの編集Eさんより新刊が一冊届いた。「世界一へんな地図帳」という本で、
拙著「アホウドリの糞でできた国」が参考図書の一冊になっております。
おもしろそうな本を、ありがとうございました。
2、なにがおもしろそうって、
おいしい国を次々紹介する内容はもちろん、
著者クレジットの横に、
”つぼイノリオ推薦”と書いてあるのがたまらない。
中学生時代、名古屋の深夜ラジオで
”つぼイノリオのボップン10分(または15分)”を
聞いて育った、
てか、ハガキを出して読まれたこともあるぼくにはたまらない。
3、Eさん、この本と一緒に
さいきん手がけた本の資料も送ってくれたんだけど、
そのひとつが
マルセル・プルースト「失われた時を求めて フランスコミック版」。
コミック版ですか!しかも「うし★とき」!!こ、これは読みたい。
わたせせいぞうみたいな絵柄がステキな気がする。
4、ちなみに「世界一へんな地図帳」奥付の
企画・構成Eさんの肩書きには、
「シーランド公国男爵」とありました。
ぬはは。
なんだかわからないツボばっかり、おされまくり。
脱帽です。さすがっ。
2008年02月20日
●「イエロー・マジック・オーケストラ(第2版) 」読みました
「イエロー・マジック・オーケストラ(第2版) 」(アスペクト)を読んだら
とてもおもしろかったので、そのレビューを書いてみます。
1、この本はかつて「OMOYDE」に収録された
YMO3人の個別ロングインタビューと
楽曲解説、ヒストリーなどがついた分厚い一冊。
愛憎、じゃなくて、愛蔵版ですね。
でも、個人的には、けっこう愛憎のがしっくりくる。
2、ぼくにとってのYMOというのは、
13歳前後に猛烈な影響を受けた存在で、
だからこそ、その後の3名はものすごく厄介な存在なのです。
なんというか「お父さん」みたいな相手。
(この辺のことは、こないだ「83年日記」のインタビューでも答えてます)
3、カッコ悪いところは見たくないけど、
だからといって、いまさら「すげえ」とも思いたくない。
こういうミュージシャンって、
それぞれの世代に、1組くらいずついるんじゃないのかな。
フリッパーズなんちゃらとか、電気なんとか、とか。
4、だからこの本を開いたときは、
けっこう自分、ナナメの体勢だったのでした。
でも読んでるうちに、あれれ、と思って、
最後はまっすぐになった。
5、YMO3名の語り口調が
ぼく以上に、すでにナナメだったからです。
なんというか「あれはね、ぜんぶ若いときのノリだったの」と
酔っ払ったお父さんが、突然、種明かししてきたような感じ。
6、そんな風に言われちゃあ、
こっちももう大人だし、「あはは」と笑って聞くしかない。
よく考えたら、あの頃の3人よりも、いまのぼくの方が年上なのだ。
そう思ってまっすぐ読んだ。そしたら、
3人の、バランスをとらなくちゃという大人っぽい意識と、
それとは逆の、こだわりだとか、大人げのなさの葛藤が
あの時代のヘンテコな空気を生んだんだなあ
ということがリアルに分かったような気がしました。
7、例えば
BGMに入ってる「QUE」という曲を
細野さんと高橋さんは気に入っているんだけど、
坂本さんは、そのレコーディングに参加しておらず、
「きっと意識的サボタージュだね」なんていってる。
ライブでも、この曲ではキーボードを弾かずに、ドラム叩いて、
「けっこう気持ちよかったですね。ユキヒロのドラム完コピするの」
とまでいってる。わはは。
8、あと、散開ツアー(名古屋公演いきました)の
ナチスっぽいセットが、
じつは3人ともあんまり気に入ってなくて、
「ヤバイよね」と思いつつやってたなんてのも知りませんでした。
9、「そうだったのか」と驚きつつも、呆れつつ、
最後まで読んで、なんだかすごく納得がいって、
ぼくにとってのYMOが
ようやく「封印」できたような気がします。
これまで聴けなかったYMOの曲も、日常的に照れずに聴けそう。
10、世代や捉え方にによって
いろんな読み方がありそうな本だけど、
ぼくのような愛憎を抱えるファンには、
とても最適な一冊だと思いますよ。オススメ。
11、あ、あと。
YMO散開ツアーのゲストとして参加していた
ドラムのデヴィット・パーマーが
これのために当時大人気だったABCを脱退したってのは
この本で初めて知りました。
らんぼうなヤツだなあ。でも、こういうトピックスはすごく好きです。
2008年02月13日
●読む本、読んでる本、読みたい本
1、こないだ能町みね子さん(名著「くすぶれ! モテない系」の著者さん!)とお会いする機会があって、そのときにちらっと「BLOGに載せておられる写真いいですね」という話をしたのでした。昨日になって、なんでかそのことを思い出して「ボロい家とか路地とかいいよね」といったら、奥さんが「10年くらい前に『小屋大全』みたいな写真集をみて、すげえと思ったなあ」といいだした。おっ。ネットで検索して「たぶんこれかな」てな一冊を発見。カメラマン中里和人さんの「小屋の肖像」という作品でした。amazonにはなかったけど、地元の図書館にあったので、さっそくネット予約。楽しみです。新しい本もたくさん出ているみたいだから、よかったら、買ってみよう。2、ちなみに、ここ数日は「イエロー・マジック・オーケストラ(第2版) 」と「誘惑される意志」ジョージ・エインズリーを併行して読んでいます。YMOのメンバー3人のロングインタビュー集と、人間がする自滅的行動についての研究本。どっちも分厚いので、小脇に抱えているだけで偉くなった気分になれます。読んでももちろんおもしろい。そのうち感想も書くつもり。
3、今日は、朝からクイズをつくっています。一応友だちの手伝いなんだけど、仕事というよりかは、遊び半分な気持ち。かなり難しくていいらしい。でも、例えば「宋の時代の怪談本『異聞総録』にはたくさんの不思議な話が登場します。若いころの馬亮公が読書をしていたとき、窓から現れた巨大な手のひらに、彼は落書きをしました。すると手のひらは、何と言ったでしょうか」なんて問題はアリなのだろうか。やっぱりナシかなあ。答えは「洗ってくれ」。これ、南伸坊さんの本に紹介されてる話で、すごく好きなんです。まあ、もうちょいマジメに考えなくちゃダメか。でも、いいなあ、こういうの。
2007年12月16日
●「くすぶれ!モテない系」読みました
1、能町みね子さん著「くすぶれ!モテない系」を読みました。
知り合いの編集者さんが手がけた一冊。
「うんうん」と思いながら、最後まで一気に読んじゃいました。おもしろかったです。
2、「モテない系」は、けっしてモテないわけじゃなくって、
彼氏がいるひとも多いし、結婚していることもある。
そうではなくって、
「モテ」から遠ざかりたい自意識を持つ女性のことのようです。
モテ要素を意識的に避けたい自意識と、
だからといってモテたくないわけでもない気持ちとのアフフヘーベン。
そういう自意識がつくる迷宮の物語。
3、だから「非モテ」とか「負け組」からはむしろ遠くって、
「文化系」「サブカル」のほうに近い雰囲気。
本当に好きなミュージシャンを正直に言ってもどうせ分かんないから
「いろいろ聞きますよ」と答えて、
どうしても答える必要があるときは、
ひとまず、「く」の付くあのバンドを挙げるイメージ。
4、この自意識からすると、サブカルうんぬんとかよりも、
「モテないっす」という旗のほうが集まりやすい。だから、モテない系。
このネーミング理由はすごいな、と思いました。
あと本書に出てくるファッション分析も圧巻。
いままでボヤーッと感じていた「感じ」が、一気にクリアになりました。
5、ちなみに、
ぼくの友だちには、このカテゴリーの女性がそうとう多い気がします。
そんなことなさそうなのに「モテないよねえ」と、異様に盛り上がるガールズトーク。
いままで決してクビをつっこめなかった、
そのトークの内面を、ぜんぶきっちり解説してもらった気分。
「もしかして、その感じ分かるかも」とチラッとでも思った方は
本屋さんでぜひのぞいてみてください。たぶんあなたのための本です。
2007年10月14日
●中日まず1勝、「愛犬王 平岩米吉伝」レビュー
1、クライマックス第1ステージ1戦目、ドラゴンズさくっと快勝。1回裏の攻撃は「燃えよドラゴンズ」の歌詞みたいな理想の展開。しかも次世代の主砲・森野将彦、4打点。すばらしい。今夜も勝って、一気に決めて欲しい。でも、そうカンタンにはいかないだろうなあ。とりあえず、2戦目は平田良介選手を応援します。昨日先発野手陣のなかで唯一ノーヒットだったし、彼もまた将来のクリーンナップ候補なのです。がんばれ、ドラゴンズ!2、図書館で借りてきた「愛犬王 平岩米吉伝」片野ゆか(小学館)読み終わりました。ものすっごくおもしろい。
3、平岩米吉というひとは、昭和61年まで生きていた「動物文学」という雑誌の発行人。この言葉そのものも彼の造語です。自由が丘の家で、多くの犬、狼、ジャッカルを飼って、その行動を研究。銀座に出かけるときには狼を同伴させることもあったりして、ちょっとした奇人扱いもされていたようです。その一方で、連珠(五目並べを発展させたボードゲーム)の棋士でもあったり、犬フィラリアの撲滅のための研究を援助したりと、すごく多彩な活動もしていました。科学的で冷静な分析眼と、ナイーブ過ぎるくらいの動物への愛着が、この本というか平岩米吉さんの核。彼がいなかったら、いまでも日本の犬は数年間しか生きられないような状態だったのかもしれません。(犬フィラリアはほんの20年ほど前までほとんど不治の病だった)こんなひとがいたなんて知りませんでした。本人の著書も読んでみようと思います。 オススメです。
(↓amazonで取り扱われている平岩米吉さんの著書)
4、ちなみに、ぼくの涙腺がヤバかったのは、ハイエナのへー坊のくだりと、シェパードのチムが死んでしまうところでした。そうそう。ちらと書いてあったんだけど、大正~昭和初期の日本で人気があった犬種は、ポメラニアンとダックスフンドだったんだって。これは、けっこう意外でした。
5、 あと、明治時代の上野動物園について触れられているくだりも興味深かった。明治40年にキリンがやってきたときは、連日長蛇の列ができたのだとか。(1ヶ月で28万人!)ちょうど、上野動物園のパンダ飼育員だった佐川義明さんの本(「上野の山はパンダ日和」)を手伝ったばかりなので、パンダフィーバーとアタマのなかで比較しちゃいました。でもきっとお客さんの驚きはキリンのときのほうが大きかったんだろな。佐川さんにお会いする機会があったら、話してみよう。
2007年09月13日
●「上野の山はパンダ日和」佐川義明
先日ちらっとご紹介したパンダ本。そろそろ本屋さんに
並び始めるころだと思うので、
タイトル、内容など、お知らせします。
「上野の山はパンダ日和」
著者・佐川義明(上野動物園・元飼育係)
東邦出版 定価1400円+税
ISBN 4809406431 JAN 978-4809406430
表紙はこんな風。

本を裏返すと、パンダも後ろ姿。

著者の佐川義明さんは、元上野動物園の飼育係。
73年2月にパンダの飼育担当になったときは
あのランラン、カンカンの時代でした。
それ以来、一時期的に担当を外れつつも、
23年間、上野のパンダの飼育にあたったという方です。
ぼくは文章の構成を担当させてもらったのだけど、
佐川さんにお会いするまで、
「パンダの顔つき・性格の違い」
なんて、考えたこともありませんでした。
でも、そう思ってみると、
上野のパンダも、みんな、ずいぶん表情が違うんです。

この本を読めば、
ランラン、カンカン、ホァンホァン、フェイフェイ、
チュチュ、トントン、ユウユウ、リンリン、シュアンシュアン
のことが今までよりもよく分かって、
パンダのことが、さらに好きになるんじゃないかと思います。
少なくとも、ぼくはそうでした。

あとはやっぱり
上野生まれのパンダ、トントンとユウユウ誕生秘話が読みどころ。
もし書店などで見かけたら
ぜひぜひ、宜しくしてやってください。
↓amazonでも予約、スタートしました。
2007年06月29日
●季節の記憶
ぼくはけっこう理屈っぽいところがあって、でもそういうのはあんまりカッコイイことじゃないとも思っているから、できるだけサラッとした話し方、書き方を心がけているつもりなんだけど、それでもたまに「ぼくは実は理屈っぽいんだよ」とカミングアウト気分でいってみると、たいがい「知ってるよ」と返されてしまう。ということは、たぶん、そういうぼくの傾向は隠しようもなく現れてしまっているみたいで、それはすごく悔しいことなんだけど、だからといって、38年こうしてきたモノをいまさらどうすることもきっとできないだろうから、これから先もこんな調子でたぶん生きていくんだと思います。ところで、ちょっと前に知り合いになったIくんに保坂和志「季節の記憶」という小説を勧められました。この小説中の人物もなかなかに理屈っぽい。文体もそれにあわせてなのか、かなりもってまわってて、しかもセンテンスが冗長な感じがするほど長くて、勧めてくれたのがIくんでなかったら、もしかしたら、すぐに投げてしまっていたかもしれないんだけど、Iくんの小説の好みはぼくとかなり一致していることがわかっていたから、「きっと大丈夫だ」と読み進めていったら、ほんとうに大丈夫でした。いや、ただ大丈夫だっただけじゃなくて、おもしろかった。すごく。ペースさえつかめば、最後までつらつららと読めてしまう。たぶん、「理屈ってのはただの方便のひとつで、筋道の正しさうんぬんよりも、聞いていて心地よいかどうかでしか判断されないことの方が多いわよね」とか、そんな感じのことを作者さんが思っているからじゃないのかな。違うかな。ぼくはそう思ってるんですよ。理屈ったって、上手く行っても、ただ正しいだけなんだし。でも、理屈ぐらいしか言うべきことが見当たらないときも多いし、もってまわってあれこれ言いつつ、ああでもない、こうでもない、なんてな調子で、どこにもたどり着かずにグルグルしているのも、心地いいし。ぼくはこういう雰囲気、とても好きです。それにしても、この作品は、最初から最後までホントに何にもおこらない。そういうの、ひさしぶりに読みました。それで、それなりのボリュームがあるから、後半ドキドキしていたら、最後の最後の2行で、きっちりまとまってしまうのでした。これが、すっげえ気持ちよかった。教えてくれた、Iくん、ありがとう。ちなみに、これ読み終わって、いまは町田康「告白」読んでます。まだ途中だけど、これまたおもしろい。
2007年03月19日
●拙著も編集協力本も
1、河出書房新社さんのサイトを見たら拙著「瀬川晶司はなぜプロ棋士になれたのか」が
全国学校図書館協議会選定図書になっていました。
ありがとうございます。(参照→こちら)
2、ただ、ホントのことをいうと、
この「全国学校図書館協議会選定図書」というのが
どれだけすごくて、どのくらいすごくないのか、よく知りません。
ネットで調べてみたけど、イマイチよく分からない。
でも、誰かがどこかで読んで、選んでくれたのは確かだし、
それは、やっぱ、すごくうれしいことです。
漢字14文字だし、御利益もありそう。わっしょい。
3、編集協力をさせてもらった
「報道できなかった自衛隊イラク従軍記」金子貴一:著
も、早くもamazonレビューがついて、
まずまず好調な滑り出しのようです。
4、ここ2、3年単行本をつくってきて分かったのは、
書籍の売れ行きは、
出版して1、2ヶ月くらいのスタートダッシュが重要ってこと。
「おっ、これ、評判いいね」という感じが出てくると、
本屋さんでも一等地に置いてもらえて、
あれよあれよ、と売れる、みたい。(←聞いた話です。ぬはは)
5、ちなみにこの本は、
自衛隊、イラク、戦争という単語が並んでいますが、
常識・文化の異なる人たちとどのように付き合っていくべきか、
を考えるコミュニケーションの本としても読めるはずです。
6、本書に登場するのは、おもにアラブ文化ですが、
じつは、「ジエイタイ」 もそのひとつです。
民間人である著者・金子さんが彼らと生活をしていく中で感じた
共感、納得、反発、ギャップは、
そのまま自衛隊という「軍隊でない軍隊」を
考えるヒントになっていると思います。
自分が関わっているから褒めてるわけじゃなくて、
ホントにオススメなんですよ、この本。
御興味のある方は、お早めに、ぜひ!
2007年03月14日
●王監督、出版されない本、御近所
1、知り合いの編集者さんのブログ(→ここ)で王貞治監督のインタビューがアップされています。
なかなかネットで読めるものじゃないと思うので、
御興味のある方はぜひ、ごらん下さい。
(こちら→序文、第1回、第2回、第3回、第4回、最終回)
2、このゼイタクな記事は
本来掲載される予定だった雑誌が
発売されないことになったため、ここにアップされたそうです。
実は、こういうことって、けっこうある。
ぼくも、今年に入って2回ありました。
事情が許せば、
いまはこうやってネットに出すこともできるんですねえ。
機会があったら、ぼくもやってみよう。
3、そういえば、ずっと前に
「たぶん出版されないけど、緊急で書いて欲しい」
という不思議な仕事の依頼を受けたことがあります。
その本はやっぱり出ませんでしたが、
ギャラはちゃんともらいました。しかもけっこう高かった。
4、このパターンも実はときどきあるんです。
例えば、ある賞を受賞しそうな有名人がいたり、
メダルを取りそうな選手とかがいるばあい、
タイミングよく本を出すために、事前にある程度書いちゃうわけです。
上手く行けば、すぐに本が出るけど、出版されないこともある。
こんなことができるのは、たぶん大手出版社だけだと思うけど。
5、話は変わりますが、
昨日、今日とひさしぶりのお休みでした。
予定はなにもない。
クワ片手に庭の土をほじくり返したり、
ご近所をうろちょろしたりしました。

6、自転車で走ると、
あらためて「海辺に引っ越したんだな」という実感がわいてくる。
夕方になると、路地で子どもが縄跳びをしていたり。
近所にある小学校は、
正門以外の3方向が、すべて海みたい。
ちょっとびっくりしました。
2007年03月04日
●報道できなかった自衛隊イラク従軍記
先日、お知らせした(→こちら)ぼくが編集協力した本
「報道できなかった自衛隊イラク従軍記」(金子貴一著)
のamazon予約がはじまったようなので、リンクを貼っておきます。
著者の金子貴一さんは、
民間人通訳として
陸上自衛隊のイラク派遣部隊第一陣に同行した方です。
帰国後は通訳、ジャーナリスト、旅行添乗員などをなさっているのですが、
契約上の制約があり、
これまで「イラク派遣に同行した」という
事実すら明かすことはできませんでした。
しかし昨年、最後の陸自支援部隊がイラクから撤収。
2年半の時を経て、
ようやく当時見聞きしたことを公表することが可能になりました。
(その経緯についても、本書には記されています)
というわけで、
この本では、
ほかの本では決して読めない
「自衛隊の内側」「サマワ宿営地のなか」からみた、
リアルなイラク復興支援の姿が描かれています。
宿営地の土地の賃貸交渉やイラクの現実など
大きなストーリーももちろん興味深いのですが、
ちょっとした部分に、ぼくはおもしろさやリアリティを感じました。
たとえば、
イラクに出発する日の朝、
陸上自衛隊はどこで金子さんと待ち合わせたか。
想像つきますか?
答えは
池袋駅の西武デパート前です。
この本はその待ち合わせシーンから、始まります。
ご興味のある方は、ぜひ読んでみて下さいね。
宜しくお願いします。
2006年12月03日
●自愛のスプラッシュ
僕はあんまし自己主張が強い方ではない(と思う)のだけど、それでも、やっぱり、それなりには目立ちたかったりもするわけで、その辺のバランスってなかなか難しい。豪快に振る舞えるほど強くはないし、あんまり自己愛が表に出ているのってカッコ悪い気もする。だからブランコみたいにあっちに振れたり、慌てて戻ったりの繰り返し。少しずつこの触れ幅が小さくなれば上出来かな、というぐらい。でも、すさまじいくらいに突き抜けちゃったナルシズムには憧れます。「自愛のスプラッシュ」という言葉は、梶井基次郎の日記に登場するフレーズ。丸善の本の上にレモンを置くというあの小説の作者です。 なんだか分かりますか。 自慰です。オナニー。たぶん男限定でしょう。 「スプラッシュ」だもの。これにはガツンとやられました。「自分大好き」感と、プライド、そこにコンプレックスも放り込んで、ぐるぐるかき混ぜちゃったら、あら不思議。青空みたいになっちゃったわいなという感じ。圧倒的です。「ボールド」のCMもこれには負ける。好きだなあ。
「非モテのレモン・テロリスト――梶井基次郎の巻(前篇)」この記事にも、自愛のスプラッシュの話がでてきます。酔っ払って、電車通りで大の字になり、 「俺に童貞をすてさせろ!」と叫んだ逸話も。こんな人だからこそ、あの「檸檬」が書けたんだろなあ。ブランコだって、一方向にばかりチカラをかけ続ければ、いつかどこかにいけるのかもしれません。梶井基次郎の日記って出版されているのかな。僕はこんな風には生きられない。書くこともきっとできないけども、読んでみたい。
2006年11月24日
●「性豪 安田老人回想録」レビュー
1、すげえ本をいただきました。「性豪 安田老人回想録」(聞き手都築響一)。セイゴーといっても元サッカー日本代表GKじゃなく、安田老人こと安田義章さん。性のほうの豪です。88歳の現役AV男優にして、膨大なエロ写真・映像コレクター。その安田老人が「今回すべて話すから」とその半生を赤裸々に語った一冊です。大正12年(5歳)に近所のお姉さんとオシッコの見せ合いをしたところから始まり、戦争中の女性体験、そして現在進行中の相手との話など、80年以上にわたる性の記憶がこれでもかと語られています。アスペクト (2006.11)
通常2-3日以内に発送します。
↑bk1の商品リンクです。
2、カッコイイなと思ったのは、安田老人の語り口調。ものすごく淡々としているんです。自慢する気配も、言い訳もない。意味付けすらしない。ただ「なんとなくそんな感じになった」「仲良くなって」とふつうに話す。トイレ盗撮にハマッた経験も「自分の好きなことですから、いろんなところを回りました」という調子。戦後に一世を風靡した「日本生活心理学会」に所属していたにも関わらず、セックスは文化だと主張するわけでもない。「昔の日本では夜這いなんてふつうだった」という民俗学の研究があるけれど、安田老人の口からはそんな話もでてきません。ただ、自分はこうした、とだけ話す。たぶん、借り物の言葉で理論武装する必要を感じていないんじゃないかな。だから、この本で語られているのは「自分はこう生きてきたよ」という事実のみ。それが凄みになっている。
3、セックスにまつわるアレコレというのは、どんな時代でも、つねに微妙な場所に置かれている。スポットライトはあたらない。少なくとも、あんまり、あてるべきじゃない。文化論やサブカルチャー、自由の象徴の一種として扱われることもあるけれど、光をあてすぎるととたんにウソっぽくなってしまう。たぶん、ルールだとか倫理だとかのタテマエとは、致命的に相性が悪いんだと思う。でも現実には、安田老人の語るような出来事は、日常的に起きている。きっと。誰でも似たような体験をする可能性がある。善悪とかそういう技術ではわりきれない曖昧な世界がそこには広がっていって、直視しづらいと思っても、それは事実としてある。あるんだから、仕方ない。誰も詳しくは教えてくれないけれど、みんな何となくその存在は知っていて、時々覗いてみたり、ちょっとだけ出入りしている。こっそり行き来する。これは、なんというか「王様の耳はロバの耳」的なもので、あれこれいうのは無粋。粋じゃない。でもときどき達人のような人が現れて、こういうブラックボックスみたいな世界とこっち側とを自由自在に行き来してみせる。その一人が安田老人なのかもしれない。でも、彼は誰も誘いこもうとはしない。ただ「あっち側はあるよ」とだけ語る。これはすごく誠実な態度なんじゃないかな。この本にはもう一人達人がいて、聞き手の都築響一さんがそうだと思う。あらゆる意味付けをおこなわずに、ほどよい明るさでシンプルにライトをあてていく。さすがだなあ。この二人がそろわなかったら、こんなにリアルでドキドキする性の回想録は生まれなかったと思います。昔のエロ本みたいなつくりなんだけど、読後感はすごく爽快。おもしろかったです。
↑amazonの商品リンクです。
4、追加。この本の発売を記念して、安田老人vs都築響一トークショー「性夜」が開催されるそうです。日時は、2006年12月12日(火)18:30~20:30(18:00開場)。要予約だそうなので、詳しくは開催場所の青山ブックセンター本店(03-5485-5511)にお問い合わせください。僕も行こうかな。あっちを覗きに。
2006年10月30日
●「まよなかのコックさん」を読んで思ったこと
1、友だちの編集さんが手がけた「まよなかのコックさん」という絵本を読んで思ったこと。
スカイフィッシュ・グラフィックス (2006.9)
通常24時間以内に発送します。
2、なんとなく
「この絵本、何かが変わってる」と感じたんだけど、
最初はその「何か」が分からなかった。
3、後日、「あ」と気付いた。
この本、表紙が黒になっているんですね。
それが妙な印象につながっていたんだと分かりました。
あとコックさんの帽子が
ほとんどマスクみたいになっていて
正体不明な雰囲気がある。
4、僕の子どものころは、
「夜」がものすごく怖かった。
「まよなか」なんて、あまりにも途方もなくて、
ワケが分からなくて、想像すらできない感じ。
毎晩、眠るのも嫌だったけど、
「まよなかに目覚めたくない」とも思ってた。
5、だから、この絵本は
そんな「ワケのわからない世界」の出来事を
のぞかせるようなつくりになっているんですね。
「マズイ」の顔がすんごい絵になってるのも納得。
「こんなにマズイ顔しちゃうような料理ってどんなだろ」
とか子どもはきっと思うんじゃないかな。
6、年齢を経ると、夜が怖くなくなる。まよなかがなくなる。
田舎だったら山奥が怖くて、妖怪とかも出たけれど、
時代を経ると、そういう場所は少なくなる。
空が怖かった時代は宇宙人のウワサ話が流行ったけど、
どうやらそういうのは、なかなか来ないと分かったから、
最近はあんまり流行じゃないみたい。
7、じゃあ、今はどこが「まよなか」なんだろ。
「深海かな」
「あ、すごい生き物いるもんね。あれはけっこうまよなかだ」
「うーんと」
「精神とかもまよなかっぽいな」
「頭のなかは、ずっとまよなかがいいのかもしんない」
「だねえ。将来もある程度まよなかじゃないとつまんない」
「あ。北朝鮮もまよなかなんじゃないの?」
「わはは。けっこうそうかもしれない」
「だから怖いのかも」
「どうだろ」
2006年10月07日
●まよなかのコックさん
1、「いつか絵本をつくってみたいんですよ」と前から話していた友だちの編集者さんが
「まよなかのコックさん
手がけました。
2、こういう連絡をもらうのは、すごくうれしい。
よかったなあと思います。
3、編集者さんってのは、
本を書く著者、デザイン、装丁などに目を配るだけじゃなくて、
出版元のエライ人との交渉あれこれ、印刷会社さんとの折衝や
お金のこと、スケジュールまで管理する仕事。
(↑これは僕からみた、編集像。実際にはほかにも大事な作業がありそう)
4、僕は編集業務をやったことはないけれども、
これはもう、
どう考えたって、誰がやっても大変な仕事だと思います。
こんななかで
「作ってみたかった」本が出せたんだから、ホントにすごい。
5、出来上がった本は、
「販売」という意味ではここからが勝負なんだけど、
「モノ」としてはすでに終わった過去になります。
僕はライターだから、次に頭を切り替えればいい。
6、でも、編集者さんは、
次の本のために、頭の半分だけ切り替えながら、
すでに出てしまった本の今後(販売・宣伝など)にも関わっていく。
つくづく大変だよなあ、と思いつつ、
「次はこんなことやってみたいんですよ」
とか編集さんたちが話すのを聞いていると
ちょっとうらやましくもあります。
7、この本の原画展は
熊本、静岡、大阪、仙台、名古屋、東京などで
おこなわれるそうです。
(詳細は→こちらのサイトにあります)
ご興味のある方は、ぜひどうぞ。
スカイフィッシュ・グラフィックス (2006.9)
通常24時間以内に発送します。
2006年10月06日
●ロックンロール七部作
1、最近もっとも「おもしれえ」と思った小説は古川日出男さんの「ロックンロール七部作
(クリックするとamazonの商品紹介に飛びます)
2、「ロック」というより「ロックンロール」。
グルングルンと地球をまわる七つの短編で、
新しいロックンロール神話をつくっていくという作品です。
3、第三部あたりからのわけの分からない疾走感と、
僕のいちばん大好きな第五部の
あまりにも美しく、かつ、バカバカしい祝祭空間な結末!
これは、一読の価値あり、だと思います。
4、ちょっとだけ書くと、
第五部は、インドを舞台にしたエルビス神話になっています。
ありそうで絶対にありえない話なんだけど、
強烈なイメージが頭にボッと浮かんで、忘れられない。
そんな短編です。
このラストシーンは、いつか映像化してもらいたい。
5、直木賞候補にもなった「ベルカ、吠えないのか
すんごくおもしろい小説だったけど、
僕はラストがほんのちょっと恥ずかしかったのです。
でも、これは、納得。圧巻。カッコイイ。
お忙しい方は、
この第五部だけでも、ぜひどうぞ。
2006年09月06日
●「悪役レスラーは笑う」読みました
1、昨日はテキーラで酔っ払って、池袋→渋谷→下北沢を放浪。そんなつもりじゃなかったのに、始発帰宅でした。
帰ったとたんに、雨。
黒い雲が早く動いていて、
ベランダからみる空は、「狙われた学園」っぽいです。
お酒の飲み方、ちょっと考え直さなくちゃ。
2、森達也さんの
「悪役レスラーは笑う―「卑劣なジャップ」グレート東郷」
読み終わりました。
ナショナリズムってなんだろうと
改めて考えることのできる、めちゃめちゃおもしろい本でした。
終盤のグレート草津さんとのやりとりはとくに必見。
複雑な思いを密かに抱える人々の
カッコイイけど痛ましくもある生きざまは、あまりにもタフっす。
「人生」って、すごいことなんだよなあ、と思いました。
3、この本は、いくつかの謎を追っていくうちに、
答の出ない迷宮にハマりこんで、
当初の予定よりも、さらにリアルな現実が見えてくる
という構成になっています。
このスタイルは、以前読んで大好きだった
同じ森達也さんの「職業欄はエスパー 」
とよく似ています。
4、取材でコメントを求めたり、インタビューをするときって、
たいがい、こちら側には、ある程度の目論見がある。
「こんな感じの答が返ってくるだろう」と予想してるんです。
その通りの返答が戻ってくれば、記事は作りやすい。
でも、予定調和っぽい記事で終わってしまうこともしばしば。
5、だから、こんな風に、目論見が狂っていく取材って、
ものすごくドキドキして、すごく楽しいはず。
それを検証してまとめるのは、
もちろん時間もかかるし、たいへんなのだけど、
それが、ドキュメンタリーの醍醐味ってやつなんだと思うなあ。
2006年08月29日
●レビューの違い
1、今日の横浜はちょっと暑かった。でも夕方には涼しくなって、空は三日月。
8月半ばから見かけなくなっていた猫のH子さんにも
ひさしぶりに遭遇しました。
2、「앨버트로스의 똥으로 만든 나라」
(↑ハングルで書いてあります。表示されなかったらごめんなさい)
これ、「アホウドリの糞でできた国」韓国版のタイトルです。
これでgoogle検索をかけると、641件がヒット。
あったりまえなんだけど、
「本当に売ってるんだなあ」と今さらながら、うれしくなりました。
BLOGに感想らしきものを書いてあるのもいくつか発見。
3、yahoo!の翻訳サイト(→ここ)をつかって、
いくつかレビューを読んでみました。
機械翻訳のせいなのかもしれないけど、
全体的に率直な意見が多いのが印象的。
4、「후퀭搔 야스시はこう言いたかったのではないか」
(↑この部分もハングルです。表示されなかったらすみません。)
という表現も何度か出てきました。
「후루타 야스시」というのは、僕の名前。
著者の意見は〇〇なのではないか、というわけです。
5、こういう書き方をするレビューは
日本語では、あんまり見かけた記憶がありません。
「考えさせられる」という言い方が多かった気がします。
韓国の人は、そこをはっきりと書くのかもしれないなあ。
6、5,6個のレビューを読んだだけなので
それが国民性なのかは分からないけど、
感想の書き方にも違いが出るのだとしたら、
おもしろいなあと후루타 야스시は思いましたよ。
7、あ、そうだ。
こちらのネット書店では、
では一部のページが立読みできるようになっていました。
こんな風に、
ハングル版アホウドリの中身がちょっとだけ覗けます。
ご興味がありましたら、読んでみてください。
<9月4日追記>
僕の名前のハングル表記を「후퀭搔 야스시」と書きましたが、
どうやら「후루타 야스시」が正しいみたいなので、修正しました。
2006年07月18日
●「金花黒薔薇艸紙」で息抜き
1、朝6時起き&夜まで原稿書き生活5日目。ちょっと疲れてきました。
明日には終わりたかったけど、
明後日まではかかりそう。ぐはあ。
2、仕事の合い間の息抜きに、
金子光晴「金花黒薔薇艸紙」を
読みかえしてます。
いや、もう、ホントにこれは素晴らしいです。
めちゃめちゃ息、抜けちゃいますよ。
3、ずいぶん前に
BLOGで紹介したような気もするけど、
誰も覚えてはいないと思うので、ちょっと引用します。
基本的に、この本は、語りおろしです。
「とはいってもだ、ぼくも今年は八十だからね、
もう生身の女は手にあまる年齢だから、そう、しょっちゅうとはいかねえが、
くたぶれるとね、テレビを見ているだけでも面白い。
ああ、世の中にはいろいろなお尻があるものだと、世はさまざまだと、
女にもいろんなのがあるんだなあと、見てるとね、飽きない。
この間なんか、妙にくねりくねりと下半身を動かす歌うたいのお尻を見ていたら、
うん、テレビでだ。そしたら、庭先で氏も育ちもわからねえような野良犬が、
ジっとつるんでいたてえこともある。」
4、「日本を代表する反戦詩人」
とかつて呼ばれたこの老人は、
歌手の尻に続いて、犬の交尾にみとれ、
そのまま床屋に行き、
交尾の続きを見ようと慌てて帰る途中で
心臓発作をおこして倒れたりします。
5、全編、こんな話ばっかし。
むちゃむちゃ、おもしろいです。しびれます。
金子光晴は75年に81歳で没。
これが最後の著作です。
小学館 (2002.7)
通常2-3日以内に発送します。
2006年05月30日
●「東京R不動産」の本
1、「東京R不動産を読みました。
表紙の青がすごくきれい。
2、最初にここを知ったのは、1年くらい前。
奥さんが「ちょっと変わった不動産サイトがあるよ」
と教えてくれて、
メールマガジンに登録しました。
(サイトは→ここ)
それから結構みています。なかなかワクワクする情報満載。
この本は紹介物件がどうなったのかを紹介しているので、
「あ、あの物件、こうなったのか」と思いながら読みました。
3、今までの不動産屋さんにはなかった
条件アイコンが並んでいるのがミソ。
「改装OK」「レトロな味わい」「天井が高い」とか。
そそ、こういうので選べると便利なのだ。
4、駐車場とか頭のおかしい間取りの部屋やら
倉庫のような物件がでていたりする感じは
なんとなくインディーズっぽい。
5、ただ、こうやって成功例を並べてみたら
クリエイター的な雰囲気というか
おしゃれ感が強くなっちゃうのが
個人的には、ちょっと物足りないかなぁ。
もうちょっとムチャな事例もみたかったです。
第二弾には、その辺も期待。
6、どうせだったら
「これはきっと住めないよ」
なんて条件アイコンを用意する不動産屋さんが
でてきたらいいなぁ。
「いや、オレなら住める」なんて人がオーナーになる。
うーん。儲からないか。
6、なんてことを考えながら、読みました。
「どうせ自分が使うんだから
楽しく住めればなんだっていいじゃん」
なんて気楽な気分になれる、
勇気の出る本だと思います。
「オレならこうしちゃうぜ」なんて考えるのも楽しいよ。
2006年05月01日
●沖縄の泡盛
1、こないだ植えたあばしゴーヤを「中城」さんと名づけました。

2、「なかぐすく」さんと読みます。
とくに意味はないけど、
なんとなく沖縄っぽいかなと。
元気に育って実をつけてください、中城さん。
3、沖縄といえば
まのとのまさんの「無敵の沖縄
を読んでいて
おおっ!とうれしい発見が。
4、おととし、沖縄に行った時に
国際通り近くの居酒屋さんに入ったのです。
お店の人に
「沖縄に来たのは初めてなのだけど、
どの泡盛を飲んだらいいかな」
と相談したら、いくつか選んでくれました。
5、そのうちの一つが
ものすごくスッキリしていておいしかった。
でも、名前を失念。
「なんとか川」だったんだけどなぁ。
6、そしたら、この本にその泡盛が登場していました。
50ページに出てくる
「多良川」という泡盛。
そうだ、これだ!
7、玉城の垣花樋川の水をつかっているのだとか。
そっか。水がいいのか。
8、自分が「おいしい」と思ったモノが
「マジうまかった」と書かれていると、
なんだかうれしいものですね。
本に登場するそれ以外の酒、料理も
俄然、うまそうに見えてきます。
9、そういえば、
泡盛ってタイ米でつくるんですね。
今まで知りませんでしたよ。
2006年04月19日
●自己破産ハンドブック
「自己破産ハンドブック(クリックするとamazonの商品紹介が出てきます)
長年お世話になっている橋本玉泉さんが
監修をなさっている本です。
自己破産を
「踏み倒し」ではなく、「再生」のための手段として
とことん、マジメに実践的に解説しています。
この本のもうひとつの特徴は
「差し押さえが来る」
「住んでいるところを追い出される」
「職業が制限される」
といった
自己破産にまつわる「噂」「誤解」を
丁寧に解説しているところ。
僕も消費者金融でお金を借りていた
時期があります。
自己破産はしませんでしたが、
一人で「どうしよう」と
沈んだ気持ちになったりもしました。
こういう情報って
実は、多くの人が求めているんじゃないでしょうか。
ありそうでなかった実践的な自己破産解説本。
気になる方は、ぜひどうぞ。
データハウス (2006.4)
通常24時間以内に発送します。
2006年03月30日
●「イチローと松井」レビュー
今月出版された知人の本3冊の紹介&レビューを書いたのですが、
アップ寸前でPCがフリーズして
すべて消えてしまいました。
悔しい。
後日また改めて書くことにして、
本日は1冊だけ。
「イチローと松井 二人の天才の共通点
著者の秋元一剛さんは、
僕の「アスリートが育つ食卓」の編集をしてくれた人。
かれこれ7年ぐらい一緒に仕事をしております。
この本はそんな彼の最初の著書。
1、テーマは至ってシンプル。
イチローと松井秀喜は、
何がすごくて、何がすごくないのか。
単純だけど、扱いづらいこんなテーマについて
色んな証言を集めて、丁寧に考察しています。
2、スポーツ選手の能力を
「すごい」以外の言葉で表現するのって
とてつもなく難しい作業だと思うのです。
選手自身もそれを表現する言葉を
たいがい持ち合わせていない。
3、この本は、
そんな見通しの効かない密林に
色んな武器(視点)を持ち込んで
とにかく、切り込んでいっちゃおうという本。
こういう構成は僕には真似できません。
4、あ、あと、装丁がカッコイイです。
カバーの質感もユニフォームみたい。
書店で見かけたら、ぜひ、触ってみてください。
2006年03月19日
●見本が届きました
3月27日発売の新刊今日、見本が届きました。
わっしょい。

手にとってみると
やっぱり実感がわいてきます。
ハードカバーです。
今まで出した本のなかで、いちばん分厚いです。
ちなみにタイトルがちょっとだけ変わりました。
「瀬川晶司はなぜプロ棋士になれたのか」が
正式な名前。
定価は1,575円(本体1,500円)で、決定です。
ISBNコードは 4-309-26889-7であります。
河出書房新社さんサイトの紹介ページ→こちら
書店に並ぶのは
3月27日ごろになると思います。
宜しくお願いします。
宜しくお願い致します。
2006年02月08日
●箔押し
1、とあるBLOGが僕の本をオススメとして取り上げて下さいました。
ありがたいなぁ、と読んでみて、びっくり。
有限会社コスモテックさんという会社のサイトでした。
特殊印刷を手がけておられる方々なのだそうです。
(紹介記事は→こちら)
BLOGの名前は「ようこそ!行列のできる『箔押し印刷工房』へ」。
2、僕の初めての本(寄藤文平さんとの共著)
「アホウドリの糞でできた国」
の表紙カバーにも
この「箔押し」という印刷技術が使われています。
触ってみると、
文字やイラストの部分がちょっと凹んでいるんです。
気づいてましたか?
3、実をいうと
僕はこの技術についてほとんど知りませんでした。
意識したこともなかったのです。
4、本のデザインを決めるとき、
寄藤さんと担当編集のMさんが話していたのを覚えています。
「箔押しにしちゃいましょう」
「印刷代が高くなるんじゃないかな」
「その分、カッコ良くなるはずです」
「やっちゃいますか。実は一度、やってみたかったんです」
「やりましょう」
「どうですか、古田さん」
「あ、いや、見てみないと分かりません。でも、いいと思います」
5、後日、サンプルが来た。
二人は光に当てたり、さすったりしている。
「やっぱりいいなぁ」
「触った感触がいいんですよね」
「どうですか、古田さん」
「カッコイイ!すごい!」
6、もっと正直に書くと
「図書館にあるような本みたい!」と思ったのでした。
わはは。でもホントにうれしかったです。
7、「ようこそ!行列のできる『箔押し印刷工房』へ」には、
そんなカッコよくて、すごい箔押し技術のことが
詳しく紹介されています。
(「木に箔押しできるのか」とか「職人さんが彫刻することもある」とか)
ご興味のある方はぜひ、どうぞ!
8、機会があったら、ぜひ、工場見学してみたいです。
2006年02月06日
●3年目、お礼、死にカタログ
1、さっき気づいた。このBLOGが開設してから
2年が過ぎて、3年目に突入していました。
カウンターも40万を超えたみたい。
ありがとうございます。
2、お礼といえば、
拙著「アホウドリの糞でできた国」
と「アスリートが育つ食卓」
について書いてくださっている
BLOGがたくさんあるのです。
僕が知っているだけで、80サイト強。
mixiのレビューも二冊あわせて45個。
3、あまりコメントはしておりませんが、
気づいたモノは全て目を通しております。
今後の参考にしますね。
ありがとうございます。
4、寄藤文平さんの
「死にカタログ
を読みました。
5、おもしろくて、とても誠実な本だと思いました。
ライターをやっている身としては、
「絵が書けるっていいなぁ」と嫉妬しちゃいます。
これを僕が文字だけでやってしまったら、
きっととてつもなく重くなってしまうはず。
6、グッと来たのは、
ジプシーの死のイメージ。
「いなかったことにする」
ってのは、個人的に盲点でした。
7、あ、あと、
ハチ公の一生を図式化したイラスト。
あのデザインには、やられちゃいました。
ハチって、
一生のほとんどを「待つ」ことで終えたんだなぁ。
2005年12月07日
●日本一怖い!ブック・オブ・ザ・イヤー 2006
1、12月3日発売の別冊SIGHT「日本一怖い!ブック・オブ・ザ・イヤー 2006
山形浩生さんの選ぶ5冊のなかに
拙著「アホウドリの糞でできた国 ナウル共和国物語」が、
入っているそうです!
ありがとうございます。
ロッキング・オン (2005.12)
通常24時間以内に発送します。
2、こういうのって、
ものすごくうれしいものなんですね。
知らなかったなぁ。
いや、もう、フォークダンス踊っちゃいますよ、僕。
3、この本には、
ジョン・アーヴィングのインタビューも収録されているみたい。
買わねば。一生の思い出にします。
4、賞とかもらう人は、もっとすごい喜びを感じるのかしらん。
あ、そうだ。
ずっと前に誰かが
「芥川賞を受賞した作家は1年間芥川龍之介を名乗れることにしよう」
と言っていた。
これ、ものすごくいいアイデアだと思うんだけど、
実現しないのかな。
2005年12月06日
●トウキビ、大掃除、ブックバトン
1、先日届いた冬野菜の箱のなかに何故かサトウキビが1本入っていた。
生。そのまま。
「かじってね」ということだろうか。
これを片手に満員電車で出社とかしてみたい。
でも、おいしい。ありがとうございました。
2、大掃除に向け、
本を200冊ほど処分することにしました。
ブックオフに売り飛ばす前に
ある程度は友だちにあげちゃおうと目論んでおります。
どれがいいのかなぁと悩んでいると
捨てられないものがまた増えてくる。いかんっ。
3、以前も書いたのだけど
ちょっと質問の違うブックバトンがあったので書いてみます。
(前のは→こちら)
4、(持っている本の冊数)
たぶん2000とかじゃないのかなぁ。
数えたことありません。
(今読みかけの本)
「ユリシーズの涙
「日日雑記
(今読もうと思っている本)
「その名にちなんで
「エリザベス・コステロ
「国家の自縛
「「三島由紀夫」とはなにものだったのか
(最後に買った本)
雑誌ならば先週号の「モーニング」。
書籍は「アースダイバー
(特別な思い入れのある本、心に残っている本)
前回書かなかった本で、
人にもオススメしたいものを思いつつまま5つ。
「戦争における「人殺し」の心理学
戦争はやるほうもタイヘンなのだと、よく分かりました。
「ノラや
いなくなった猫を探す日々。失恋したときに読むといいと思う。
「ドサ健ばくち地獄(上)(下)
阿佐田さん、色川さんは全部思い入れがあるけど、今1つ選ぶなら、これ。
「犬が星見た―ロシア旅行
「やられた」という感じ。少し影響、受けてるかもしれない。
「夫婦善哉
わりと最近読みました。文体に衝撃。カッコイイです。
(次にまわす人)
とくになし。ご自由にどうぞ。
2005年11月14日
●最初の本
1、先日の寄藤文平さんテレビ出演以降拙著「アホウドリの糞でできた国」の
amazonランキングが再び動くようになりました。
ありがたいことです。
2、現在は「4~6週間の発送」と表示されているけど、
版元のアスペクトさんのサイト(→こちら)からなら
たぶん、もっと早く手に入る、と思います。
ちなみに
韓国の出版社さんにて進行中の
韓国語版アホウドリはまだ出ていない模様。
できたらお知らせしますね。
3、本が出てから1年近く。あれから2冊書きました。
でも、自分にとっては最初の本なので
やっぱり色々思い入れがあります。
ここでもう一息!
目指せZ刷!
なんて心密かに願う日々。
実際どうなってるのかは全然分かんないんだけど。
4、もし状況が許すのなら、
いつの日にか続編も書きたい。
その時には、あの国の人々が
持続性のあるHAPPY GO LUCKYであればいいなぁ。
2005年10月08日
●生きている檸檬
丸善の京都河原町店が閉店することになって、レモンを置いて立ち去る人が増えているそうです。
いや、檸檬の方がいいのかな。
「閉店惜しみ置きレモン 小説「檸檬」ゆかりの京都・丸善」
(asahi.comの記事)
記事に出てくる檸檬は11個。
梶井基次郎にちなもうと考える人が多いのにも驚いたけど、
忘れ物としてバスケットに集めているお店の対応も何だかいいなぁ。
檸檬を爆弾にたとえて美術本の棚におく、という
本来の小説の主旨からみると皮肉な感じもする。
でも、こういう意思の表現の仕方も悪くないと思う。
梶井基次郎の「檸檬」が出たのは1931年だから、
74年も前のこと。
「桜の樹の下には肢体が埋まってゐる」と言い、
三好達治に「葡萄酒を見せてやらう」と
自らの喀血した血を満たしたコップをかかげ、
「美しいだろう」と電灯に透かしてみせた異形の作家。
原稿用紙たった13枚の短編に書かれた彼のイメージが
80年近くを経ても生きているのは、
本当にどえらいことだと思います。
それにしても、
74年後の檸檬は、どこに置いてあったんだろう。
記事では「レジから見えないところ」としか書いてない。
やっぱり美術本棚かな。
それとも小説「檸檬」のそばだろうか。
もしかしたら「ザ・テレビジョン」の上だったりして。
2005年10月06日
●向かうところ手品師
昭和2年発行「娯楽大全」(中内蝶二)に宴会芸で見せる手品と滑稽奇芸が紹介されていました。
内容的にはどれもイマイチ微妙な代物ばかり。
でも、もってまわった講釈の味な感じがたまらない。
1つ引用します。(一部、現代の漢字表記に直しています)
『怪獣脛食ひ』
口上が現れて
「さて諸君、只今此処へ怪獣脛食を引き出して御高覧に供します。
諸君は蟻食ひと申す動物を御承知でございませうが、
これは脛食と申しまして、親の脛かぢりの一種であります。
鼻の先から尾の端まで長さ七尺、腰の廻りが小さい所で五尺あります。
食物は蝿とコンビーフとコロッケと蜜豆で却々愛敬があります。
只今泣声をお聞かせ致します」
というと、楽屋の怪獣は妙な声で唸る。
ここで、怪獣を引っ張り出してみせるのだけど、
その仕掛けと締めのやり方はこんな風に説明されています。
仕掛は三角形の紙でこしらへた獣の頭をかぶり、
手には黒い手袋をはめ、体は毛皮か毛布を纏ひ首のところで留めておく。
そして両手と両脛で這って歩き、時々奇声を発し、
最後に三味線に合せて踊るか、美声を聞かせるかすれば喝采請合。
うーむ。
最後はグダグダになって踊ってゴマかしているだけに見えるけど
喝采請合ってホントだったのかしらん。
でも口上が上手かったら今でも成立するかもしれない。
いきなりイイ声でこんな語りができたら、モテそうな気もする。
ご老人限定かもしれないけれど、モテはモテだ。
2005年09月28日
●「アスリートが育つ食卓」沖縄取材
1、アスペクトさんのホームページ内に、「アスリートが育つ食卓」の特集ページができました。
こちらです→ここ
本書に登場する全アスリートの関連リンク集あり。
やっほぉ。宜しくお願い致します。
2、書店さんでの評判や動きはなかなか分からないので、
手軽に見れるamazonでの動向がついつい気になってしまいます。
9月末になっても、
「アホウドリの糞でできた国」の方が動きが大きい。ふむふむ。
「アスリート」はまだこれからさ、と前向きに考えよう。
4、出版関係者の方々に言わせると、
「amazonはあくまでも目安。
書籍の売り上げ全体に占める割合はやっぱり書店ですよ」
とのこと。
そっか。でも、やっぱり気になるなぁ。
5、「アスリートが育つ食卓」には
沖縄県出身の有名アスリートが4名登場します。
宮城ナナ (テニス)
仲里繁 (ボクシング)
仲村直人 (バスケットボール)
新垣渚 (プロ野球)
という方々。
この取材は昨年1月に行ったものです。
6、取材に同行してくださった現地在住のNさんから
最初に言われた言葉。
「こっちの人は料理を相当用意すると思いますから覚悟して下さいね」
僕はかなりの大食らいなので、
「大丈夫ですよ」と思っていた。でも甘かった。
7、行く先ごとに振る舞われる山のような沖縄料理。
しかもどれも食べたことがないようなものばかり。

8、おいしくって、全部にハシを伸ばしていたら、
3泊4日の取材で、かなり太ってしまいました。
毎朝「食べ過ぎた」とトイレにこもりつつ、
でも取材先ではついつい舌鼓。その繰り返し。
9、今にして思えば、
家庭の味に触れられたのは、ものすごく貴重な体験だったと思います。
東京の沖縄料理屋さんではこんな味には出会えないですもん。
ゴーヤチャンプルー1つをとっても、
家によって味、レシピが全く違うのだということがよく分かりました。
10、取材を受けてくださった方々に改めて感謝。ありがとうございました。
また行きたいなぁ。
2005年09月22日
●本日、発売なんです
1、拙著「アスリートが育つ食卓」、本日発売です。この単行本は、
ヨミスポ誌で連載している「王者の食卓」が基になっています。
取材交渉から編集まで手がけてくださっている秋元一剛さん曰く
「しゃもじを持たない突撃晩御飯」な本であります。
秋元さんのBLOGにて、その現場の一端が読めます。
(→こちら、とか、こちら)
単行本になっても、
まだまだ全国巡業、じゃなかった、連載は続きます。
よろしくお願いしまーす。
2、同じく、本日、幻冬舎より発売の「噂の女
著者は、あの「噂の真相」の元編集者・神林広恵さんです。
最後の数年間は僕もお世話になった雑誌なので、興味津々。
ついにKではなく、名前を出して色々暴露しちゃうんですね。
アスリートを買ってくださるとメールを頂いたので、僕も買います。
みなさんもどうぞ。きっとおもしろいです。
3、さらに来週29日には、
スマイルさんの人気BLOG
「彼氏彼女に言われた悲しいセリフ」の書籍(扶桑社)も登場。
セブンアンドワイの予約リンク→こちら
僭越ながら、僕も推薦文を書かせてもらいました。
4、強力すぎるライバル、続々登場。
僕もがんばります。
5、あ、そうだ。
日刊スポーツさんで「アスリートが育つ食卓」のプレゼントやってますよ。
→こちら
9月30日必着だそうです。
2005年09月13日
●本、できました
できた。できましたよ。「アスリートが育つ食卓」(9月22日発売)の見本ができました。
待ちきれなかったので
直接、もらいに行っちゃいましたよ。わっしょい。

帯をとると
なかに登場するアスリートたちの写真がずらり。
さらにカバーをはずすと、

各選手たちの子供の頃の秘蔵写真が出てきます。
手に取る機会がありましたら、
どれが誰だか当ててみて下さい。
正解者には、
うーんと、
何か考えておきます。
248ページぎっしり書いてます。
そのうち24ページはカラー。

こんな感じで大好物メニューの写真と
ご両親直伝のレシピもあります。
ちなみに井上康生選手はソーメンみそ汁です。
書店に並ぶのは来週ですが、
是非、是非、よろしくお願いします。
2005年09月01日
●スマイルさんが本を出すそうです
「面白いサイトを見つけたよ。」のスマイルさんがやっておられる姉妹BLOG「彼氏彼女に言われた悲しいセリフ」が書籍になるそうです。
(表紙画像などは→こちら)
「彼氏彼女に言われた悲しいセリフ」 スマイル=編
定価1050円 236P
おめでとうございます!
9月29日発売。
AD&イラストレーションは寄藤文平さん。
僕は買いますわよ。
1、小さな親近感
拙著「アホウドリの糞でできた国」の装丁&イラストも寄藤さんなのです。
デザイン・イラストはもちろん、将棋も強いし、なにしろイイ人です。
自分勝手な親近感を感じてしまいました。
2、こそっと宣伝。
拙著「アスリートが育つ食卓」(アスペクト)は9月22日発売でーす。
2005年08月25日
●台風のなかでも本は出る
1、いつもお世話になっている保岡裕之さんの新しい本が出版されました。
「戦争ニュース 裏の読み方 表の読み方」講談社+α新書
僕はまだ読んでいないのですが、おもしろそうです。
某本屋さんでは平積みになっていました。感想は後日改めて。
保岡さん、今度こそ飲みに行きましょうね。
講談社 (2005.8)
通常24時間以内に発送します。
2、僕も及ばずながら、9月に出します。
作業も、ようやく最終段階にたどり着きました。
もうひとふんばりだ。
3、台風接近中にもかかわらず、
バイク便、宅急便、郵便局は当然のように資料を抱えてやってくる。
本屋さんにも新刊が届く。
これって、すごいことだと、今さらながら感動。
4、「明日の打ち合わせ、台風だから出かけるのは辛いなぁ」
なんて思ってはいけないですわね。
ミニトマトが吹き飛ばされようとも、
本づくりは止まらないのだ。
だけども、やっぱりちょっと面倒だ。
2005年08月24日
●甲府で見つけた小冊子
1、こないだ甲府駅で途中下車したときに見つけた観光案内用の小冊子。
とても丁寧なつくりで、気に入りました。

2、一辺10センチくらいの正方形。
ポケットにも入る。
広げると、なかに地図とカードが入っています。

3、外側はわら半紙みたいなモノなのだけど、
カードの方は立派な紙質。
観光スポットごとに1枚ずつ。
紹介記事、地図、近くの休憩場所の情報など。

4、この冊子の内容は
「こうふをたのしもう 50+1の宝物」←こちらのサイトから
閲覧、ダウンロード、印刷ができるようです。
甲府商工会議所、やりますね。
2005年07月02日
●好きな本
先日どわっと増殖したミュージックバトン以降、SNSとかBLOGで
色んなバトンが飛び交っているみたいですね。
ブックバトン、書いてみたかったのでやっちゃいます。
<質問1>部屋にある本棚の数
仕事部屋には2つ。
雑誌類はよほどのことがなければ定期的に捨てちゃいます。
単行本もたまに売ったり、あげたり。キリがないので。
<質問2>最初に買った(読んだ)本
「本を読んだ」というハッキリした記憶があるのは、
ファーブルの伝記。
今となっては、フンコロガシのことしか憶えていません。
<質問3>最後に買った本
買ったのは週刊モーニング(先週号)です。
いただいた書籍は「乙女日和」山崎まどか
<質問4>今読んでいる本
「文人悪食」嵐山光三郎
これは4回目ぐらいで読み返しています。
「犬が星見た」武田百合子
すごいです。いつか、こういう文章を書きたい。
<質問5>よく読む、または特別な思い入れのある5冊の本
「高丘親王航海記」渋澤龍彦
(10年おきぐらいで読み返すといいかな、と思っています)
「レ・コスミコミケ」イタロ・カルヴィーノ
(昨年、復刊しました)
「精神病理からみる現代思想」小林敏明
(学生の頃大好きだった本。今読んだらどうなのかは分かんないです)
「イラハイ」佐藤哲也
(好き嫌いが分かれそうな本だけど、僕は大好物でした)
「アホウドリの糞でできた国―ナウル共和国物語」古田靖・寄藤文平
(初めて出した本なのです。思い入れはそりゃたっぷりだわさ)
<質問6>バトンを渡す相手5人の名前
これはスルー。書きたい方はご自由にお持ち下さい。
2005年06月17日
●本を出します、読みました
1、3冊目の単行本(古田名義では2冊目)を出すことが決まりました。わっしょい。
秋にはお届けできる予定ですが、ページ数が多そうです。頑張らねば。
詳細はまた改めて告知します。
2、月本裕さんにいただいた
「シブヤミライ手帖
渋谷区の区議である33歳の政治家ハセベケンさんの著書です。
イラスト、装丁は寄藤文平さん。
3、色んな問題があって、「なんだかヤバイのかな」と思うけど、
でも面倒くさいことはあんまりしたくなかったり、
できもしない理想を掲げて現状を嘆くほどナイーブでもない。
「どうして、みんな参加しないのよ」
と批判したり、されたりなんてまっぴらだけど、
だけども「できることは、ある程度はやらなくちゃだよね」と
なんとなーく思っている僕にとっては、とても勇気の出る本でした。
政治ってのは、熱くないとできないですね。うん。カッコイイ。
4、この本を読んでいて、ふと思ったこと。
投票率38%が70%になるためには、
あと、「70-38=32%」がみんな選挙にいけなくてはいけない
と考えるとちょっとうんざりする。
その32%が自分なのか迷う。約束できないっすよなんて思ってしまう。
5、でも
選挙に行かなかった「100-38=62%」の人が、
「2回に1回」だけ選挙に行けば、だいだい70%になる。
そう思えば、実現できそうな気がする。
長続きできないような目標を立てたって仕方ないから
こんな感じで僕は行こう。とりあえずは。
2005年05月30日
●ジュンパ・ラヒリ「停電の夜に」
1、本日の原稿、了。夕ごはんの前に終わると気分がいいなぁ。
2、今さらなのかもしれないけれど、
ジュンパ・ラヒリの「停電の夜に
奥さんに勧められて手にとりました。これはいい。
「傷つく」ということのオーソリティーって感じ。翻訳も好き。
著者は、ロンドン生まれのベンガル人。アメリカ育ち。
色んな立場から、場所で、考えに基づいて、
それぞれ無意識のうちに傷ついたり、傷つけたり、思いやったりしています。
3、この短編集を読んでいて
10代の頃に読んだフィッツジェラルドを思い出しました。
奥さんはカーヴァーを連想したらしい。
4、でも、著者紹介を見たら、この人、女性なんですね。
ちょっとびっくり。何となく男性だと思っていたのです。
男もつらいけど、女もつらいのだなぁ。
5、これは矢野顕子「ラーメン食べたい」のサビ。
この心境が分かるおじさんになりたいと思いつつ、
早36歳になりました。道はまだまだ遠そう。
2005年05月01日
●モーグがまだムーグだった頃
「電子音楽 In The 〔Lost〕 Worldヒマさえあれば、適当なページを開いて、読んでいます。
この本は飽きません。
例えば、ドイツの音響学者オスカー・サラの
トラウトニウム(ネオン管を使った初期の電子楽器)だとか、
ピエール・アンリ、カールハイツ・シュトックハウゼンなんて
「名前だけは知っている」電子音楽界の偉人たちのアルバムレビューを読んでいると、
猛烈にあの、ピーという発信音が聴きたくなってきます。
思えば69年生れの僕は、
ミッキー吉野さんが日本のテレビ、映画における電子音楽の先駆者の一人である
なんてことは知らないままにゴダイゴのドーナツ盤を聴いていた。
YMOを経由してYENレーベルがはじまった中学時代には、
無理矢理買ってもらったPOLY-800とシーケンサーを前に
「曲ってどうやって作るんだろう」と
ようやく気づいて、途方に暮れたりしていたのでした。
あの頃はまだmoogを「ムーグ」と読む人が多くて、
「モーグ博士が作ったんだから、本当はモーグ」
なんてウンチクを知ったときには興奮したものです。
最近はみんな「モーグ」になったんですね。
ピーという、あの無機質な発信音を聴いて
「なんだか気持ち良いじゃん」
と最初に気づいた人は本当にエライ。
僕がダイナマイトを発明したら、ノーベル賞を差し上げたい。
関係ないけど、
「8 1/2」(久保田真吾、上野耕路などがいたバンド)から発展した
2つのバンド「ハルメンズ」と「プライス」。
その「プライス」のメンバー宮田繁男が仲間と始めた多重録音の勉強会が
「ピチカートV」の原型になったという経緯は、この本で、初めて知りました。
サウンドールやポップインズを読んでいた高校時代のような気分。
膨大な歴史を一冊にまとめてくださった田中雄二さんに感謝。
でも、聴きたくなってしまう作品がたくさんありすぎて、
どれから聴こうか正直、迷ってます。また途方に暮れそう。
「電子音楽 In The 〔Lost〕 World」の詳細紹介ページ(アスペクト)は→こちら
2005年04月25日
●「私は猫ストーカー」を読みました
「私は猫ストーカーという本を読みました。
そこらにいる猫をただ追いかけるエッセイ。
ものすごくおもしろかったです。
抑えた感じの文章もとっても好きなのだけど、
それ以上に、親切なのか不親切なのかイマイチ分からない
地図イラストがステキでした。
誰だか分からない近所の人が突然猫の説明をはじめて、
マイペースに去っていく。
この独特な感じが、きっと猫リズムなのでしょうね。
何だかうらやましいです。
僕は犬派なんだけど、猫を見るのも嫌いじゃない。
仲良くなる必要はあんまり感じないので、
猫に怪しまれない程度の距離を保とうという
この本のスタイルは是非、マネしたいと思いました。
野良猫にGPSをつけて、
その一生の行動をモニターし続けたら、
どんな軌跡を描くものなのだろう。
できれば3D化して見てみたい。
この本、お勧めです。
2005年04月21日
●Google―なぜグーグルは創業6年で世界企業になったのか
「Google―なぜグーグルは創業6年で世界企業になったのか」という本を読みました。
仕事の資料としていただいたものです。
先日とある人から
「某検索エンジンをつかったマーケティング」について聞く機会があって、
今さらながら、なるほどぉと思ったのです。
検索エンジンに入力された単語の傾向を集計すれば、
色んな商品、モノ、コトについて分析ができる。
ついでにフリーメールやらプレゼントといった
アカウントを使うようなサービスもやっていれば、
そのワードを入力した人の性別とか年代もデータとして利用できる。
これは確かに有効そうです。利用したい人は多いでしょうね。
ポータルサイトだとか検索エンジンが儲かるってのは
そういうことだったのね、とようやく腑に落ちたのでした。
で、Google。
世界一急成長を遂げたといわれる検索エンジンの会社。
アメリカ本社の食堂では超有名シェフが腕をふるい(ちなみに全て無料)、
中庭ではセグウェイがビュンビュン走っている。
ウソみたいだけど、そんな会社が確かに実在するんです。
この本にはその成長の理由がいくつも載っていました。
ただ、
「3~5人のユニット単位で自発的に仕事を進めるシステム」
というのは最近ではあまり珍しいとは思えないし、
「勤務時間の20%は各自好きな研究をしなければいけないルール」
なんてのは3Mにもあるし、日本にもそういう企業はあったはず。
自由な企業風土というのも、個人的にはあんまりピンと来ませんでした。
この本を読んで、
僕が一番ビックリしたのは、
Googleの新規採用ルール。
Googleでは1人の技術者を雇うのに、
80人以上の技術者が面接に参画するのだそうです。
だから2ヶ月以上かかる。
1人が採用されるまでに費やす時間は、平均87時間。
しかも最終面接で参加者全員が賛成しないと不採用。
この「敷居の高さ」というか、
「同じ職場で働きたいとみんなが思う人だけが仲間になれる」というシステムが
Googleっぽさを形成している源なのじゃないかな、と思いました。
うーむ。もうちょっと考えてみます。
2005年04月14日
●お世話になっている本屋さん
1、ついさっき、駅前の「青葉書店」さんにご挨拶をしてきました。2、こんなような経緯(過去記事参照→こちら)があって、
僕が初めて出した単行本「アホウドリの糞でできた国」を
とても良い場所に並べて下さっている本屋さんなのです。
ありがとうございます。
さっき見てきた時には2冊ありました。知り合いへの贈呈用に1冊購入。
3、雑誌に掲載された書評をコピーしたPOPまで付けて下さっていました。
「ご迷惑になっていませんか?」と聞いてみたら、
大丈夫とのこと。
良かった。ホッとしました。
5、驚いたのは、「BLOGも見ましたよ」と言われたこと。
あわわ。
ネットというのはどこでどなたが読んでいるのか分からないもんですね。
もっと早くにお礼に参上するべきでした。すみません。
6、東急田園都市線藤が丘駅近辺在住の方へ
青葉書店さんに行きましょう。ブックカバーがシックでカッコイイです。
ついでに僕の本も買って下さったらなお嬉しいです。
あと1冊だけど、もし足りなくなったら僕が届ける所存です。
7、聞いた話では、
大阪の方にあるブックファーストのどこかの店舗さんでも
ずいぶん大々的に並べてくださっているのだとか。
棚差しになる前に、お礼に行かねば。
2005年03月28日
●これは絶対面白い!書店員が見つけたロングセラー
1、「これは絶対面白い!書店員が見つけたロングセラー」という本を買いました。書店員さんがどうしてその本を売ろうと思ったのか、
どうやって陳列しているのか、
なんて話がずらっと載っています。
おもしろそうな本がいっぱいなので、ブックガイドとしても使えそう。
2、前書きにも書いてあるのですが、
「誰が本を生かすのか」を考えてみるのはとても楽しい。
3、いつか書店員さんに、
こんな風に思ってもらえる本を作りたいと思います。
2005年03月11日
●オンラインバードウォッチングマガジン
1、オンラインバードウォッチングマガジン「BIRDER.jp」。ここの「BOOK REVIEW」をクリックして、
さらに「BIRDER編集部推薦」を選ぶと、
なんと「アホウドリの糞でできた国 ナウル共和国物語」がでてきます。
2、初めて気づいた時は、びっくりしました。
でも、うれしい。ありがとうございます。
3、どうやら鳥の本だと思って手に取ってしまわれたようなのですが、
最後まで楽しんで頂けたようだったのでホッと一安心。
4、僕には鳥を観察する習慣はなかったのだけど、
「遠くから相手を驚かさないように眺める」というスタイルは
何だかおもしろいと思う。
5、捕まえたり、収集とかはしないんだろうなぁ。
せいぜい写真撮るぐらい。
他の趣味とは一味も二味も違うストイックさがあるような気もします。
というか、これは、きっと、ある種の敬意のようなものなのでしょうね。
6、何はともあれ、アホウドリに感謝。
いつかバードウォッチング方面の方にも話を聞いてみたいなぁ。

文:古田靖 絵:寄藤文平 税抜本体価格1000円
アスペクト ISBN 4-7572-1098-1
amazonさん→こちら
bk1さん→こちら
アスペクトさん→こちら
2005年02月26日
●書籍「アホウドリの糞でできた国」のその後
初めての単行本「アホウドリの糞でできた国」が出版されて2ヶ月。じわじわと広がっているようなそんな感じです。ありがとうございます。
嬉しいので、これまでのメディア露出状況をまとめてみました。
以下は、僕が気づいている分だけです。
1月6日 「週刊文春」(文藝春秋社)1月13日号の文春図書館・新刊推薦文に登場。
1月17日 大分OBSラジオ「ちょるちょるワイド」の「今週の一冊」で紹介。
毎日新聞夕刊「ほんの森」に登場。
1月28日 読売新聞朝刊に半五段の広告出稿。
2月6日 「ダ・ヴィンチ」(メディアファクトリー)3月号「今月の注目本130」に登場。
2月14日 「プレジデント」(プレジデント社)3月7日号の書評で紹介。
2月20日 西日本新聞朝刊書評で紹介。
以下は今後の予定。
3月2日 文化放送「吉田照美のやる気MANMAN」本の紹介のコーナーに出ます。
残念ながら、
大分ラジオと西日本新聞はチェックできなかったのですが、
何故か九州では頻繁に紹介して頂いているようです。
あと、検索してみると図書館も多いです。
営業の方とかが頑張ってくださっているのかもしれません。
ありがとうございます。
雑誌の仕事ならば
気に入っている記事も、そうでないモノも
1週間、1ヶ月単位でどんどんリセットできる。
でも書籍はそうではないみたい。
じわーっとゆっくり浸透したり、飽きられたりしていくんでしょうね。
もはや僕には何も出来ないので、
ただただ「うわぁ」と見ているだけなのだけど、
1年ぐらいこんな調子で行けたら嬉しいなぁ。
2005年01月11日
●バッテリー読みました
1、評判になっていた児童小説「バッテリー」の一巻読了。とても誠実な感じが良かったです。
読者にも、登場人物にも、野球という競技に対しても、ものすごく丁寧。
登場人物のネーミングがちょっと僕には恥ずかしいのだけど、
それ以外は素直に読めました。心地良い読後感。

バッテリー角川文庫
2、「児童文学なのに」大人も夢中になる作品というよりも、
少年をテーマにしたから、子供にも親にも誠実であろうとした、という印象です。
こんな風に小説を書くのって、ものすごく難しいのではないでしょうか。
続編も少しずつ読んでみようと思います。
3、野球にまつわる小説で僕の記憶に残っているのは、
「ユニヴァーサル野球協会(新潮文庫)」というアメリカの小説。
この作品にはプレーヤーは全く出てこなくて、
サイコロを使った架空の野球ゲームにのめりこむ会計士の妄想の話です。
主人公の頭の中にだけ存在する野球リーグなのに、
その熱中具合は現実以上。とてつもないです。
4、過剰なのめり込みは、本人には悲劇でも、周囲には喜劇に見える。
これで思い出すのが、内田百聞の「ノラや」。
野良猫にハマった百聞先生の日々。

ノラや中公文庫
いなくなった猫を探しつづけるヘンテコな日々。
もしかしたら、この小説は、失恋の傷を癒すのにも使えるかもしれません。
2005年01月04日
●旅の本

2004年12月21日
●書籍の発売日
1、年内にやらなくちゃいけない仕事もいよいよ大詰め。でも朝からそわそわしている。
「アホウドリの糞でできた国」がいよいよ明日、配本なのです。
2、書籍の発売日というのは、雑誌とは違ってあんまり正確じゃないようです。
都市部の大きな書店では配本とほぼ同時に店頭に並ぶけど、
地方にある小さな書店では1、2日ズレる。
到着しても本屋さんがダンボールを開けなければさらに遅くなる。
そんなわけで、
「一応、配本の2日後ぐらいを発売日と称することが多いですよ」
と聞きました。
3、というわけなので、
都会にお住みの方はもしかしたら明日にも見かけるかもしれません。
もし良かったら、手に取って立ち読んでやってくださいね。
4、22日配本で、23日は休日。
24日のイヴには全国の本屋さんに届くはずです。
もちろんイブ族の方の手元にも。
5、でも、よく考えてみると
書店さんが新しく届いた本を多めに並べるというのは、
その分のスペースを空けるということなんですね。
これって、すごい。雑誌の仕事では考えたこともなかった。
注文して、ダンボールから出してもらえるだけでもありがたやです。
6、もう本屋さんには足を向けて寝られません。
書店のない方角があったら知りたいです。
2004年11月03日
●事件はお寺で起こっているんだ
以前も紹介したことのある月刊「寺門興隆」。仏教界・住職さんの専門誌です。
創刊6周年になった11月号も熱いです。
特集はホットな話題である地震に絡め、
「災害に襲われたお寺を宗門は助けてれるか」
というもの。ものすごく切実です。
さらに、
「寺院も設置義務となった火災報知機の買い方」
なんて記事もありました。メカ音痴ではダメなんですね。
大災害以外にも、お寺を狙う悪は存在します。
「僧名がヤミ金に狙われている」
「墓石デザイン侵害事件」
事件はもしかしたら現場ではなくお寺で起こっているのかもしれません。
連載記事ではもう少し個人的な問題が論じられています。
玄侑宗久の説教部屋「僧侶は一生独身がよいか」
住職夫人の独白「一生早起きしなくちゃダメなの」
世の中には想像もしなかったような事件や悩みが溢れているんですね。
ちなみに12月号の予告は
「お寺の子供の心の危機」だそうです。
2004年09月04日
●仲良きことは、白樺派
「新潮45」9月号。「文士に学ぶ『喧嘩の作法』」という記事がありました。
とても面白く読んだのですが、
どうにもこうにも気持ち悪かったのが
白樺派の作家達の異様なまでの仲の良さ。
昭和四十五年に武者小路実篤が志賀直哉に送った手紙の文面は、
「この世に生きて君とあい
君と一緒に仕事した
君も僕も独立人
自分の書きたい事を書いてきた。
何年たっても君は君僕は僕。
よき友達持って正直にものを言う
実にたのしい二人は友達」
この手紙を書いた時、
武者小路85歳、志賀は87歳。
二人は四六時中喧嘩をしたそうだけど、
そのたびにこんな手紙を出し合っていたのでしょうか。
小説じゃなく、私生活でこれは、ちょっと濃過ぎます。
貴族趣味なのか青臭いのか。
どちらにしても、なんだかとても恥ずかしい。
こんな手紙をもらうくらいなら、
昔伊藤つかさのファンだったとバラされてしまう方が数倍マシだと僕は思ふ。
2004年09月03日
●戦争における「人殺し」の心理学
![]() | 戦争における「人殺し」の心理学(ちくま学芸文庫) デーヴ・グロスマン著・安原和見訳 |
最近読んだ本のなかで最も興味深かった一冊。
いわゆる「反戦」の立場から書かれた本ではないのがミソ。
膨大な事例を挙げてクールに分析していきます。
著者は心理学者、歴史学者にして、元米軍将校。
この本は米国ウエスト・ポイント陸軍士官学校、同空軍士官学校で
教科書として使用されているそうです。
ここで前提になっているのは、
「人は基本的に人を殺せない」というものです。
第二次世界大戦の頃まで、
ほとんど全ての戦争で、他人に向かって銃や大砲などを撃つことができたのは、
15~20%の兵士だけでした。
残りは撃つフリをしたり、当たらないように狙って撃ったり、逃げ出したりしていたのです。
戦争に行く前にアンケートを取ると
「死ぬのが怖い」と答える人が最も多い。
しかし帰還した兵士が最も恐怖を感じるのは
「目の前の人を殺すとき」なのだそうです。
この現象は、どんなに立派な大義があるときでも、
圧倒的に有利な状況でも変わらなかったそうです。
ところが、近年の米軍では
この数値が80とか90に達しています。
これは「殺人のための抵抗感を感じにくくする」ためのノウハウが蓄積された結果です。
この本では距離別、武器別、階級別、人種別など、
各条件での抵抗感とその克服法について詳述しています。
しかしその結果、
膨大な数のPTSD患者(精神的戦闘犠牲者)が生まれてしまいました。
ある程度の期間戦闘に従事すると、98%の人が精神に異常をきたすそうです。
だから
「イラク帰還米兵、15%以上が精神障害 米陸軍研究所調査」(産経新聞の記事)
というのは決して多い数字ではなさそうです。
むしろ、こうした障害を減らす努力をした結果なのかもしれませんね。
詳しいことは本を読んでください。
一読の価値はあると思います。
最後に本書に登場するある古参兵(軍曹)の言葉を。
彼は戦闘の精神的外傷についての研究を、こう笑い飛ばしました。
「そんなやつらになにがわかるものか。
童貞どもが寄ってたかってセックスの勉強をするようなもんじゃねえか。
それも、ポルノ映画ぐらいしか手がかりがないときてる。
たしかに、ありゃセックスみたいなもんだよ。
ほんとにやったことがあるやつはその話はしねえもんな」
amazonはこちら→戦争における「人殺し」の心理学(ちくま学芸文庫)
2004年07月08日
●石川啄木の日記と内緒のBLOG
このBLOGを始めて5ヶ月が経過しました。僕の場合は、知人、仕事の知り合い、奥さんなどみんなにURLを教えてあるんだけど、
他の方々を見ていると、結構「リアル知人には内緒」というところも多いみたいですね。
確かにその方が自由に書けるという面もありそうです。
「恥ずかしい」という心理もあるだろうし。
先日石川啄木が生前に記していたローマ字日記を読んでいたんだけど、
彼が日記をわざわざローマ字にしていたのは、
どうやら奥さんに見せたくなかったからのようです。
「そんならなぜこの日記をローマ字で書くことにしたか?
なぜだ?子は妻を愛してる。愛してるからこそこの日記を読ませたくないのだ、
―しかしこれはうそだ!愛してるのも事実、読ませたくないのも事実だが、
この二つは必ずしも関係していない。
そんなら子は弱者か?
否、つまりこれば夫婦関係という間違った制度があるために起こるのだ。
夫婦!なんという馬鹿な制度だろう!そんならどうすればよいか?悲しいことだ!」
ものすごく素直に「見せたくないからローマ字にするんだ」と書きつつ、
自己弁護のためか、途中から話がそれて、
最後は一般論にしてごまかしてしまう感じがものすごく生々しいです。
この日記、啄木は死んだら必ず処分するように言い残していたそうです。
だけど、それは守られず、結局は出版されるハメになりました。
これを知ったら、きっと本人は激怒するでしょうね。
恥ずかしいから内緒にする、という心理と
でもこっそり書いておきたい、
誰かに知らせたいという気持ちのアンバランスは
ネットでも日記でも変わらないのかもしれません。
2004年06月12日
●太宰治を消費者物価指数で計算する
昨日「石川啄木の借金を企業物価指数で計算する」
という記事を書いて、
やはり「企業物価指数」よりも「消費者物価指数」の方が
実感に近いのではないか、と思いました。
というわけで、
消費者物価指数(戦前基準)のデータが使える太宰治で再挑戦してみます。
(当時の金額などのネタ元は
「文人悪食」嵐山光三郎(新潮文庫)などを参考にしました)
まずは昭和11年の太宰の熱海旅行の逸話。
消費者物価指数(戦前基準)は
昭和9~11年の平均値を1として算出されています。
そこで、熱海旅行の時の消費者物価指数も便宜上「1」とします。
それに対して平成15年の指数は1776・7。
つまり約1776倍すれば良いわけです。
以下カッコ内は当時の金額。
昭和11年、檀一雄のところに、
当時まだ内妻だった初代さんが太宰が旅館代が払えずに熱海で困っている、と伝えに来る。
檀が「旅費がない」というと、
初代さんは12万4320円(70円)を渡した。
檀はそのお金を持って熱海へ。
すると太宰は檀を連れ、高級そうな天ぷら屋に行く。
支払いは5万971円(28円70銭)。
そのまま三日間飲んで遊び、お金が足りなくなる。
その時の宿代、飲食代、遊女屋の立替金は
総額で53万2800円(300円)だった。
うーむ、消費者物価指数で計算するとリアルですね。
ちなみにこの時太宰は、檀一雄を人質に旅館に残して
一人で東京に帰ってしまったそうです。
金を借りたら戻る約束だったのに、戻ってこなかった。
どはは。
もう一つ。
太宰が情死した時(昭和23年)の新聞記事に載った金額を
現在の価値にしてみます。
(昭和23年の消費者物価指数 189.0)
太宰治の月収は188万円(20万円)。
毎日カストリに1万8800円(2000円)を使っていた。
ちょっと意外な気がするのだけども、
この頃の太宰はかなりの人気作家だったはずなので、
このくらいの収入はあったようです。
そして、ものすごい酒豪&お酒にこだわるタイプでもあった。
当時の文人はみな安いメチルアルコールや粗悪なカストリを飲んでいたのだけど、
彼が飲んでいたのはもっと高級なモノみたい。
1日30~40本注射していたパビナールをやめてからは、
酒を毎晩、1升以上飲み干していたようです。
んー、やってることは実は結構豪快です。
2004年06月11日
●石川啄木の借金を企業物価指数で計算する
「昭和〇年の1万円を現在の価値に直す法」の続き。企業物価指数を使って、石川啄木の借金を計算してみます。
石川啄木の遺した借金メモは二十三歳当時のもの。
彼は1886年生まれだから、1909年。
この年の企業物価指数は0・581。
2003年は637・4だから、
637.4 ÷ 0・581 =1097・074
ということになります。
これを元にして、
借金メモの金額を現在の金額に当てはめると、こうなります。
(カッコ内は当時の金額)
宮崎郁雨に 16万4550円(150円)
金田一京助に10万9700円(100円)
北原白秋に 10970円(10円)
吉井勇に 2194円(2円)
木下杢太郎に 1097円(1円)
などなどで、総額は約150万5632円(1372円50銭)。
ただ、当時のことを書いた本を読むと
「当時の1円は現在の1万円と考えればいい」という表現がよく出てきます。
その場合は、これを全部約10倍しなくちゃいけない。
確かに、
当時啄木が勤めていた朝日新聞の月給は25円。
企業物価指数で計算すると、現在の価値にして2万7425円になっちゃいます。
うーむ。困りましたね。
やっぱり時代の違うモノの価値を比較するのは難しいようです。
というわけで、以下は当時の価格だけで書いてみます。
啄木の収入。
朝日新聞からの月給はその後27円にあがり、
さらにボーナスが20円出るようになりました。
これとは別に東雲堂からの印税毎月20円、さらに原稿料。
少なく見積もっても月に50円の収入はあったようです。
勤め人だし、副収入もある。とくに貧乏ではなかったみたい。
とはいえ、毎月50円の収入で1372円の借金。
二年分の年収超えてます。
これは返せるわけありません。
しかもその後借金はさらに増えていったようです。
そんな石川啄木が郷里の母からもらった手紙(抜粋)
「おっかさんとなかれ、なんともこまリます。
それにいまはこづかいなし。いちえん(一円)でもよろしくそろ」
これを読んだ日の啄木の日記(抜粋)
「『どうせ予にはこの重い責任を果たすアテがない。…むしろ早く絶望してしまいたい。』
こんな事が考えられた。
そうだ! 三十回位の新聞小説を書こう。それなら或いは案外早く金になるかもしれない!
頭がまとまらない。電車の切符が一枚しかない。とうとう今日は社を休むことにした。」
ありゃま。
2004年05月01日
●野口英世の母シカの手紙は「書」なのか
「書と文字は面白い」(新潮文庫 石川九楊著)という本を読んでいて思ったこと。
(ちなみにものすごく興味深い本です)
榊莫山さんが絶賛したことで有名な
「野口英世の母シカが書いた手紙」。
(→「ホテル観山」HPから写真と内容を見ることができます)
について、この本の石川さんは、その魅力については認めつつも、
「このような初形というべき書が、
戦後、前衛書の末裔たちによって無条件に熱っぽく評価され、
そして描き出されることの中に、
書という表現の背後に隠れている
東洋的美感覚の苦いダルさを感じないではいられない」
と距離をおいているようです。
僕もわりと同じような気持ち。
リンク先の直筆手紙の写真を見てもらえば分かると思うのですが、
シカさんは元々、字を知りません。
ただ息子に手紙を送りたい一心で文字を覚えて書いたもののようです。
内容も素朴というよりムキダシの直球。誤字も多い。
そこが、ある種の感動を呼ぶので、
僕はこの手紙が大好きなのですが、
でもさすがに→これ(リンク先新聞記事参照)はちょっと引きます。
おまイの。しせ(出世)にわ。みなたまけ(驚ろき)ました。
わたくしもよろこんでをりまする。
なかた(中田)のかんのんさまに。さまにねん(毎年)。
よこもり(夜篭り)を。いたしました。
べん京なぼでも(勉強いくらしても)。きりかない。
いぼし。ほわ(烏帽子=近所の地名 には)こまりおりますか。
おまいか。きたならば。もしわけ(申し訳)かてきましよ。
はるになるト。みなほかいド(北海道)に。
いてしまいます。わたしも。こころぼそくありまする。
ドか(どうか)はやく。きてくだされ。
わりと有名な話ですが、
野口英世は海外渡航のために郷里で莫大な借金をして、
そのほとんどを宴会と女遊びに費やし、
困った末に、遊び相手の女性と結婚の約束をして金を借り、
逃げるように海外に行ってしまいました。
結構ヒドイやつです。
かねを。もろた。こトたれにこきかせません。
それをきかせるトみなのれて(飲まれて)。しまいます。
はやくきてくたされ。はやくきてくたされはやくきてくたされ。はやくきてくたされ。
いしよ(一生)のたのみて。ありまする。
「野口清作」という本名が、
坪内逍遥の人気小説「当世書生気質」の
ダメ主人公野々口精作と似ていることを彼は気にしていました。
当時は難しかった改名をするため、
近所に住む「清作」名の人物に野口家の養子になってもらい、
野口清作が二人いるのは困ると訴え、
「野口英世」となっています。
僕はなんとなく、
「黄熱病」「ペスト」といった偉業よりも、
野口清作のこういう泥臭い部分が妙に好きです。
ただ、この手紙を「書」として飾る気持ちには
やっぱり、どうしてもなれないのです。
ちなみに野口清作とシカはこの手紙の3年後に再会を果たしました。
2004年04月23日
●トンチンカンの頂点がファルスである
僕は好きな本を何度も読み返すクセがあって、なかなか新しい本には手を出しません。
一番いいのは、5年ぐらい寝かせておいた本を
「おおっ、こんなこと書いてあったっけ」と思いながら読み返す時。
このパターンで何度も「すげえ」と感動して、
毎回やたら元気になってしまう作品が
坂口安吾の「FARCEについて」という短編です。
FARCEは、ここでは道化と訳されています。
以下一部引用します。
ファルスとは、人間の全てを、全的に、
一つ残さず肯定しようとするものである。
およそ人間の現実に関する限りは、空想であれ、
夢であれ、死であれ、怒りであれ、
矛盾であれ、トンチンカンであれ、ムニャムニャであれ、
何から何まで肯定しようとするものである。
ファルスとは、否定をも肯定し、肯定をも肯定し、さらにまた肯定し、
結局人間に関する限りの全てを
永遠に永劫に永久に肯定肯定肯定して止むまいとするものである。
この文章が僕は大好きなのです。
内容もそうなのですが、読んでいる時の疾走感がたまらない。
日頃から「スピード感のある文を書きたい」と思っている自分にとっては、
これは、まさに目標のひとつ。
この作品は芸術評論のエッセイになっているのだけど、
ほとんど爆笑しながら読みました。
この短編の最後はこんな感じ。
肩が凝らないだけでも、なかなかどうして、たいしたものだと思うのです。Peste!
なんとなくハイな感じでクスリの気配がするのですが、
安吾がこれを書いたのは26歳の時。
彼がヒロポンを常用して中毒になるのは40代になってからのことです。
<参考までに>
「FARCEについては」色々な短編集に収録されているようです。
僕の手元にあるのは、集英社文庫の「堕落論」ですけど、
他の本にも載っていると思いますよ。
2004年04月06日
●中原中也VS太宰治
明治から昭和初期の作家と「食」について
エッセイ風にまとめた本。とてもおもしろい。
例えば、中原中也。
かなりタチの悪い絡み酒だったらしく、
相手が弱いとみると誰にもケンカをふっかけていた。
自分から飲みに誘っておいて、
その知人があまりお金を持っていないことを知ると
「これじゃ、女給にチップも渡せないじゃないか」
となじる。
これ、かなり最悪です。
当時の中也と親しかった青山二郎は
「彼は誰よりもえばりくさっていた」と記しております。
太宰治とのケンカを記録しているのは作家の檀一雄。
一緒に飲んでいたのは、草野心平、太宰、檀、中也の四人でした。
酔った中也は太宰にネチネチ絡み、こう言ったそうです。
「何だ、おめえは。青鯖(サバ)が空に浮かんだような顔をしやがって。
全体、おめえは何の花が好きなんだい」
うんざりしていた太宰は口ごもり
「モ、モ、ノ、ハナ」
泣きそうな顔でじっと中也の顔を見ました。
「チェッ、だからおめえは」
といって乱闘に。
もしリアルタイムでそばにいたら、大変迷惑な人間なのだろうけど、
こうやって読むとおもしろい。
僕はこういうキャラは嫌いじゃないです。
ちなみにこのケンカを想像するとき、忘れちゃいけないのは、
中也は当時としてもかなり背が低かったということ。
160あったか、なかったか。
一方の太宰は175センチの大男だったのであります。
「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」はこんな日常のなかで生まれました。
そう思うと二日酔いの朝の耳鳴りみたいだ。
2004年04月03日
●形を味わう人、色を聴く人
「共感覚」というモノを持っている人がいます。
五感がきちんと分かれておらず、
食べ物を食べた時に指先に形を感じたり、
音楽を聴くと色が見えちゃったりするのです。
これはいわゆる「比喩」や「例え」とは違います。
「本当に」感じるらしいです。その数10万人に1人。
有名なところでは、カンディンスキー、ナボコフもその一人だといわれています。
冒頭に登場する料理人は、
「チキンにとがりがたりない」と言います。
それを聴いた人は、辛味や濃さを表現する例えだと思う。
料理人はそうじゃないと否定。実際に感じるのだと言うのです。
「顔にこすりつく感じか、手の中にある感じだね」
ミントの味は円柱形をしている。
ポケベルの音は赤い。
ピーナッツバターサンドイッチの球や円で満腹になると眠れなくなる。
なんだかドキドキします。
「なんとなく分かる」気がするのは何故なのでしょう。
それを追求していく本です。今、少しずつ読み進めています。
(ただし翻訳がイマイチ。読みづらい)
ちなみに共感覚を持っていたかどうかは分からないのですが、
アルチュール・ランボーにも似たような傾向があります。
有名な「母音」という詩の冒頭はこうです。
A黒、E白、I赤、U緑、O青
いつか君たちの誕生の起源をあきらかにしよう。
カッコいいなぁ。
ちなみにこの本の作者である博士の主張は
「五感は本来、厳密には分かれていない」
というものです。
それはきっとその通りなのだと思うのです。
2004年03月31日
●世界の作曲家15スティング

スティング―熱帯雨林の保護...伝記 世界の作曲家
「@niftyデイリーポータルZ」で、
子供向けの伝記本シリーズがちょっとおもしろいことになっていることを知りました。
出版元は、伝記シリーズを数多く手がけている偕成社。
その「知識・科学の本/伝記 世界の作曲家」シリーズのラインナップは次の通り
1、ビバルディ
2、バッハ
3、モーツァルト
4、ベートベン
5、シューベルト
6、ショパン
7、チャイコフスキー
8、ドビュッシー
9、ドボルザーク
10、グリーグ
11、バーンスタイン
ここまではありがちな感じですが、
12作目から急にポップになります。
12、ジョン・レノン
13、ボブ・マーリー
そして、最新14、15はついに現役ミュージシャン。
14、エルトン・ジョン
15、スティング
歴史上の人物の一人として、
スティングは子供達に認知されていくことになるのでしょうか。
この二人がダメとは言わないけども、
他にも色々いるんじゃないのかなぁ。不思議だ。とくにエルトン。


















